54 / 181
2-1 第二の故郷
第48話 再会
しおりを挟む
(ここは……)
見覚えのある光景だ。
懐かしいと感じるなんて奇妙な事だ。
ここにはほんの少しの間しか滞在しなかったというのに。
「久しぶりだね、大和くん」
「あ……お久しぶりです神様」
神様とお会いするのは一年ぶりか、この一年色々あったせいか何だかもっと遠い過去に感じる。
「レシレンでの暮らしは順調みたいだね」
「神様が授けてくださった力のおかげです。ありがとうございました」
「素の君のままじゃちょっと厳しかったもんね。あまり干渉できない分それぐらいはね」
「またお会いできて嬉しいです。定期的にお祈りしていてよかったです」
「そ~! 届いてたよ。瞑想して話しかけてくれてたよね」
毎日では無いが、宿に帰ってから就寝前、座禅を組み静かに瞑想するのをルーティーンとしていた。
特に敬虔な仏教徒というわけではないが、神秘的な儀式を思い浮かべた時に連想したのが座禅だった。
「俺にとって神様は、向こうからこっちに来た時には唯一の繋がりでしたから。不敬ながら肉親みたいに感じています」
「肉親……それいいね! 嬉しいよ!」
「お怒りにはならないんですね」
「え? なんで? 嬉しいじゃん。僕もこう見えて結構寂しかったりするし」
寂しいとかそういう次元の存在なのか疑問ではある。
だが神様が好意的に思ってくれているのなら素直に俺も嬉しく思う。
「それならよかったです。そういえば何故また俺をここへ? やっぱり俺は死んでしまったんでしょうか」
「ううん、死んでないよ。久しぶりに話でもしようかと君の魂に直接会いに来てるんだ」
「つまりここは俺の夢の中とか、そういう風に解釈すればいいでしょうか?」
「そうだね、そんなとこかな。でも今、現実の君は死にかけてるから、身体から魂が離れて行きそうだけどね~」
「実際死にかけてはいるんですね」
相変わらず軽いノリで恐ろしいことを言う神様だ。
「うん。でも心配いらないよ! 君は頑張ってきた、だから運命は君を見捨てない。"ヤマト"は大丈夫だよ」
頑張った事に関しては何を指すのかよくわからない。
生きる事に必死なのは人間誰しも同じだろう。
死にかけてるという話だが、神様なら何が出来ても不思議じゃないし、なんとかしてくれるということだろうか。
「それよりもさ! 肉親って、僕はお父さん? 妹? あ! もしかしてご先祖様かな!?」
さすが理外の存在、年齢も性別も意味をなさないようだ。
もしくは軽いノリから発想された冗談か。
「ん~……特定の立ち位置というより、包括的な意味での肉親でしょうか」
「ムム……それじゃあ面白くないね。じゃあ君に会う時は僕の気分次第で色々な立ち位置でいる事にしよう──じゃあ早速、今から僕はお父さんね!」
正直戸惑いは覚えるが、神様が楽しそうにしているので、親しみやすくて俺としては助かる。
「我が息子よ、よくぞ頑張って生き抜いた。父はお前を誇りに思うぞ!」
神様は威厳を込めた雰囲気でそう話すが、見た目が少年(?)少女(?)のままなので子供の"ごっこ遊び"にしか見えない。
「ふふっ──口調だけ変えてもどうかと……」
「あれ? そりゃそっか。まぁ今日はもういいや、次から楽しみにしててね!」
「次という事は、またお会いしてもらえるんですか?」
「もちろん! なんたって僕は君の肉親だからね!」
「リーフル以外にも家族が出来たようで嬉しいですね」
「リーフル? 可愛いよね~あの鳥ちゃん。羨ましいなぁ、君と一緒に自由に冒険できるんだから」
「そうだ!──リーフル!! リーフルは大丈夫でしょうか!?」
「心配しなくていいよ、あの子は大丈夫だから」
「よかった……あ、そうです、リーフルに関連してお聞きしたかった事が。俺がある程度魔物や動物の考えてる事が分かるのって、やっぱり加護の力ですか?」
「そうだね~大体そんな感じ」
「そうなんですね」
「……普通の日本人だった頃を思えば動物達の考えがわかるだけでもすごい特殊能力だと思います。でもリーフルと触れ合っていて、もどかしいことも多くて……」
神様はどうも俺に優しく接してくれるので、あわよくばと思い切ってお願いをしてみることにした。
「あ~確かに。今回の君のピンチも、リーフルとちゃんと会話出来ていれば、もっと安全に事を運べただろうね~」
