平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ

文字の大きさ
上 下
166 / 180
3-3 類える現実

第112話 準備と接待 4

しおりを挟む
 『──あっ! こんなところにいた!』

 振り返るとそこには、ギルドの番犬ラビィを連れたロングがこちらを指差し、何やら渋い顔をして佇んでいた。

「ワフッ!」 

『ナカマ』 『アソビ』
 忙しなく揺れ動く尻尾と共に、感情が伝わってくる。

「もぉー、ヤマトさん! 探したっすよ~!」

「え~? でもロング、今朝ギルドに居なかったし。何か緊急のクエストでも頼まれたの?」

「ム、ムゥ……いや、それはっすね……」
 ロングには珍しく、何故か視線を逸らし言い淀んでいる。

「?」

「と、とにかく! 予定が変わったんなら、ギルドに一旦戻って、せめてキャシーさんにでも言づけておいて欲しいっす!」

「いや、散歩は夕方以降って話だったよね? まぁ観光案内じゃなくて仕事してたってのは説明と違ってるかもしれないけど、どのみち夕方頃までは動いてるよって言ってたし」

「違います! ヤマトさんは分かってません!」 「ワフッ!」
 語気を強め話すロングに釣られたのか、ラビィがまだ未熟な体躯ながら威勢よく愛くるしい吠え声を上げている。

「な、なにが」

「仕事、早く終わったんすよね? だったら終わり次第自分も誘って欲しかったっす! そしたら予定よりももっとヤマトさんと一緒に居られるじゃないっすか!」

「え~?」 「ホ? (テキ?)」

(また言ってる……最近妙に増えてるような……)
 
「あなたが後輩のロング君ね? ヤマトから聞いてるわ。 初めまして、アメリアよ。ラビィちゃんもよろしくね」
 アメリアが挨拶を口にしながらラビィの頭を撫で、ラビィも心地よさげに尻尾を振り体を預けている。

「初めましてロングっす! でも後輩じゃなくて弟っす! 」

「ふふふ、そうだったわね。弟、よね」

 俺を慕い、懐いてくれている事に関しては、照れくささを覚えるところではあるが、同時に心地良さも感じている。
 共に冒険者として働き、サウドには身寄りが居ないという点も似ているし、わざわざ"兄弟"だと強調する事により心強く感じられる心理もまた、共感できる胸の内だ。

 しかしこの頃、どういった訳か関係性の主張のみならず、何故か妙に俺の予定や行動を気にするようになったのだ。
 例えば臨時でパーティを組み魔物退治に出掛けたいとか、依頼内容を鑑み相談したい事があるといった場合には、確かに俺の動向を把握している方が効率的だろう。
 
 だが特段そういった話をされるでも無く、かと言ってスケジュールを押さえらえるといった事も無いので、その理由の見当がつかないのだ。
 人懐こい性格であるが故の甲斐甲斐しさなのか、はたまた独り寂しく過ごす事への恐怖心なのか、ロングの意図が掴めず、ちょっとした違和感を覚える謎の一つとなっている。
 

「もぉ~、ヤマトさん? アメリアさん、多分すっごく楽しみにしてたっすよね? ヤマトさんと観光するの」

「なのにヤマトさん、意地悪っすよ~」
 何故かロングが指を突き立て指導者のような振る舞いで、俺を嗜めるようにアメリアに対し同情を口にしている。

「あは、よく言ったわロング君! そうね~。あなたと共にする事を楽しみにしてる二人を後回しにして、仕事へ出掛けちゃうなんて。ねー?」

「っすねー?」
 顔を会わせまるで間もない内に異様な連帯を見せる二人が、こちらを非難するかのようにいたずら顔で笑みを向けている。

「うっ……それについてはホントに申し訳なく──」

「──ふふ、冗談よ。ロング君も、お兄ちゃんが独占されて、少し寂しかっただけなのよね」

「その通りっす! アメリアさんは分かってくれるんすね~!」

「──くふふ、何だか初めて会った気がしないっすね!」

(ハハ……『類は友を呼ぶ』って、こういう事を言うんだろうか)
 俺とは対照的な、明るく朗らかな性根の二人はどうやら気が合うらしく、とても初対面とは思えない掛け合いが目の前で展開されている。

(あ~……まあでも、俺にはリーフルが居るけど、ロングにしたらホントに一人ぼっちなんだし、暇な時間が一際寂しく感じられるのも無理ないのかなぁ)

「アメリアさんアメリアさん、見てくださいっす」
 ロングがこちらを窺いながら、アメリアに耳打ちしている。

「うん?」

「油断すると、いつもああやって頭の中のヤマトさんと喋ってるっす。くふふ」

「ふふ、そうね」

「……ロング? 内緒話ならもう少し声落とさないとダメだぞ」

「──ハッ! 聞こえてたっす……」

「──でもアメリアさんとは、共感できる事がいっぱいありそうで嬉しいっす!」

「ふふ──あ、そうだわ! ロング君の口からも聞かせてちょうだい? ヤマトったら……」
 意気投合した二人が話し込み始める。

(はは、楽しそうだなぁ二人とも──お?)

