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3-3 類える現実
第111話 きっかけ 4
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「まったく……ヤマトさん。さすがですね」
妙な緊張感を漂わせるキャシーが、スプーンを置きフォークを構える。
「はい……?」
「エルフ族のお二人に配慮されたこのメニュー構成。滅多と口に出来ないキノコが豊富で、私のお腹も普段より唸ってしまいますよ!」
スープ三人前を早々に飲み干したかと思えば、そう言いながらオードブルである"グレーマッシュ"──舞茸に似ている──とチキンの冷製パテにフォークを突き刺すと、瞬く間にキャシーの手元から消え失せた。
「──あ、店員さん。このパテ、もう五人前追加でお願いします」
さらに通りがかりの店員を掴まえ、耳を疑う数字を要求している。
「アハハ……パテ、キャシーちゃんには少し小さすぎたみたいね」
アメリアがその食べっぷりを面食らった様子で眺めている。
(むぅ……マズいか? ラインさんに都合してもらった分で足りない恐れがあるぞ)
今回のフルコース用に優先してもらったキノコは、キャシーの存在を鑑み相当量を押さえたはずだが、彼女の実力を見誤っていた可能性が浮上し、またも想定外の懸念が俺を追い立てる。
「ホーホホ? (タベモノ)」
キャシーと競うようにパテを完食したリーフルも『自分もおかわりが欲しい』と訴えている。
「え~? リーフルは一皿だけにしとかなきゃ」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
足踏みし爪をテーブルに打ち付け、不満を表している。
「ムムッ! リーフルちゃんもまだまだイケる口なのね? やりますねぇ……」
謎の競争心を昂らせるキャシーが、リーフルの様子に呟く。
「リーフル? まだ料理は来るんだから我慢──」
(──あ、いや。これは例の武器を披露するチャンスか)
窘めかけた言葉を飲み込み、視線でハンナに指示を送る。
「──!」
視線に応え、要領を得たハンナが綺麗に盛り付けられたパテの皿を手にする。
「リーフルちゃん! 私の分を──」
「──リーフル様! どうぞこちらをお召し上がりください!」
ハンナが動き出すより早く、ラインが自身の皿をリーフルの前に差し出してしまった。
「ホホーホ~(ナカマ)」
リーフルがお礼の気持ちとばかりにラインの手を翼で軽く撫ぜている。
「おぉ……! 勿体無き御心遣い、誠に痛み入ります……」
礼を受けたラインが頭を垂れ、大仰に応えている。
「ハハ、大袈裟だなぁ……ん? リーフルさま? 何で様なんて呼ぶんだ?」
リオンが当然の疑問を投げかけている。
(──ちょ、ラインさんっ! 敬称には気を付けるよう言ったのに……)
思わぬ不意打ちを食らい、冷や汗が噴き出る。
「なっ!──……いや、その……」
あからさまに動揺した様子のラインが、俺と目を合わせぬようそっぽを向いている。
(くっ……どうしよう……リーフルの事情は絶対に知られたくない。何か興味を逸らすような話題を──)
「──はは。リーフルちゃん、動物にしては随分賢いですもんね。それでかな?」
「あぁ~! 分からなくもないか。だってリーフルは、まるで人間みたいにやり取り出来るもんなぁ」
(ナ、ナイスな解釈だマルクスさん。これなら……!)
「──いや、それとも、何かエルフ族だけが知ってるリーフルに関する秘密でもあるのか……?」
(ぐぐっ……リオン……こんな時に有能ぶりを発揮しなくていいよっ……!)
リオンは鍛冶師を生業としているだけの事はあり、客の要望──整備、提供する側だからこそ気付き得る欠点──を暴き出そうとするかの如く、尚も推察を続けている。
「──あ~! あ、あのね! 私達エルフ族には、フクロウを信仰する文化があってね? 中でも特に賢いリーフルちゃんの事を、兄さんは『様』って。尊敬してるのよ~」
事情を知るアメリアが咄嗟にフォローの作り話を語ってくれる。
「そ、そうなのだっ! リーフル様は私が出会ったフクロウの中でも群を抜いて聡明でかつ、神々しさすら放つ優美な衣を纏う、特別なフクロウなのだ! だ、だから私はあえて『様』と敬称をつけて、よ、呼んでいる」
アメリアのフォローに便乗し、嘘とも言い切れない方便を話しているが、表情は引きつり、明らかに動揺した様子でうろたえている。
「へぇ~、そんな文化が。自然を愛するエルフ族らしい文化ですね~」
「なるほどな~」
「そうなのね! 勉強になるわ」
三人が感心した様子でアメリアの話にうなづいている。
なんとかこれ以上の追及は逃れ、事なきを得たようだ。
(助かった……ありがとうアメリア)
視線を送り感謝を伝える。
(ラインさん……やっぱりちょっと残念──うっかりさんか……?)
"森の守護者"の存在については、エルフ族内のみに伝承される秘匿事項で、俺としてもリーフルの身を守る為、絶対に口外したくない情報だ。
それが、こんな大衆の面前で露になるところだったのだから、今のやり取りはかなり肝が冷えた。
それにすっかり流れてしまった訳だが、ハンナの『優しさアピール』という武器を結果的に一つ潰されてしまい、その点においても痛手であるのは間違いない。
──んぐっ「ホーホ? (ヤマト?)」
取り繕う事に意識を持っていかれ失念していたが、いつの間にかラインに貰った分を平らげ『どうかしたのか?』と俺の顔を見上げている。
(む~。それにしても……食欲旺盛ですっかり食事に夢中の二人。度々やらかす兄と、それをフォローするのに大変な妹。ハンナちゃんは恋愛そっちのけで"新鮮な体験"を楽しんでるし……残る頼りはリオンのみか……)
「……どう? 事前に言った通りハンナちゃんは除くとして、二人は?」
残された唯一の寄る辺の状況を確認するべく、周りに悟られぬようそれとなくリオンに話し始める。
「ん~……キャシーさんは確かに美人で要領良くて、ギルドと関わりのある人間なら誰しも一度は惹かれる存在だけどさ。あの食べっぷりを見るとなぁ……」
「アハハ……」
「アメリアさんは色々と……過ぎてんじゃん? 俺みたいな半人前の人族には気が引けちまうよ」
「そうかな? リオン、腕は確かで顔もいいし、可能性無くもないと思うけど?」
「……お前さぁ、だからいつまでも彼女の一人も出来ないんだぜ」
「ム、どういうこと?」
「分相応ってもんがあんじゃん」
「そりゃヤマトの心持ちは理解してるぜ? 『皆平等、本質で判断すべし』って感じだろ?」
「まぁ、可能な限り意識するようにはしてるけど」
「そうは言ってもさ、やっぱり格ってあると思うぜ。同じエルフ族でも、ことアメリアさんに関しちゃ兄貴が村一番の勇士で、本人も外貨獲得の要職に就く特別な人だ」
「周囲はどう思うよ? そこらの美人さんにヒョイっと惚れ込むのとは訳が違う。何の肩書も無い俺がアピールしていい相手じゃないよ」
「まぁ……言われてみれば」
この国においては貴族制度の無い社会であるので、目に見えた明確な身分差は無いにせよ、皆社会生活を送る上で薄っすらとは認識のある、"格"とでも表現できるもの。
商業で成功を納めた者、或いは冒険者として大成し確固たる評判を獲得した者、もしくは公的機関の要職に就く者。
格が高いと認識される人物を大別すると、瞬時に思い付く限りではこの三種類だろうか。
先程のリオンの話は至極真っ当な見解で、俺も同調せざるを得ない。
よくよく考えれば、古巣日本においても似たような社会構造だった訳だが、近頃冒険者という自由度の高い暮らしを送っていた為か、すっかり失念していた現実だ。
「ま、だけど俺を慮って誘ってくれた事には喜んでるよ、ありがとな」
「リオン……」
「今度はもっと普通の子を紹介しろよな~!」
リオンが冗談めかした言葉と共に肩を組み、明るく振舞ってくれている。
恐らく自身の残念を悟らせぬようにという、俺への配慮だろう。
「なになに? 何の話? 二人で盛り上がっちゃって」
アメリアが興味津々とばかりに問いかけている。
「ああ。リーフルは可愛いよなぁって話っすよ」
「リオンさん! こんな美人達を前にして、リーフルちゃんの方が可愛いと宣言するとは、ヤマトさんに負けず劣らずの動物好きですね!」
キャシーがフォークでリオンを指し示し、いつもの冗談を飛ばしている。
そしていつの間にか、パテの皿が倍の量に積みあがっていた。
妙な緊張感を漂わせるキャシーが、スプーンを置きフォークを構える。
「はい……?」
「エルフ族のお二人に配慮されたこのメニュー構成。滅多と口に出来ないキノコが豊富で、私のお腹も普段より唸ってしまいますよ!」
スープ三人前を早々に飲み干したかと思えば、そう言いながらオードブルである"グレーマッシュ"──舞茸に似ている──とチキンの冷製パテにフォークを突き刺すと、瞬く間にキャシーの手元から消え失せた。
「──あ、店員さん。このパテ、もう五人前追加でお願いします」
さらに通りがかりの店員を掴まえ、耳を疑う数字を要求している。
「アハハ……パテ、キャシーちゃんには少し小さすぎたみたいね」
アメリアがその食べっぷりを面食らった様子で眺めている。
(むぅ……マズいか? ラインさんに都合してもらった分で足りない恐れがあるぞ)
今回のフルコース用に優先してもらったキノコは、キャシーの存在を鑑み相当量を押さえたはずだが、彼女の実力を見誤っていた可能性が浮上し、またも想定外の懸念が俺を追い立てる。
「ホーホホ? (タベモノ)」
キャシーと競うようにパテを完食したリーフルも『自分もおかわりが欲しい』と訴えている。
「え~? リーフルは一皿だけにしとかなきゃ」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
足踏みし爪をテーブルに打ち付け、不満を表している。
「ムムッ! リーフルちゃんもまだまだイケる口なのね? やりますねぇ……」
謎の競争心を昂らせるキャシーが、リーフルの様子に呟く。
「リーフル? まだ料理は来るんだから我慢──」
(──あ、いや。これは例の武器を披露するチャンスか)
窘めかけた言葉を飲み込み、視線でハンナに指示を送る。
「──!」
視線に応え、要領を得たハンナが綺麗に盛り付けられたパテの皿を手にする。
「リーフルちゃん! 私の分を──」
「──リーフル様! どうぞこちらをお召し上がりください!」
ハンナが動き出すより早く、ラインが自身の皿をリーフルの前に差し出してしまった。
「ホホーホ~(ナカマ)」
リーフルがお礼の気持ちとばかりにラインの手を翼で軽く撫ぜている。
「おぉ……! 勿体無き御心遣い、誠に痛み入ります……」
礼を受けたラインが頭を垂れ、大仰に応えている。
「ハハ、大袈裟だなぁ……ん? リーフルさま? 何で様なんて呼ぶんだ?」
リオンが当然の疑問を投げかけている。
(──ちょ、ラインさんっ! 敬称には気を付けるよう言ったのに……)
思わぬ不意打ちを食らい、冷や汗が噴き出る。
「なっ!──……いや、その……」
あからさまに動揺した様子のラインが、俺と目を合わせぬようそっぽを向いている。
(くっ……どうしよう……リーフルの事情は絶対に知られたくない。何か興味を逸らすような話題を──)
「──はは。リーフルちゃん、動物にしては随分賢いですもんね。それでかな?」
「あぁ~! 分からなくもないか。だってリーフルは、まるで人間みたいにやり取り出来るもんなぁ」
(ナ、ナイスな解釈だマルクスさん。これなら……!)
「──いや、それとも、何かエルフ族だけが知ってるリーフルに関する秘密でもあるのか……?」
(ぐぐっ……リオン……こんな時に有能ぶりを発揮しなくていいよっ……!)
リオンは鍛冶師を生業としているだけの事はあり、客の要望──整備、提供する側だからこそ気付き得る欠点──を暴き出そうとするかの如く、尚も推察を続けている。
「──あ~! あ、あのね! 私達エルフ族には、フクロウを信仰する文化があってね? 中でも特に賢いリーフルちゃんの事を、兄さんは『様』って。尊敬してるのよ~」
事情を知るアメリアが咄嗟にフォローの作り話を語ってくれる。
「そ、そうなのだっ! リーフル様は私が出会ったフクロウの中でも群を抜いて聡明でかつ、神々しさすら放つ優美な衣を纏う、特別なフクロウなのだ! だ、だから私はあえて『様』と敬称をつけて、よ、呼んでいる」
アメリアのフォローに便乗し、嘘とも言い切れない方便を話しているが、表情は引きつり、明らかに動揺した様子でうろたえている。
「へぇ~、そんな文化が。自然を愛するエルフ族らしい文化ですね~」
「なるほどな~」
「そうなのね! 勉強になるわ」
三人が感心した様子でアメリアの話にうなづいている。
なんとかこれ以上の追及は逃れ、事なきを得たようだ。
(助かった……ありがとうアメリア)
視線を送り感謝を伝える。
(ラインさん……やっぱりちょっと残念──うっかりさんか……?)