「パワーアップ……お願いできませんか……?」
恐る恐る聞いてみる。
「ん~……というかそうなる? と思うよ。ま、目が覚めたら分かるかな。前にも言ったけど、体験して把握してね!」
相変わらず要領を得ない答えだ、神様がまた力をくれるという事だろうか。
神様は人間達にあまり干渉しちゃいけない様子だし、そんな制約がある中で俺に協力してくれているんだから、なんにせよ有難い限りだ。
「わかりました。厚かましい事を言いましてすみません」
「ううん、ホントはもう少し協力してあげたいんだけどね~」
「それと、獣人達の村で"おとぎ話"を聞いたんですけど、あれって神様の事でしょうか?」
「おとぎ話? ちょっと待ってね……フムフム、君の記憶から内容は分かったけど、面白い話を作ったね!」
「という事は神様は関係ない……ただの人間の創作物だったんですね」
「ん~……そうとも言えるし、そうじゃないかもしれないかな~」
……全く要領を得ない。
もしかして、ただ面倒がっているだけでは無いかと思えてきた。
「まぁ難しいことは考えずに、君はまた平凡に人生を歩んでくれればいいんだ」
「そうですか……」
「お祈り、続けてくれると嬉しいな。繋がりが強まれば、会える事も多くなるだろうし」
「はい、欠かさずに。俺もまたお会いしたいですし」
身体が発光し透けていく、どうやら夢から覚める時間のようだ。
「おっと、今はこれぐらいが限界みたいだね。"名前"考えておいてよ、折角君が僕の事を家族と言ってくれたんだから、神様と呼ばれるんじゃ寂しいしね」
「わかりました! 神様もお元気で!」
不敬にも家族とまで表現してしまうくらい親しみを感じ、暖かい気持ちになる。
ノリが軽い事に関しては些かひっかかるが、これからも変わらず瞑想を継続していこうと思う。
眠りにつくように意識が遠のくにつれ、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
『マ……ト……ヤマ……ト……』
見覚えのある光景だ。
懐かしいと感じるなんて奇妙な事だ。
ここにはほんの少しの間しか滞在しなかったというのに。
「久しぶりだね、大和くん」
「あ……お久しぶりです神様」
神様とお会いするのは一年ぶりか、この一年色々あったせいか何だかもっと遠い過去に感じる。
「レシレンでの暮らしは順調みたいだね」
「神様が授けてくださった力のおかげです。ありがとうございました」
「素の君のままじゃちょっと厳しかったもんね。あまり干渉できない分それぐらいはね」
「またお会いできて嬉しいです。定期的にお祈りしていてよかったです」
「そ~! 届いてたよ。瞑想して話しかけてくれてたよね」
毎日では無いが、宿に帰ってから就寝前、座禅を組み静かに瞑想するのをルーティーンとしていた。
特に敬虔な仏教徒というわけではないが、神秘的な儀式を思い浮かべた時に連想したのが座禅だった。
「俺にとって神様は、向こうからこっちに来た時には唯一の繋がりでしたから。不敬ながら肉親みたいに感じています」
「肉親……それいいね! 嬉しいよ!」
「お怒りにはならないんですね」
「え? なんで? 嬉しいじゃん。僕もこう見えて結構寂しかったりするし」
寂しいとかそういう次元の存在なのか疑問ではある。
だが神様が好意的に思ってくれているのなら素直に俺も嬉しく思う。
「それならよかったです。そういえば何故また俺をここへ? やっぱり俺は死んでしまったんでしょうか」
「ううん、死んでないよ。久しぶりに話でもしようかと君の魂に直接会いに来てるんだ」
「つまりここは俺の夢の中とか、そういう風に解釈すればいいでしょうか?」
「そうだね、そんなとこかな。でも今、現実の君は死にかけてるから、身体から魂が離れて行きそうだけどね~」
「実際死にかけてはいるんですね」
相変わらず軽いノリで恐ろしいことを言う神様だ。
「うん。でも心配いらないよ! 君は頑張ってきた、だから運命は君を見捨てない。"ヤマト"は大丈夫だよ」
頑張った事に関しては何を指すのかよくわからない。
生きる事に必死なのは人間誰しも同じだろう。
死にかけてるという話だが、神様なら何が出来ても不思議じゃないし、なんとかしてくれるということだろうか。
「それよりもさ! 肉親って、僕はお父さん? 妹? あ! もしかしてご先祖様かな!?」
さすが理外の存在、年齢も性別も意味をなさないようだ。
もしくは軽いノリから発想された冗談か。
「ん~……特定の立ち位置というより、包括的な意味での肉親でしょうか」
「ムム……それじゃあ面白くないね。じゃあ君に会う時は僕の気分次第で色々な立ち位置でいる事にしよう──じゃあ早速、今から僕はお父さんね!」
正直戸惑いは覚えるが、神様が楽しそうにしているので、親しみやすくて俺としては助かる。
「我が息子よ、よくぞ頑張って生き抜いた。父はお前を誇りに思うぞ!」
神様は威厳を込めた雰囲気でそう話すが、見た目が少年(?)少女(?)のままなので子供の"ごっこ遊び"にしか見えない。
「ふふっ──口調だけ変えてもどうかと……」
「あれ? そりゃそっか。まぁ今日はもういいや、次から楽しみにしててね!」
「次という事は、またお会いしてもらえるんですか?」
「もちろん! なんたって僕は君の肉親だからね!」
「リーフル以外にも家族が出来たようで嬉しいですね」
「リーフル? 可愛いよね~あの鳥ちゃん。羨ましいなぁ、君と一緒に自由に冒険できるんだから」
「そうだ!──リーフル!! リーフルは大丈夫でしょうか!?」
「心配しなくていいよ、あの子は大丈夫だから」
「よかった……あ、そうです、リーフルに関連してお聞きしたかった事が。俺がある程度魔物や動物の考えてる事が分かるのって、やっぱり加護の力ですか?」
「そうだね~大体そんな感じ」
「そうなんですね」
「……普通の日本人だった頃を思えば動物達の考えがわかるだけでもすごい特殊能力だと思います。でもリーフルと触れ合っていて、もどかしいことも多くて……」
神様はどうも俺に優しく接してくれるので、あわよくばと思い切ってお願いをしてみることにした。
「あ~確かに。今回の君のピンチも、リーフルとちゃんと会話出来ていれば、もっと安全に事を運べただろうね~」
「パワーアップ……お願いできませんか……?」
恐る恐る聞いてみる。
「ん~……というかそうなる? と思うよ。ま、目が覚めたら分かるかな。前にも言ったけど、体験して把握してね!」
相変わらず要領を得ない答えだ、神様がまた力をくれるという事だろうか。
神様は人間達にあまり干渉しちゃいけない様子だし、そんな制約がある中で俺に協力してくれているんだから、なんにせよ有難い限りだ。
「わかりました。厚かましい事を言いましてすみません」
「ううん、ホントはもう少し協力してあげたいんだけどね~」
「それと、獣人達の村で"おとぎ話"を聞いたんですけど、あれって神様の事でしょうか?」
「おとぎ話? ちょっと待ってね……フムフム、君の記憶から内容は分かったけど、面白い話を作ったね!」
「という事は神様は関係ない……ただの人間の創作物だったんですね」
「ん~……そうとも言えるし、そうじゃないかもしれないかな~」
……全く要領を得ない。
もしかして、ただ面倒がっているだけでは無いかと思えてきた。
「まぁ難しいことは考えずに、君はまた平凡に人生を歩んでくれればいいんだ」
「そうですか……」
「お祈り、続けてくれると嬉しいな。繋がりが強まれば、会える事も多くなるだろうし」
「はい、欠かさずに。俺もまたお会いしたいですし」
身体が発光し透けていく、どうやら夢から覚める時間のようだ。
「おっと、今はこれぐらいが限界みたいだね。"名前"考えておいてよ、折角君が僕の事を家族と言ってくれたんだから、神様と呼ばれるんじゃ寂しいしね」
「わかりました! 神様もお元気で!」
不敬にも家族とまで表現してしまうくらい親しみを感じ、暖かい気持ちになる。
ノリが軽い事に関しては些かひっかかるが、これからも変わらず瞑想を継続していこうと思う。
眠りにつくように意識が遠のくにつれ、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
『マ……ト……ヤマ……ト……』
79
お気に入りに追加
2,186
あなたにおすすめの小説

今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる