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2-3 恋と出会いとお化け
第72話 お見合い 1
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迫る"お見合い"を前にギルド内でキャシーの到着を待っている。
(むぅぅ……憂鬱だ……俺に上手くこなせるか)
難しい表情で物思いにふける。
「ホーホ(ヤマト)ホホーホ(ナカマ)」
「リーフルありがとなぁ……ここまで来たら半額云々よりも……」
「──お待たせしましたヤマトさん」
いつものギルド職員の制服姿とは違う、控えめな印象を受けるシンプルな白いワンピースを着てキャシーがやってきた。
「おぉ~お綺麗ですね。仕事着しか拝見した事が無かったので新鮮に映ります」
「ヤマトさんこそ。スーツ姿、お似合いですよ──あ! ヤマトさ~ん? 忘れてますよっ」
キャシーが細い青色の布を取り出し、リーフルを可愛く着飾ってくれる。
「おぉ! ありがとうございます。可愛くしてもらってよかったなリーフル」
「ホゥ……(イラナイ)」──ツンツン
当の本人は少し気疎い様子だ。
幽霊屋敷の調査を終えた俺達はお見合いの準備をする為一旦解散した。
俺は取り急ぎ微妙にサイズの合っていない汎用品のスーツを購入し、キャシーは仕事を早上がりし準備の為帰宅。
再度ギルドで待ち合わせ、現在に至る。
約束のお見合いが間近に迫り、用意した挨拶用のメモ書きも、幾度も手が触れてしまったせいで文字がかすれ、本番において咄嗟に役に立つか怪しい物になってしまった。
もちろん成功報酬の事は気になるが、ここまで来ると仲人役への不安や、ルーティの恋心が成就して欲しいという想いの方が強く、緊張感に追われ少し胃が痛む。
「ヤマトさん、普段と違って随分険しい表情をされてますよ? ふふ」
「なんなら今までこなしてきたクエストの中で、一番難しい仕事に挑むような気分です……」
「結局は当人さん同士の相性次第なんですから。私達は少しだけ場を盛り上げて、後はお料理を楽しみましょう?」
「ホーホ! (ヤマト!)」
「そうですね……ありがとうございます。では、そろそろルーティさんを迎えに行きますか」
ロットは件の店で既に待ってくれているはずなので、ルーティを伴いレストランに向かうため、中央広場へと向かった。
◇
「ルーティさん。お待たせしました」 「ホホーホ(ナカマ)」
「こんばんはルーティさん」
「あら! キャシーさん! こんばんは皆さん。今回は私の為にありがとうございます」
「ルーティさん! お綺麗ですよ~。さすが、気合が入ってますね!」
キャシーとは違い当事者であるルーティは、品の良い淡い水色のドレスに身を包み、優雅な印象を抱かせるつばの大きめの帽子を被り、まさに男性にアピールするに相応しい装いだ。
「嬉しいわキャシーさん。お兄さんは……まさかキャシーさんがお相手だったなんて」
「ええ……私達、先程"幽霊屋敷"で結ばれまして……」
「幽霊屋敷??」
「私としてはもう少しロマンチックな場所がよかったんですけど……ヤマトさんがどうしてもって……」
キャシーが自らを抱きしめ愁いを帯びた表情で語りだす。
「──ちょ、ちょっと! 冗談が過ぎますって! 俺達ただの仕事仲間ですからねっ!」
(というか結ばれたのは俺の"首"の方なんだけど……とは言えないよなぁ)
「なぁんだ。まぁお兄さんがギルド職員さんに手を出すなんてありえないですもんね」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
「──おっと、そうだなリーフル。ロットさんがお待ちですので、そろそろ行きましょう」
リーフルは"外食"するという事を楽しみにしているようで、そういえば随分張り切っていた。
「いよいよね……緊張してきたわ……」
抱えるハンドバッグを強く握りしめ、迫る逢瀬を恐れている様子だ。
「大丈夫ですよルーティさん。ロットさんは私もよく知るできたお人です。そんなに緊張されずに楽しみましょう!」