"森の守護者"の存在については、エルフ族内のみに伝承される秘匿事項で、俺としてもリーフルの身を守る為、絶対に口外したくない情報だ。
それが、こんな大衆の面前で露になるところだったのだから、今のやり取りはかなり肝が冷えた。
それにすっかり流れてしまった訳だが、ハンナの『優しさアピール』という武器を結果的に一つ潰されてしまい、その点においても痛手であるのは間違いない。
──んぐっ「ホーホ? (ヤマト?)」
取り繕う事に意識を持っていかれ失念していたが、いつの間にかラインに貰った分を平らげ『どうかしたのか?』と俺の顔を見上げている。
(む~。それにしても……食欲旺盛ですっかり食事に夢中の二人。度々やらかす兄と、それをフォローするのに大変な妹。ハンナちゃんは恋愛そっちのけで"新鮮な体験"を楽しんでるし……残る頼りはリオンのみか……)
「……どう? 事前に言った通りハンナちゃんは除くとして、二人は?」
残された唯一の寄る辺の状況を確認するべく、周りに悟られぬようそれとなくリオンに話し始める。
「ん~……キャシーさんは確かに美人で要領良くて、ギルドと関わりのある人間なら誰しも一度は惹かれる存在だけどさ。あの食べっぷりを見るとなぁ……」
「アハハ……」
「アメリアさんは色々と……過ぎてんじゃん? 俺みたいな半人前の人族には気が引けちまうよ」
「そうかな? リオン、腕は確かで顔もいいし、可能性無くもないと思うけど?」
「……お前さぁ、だからいつまでも彼女の一人も出来ないんだぜ」
「ム、どういうこと?」
「分相応ってもんがあんじゃん」
「そりゃヤマトの心持ちは理解してるぜ? 『皆平等、本質で判断すべし』って感じだろ?」
「まぁ、可能な限り意識するようにはしてるけど」
「そうは言ってもさ、やっぱり格ってあると思うぜ。同じエルフ族でも、ことアメリアさんに関しちゃ兄貴が村一番の勇士で、本人も外貨獲得の要職に就く特別な人だ」
「周囲はどう思うよ? そこらの美人さんにヒョイっと惚れ込むのとは訳が違う。何の肩書も無い俺がアピールしていい相手じゃないよ」
「まぁ……言われてみれば」
この国においては貴族制度の無い社会であるので、目に見えた明確な身分差は無いにせよ、皆社会生活を送る上で薄っすらとは認識のある、"格"とでも表現できるもの。
商業で成功を納めた者、或いは冒険者として大成し確固たる評判を獲得した者、もしくは公的機関の要職に就く者。
格が高いと認識される人物を大別すると、瞬時に思い付く限りではこの三種類だろうか。
先程のリオンの話は至極真っ当な見解で、俺も同調せざるを得ない。
よくよく考えれば、古巣日本においても似たような社会構造だった訳だが、近頃冒険者という自由度の高い暮らしを送っていた為か、すっかり失念していた現実だ。
「ま、だけど俺を慮って誘ってくれた事には喜んでるよ、ありがとな」
「リオン……」
「今度はもっと普通の子を紹介しろよな~!」
リオンが冗談めかした言葉と共に肩を組み、明るく振舞ってくれている。
恐らく自身の残念を悟らせぬようにという、俺への配慮だろう。
「なになに? 何の話? 二人で盛り上がっちゃって」
アメリアが興味津々とばかりに問いかけている。
「ああ。リーフルは可愛いよなぁって話っすよ」
「リオンさん! こんな美人達を前にして、リーフルちゃんの方が可愛いと宣言するとは、ヤマトさんに負けず劣らずの動物好きですね!」
キャシーがフォークでリオンを指し示し、いつもの冗談を飛ばしている。
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