「ホーホホ? (タベモノ?)」
 首を傾げ訴えている。

「ハッハッハッ」

 ふと肩が軽い事に気付き視線を泳がせると、いつの間にやらリーフルがラビィの下に舞い降り『おやつでも食べる?』と、何とも微笑ましいやり取りが繰り広げられていた。

「はぁ~……やっぱりダメなのかしら……」

「可愛いわねぇ……」
 そして、それを眺める女性の後姿が何とも寂し気に見えてしまい、先程一度躊躇した件について再検討してみる事にした。

(女性が喜ぶ宝石かぁ……ダイヤモンド? エメラルド? 仮に存在するとして、そもそも地球と同価値で同名なのか……どこで手に入るのかもさっぱりだしなぁ)

「ホーホ? (ヤマト?) ホーホホ(タベモノ)」
 どうやらラビィにあげるおやつを催促しているようだ。

「うん。ラビィにはベーコンをあげような」
 今まさに位置する中央広場で展開する露店において、何件もの割合で販売されている、携帯しやすく安価に入手できるベーコン──豚肉の塩漬けを天日干ししたもの──であれば、育ち盛りのラビィも喜んでくれるだろうと、小さく切り分けリーフルに委ねる。

(……でもあの石、二束三文だって言われたんだよなぁ……)

 就寝前や休日等の手隙を利用し、素人仕事にコツコツと抽出した半透明の黄色い石。
 これは、先程アメリアの話にもあった、精霊であるウンディーネ様との出会いのきっかけとなった岩の中に含まれているものだ。

 石自体に然程興味は無いのだが、異次元空間の内に眠らせたままにしているのも惜しいと、幾ばくかの収入を期待した下心で進めた作業だったのだが、買取査定を依頼したキャシーからの返答に、肩を落とし徒労感に襲われた事を覚えている。

「あの、これじゃあやっぱり役不足ですよね」──ボワン
 異次元空間を開き石を取り出し、店主の女性にお伺いを立ててみる。

「──えっと? ああ、お兄さん、石をお持ちだったんですね。どれどれ……」
 石を受け取り陽の光に透かしながら検めてくれている。

「……あ~。"平凡黄色石コモンイエロー"ですね。確かにこれじゃ、素敵な彼女さんにはちょっと足りないかも」

「ですよね……それと、今更ですが彼女では無いので訂正しておきます」

「ありゃ、そうなのね。でもエルフさんの方はどう想ってるのかしらね~?」
 目を細め意地悪く口角を引き上げ、茶化すようにそう語る。

「おだてても購入意欲には繋がりませんよ」

「もぉー。案の定財布の紐は硬いのね~」

(う~ん……やっぱり。買取査定に出した時にも言われたのと同じだ)

(でもウンディーネ様は、"イエロートルマリン"だって言ってたんだよなぁ。どういう事なんだろう……)

「──あ、なになに? 綺麗な石ね~。ヤマトのなの?」
 ロングと夢中になって話し込んでいたアメリアが、女性の鑑定姿を目にし興味が湧いたようで、女性の持つ俺の石を覗き込んでいる。

「うん。唯一の手持ちがそれなんだけど、アメリアには相応しくないよねって話してたとこなんだ」

「? どういう事?」

「やっぱりお綺麗なエルフさんですから、相応の……」
 俺の持ち出した石の価値についてやオリジナルブレスレットの仕様について、二人でアメリアに説明してゆく。


「……ですから、残念ながら当店にはエルフさんがお求め──」

「──買うわ!!」
 話を聞き終える間もなく、突然アメリアが逞しい声量で以て女性に真剣な表情を向けている。

「えっ?」
 
「欲しいの。買うわ! ヤマト、この石私に売ってちょうだい? ブレスレットに仕立ててもらうわ」
 そう言いながら半ば強引に女性から石を奪い取る。

「どうしたの? 突然。教えの事はいいの?」

「あら? ちゃんと説明したわよ『どうしても傍に置いておきたい物』だったらお金を使うって」

「でもお姉さんにしろギルドにしろ、確認した限りでは市場価値がそんなに無い石だよ? どうせ買うならもっと価値のある宝石のやつを俺が──」

「──ヤマトさん! やっぱり分かってないっすよ!」
 今度はロングが血相を変え割り入ってきた。

「ど、どうしたロングまで」

「自分も欲しいっす! 買うっす! ヤマトさん、石くださいっす!」

「え~……?」

(急になんなんだ二人とも……説明したように石自体は値を付けても精々銅貨二枚程度の価値なのに……)
 突如として色めき立つ二人の様相を目の当たりにし困惑してしまう。

(ふむ……エルフ族の価値観に立って推察するなら、市場価値──金額よりも、自分の直感が判断した欲求から、買いたくなったってところなのか……?)
 
(ロングの方は……アクセサリーなんて興味あったっけ?)

「くふふ。ヤマトさん、納得いかないって感じでまた頭の中で話してるっす」
 またもロングが俺に筒抜けの耳打ちをしている。

「そういうところを愛らしく感じるなんて、さすがロングはヤマトの弟ね。お姉ちゃんも嬉しいわ、ふふ」

(また丸聞こえだし。いつの間にかアメリアはお姉ちゃんになってるし)

(……まあいっか。二人が喜んでくれるんなら、それに越したことは無いな)

「分かった。だったら俺がプレゼントするよ」

「「えっ!?」」
 二人が互いの顔を見合わせ驚いている。

「お姉さん。オリジナルブレスレット、二人分お願いします」

「おお~! さっすがお兄さん! よっ! 男前!」
 先程までの灰を纏った雰囲気はどこへやら。目を輝かせ腕を捲り、やる気を漲らせている。 

「い、いいのかしら……そんなつもりじゃ……」
 アメリアがしおらしい装いで躊躇いを浮かべている。

「元々何か埋め合わせは考えてたし、そんなに値が張るものでもないしね?」

「それに、喜んでくれるなら俺も嬉しいし」

「ヤ、ヤマトったら……」

「ロングは~……ロングも買わなきゃ拗ねちゃうだろ? はは」

「ヤマトさん……やっぱり分かってるっす!」

「──だ、だったら! ロング? 私達二人で出し合って、もう一つヤマトにプレゼントして、三人お揃いにするっていうのはどうかしら!?」
 未だ若干の戸惑いが窺えるアメリアだが、腕を広げロングにそう提案している。

「──ハッ! アメリアさん……天才のそれっすね?!」
 応えるロングも目を輝かせ二つ返事でアメリアを称えている。

「えぇ……? 腕に飾りがあると剣の邪魔に──」

「──お揃いのブレスレットを付けてれば、"家族の証"にもってこいよね!」

「そうっすね! 早速仕上げてもらいましょう! ささ、ヤマトさん。早くもう二つ石を出してください!」
 ロングがそう言いながら俺の腕を引き急かしている。

「──はいはい。それじゃ、仕上げはお願いしておいて、次は牧場の方にでも行ってみよっか。ラビィの散歩も途中だしね」

「まっかせて下さいお兄さん! 精魂込めて、素敵なブレスレットに仕立てますからね!」
 女性が細工用の小さなハンマーを手に、頼りがいのある返事をしてくれている。

「それと、後で衣料品店にも寄ろう。アメリアに見立ててもらえるいい機会だし」

「あ~! それいいっすね! 自分達、おしゃれには疎いっすからね~」

「……ふふふ。なんて幸せな日なのかしら……」
 アメリアが穏やかな表情でボソリと呟く。


「リーフル、ラビィ。そろそろ行くよ」

「ホーホホ?(タベモノ?)」

「ワフッ!」
 すっかりベーコンは跡形もなく消え去り、談笑めいた雰囲気でお利口に待ってくれていた二人に声をかける。

「あ、でも待って欲しいっす。お姉ちゃんにお兄ちゃん、弟が居て……は誰になるんすかね?」

「それはもちろん……リーフルちゃんよ!」
 アメリアがリーフルを抱き上げる。

「ホ?」

「はは、まあそうだね」

(家族の証、か……ちょっとむず痒い気もするけど、リーフルに家族が増えるのは心強いよなぁ)


 きっと、人間のみならず、感情を持つ生き物は、それぞれが抱える様々な隙間を埋めようと、日々をもがいていると思う。

 例えその手段が金銭であろうと空想であろうと、人肌であろうと。
 各々を満たし得る何かを見い出せている者は幸運だ。

 そして俺にはリーフルが居る。
 自分の境遇を鑑みれば、それだけで第二の人生今回は十分に幸せなはずだ。

 なのに何故だろうか。罰当たりに思われても仕方のない想いがよぎるのだ。

 俺には持ち得ない、明るく朗らかで、安らぎに満ちた光が俺の手を引いてくれる。
 欲張りだと誹りを受けようと、一度知ってしまっては手放せなくなる。

 ならばその温もりに報いれるよう、自分も光を放つ努力を惜しんではいけないだろう。
 世のため人の為などと、大言を並べられる器では無い事は心得ているが、せめて極身近に感じる人達だけには、我儘な誠意を贈り届けたい。

 そう想えた、脱力の許される余暇のひと時。
 
しおりを挟む
感想 229

あなたにおすすめの小説

鑑定能力で恩を返す

KBT
ファンタジー
 どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。 彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。 そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。  この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。  帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。  そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。  そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。

KBT
ファンタジー
 神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。  神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。      現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。  スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。  しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。    これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

食うために軍人になりました。

KBT
ファンタジー
 ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。  しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。  このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。  そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。  父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。    それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。  両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。  軍と言っても、のどかな田舎の軍。  リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。  おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。  その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。  生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。    剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました

ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。 会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。 タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...