「キャシーさん……ありがとうございます──よしっ! いつもの商売と同じよ! 積極的に行きます!」
「ホーホホ~! (タベモノ!)」
ルーティの決心がついたところで、俺達は東区にあるレストランへと向かった。
◇
「…………」
「…………」
「ヤマトさんっ、ご挨拶ですよ」
衆目を集め、棒立ちの状態で緊張から頭が働いていない俺に、キャシーが小声で窘めてくれる。
「はっ!──す、すみません」
「え、え~……本日はこのような華々しい席にお二人のご健勝のことと商いの冒険者として深くお礼……」
「くくくっ……」
「ぶっ……」
「ヤ、ヤマトさん! 挨拶ががちぐはぐになってます!」
「──あ、ああ! すみません!!」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
暗記した文言とかすれたメモ書きが相まって、とんでもない失言をしてしまった。
リーフルはリーフルで早く食べたいと訴えているし、最悪の出だしだ……。
「ははは!──ありがとなヤマト! そんなに真剣に今回の事を考えてくれてたんだな」
「ロットさんの言う通りね! おかげでリラックス出来たわ」
「すみませんうちのヤマトが」
皆が寛容な心で口々に俺の失敗を受け入れる旨を伝えてくれる。
「いつも通り行こうぜ、な? まともな出会いを演出してくれたってだけで、俺としては感謝なんだ。そんなに気張る事はねえよ」
ロットが気を利かせ、自ら予約してくれたこの"レストラン・ドゥ・シャロン"にてお見合いが執り行われている訳だが、全ての始まりとなる、重要な、"仲人の挨拶"を失敗してしまった。
人前に立ち何かを演ずるなんて経験はこれまで一度も無く、それだけでも緊張するには十分な要因だが、あまつさえ、うら若い男女の折角の出会いの場という事も重なり、この体たらく。
皆は俺の事を慮り優しい言葉をかけてくれるが、そんな皆の善意が余計に辛い。
特に一世一代の勝負に出ているルーティには、只々申し訳ない気持ちになる。
「ロットさん……皆さん、すみませんでした。いつもの調子でやらせてもらいます」
「え~、改めまして。皆さんにお話した通り、事の起こりは本当に偶然のもので……」
一度盛大に恥をかいた事で緊張も緩和され、いつもの調子で挨拶へと移る。
「……なので今晩の仕舞いには、御二人が互いに御手を携えて帰路に就かれる事を願っております。ご清聴頂きまして、ありがとうございました」
パチパチパチ──
「ヤマトさん! 良いご挨拶でしたよ!」
「ありがとなヤマト!」
「……そう聞くと、かなり運命的な気がしません!?」
ルーティが早くもロットへ向け、積極的にアピールしている。
「お~、そうだな──そうだ、お姉さん。ドレス似合ってるぜ!」
ロットが世辞を感じない、屈託のない笑顔でルーティを褒める。
「あ、ありがとうございます……ロットさんもいつもと違って、荒々しさが薄れて見えてすごく男前だわ……」
ルーティが少し頬を赤らめ伏し目がちにロットを褒め返している。
「いつも露店で会ってはいたけど、不思議なもんで、こうして改まるとなんだか別人な気がするよなぁ」
「ロットさんも私も、中央広場でお会いするだけでしたもんね──いつもお買い上げありがとうございます」
「こっちこそ! いつもお姉さんの果物は美味いんだよな」
俺の二度目の挨拶を皮切りに、順調に会話が続いている。
肉が中心のコース料理もテーブルの上に順々に運ばれ、観察している分には二人の様子は良い雰囲気だと思われる。
お互いに身の上話や人生観等も語り合っているようで、程々に相槌を打ち、仲人としての役回りをこなしている俺が見ていても微笑ましい光景だ。
「ヤマトさん、そろそろですね」
キャシーが良い頃合いだと、小声で提案してくれる。
店側に事情は通してあり、俺達の分の食事は別席にて準備されているので、ここからは二人に任せ席を移る。
「ですね──リーフル、移動するよ」
羨むように、二人の前に置かれた料理をテーブルの上で、まじまじと見つめているリーフルに話しかける。
「ホ~」
「──ルーティさん、ロットさん。後はお二人でお楽しみください。俺達は席を移ります」
「そうか、ありがとな」
「分かりました」
「ルーティさん、頑張ってくださいね」
キャシーがルーティに耳打ちしている。
俺達は別席へと移り、結果を待つこととした。
(むぅぅ……憂鬱だ……俺に上手くこなせるか)
難しい表情で物思いにふける。
「ホーホ(ヤマト)ホホーホ(ナカマ)」
「リーフルありがとなぁ……ここまで来たら半額云々よりも……」
「──お待たせしましたヤマトさん」
いつものギルド職員の制服姿とは違う、控えめな印象を受けるシンプルな白いワンピースを着てキャシーがやってきた。
「おぉ~お綺麗ですね。仕事着しか拝見した事が無かったので新鮮に映ります」
「ヤマトさんこそ。スーツ姿、お似合いですよ──あ! ヤマトさ~ん? 忘れてますよっ」
キャシーが細い青色の布を取り出し、リーフルを可愛く着飾ってくれる。
「おぉ! ありがとうございます。可愛くしてもらってよかったなリーフル」
「ホゥ……(イラナイ)」──ツンツン
当の本人は少し気疎い様子だ。
幽霊屋敷の調査を終えた俺達はお見合いの準備をする為一旦解散した。
俺は取り急ぎ微妙にサイズの合っていない汎用品のスーツを購入し、キャシーは仕事を早上がりし準備の為帰宅。
再度ギルドで待ち合わせ、現在に至る。
約束のお見合いが間近に迫り、用意した挨拶用のメモ書きも、幾度も手が触れてしまったせいで文字がかすれ、本番において咄嗟に役に立つか怪しい物になってしまった。
もちろん成功報酬の事は気になるが、ここまで来ると仲人役への不安や、ルーティの恋心が成就して欲しいという想いの方が強く、緊張感に追われ少し胃が痛む。
「ヤマトさん、普段と違って随分険しい表情をされてますよ? ふふ」
「なんなら今までこなしてきたクエストの中で、一番難しい仕事に挑むような気分です……」
「結局は当人さん同士の相性次第なんですから。私達は少しだけ場を盛り上げて、後はお料理を楽しみましょう?」
「ホーホ! (ヤマト!)」
「そうですね……ありがとうございます。では、そろそろルーティさんを迎えに行きますか」
ロットは件の店で既に待ってくれているはずなので、ルーティを伴いレストランに向かうため、中央広場へと向かった。
◇
「ルーティさん。お待たせしました」 「ホホーホ(ナカマ)」
「こんばんはルーティさん」
「あら! キャシーさん! こんばんは皆さん。今回は私の為にありがとうございます」
「ルーティさん! お綺麗ですよ~。さすが、気合が入ってますね!」
キャシーとは違い当事者であるルーティは、品の良い淡い水色のドレスに身を包み、優雅な印象を抱かせるつばの大きめの帽子を被り、まさに男性にアピールするに相応しい装いだ。
「嬉しいわキャシーさん。お兄さんは……まさかキャシーさんがお相手だったなんて」
「ええ……私達、先程"幽霊屋敷"で結ばれまして……」
「幽霊屋敷??」
「私としてはもう少しロマンチックな場所がよかったんですけど……ヤマトさんがどうしてもって……」
キャシーが自らを抱きしめ愁いを帯びた表情で語りだす。
「──ちょ、ちょっと! 冗談が過ぎますって! 俺達ただの仕事仲間ですからねっ!」
(というか結ばれたのは俺の"首"の方なんだけど……とは言えないよなぁ)
「なぁんだ。まぁお兄さんがギルド職員さんに手を出すなんてありえないですもんね」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
「──おっと、そうだなリーフル。ロットさんがお待ちですので、そろそろ行きましょう」
リーフルは"外食"するという事を楽しみにしているようで、そういえば随分張り切っていた。
「いよいよね……緊張してきたわ……」
抱えるハンドバッグを強く握りしめ、迫る逢瀬を恐れている様子だ。
「大丈夫ですよルーティさん。ロットさんは私もよく知るできたお人です。そんなに緊張されずに楽しみましょう!」
「キャシーさん……ありがとうございます──よしっ! いつもの商売と同じよ! 積極的に行きます!」
「ホーホホ~! (タベモノ!)」
ルーティの決心がついたところで、俺達は東区にあるレストランへと向かった。
◇
「…………」
「…………」
「ヤマトさんっ、ご挨拶ですよ」
衆目を集め、棒立ちの状態で緊張から頭が働いていない俺に、キャシーが小声で窘めてくれる。
「はっ!──す、すみません」
「え、え~……本日はこのような華々しい席にお二人のご健勝のことと商いの冒険者として深くお礼……」
「くくくっ……」
「ぶっ……」
「ヤ、ヤマトさん! 挨拶ががちぐはぐになってます!」
「──あ、ああ! すみません!!」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
暗記した文言とかすれたメモ書きが相まって、とんでもない失言をしてしまった。
リーフルはリーフルで早く食べたいと訴えているし、最悪の出だしだ……。
「ははは!──ありがとなヤマト! そんなに真剣に今回の事を考えてくれてたんだな」
「ロットさんの言う通りね! おかげでリラックス出来たわ」
「すみませんうちのヤマトが」
皆が寛容な心で口々に俺の失敗を受け入れる旨を伝えてくれる。
「いつも通り行こうぜ、な? まともな出会いを演出してくれたってだけで、俺としては感謝なんだ。そんなに気張る事はねえよ」
ロットが気を利かせ、自ら予約してくれたこの"レストラン・ドゥ・シャロン"にてお見合いが執り行われている訳だが、全ての始まりとなる、重要な、"仲人の挨拶"を失敗してしまった。
人前に立ち何かを演ずるなんて経験はこれまで一度も無く、それだけでも緊張するには十分な要因だが、あまつさえ、うら若い男女の折角の出会いの場という事も重なり、この体たらく。
皆は俺の事を慮り優しい言葉をかけてくれるが、そんな皆の善意が余計に辛い。
特に一世一代の勝負に出ているルーティには、只々申し訳ない気持ちになる。
「ロットさん……皆さん、すみませんでした。いつもの調子でやらせてもらいます」
「え~、改めまして。皆さんにお話した通り、事の起こりは本当に偶然のもので……」
一度盛大に恥をかいた事で緊張も緩和され、いつもの調子で挨拶へと移る。
「……なので今晩の仕舞いには、御二人が互いに御手を携えて帰路に就かれる事を願っております。ご清聴頂きまして、ありがとうございました」
パチパチパチ──
「ヤマトさん! 良いご挨拶でしたよ!」
「ありがとなヤマト!」
「……そう聞くと、かなり運命的な気がしません!?」
ルーティが早くもロットへ向け、積極的にアピールしている。
「お~、そうだな──そうだ、お姉さん。ドレス似合ってるぜ!」
ロットが世辞を感じない、屈託のない笑顔でルーティを褒める。
「あ、ありがとうございます……ロットさんもいつもと違って、荒々しさが薄れて見えてすごく男前だわ……」
ルーティが少し頬を赤らめ伏し目がちにロットを褒め返している。
「いつも露店で会ってはいたけど、不思議なもんで、こうして改まるとなんだか別人な気がするよなぁ」
「ロットさんも私も、中央広場でお会いするだけでしたもんね──いつもお買い上げありがとうございます」
「こっちこそ! いつもお姉さんの果物は美味いんだよな」
俺の二度目の挨拶を皮切りに、順調に会話が続いている。
肉が中心のコース料理もテーブルの上に順々に運ばれ、観察している分には二人の様子は良い雰囲気だと思われる。
お互いに身の上話や人生観等も語り合っているようで、程々に相槌を打ち、仲人としての役回りをこなしている俺が見ていても微笑ましい光景だ。
「ヤマトさん、そろそろですね」
キャシーが良い頃合いだと、小声で提案してくれる。
店側に事情は通してあり、俺達の分の食事は別席にて準備されているので、ここからは二人に任せ席を移る。
「ですね──リーフル、移動するよ」
羨むように、二人の前に置かれた料理をテーブルの上で、まじまじと見つめているリーフルに話しかける。
「ホ~」
「──ルーティさん、ロットさん。後はお二人でお楽しみください。俺達は席を移ります」
「そうか、ありがとな」
「分かりました」
「ルーティさん、頑張ってくださいね」
キャシーがルーティに耳打ちしている。
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