148 / 180
3-2 その人の価値
第107話 目玉商品 3
しおりを挟む ブルーはそれなりに容姿に恵まれた男だ。
長身に均整の取れた肉体、鼻筋の通った精悍な顔つき。就任当初は女性ファンが多くつき世間を騒がせた。しかしチーム内で最弱の地位に落ち着いたとなれば話は別で、頼りがいのある見た目は逆にその弱さを際立たせた。
新ヒーロースーツに肉体の操縦権をコントロールされ、仲間との通信が難しくなってからは、芳しくない評価に自己中心性という欠点が書き加えられた。
週刊誌はあることないこと書き立てて部数をひと稼ぎする。世の中の青井に対する評価は今やさんざんな自己中男だ。
反面、バルドの部下から報告される彼はとてつもなく繊細な男だった。チームメイトに話しかけられてはどもり、ファンに追いかけられては逃げ回り、アンチの郵送物を律儀に紐解いてはカミソリレターに肩を落とす。オフの過ごし方といえばマネージャーの目をかいくぐって宿舎の屋上で日光浴するのがお気に入り。『好物は肉料理』、『苦手なものは甘い菓子』とは協会発行の公式ファンブックから得た情報であるが、部下の観察からすればそう飯のえり好みはしなくなっているという。食堂には寄りつかない。主食はラボでの点滴。暇さえあればプロテイン入りレーションを義務のように齧っているらしい。
———臆病で、善良で、反吐が出るほど平凡な男というのがバルドの所感である。
戦場で飢えた獣の如く剣戟を繰り出してくるアレとはどうしても印象が一致しない。つまらん男だ。報告を更新されればされるほどため息が出た。
こと面白くないのはヒーロー部隊のリーダーであるレッドとの関係である。ブルーは同じ空間にいれば必ずと言っていいほどレッドを目で追いかけ、その癖気付かれそうになると人知れず姿を消すのだという。
独房じみた青井の私室には年季の入ったヒーロー雑誌が数冊あるが、それらは全てレッドの特集号である。雑誌に挟んでときどき眺めているという古い便せんは、レッドから幼い少年へとあてられたものだった。
『レッドも三十前半ですから。奴のデビュー当時ブルーはまだほんの子どもです。何かの事件で救助された関係である可能性は高いかと』
青井清一は孤児院出身である。調べてみればわかるもので、青井少年は隕石事故の現場から一人レッドに助け出され、身内を失ったためそのまま田舎町の孤児院へ引き取られている。その後は候補生登用試験を受け、ヒーロー養成施設へと進学。長く空席になっていたブルーの座を埋めるために、能力不足ながらも抜擢された奇跡の追っかけであることが判明した。
『しかしボス、二人の仲は至極険悪なようです。ブルーはレッドのことを避けていますし、レッドもブルーのことを意図して無視します。声をかけても事務連絡だけ……素行の注意と、警告ですね。例のゴシップ記事が影響してるんでしょうが』
スポンサーの民間企業トップにブルーが枕営業を強いられていたことはこのとき既に特大スキャンダルとしてすっぱ抜かれ、ネタとして大衆に消費され尽くしたあとだった。何をするにも金はいる。戦いに疲弊した人間界で貧富の差は拡大し、有り余る富を一部の特権階級が占有して社会問題となっていた。ヒーロー活動の資金提供のため、なぜかご指名を食らった青井はマネージャーに言われるがまま身を差し出したのである。
レッドは遺憾ながら協会司令部の命令に逆らえないのか、直接的な言葉は避けてブルーを戒めた。かつて自分が助けた子どもだとも気づいていないらしい。ブルーも黙して接触を避ける姿勢を貫いた。
新ヒーロースーツに衣替えしてからは特にすれ違いは酷くなった。無線での連携が取れないのだから当然である。
ラボにほぼ拘束されているブルーは宿舎に戻る機会も殆ど与えられず、戦場とラボを往復し続けていた。時折顔を合わせればレッドとブルーは二言三言挨拶を交わし、その後ブルーは必ずと言っていいほど体調を崩す。
