138 / 180
3-1 浮上する黄昏れ
第106話 探偵ミミズクと平凡助手 2
しおりを挟む
「う~ん、ボヤ騒ぎ程度に納まったのは不幸中の幸いか。でも建屋の下半分ぐらいは燃えちゃってるな……」
リーフルと二人で手掛かりを探る為、件の火事が起きたという納屋を調べている。
「ホー……(テキ)」
怒りの収まらない様子のリーフルが静かに、かつ力強く呟いている。
「あの、リーフルさん。爪が……」
「ホッ! (テキ!)」
まるで今の心境を体現しているかのように、振り払いたくなる程ではないにせよ、俺の肩を掴むリーフルの爪が食い込み、地味な鋭痛を感じている。
久しく爪の手入れをしていないせいもあるだろうが、食べ物の事で意地悪をされたとあっては、甘いもの好きのリーフルが平穏ではいられないのも仕方ない。
(肩に穴が開いちゃうぞ……自分の為にも早く解決しないと)
「リーフル、何か気付く事は無いか?」
言うまでも無いが俺はリーフルを心底信頼している。
過去を振り返ればこれまで、一体何度リーフルに救われてきたことか、その数々の功績には枚挙に暇がない。
明確に会話が出来ないというじれったさはあるものの、リーフルならば必ず何か見つけ出してくれるであろう確信がある。
「ホ! (イク!)」──ス
いつになくやる気に満ちたリーフルが舞い降りる。
そして俺と同じように床に目を凝らし、嘴で燃え跡をつつきながら移動している。
少し趣は違うが、何かを探し出すことは魔物を索敵するのと似ていると思う。
目に映る景色から違和感を感じ取ろうと目を凝らしたり、物音から察知、判別しようと耳を澄ましたりと、こういった能力に関しては、サウド所属の冒険者の中でも、鋭い動物的感覚を持つミミズクであるリーフルの右に出るものはいないだろう。
(あの様子、絶対に何かタネがあるのは間違いないんだ。それを見つけ出す……!)
話はマリンの実家に到着した場面へと遡る。
◇
「あれがうちの実家やで~──って! あんた! そこで何してんの!」
マリンが睨む先、美しい景観を誇るこのハーベイには似つかわしくない、黄土色をし乱れたセミロングの髪に、首元には太く長い蛇の剥製が巻き付き、黒い大きなコートを羽織った如何にも怪しい男が、マリンの実家の庭を眺め佇んでいた。
「おや? これはこれは、ご息女のマリンさんではございませんか。今日は一段と神のご威光が頼もしく降り注ぎ、実に良い天気ですねぇ」
今回の仕事のターゲット、"グリフ"がいやらしい笑みを浮かべ挨拶めいた事を口にしている。
「ふんっ! あんたみたいな暗~い男に言われたら、この晴天も曇天に見えてまうわ!」
「これは手厳しい。私は神のお告げにより、この村へ繁栄を授けに来た幸福の使者だというのに……」
「また訳の分からん事を! それよりもあんた、うちの庭なんか見つめて何を企んでんねや!」
「…………」
視線が一度庭に推移したのが窺えるが、グリフが微動だにせず沈黙している。
「初めまして。俺はサウド所属の冒険者、ヤマトと言います。こっちは相棒のリーフルです。少々お時間を頂けますでしょうか」
「……」
リーフルは首に巻き付く蛇を警戒しているのか、姿勢を少し落とし、挨拶する事無く訝しみ見据えている。
「サ、サウド支部……」
俺の自己紹介を聞き一瞬うろたえた様子でボソリと呟く。
「──え、ええ。その冒険者様が私に何の御用でございますか?」
「俺はマリンさんを送り届ける警護任務でこの村へやって来たのですが、その道中で何とも興味深い話を耳にしまして」
「あなたは何やら凄い力をお持ちなのだとか。冒険者を生業としている事もあって、後学の為に是非ともそのお力に触れてみたいと思いまして」
「フッ──そういう事でございますか。ええ、構いませんよ。代弁者である私の御業を目の当たりにすれば、あなたも神の恩恵を賜れる事でございましょう」
「それはあなたが魔法を行使されるという意味でしょうか?」
「いえ? 神の代弁者ではありますが、私自身など凡庸なもの。魔法は使いません」
「では、魔導具の類を駆使されるとか?」
「──!」
「い、いえ……私が行使する神の御業は、この世の何にも属さない神聖なものです。ですので、理解していただくには、実際に目にされる方が早いでしょう」
一瞬だがグリフの目が見開き、頬がひきつったように見えた。
(反応あり、か……俺の神力みたいに他にも得体の知れない力が存在する可能性はあるけど、一応は手掛かりになりそうなリアクションだったな)
「それは楽しみですね」
「では丁度よい事です。ラウスさんだけでなく、そろそろ村の方々にも代弁者の力──神の御業に触れて頂く機会といたしましょう」
グリフが自信に満ちた表情でそう話す。
「な、なんやのその機会って」
「あなたの御父上に協力頂き、村の方々を広場に集めてもらいましょう。そこで私が、皆々様が仰天するような、素晴らしい奇跡を御覧に入れましょう」
大手を広げ天を仰ぎ、羽織る黒いコートが翻る。
(随分な自信だな……)
「では私は、ラウスさんにご許可を頂きに参るとしましょう」
そう言いながらコートの脇から飴の詰まった小瓶を取り出し、中身を無造作に取り出すと、二、三粒まとめて口の中に放り込む。
そして舐める事無く、荒い咀嚼音を響かせながら瞬く間に飲み込んだ。
「ホーホホ……(タベモノ)」
飴を見たリーフルが自分も欲しいと呟いている。
「ん? あなたの相棒さん、随分と物欲しそうにしていますね」
「──ああ。あなたも飴が食べたいのですね。そうですかそうですか。他者への施しは神も推奨なされる尊き行いです。あなたにも神の恵みがあらんことを」
小瓶から飴を一粒取り出し、リーフルへ差し出す。
「ありがとうございま──」
礼を言いながら右手を広げる。
「おっと失礼」
──グリフが差し出した飴は俺の手の内に納まる事無く地面へと落下した。
(今わざと……?)
地面に転がる飴がグリフの足に払われ傾斜に沿い転がってゆく。
「──!! ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」──バサッバサッ
てっきり飴を貰えるものと期待していたリーフルが、その顛末に怒り震え、叫び暴れ出す。
「──ちょ、リーフル! 落ち着いて!」
荒れ動く翼が幾度も顔を撫ぜる。
「なんでそんな意地悪するんよあんたっ! リーフルちゃんもそら怒るで!」
「ふ、ふんっ! 飴玉の一つや二つ、大した事は無いでしょう! 神もこうおっしゃいます『人の世は諦めが肝心だ』とね!」
リーフルの様子を見て怯んだのか、何やらよく分からない言い訳を話している。
「ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」
なおもリーフルがグリフを睨み翼を広げ威嚇している。
「分かった! 分かったから! ほら」──ボワン
アイテムBOXからアプルを取り出しリーフルに切り分ける。
んぐんぐ──「ホー! (テキ!)」
ちゃっかりアプルを口にしながら悪態をついている。
「そ、それでは後程、街の中心にある広場にてお会いいたしましょう──」
──そう言い残し足早にマリンの実家へと入って行った。
「なんなんあいつ! ホンマもぉ~!」
マリンが地面を踏みしめ顔を紅潮させ憤っている。
「行っちゃったね」
「うちもはよお父さんに事情を聞かなあかんわ。そうや、あの子らの世話もあるし……ヤマちゃんはどうする?」
「まずは火事があったっていう納屋を見てみるよ。あの人の反応……少し引っかかるし」
「そっか。ほんなら後で広場に集合やね。そっちはヤマちゃんに任せるわ!」
「うん、後でね」
「ホー……! (テキ)」
リーフルと二人で手掛かりを探る為、件の火事が起きたという納屋を調べている。
「ホー……(テキ)」
怒りの収まらない様子のリーフルが静かに、かつ力強く呟いている。
「あの、リーフルさん。爪が……」
「ホッ! (テキ!)」
まるで今の心境を体現しているかのように、振り払いたくなる程ではないにせよ、俺の肩を掴むリーフルの爪が食い込み、地味な鋭痛を感じている。
久しく爪の手入れをしていないせいもあるだろうが、食べ物の事で意地悪をされたとあっては、甘いもの好きのリーフルが平穏ではいられないのも仕方ない。
(肩に穴が開いちゃうぞ……自分の為にも早く解決しないと)
「リーフル、何か気付く事は無いか?」
言うまでも無いが俺はリーフルを心底信頼している。
過去を振り返ればこれまで、一体何度リーフルに救われてきたことか、その数々の功績には枚挙に暇がない。
明確に会話が出来ないというじれったさはあるものの、リーフルならば必ず何か見つけ出してくれるであろう確信がある。
「ホ! (イク!)」──ス
いつになくやる気に満ちたリーフルが舞い降りる。
そして俺と同じように床に目を凝らし、嘴で燃え跡をつつきながら移動している。
少し趣は違うが、何かを探し出すことは魔物を索敵するのと似ていると思う。
目に映る景色から違和感を感じ取ろうと目を凝らしたり、物音から察知、判別しようと耳を澄ましたりと、こういった能力に関しては、サウド所属の冒険者の中でも、鋭い動物的感覚を持つミミズクであるリーフルの右に出るものはいないだろう。
(あの様子、絶対に何かタネがあるのは間違いないんだ。それを見つけ出す……!)
話はマリンの実家に到着した場面へと遡る。
◇
「あれがうちの実家やで~──って! あんた! そこで何してんの!」
マリンが睨む先、美しい景観を誇るこのハーベイには似つかわしくない、黄土色をし乱れたセミロングの髪に、首元には太く長い蛇の剥製が巻き付き、黒い大きなコートを羽織った如何にも怪しい男が、マリンの実家の庭を眺め佇んでいた。
「おや? これはこれは、ご息女のマリンさんではございませんか。今日は一段と神のご威光が頼もしく降り注ぎ、実に良い天気ですねぇ」
今回の仕事のターゲット、"グリフ"がいやらしい笑みを浮かべ挨拶めいた事を口にしている。
「ふんっ! あんたみたいな暗~い男に言われたら、この晴天も曇天に見えてまうわ!」
「これは手厳しい。私は神のお告げにより、この村へ繁栄を授けに来た幸福の使者だというのに……」
「また訳の分からん事を! それよりもあんた、うちの庭なんか見つめて何を企んでんねや!」
「…………」
視線が一度庭に推移したのが窺えるが、グリフが微動だにせず沈黙している。
「初めまして。俺はサウド所属の冒険者、ヤマトと言います。こっちは相棒のリーフルです。少々お時間を頂けますでしょうか」
「……」
リーフルは首に巻き付く蛇を警戒しているのか、姿勢を少し落とし、挨拶する事無く訝しみ見据えている。
「サ、サウド支部……」
俺の自己紹介を聞き一瞬うろたえた様子でボソリと呟く。
「──え、ええ。その冒険者様が私に何の御用でございますか?」
「俺はマリンさんを送り届ける警護任務でこの村へやって来たのですが、その道中で何とも興味深い話を耳にしまして」
「あなたは何やら凄い力をお持ちなのだとか。冒険者を生業としている事もあって、後学の為に是非ともそのお力に触れてみたいと思いまして」
「フッ──そういう事でございますか。ええ、構いませんよ。代弁者である私の御業を目の当たりにすれば、あなたも神の恩恵を賜れる事でございましょう」
「それはあなたが魔法を行使されるという意味でしょうか?」
「いえ? 神の代弁者ではありますが、私自身など凡庸なもの。魔法は使いません」
「では、魔導具の類を駆使されるとか?」
「──!」
「い、いえ……私が行使する神の御業は、この世の何にも属さない神聖なものです。ですので、理解していただくには、実際に目にされる方が早いでしょう」
一瞬だがグリフの目が見開き、頬がひきつったように見えた。
(反応あり、か……俺の神力みたいに他にも得体の知れない力が存在する可能性はあるけど、一応は手掛かりになりそうなリアクションだったな)
「それは楽しみですね」
「では丁度よい事です。ラウスさんだけでなく、そろそろ村の方々にも代弁者の力──神の御業に触れて頂く機会といたしましょう」
グリフが自信に満ちた表情でそう話す。
「な、なんやのその機会って」
「あなたの御父上に協力頂き、村の方々を広場に集めてもらいましょう。そこで私が、皆々様が仰天するような、素晴らしい奇跡を御覧に入れましょう」
大手を広げ天を仰ぎ、羽織る黒いコートが翻る。
(随分な自信だな……)
「では私は、ラウスさんにご許可を頂きに参るとしましょう」
そう言いながらコートの脇から飴の詰まった小瓶を取り出し、中身を無造作に取り出すと、二、三粒まとめて口の中に放り込む。
そして舐める事無く、荒い咀嚼音を響かせながら瞬く間に飲み込んだ。
「ホーホホ……(タベモノ)」
飴を見たリーフルが自分も欲しいと呟いている。
「ん? あなたの相棒さん、随分と物欲しそうにしていますね」
「──ああ。あなたも飴が食べたいのですね。そうですかそうですか。他者への施しは神も推奨なされる尊き行いです。あなたにも神の恵みがあらんことを」
小瓶から飴を一粒取り出し、リーフルへ差し出す。
「ありがとうございま──」
礼を言いながら右手を広げる。
「おっと失礼」
──グリフが差し出した飴は俺の手の内に納まる事無く地面へと落下した。
(今わざと……?)
地面に転がる飴がグリフの足に払われ傾斜に沿い転がってゆく。
「──!! ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」──バサッバサッ
てっきり飴を貰えるものと期待していたリーフルが、その顛末に怒り震え、叫び暴れ出す。
「──ちょ、リーフル! 落ち着いて!」
荒れ動く翼が幾度も顔を撫ぜる。
「なんでそんな意地悪するんよあんたっ! リーフルちゃんもそら怒るで!」
「ふ、ふんっ! 飴玉の一つや二つ、大した事は無いでしょう! 神もこうおっしゃいます『人の世は諦めが肝心だ』とね!」
リーフルの様子を見て怯んだのか、何やらよく分からない言い訳を話している。
「ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」
なおもリーフルがグリフを睨み翼を広げ威嚇している。
「分かった! 分かったから! ほら」──ボワン
アイテムBOXからアプルを取り出しリーフルに切り分ける。
んぐんぐ──「ホー! (テキ!)」
ちゃっかりアプルを口にしながら悪態をついている。
「そ、それでは後程、街の中心にある広場にてお会いいたしましょう──」
──そう言い残し足早にマリンの実家へと入って行った。
「なんなんあいつ! ホンマもぉ~!」
マリンが地面を踏みしめ顔を紅潮させ憤っている。
「行っちゃったね」
「うちもはよお父さんに事情を聞かなあかんわ。そうや、あの子らの世話もあるし……ヤマちゃんはどうする?」
「まずは火事があったっていう納屋を見てみるよ。あの人の反応……少し引っかかるし」
「そっか。ほんなら後で広場に集合やね。そっちはヤマちゃんに任せるわ!」
「うん、後でね」
「ホー……! (テキ)」
21
お気に入りに追加
2,163
あなたにおすすめの小説

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる