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3-3 類える現実
第111話 きっかけ 2
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◇
まかないとは名ばかりの、大衆的な飲食店であればディナーとして提供されても何ら疑問に思う事の無い、肉を中心とした鮮やかな料理が用意されたテーブルを前に、シャロンの娘"ハンナ"と少し遅めのランチを共にしている。
食費も浮き、リーフルもこの街指折りの美味しい料理が食べられるとなれば、今回の依頼の折り返し地点である仕事内容、予行練習にも前向きに取り組めるというものだ。
「よかったなぁリーフル。美味しいなぁ」
──んぐんぐ「ホッ!」
リーフルが翼を左右に微動させ、思い思いの順に料理を口に運んでいる。
「ふふ、リーフルちゃん可愛い! 私の分もどうぞ」
ハンナが自分の分の豚肉のステーキを小さく切り分け、リーフルの前に勧めてくれる。
「ホホーホ! (ナカマ!)」
「ごめんね、ありがと──あ、それいいかもね」
「え?」
「今の。優しさのアピールになるんじゃないかな? 男目線で考えると、ポイント高いと思うな」
「な、なるほど……」
テーブルの上を彩る料理の脇に備える羊皮紙を引き寄せ、熱心に書き込んでいる。
「本番でも俺は同席──つまりリーフルも同席する事になるんだし、一つの武器として考えておこう」
「そうね!」
「成功保障までは含まれてないとは言え、シャロンさんも俺も、出来れば上手くいって欲しいし。頑張ろうね」
「うん! ママ期待してるものね!」
「──そうだわ、振る舞いもそうだけど、彼の好みの雰囲気とか……」
(ん? ママ……?)
以前ロットのお見合いの席で姿を見せたシャロンの元夫の事は記憶に新しい。
何せ趣味の悪い煌めく宝飾品をこれ見よがしに数多身に纏い、さらには酒に溺れ暴言をまき散らし、あろうことか大事な家の商売の邪魔をするという醜態をさらしていたからだ。
あの人物とは対照的に、オーナーであるシャロンは経営者特有の凄みこそ放ってはいるものの、基本的には柔和な気配で品が良く、娘の事を甚く想っている良き母親だ。
家庭内の事情については未だ知り得ず、俺が把握する必要のない領域なので謎は解けないままだろうが、何故この二人が結婚に至ったのか、全くもって不思議な限りだ。
不幸中の幸いとは決して口には出来ないが、娘のハンナについては母親に似た事が何よりだろう。
現在十八歳の婚期真っ盛りで、接している限りでは非常に素直な性格の箱入り娘、と言ったところだろうか。
横にボリュームのあるセミロングの茶色い髪に白いカチューシャを被り、若干だけきつい印象を覚えるような切れ長の目尻。
衣服は当然仕立ての良い清楚なワンピースで、如何にも裕福な家庭の娘といった雰囲気を纏う容姿をしている。
今回の仕事はロットの時とは違い、お見合いという体裁は取らず『娘の自由恋愛の一助を』というシャロンの望みが、依頼内容となっている。
先程の打ち合わせで自身が言っていたように、自由恋愛とは言うもののその実、母親の厳しい眼を潜り抜けた相手を据えた上での"出会い"となるので、俺としてはハンナに対して少々気の毒な想いも抱いてしまうところだ。
対象としてシャロンが定めた人物は、未知の緑翼のリーダーであるマルクスだ。
彼のサウド内における名声は十分でかつ、その実力も他を圧倒する本物であり、人間性に落ち度も見られず、顔の造りについても誰もが羨む男前である。
マルクスの事を客観的に表現すると、そう言った文言が立ち並ぶ訳だが、どうやらシャロンにとっては『孤児院の出身』という部分が気掛かりだったらしい。
もちろん俺の報告など当てにせずとも、シャロンは商売柄お客さんや伝手を通じ、未知の緑翼やマルクスの評判については把握している。
なら何故今回、わざわざギルドを通じ金銭を支払い、冒険者へ依頼を頼んだのかと言うと、その"評判"の真偽を確かめる為の証拠集めをしたかったという訳だ。
今回の依頼を通じ、特に彼女が精査したかった部分は、恐らくマルクスの素行についてだろう。
孤児院の出だからどうのと、もちろんシャロン本人は選別をするような思想を根底に持ち合わせてはいないだろうが、その気持ちは理解できる。
例えば悪辣に見える生い立ちであっても、他人に迷惑をかけず真面目に人生を送っている者が居れば、反対に、恵まれた環境で育っていようとも、他者を搾取し、自分の利を一番と考え行動するような不届き者が存在するのも、人間という生き物の特徴だ。
なので出身地や生い立ちといった情報でその人物の素性を特定出来はしないのだが、多少なり"関連性"がある事も、年を重ねれば身に染みる部分なので、俺がシャロンの決断に対し文句を付ける事は出来ない。
そう言った少しの憂慮を、対価を支払い払拭することが出来るなら、と言う願い。
子を想う親の献身だろう。
そもそも俺からすれば、裏を取り資料に纏める必要など無い事は、胸を張って言える彼の人柄ではあるのだが、接点の無い他人からすると、検められた証拠があると安心できるという事だろう。
例えその相手が尊敬するマルクスだろうと、俺が依頼を引き受けた理由だ。
「……そうなのね。今現在、特定のお相手は無し……」
嬉しそうに料理を頬張っているリーフルとは対照的に、ハンナは俺の話を聞きながら、熱心に情報を書き記している。
(ん~……?……まぁ確かめるのが早いか)
「ハンナちゃん。ちょっと聞きたいんだけど、いいかな?」
先程からハンナの様子を観察していて僅かばかりに抱く、何とも言いようのない違和感について探ろうと、質問してみる。
「? どうしたの?」
「ハンナちゃんは、マルクスさんの事が好き──ファンなんだよね?」
「いいえ? 今回のお食事会は、ママの勧めがあったから、参加するって決めたの」
ハンナは曇りの無い笑顔でそう答えた。
「──へっ?! て、てっきりマルクスさんのファンだからって事で……」
想定外の返事に、思わず声が上ずってしまう。
表情から察するに、恐らくハンナは本当の事を言っている。
だとするならば、この熱心な感じ──妙な前向きさはやはり不自然だ。
「もちろん評判は聞いているわ。サウドでは有名な方だし。でも私、今まで男性の事とか、冒険者さんの事とか、あまり考えた事が無くって」
(えっ、どういう事だ……)
抱く違和感の正体が掴めず、ハンナの言葉の真意を探ろうと頭を必死に回転させる。
「……え~っと……ほ、ほら! 今まで学校とかで、気になる子が出来たりとかはしたんじゃない?」
「学校かぁ……少しは羨ましくも思ったわ。でも、ママは良い先生を就けてくれてたから、恨み言を言うなんて罰当たりよ、ふふ」
そう語るハンナの様子は、少しの憂いは窺えたものの、嘘の見えない表情で母親への感謝を口にしていた。
(なるほど、そういう……)
湧き出た違和感の正体に察しがつき、脳内である程度想定していた流れの修正を余儀なくされる。
この世界、少なくともここサウドには、子供達が通うことの出来る"学校"という仕組みは存在している。
ただし、義務教育の制度は整備されておらず、あくまでも子供の健やかな成長を願う親達が、自主的に費用を工面し通わせるものが、学校と呼ばれる教育施設だ。
その費用を賄える大半の中流家庭は子供を学校へと通わせ、最低限の読み書きや計算、国の歴史についての知識を修めさせる訳だが、このハンナのように、余裕のある裕福な家庭の子供達は、学校へ通う時間を"家庭教師"を雇う事によって代替し、その期間と質をより良い物へ、さらに効率的に、と将来への憂いをより軽減させようとする文化がある。
俺が感じた違和感の正体、それは、他者との交流によって生まれる経験や比較といった、所謂"思春期"をハンナが経ていないせいだという事に気付く。
更には接していて強く感じる事の一つに、母親からの期待に応えたいと強く想っている、彼女の行動原理──強迫観念じみた思考だ。
確かにハンナは俺の話に熱心に耳を傾け、作戦や想定を練ろうとはしているが、それはあくまで母親の期待する結果に向けてのもので『恋愛への憧れ』というごく当たり前に皆が抱く感情が、彼女には欠落してしまっているのだ。
『免疫の無い娘のお相手を』と、この予行練習が依頼内容に含まれている時点で気付くべき事情ではあったが、俺の招集した面子を鑑みるに、これは少し刺激が強すぎるかもしれない……。
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まかないとは名ばかりの、大衆的な飲食店であればディナーとして提供されても何ら疑問に思う事の無い、肉を中心とした鮮やかな料理が用意されたテーブルを前に、シャロンの娘"ハンナ"と少し遅めのランチを共にしている。
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「よかったなぁリーフル。美味しいなぁ」
──んぐんぐ「ホッ!」
リーフルが翼を左右に微動させ、思い思いの順に料理を口に運んでいる。
「ふふ、リーフルちゃん可愛い! 私の分もどうぞ」
ハンナが自分の分の豚肉のステーキを小さく切り分け、リーフルの前に勧めてくれる。
「ホホーホ! (ナカマ!)」
「ごめんね、ありがと──あ、それいいかもね」
「え?」
「今の。優しさのアピールになるんじゃないかな? 男目線で考えると、ポイント高いと思うな」
「な、なるほど……」
テーブルの上を彩る料理の脇に備える羊皮紙を引き寄せ、熱心に書き込んでいる。
「本番でも俺は同席──つまりリーフルも同席する事になるんだし、一つの武器として考えておこう」
「そうね!」
「成功保障までは含まれてないとは言え、シャロンさんも俺も、出来れば上手くいって欲しいし。頑張ろうね」
「うん! ママ期待してるものね!」
「──そうだわ、振る舞いもそうだけど、彼の好みの雰囲気とか……」
(ん? ママ……?)
以前ロットのお見合いの席で姿を見せたシャロンの元夫の事は記憶に新しい。
何せ趣味の悪い煌めく宝飾品をこれ見よがしに数多身に纏い、さらには酒に溺れ暴言をまき散らし、あろうことか大事な家の商売の邪魔をするという醜態をさらしていたからだ。
あの人物とは対照的に、オーナーであるシャロンは経営者特有の凄みこそ放ってはいるものの、基本的には柔和な気配で品が良く、娘の事を甚く想っている良き母親だ。
家庭内の事情については未だ知り得ず、俺が把握する必要のない領域なので謎は解けないままだろうが、何故この二人が結婚に至ったのか、全くもって不思議な限りだ。
不幸中の幸いとは決して口には出来ないが、娘のハンナについては母親に似た事が何よりだろう。
現在十八歳の婚期真っ盛りで、接している限りでは非常に素直な性格の箱入り娘、と言ったところだろうか。
横にボリュームのあるセミロングの茶色い髪に白いカチューシャを被り、若干だけきつい印象を覚えるような切れ長の目尻。
衣服は当然仕立ての良い清楚なワンピースで、如何にも裕福な家庭の娘といった雰囲気を纏う容姿をしている。
今回の仕事はロットの時とは違い、お見合いという体裁は取らず『娘の自由恋愛の一助を』というシャロンの望みが、依頼内容となっている。
先程の打ち合わせで自身が言っていたように、自由恋愛とは言うもののその実、母親の厳しい眼を潜り抜けた相手を据えた上での"出会い"となるので、俺としてはハンナに対して少々気の毒な想いも抱いてしまうところだ。
対象としてシャロンが定めた人物は、未知の緑翼のリーダーであるマルクスだ。
彼のサウド内における名声は十分でかつ、その実力も他を圧倒する本物であり、人間性に落ち度も見られず、顔の造りについても誰もが羨む男前である。
マルクスの事を客観的に表現すると、そう言った文言が立ち並ぶ訳だが、どうやらシャロンにとっては『孤児院の出身』という部分が気掛かりだったらしい。
もちろん俺の報告など当てにせずとも、シャロンは商売柄お客さんや伝手を通じ、未知の緑翼やマルクスの評判については把握している。
なら何故今回、わざわざギルドを通じ金銭を支払い、冒険者へ依頼を頼んだのかと言うと、その"評判"の真偽を確かめる為の証拠集めをしたかったという訳だ。
今回の依頼を通じ、特に彼女が精査したかった部分は、恐らくマルクスの素行についてだろう。
孤児院の出だからどうのと、もちろんシャロン本人は選別をするような思想を根底に持ち合わせてはいないだろうが、その気持ちは理解できる。
例えば悪辣に見える生い立ちであっても、他人に迷惑をかけず真面目に人生を送っている者が居れば、反対に、恵まれた環境で育っていようとも、他者を搾取し、自分の利を一番と考え行動するような不届き者が存在するのも、人間という生き物の特徴だ。
なので出身地や生い立ちといった情報でその人物の素性を特定出来はしないのだが、多少なり"関連性"がある事も、年を重ねれば身に染みる部分なので、俺がシャロンの決断に対し文句を付ける事は出来ない。
そう言った少しの憂慮を、対価を支払い払拭することが出来るなら、と言う願い。
子を想う親の献身だろう。
そもそも俺からすれば、裏を取り資料に纏める必要など無い事は、胸を張って言える彼の人柄ではあるのだが、接点の無い他人からすると、検められた証拠があると安心できるという事だろう。
例えその相手が尊敬するマルクスだろうと、俺が依頼を引き受けた理由だ。
「……そうなのね。今現在、特定のお相手は無し……」
嬉しそうに料理を頬張っているリーフルとは対照的に、ハンナは俺の話を聞きながら、熱心に情報を書き記している。
(ん~……?……まぁ確かめるのが早いか)
「ハンナちゃん。ちょっと聞きたいんだけど、いいかな?」
先程からハンナの様子を観察していて僅かばかりに抱く、何とも言いようのない違和感について探ろうと、質問してみる。
「? どうしたの?」
「ハンナちゃんは、マルクスさんの事が好き──ファンなんだよね?」
「いいえ? 今回のお食事会は、ママの勧めがあったから、参加するって決めたの」
ハンナは曇りの無い笑顔でそう答えた。
「──へっ?! て、てっきりマルクスさんのファンだからって事で……」
想定外の返事に、思わず声が上ずってしまう。
表情から察するに、恐らくハンナは本当の事を言っている。
だとするならば、この熱心な感じ──妙な前向きさはやはり不自然だ。
「もちろん評判は聞いているわ。サウドでは有名な方だし。でも私、今まで男性の事とか、冒険者さんの事とか、あまり考えた事が無くって」
(えっ、どういう事だ……)
抱く違和感の正体が掴めず、ハンナの言葉の真意を探ろうと頭を必死に回転させる。
「……え~っと……ほ、ほら! 今まで学校とかで、気になる子が出来たりとかはしたんじゃない?」
「学校かぁ……少しは羨ましくも思ったわ。でも、ママは良い先生を就けてくれてたから、恨み言を言うなんて罰当たりよ、ふふ」
そう語るハンナの様子は、少しの憂いは窺えたものの、嘘の見えない表情で母親への感謝を口にしていた。
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ただし、義務教育の制度は整備されておらず、あくまでも子供の健やかな成長を願う親達が、自主的に費用を工面し通わせるものが、学校と呼ばれる教育施設だ。
その費用を賄える大半の中流家庭は子供を学校へと通わせ、最低限の読み書きや計算、国の歴史についての知識を修めさせる訳だが、このハンナのように、余裕のある裕福な家庭の子供達は、学校へ通う時間を"家庭教師"を雇う事によって代替し、その期間と質をより良い物へ、さらに効率的に、と将来への憂いをより軽減させようとする文化がある。
俺が感じた違和感の正体、それは、他者との交流によって生まれる経験や比較といった、所謂"思春期"をハンナが経ていないせいだという事に気付く。
更には接していて強く感じる事の一つに、母親からの期待に応えたいと強く想っている、彼女の行動原理──強迫観念じみた思考だ。
確かにハンナは俺の話に熱心に耳を傾け、作戦や想定を練ろうとはしているが、それはあくまで母親の期待する結果に向けてのもので『恋愛への憧れ』というごく当たり前に皆が抱く感情が、彼女には欠落してしまっているのだ。
『免疫の無い娘のお相手を』と、この予行練習が依頼内容に含まれている時点で気付くべき事情ではあったが、俺の招集した面子を鑑みるに、これは少し刺激が強すぎるかもしれない……。
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