バルドは舌打ちしたい気持ちで経過観察の報告を促した。腐れヒーロー共の内輪揉めなど聞いたところで益がない。酒の肴にでもなればいいが、なんだか妙に胸の悪くなる話だった。
『……あいつ、今日も寝てんのか』
通信先から部下は元気に「今日のブルー」を報告してくる。この一週間、ラボに呼び出されなくなった青井は宿舎の私室に篭ってひっくり返っている。
『はい!寮の食堂で詰めたもの全部吐いた後失神しまして。人前の食事が久々過ぎて緊張したんですかね。今は毛布にくるまって寝てます』
『は!悲惨だ。こんなしけた犬っころみたいな男が俺様の担当ヒーローだと……』
『しかしボス。先日は防衛戦線で大敗を喫したと聞きましたが。ブルーは普段いじめられっ子ですが侮るべき相手ではありません。慢心はそれくらいになされた方がよろしいかと』
『減給されたくなかったら黙って、仕事を、しろ!』
『では本日の報告は以上になります。そろそろ魔界に帰ってもよろしいでしょうか、ひ孫の誕生日が迫っていまして……』
『ふざけんな続けろ。今は戦時だぞ!……もうしばらくで魔王のやつが動く、それまで任務を遂行しろ』
戦にやる気の無かった魔王が新ヒーローのピンクに一目惚れしてからというもの、体勢は一気に人間界との和平へと傾いていた。
邪魔する枢機卿達はこぞりこぞって魔王に異議申し立てに行き一人残らず塵に還されている。あの山脈のような重たい腰をようやく上げてくれたのには素直に驚くが、いよいよ楽しい戦の時間も終わりらしい。
バルドは目標の捕獲に向けて、五大幹部達へ書簡を送り返した。
最後の報告から数日後、魔王の思惑通り人間界と魔界の停戦協定が結ばれた。
痩せた青犬の引取先は、当然のように魔王城の一角に位置するバルド邸へと決定づけられた。
長身に均整の取れた肉体、鼻筋の通った精悍な顔つき。就任当初は女性ファンが多くつき世間を騒がせた。しかしチーム内で最弱の地位に落ち着いたとなれば話は別で、頼りがいのある見た目は逆にその弱さを際立たせた。
新ヒーロースーツに肉体の操縦権をコントロールされ、仲間との通信が難しくなってからは、芳しくない評価に自己中心性という欠点が書き加えられた。
週刊誌はあることないこと書き立てて部数をひと稼ぎする。世の中の青井に対する評価は今やさんざんな自己中男だ。
反面、バルドの部下から報告される彼はとてつもなく繊細な男だった。チームメイトに話しかけられてはどもり、ファンに追いかけられては逃げ回り、アンチの郵送物を律儀に紐解いてはカミソリレターに肩を落とす。オフの過ごし方といえばマネージャーの目をかいくぐって宿舎の屋上で日光浴するのがお気に入り。『好物は肉料理』、『苦手なものは甘い菓子』とは協会発行の公式ファンブックから得た情報であるが、部下の観察からすればそう飯のえり好みはしなくなっているという。食堂には寄りつかない。主食はラボでの点滴。暇さえあればプロテイン入りレーションを義務のように齧っているらしい。
———臆病で、善良で、反吐が出るほど平凡な男というのがバルドの所感である。
戦場で飢えた獣の如く剣戟を繰り出してくるアレとはどうしても印象が一致しない。つまらん男だ。報告を更新されればされるほどため息が出た。
こと面白くないのはヒーロー部隊のリーダーであるレッドとの関係である。ブルーは同じ空間にいれば必ずと言っていいほどレッドを目で追いかけ、その癖気付かれそうになると人知れず姿を消すのだという。
独房じみた青井の私室には年季の入ったヒーロー雑誌が数冊あるが、それらは全てレッドの特集号である。雑誌に挟んでときどき眺めているという古い便せんは、レッドから幼い少年へとあてられたものだった。
『レッドも三十前半ですから。奴のデビュー当時ブルーはまだほんの子どもです。何かの事件で救助された関係である可能性は高いかと』
青井清一は孤児院出身である。調べてみればわかるもので、青井少年は隕石事故の現場から一人レッドに助け出され、身内を失ったためそのまま田舎町の孤児院へ引き取られている。その後は候補生登用試験を受け、ヒーロー養成施設へと進学。長く空席になっていたブルーの座を埋めるために、能力不足ながらも抜擢された奇跡の追っかけであることが判明した。
『しかしボス、二人の仲は至極険悪なようです。ブルーはレッドのことを避けていますし、レッドもブルーのことを意図して無視します。声をかけても事務連絡だけ……素行の注意と、警告ですね。例のゴシップ記事が影響してるんでしょうが』
スポンサーの民間企業トップにブルーが枕営業を強いられていたことはこのとき既に特大スキャンダルとしてすっぱ抜かれ、ネタとして大衆に消費され尽くしたあとだった。何をするにも金はいる。戦いに疲弊した人間界で貧富の差は拡大し、有り余る富を一部の特権階級が占有して社会問題となっていた。ヒーロー活動の資金提供のため、なぜかご指名を食らった青井はマネージャーに言われるがまま身を差し出したのである。
レッドは遺憾ながら協会司令部の命令に逆らえないのか、直接的な言葉は避けてブルーを戒めた。かつて自分が助けた子どもだとも気づいていないらしい。ブルーも黙して接触を避ける姿勢を貫いた。
新ヒーロースーツに衣替えしてからは特にすれ違いは酷くなった。無線での連携が取れないのだから当然である。
ラボにほぼ拘束されているブルーは宿舎に戻る機会も殆ど与えられず、戦場とラボを往復し続けていた。時折顔を合わせればレッドとブルーは二言三言挨拶を交わし、その後ブルーは必ずと言っていいほど体調を崩す。
バルドは舌打ちしたい気持ちで経過観察の報告を促した。腐れヒーロー共の内輪揉めなど聞いたところで益がない。酒の肴にでもなればいいが、なんだか妙に胸の悪くなる話だった。
『……あいつ、今日も寝てんのか』
通信先から部下は元気に「今日のブルー」を報告してくる。この一週間、ラボに呼び出されなくなった青井は宿舎の私室に篭ってひっくり返っている。
『はい!寮の食堂で詰めたもの全部吐いた後失神しまして。人前の食事が久々過ぎて緊張したんですかね。今は毛布にくるまって寝てます』
『は!悲惨だ。こんなしけた犬っころみたいな男が俺様の担当ヒーローだと……』
『しかしボス。先日は防衛戦線で大敗を喫したと聞きましたが。ブルーは普段いじめられっ子ですが侮るべき相手ではありません。慢心はそれくらいになされた方がよろしいかと』
『減給されたくなかったら黙って、仕事を、しろ!』
『では本日の報告は以上になります。そろそろ魔界に帰ってもよろしいでしょうか、ひ孫の誕生日が迫っていまして……』
『ふざけんな続けろ。今は戦時だぞ!……もうしばらくで魔王のやつが動く、それまで任務を遂行しろ』
戦にやる気の無かった魔王が新ヒーローのピンクに一目惚れしてからというもの、体勢は一気に人間界との和平へと傾いていた。
邪魔する枢機卿達はこぞりこぞって魔王に異議申し立てに行き一人残らず塵に還されている。あの山脈のような重たい腰をようやく上げてくれたのには素直に驚くが、いよいよ楽しい戦の時間も終わりらしい。
バルドは目標の捕獲に向けて、五大幹部達へ書簡を送り返した。
最後の報告から数日後、魔王の思惑通り人間界と魔界の停戦協定が結ばれた。
痩せた青犬の引取先は、当然のように魔王城の一角に位置するバルド邸へと決定づけられた。
21
お気に入りに追加
2,163
あなたにおすすめの小説

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる