36 / 180
1-6 十人十色
第32話 冒険者体験
しおりを挟む
「今朝も通って来たけど、この辺りは見晴らしが良くて気持ちいいわね」
「そうだね~危険も殆んどないもんね──じゃあ早速スライムを探そうか」
朝の草原は空気が少しひんやりと澄んでいて深呼吸すると気持ちが良い。
冒険者をしていると危険な事も多いが、様々な顔を見せる自然を体験できる事は役得だと思う。
「居たわ! ヤマトさん!」
「え?」
(どこだ……)
「あそこ! あの大きい石みたいなのの傍に居る!」
「ごめん、俺にはまだ見えないや、近づいてみよう」
メイベルの言う大きい石の辺りまで近づいてみる。
「ホントだ……いるね」
先程の場所からおよそ三十メートル程歩いて来ただろうか。
矯正器具を必要としない俺の視力が一だとすると、メイベルはその二、三倍は良さそうだ。
スライムの体高は草に隠れるか否かという大きさなので、それをあの距離から発見するとは驚きだ。
「まずは俺がやってみるから見てて」
「ホ~(テキ)」
さすがにリーフルも、スライム相手では気の抜けた鳴き声だ。
「わかったわ」
おもむろにアイテムBOXから角材を取り出し構える。
「え? それなぁに?」
「ただの角材だよ。スライム相手にはこれを使ってるんだ──」
「──ベシンッ」
魔石を砕いてしまわない程度の力で殴りつける。
「こんな感じかな。次はメイベルがやってみて──ス」
角材を手渡しスライムの魔石を拾い上げる。
「これで……叩けばいいの?」
「スライム相手じゃ正直やり方も何もって感じだけど、纏わりつかれないようにだけ注意して、真上から殴れば倒せるかな」
仕事の内容としては"魔石の納品"なので、魔石を砕いてしまわないように手加減を考えなければいけない。
本来はそうだが、お試しなので思い通りのやり方でやらせてみようと思う。
例えメイベルが一つも魔石を手に入れられなくても、俺のストックがあるのでクエストの成否を気にする必要は無い。
次を探す手間もかからず、五メートル程先にもう一匹スライムが居るので近付いて行く。
「落ち着いてやってみて、飛び上がってきたりはしないから」
「う、うん……」
角材を両手で体の前に構え、メイベルがスライムににじり寄る。
「ニゲル」
スライムの念が伝わって来た。
(転移初日の俺には襲い掛かろうとしていたのに……)
どうやら初日の俺よりも、今のメイベルの方が強いらしい。
俺が小さなショックを受けている間に、メイベルが角材を振り上げ攻撃を始めた。
「え、えい!!──」
「──ドカッ」
目をつむりながら振り下ろしたせいか、角材はスライムに命中することなく、ただ地面を抉っただけだった。
「あ、あれ?」
「ちゃんと当たるまで目を開けて無いと」
「ご、ごめんなさい……もう一回!──」
「──ボヨン」
当たった角度が悪かったのか、角材はスライムの弾力に跳ね返される。
「う、うぅぅ……」
「ニゲル」
ダメージが無いせいか、スライムがノロノロと距離を取ろうと動いて行く。
「大丈夫、落ち着いて。力は足りてると思うから、角材の面を真っ直ぐ振り下ろしてみて」
「わかったわ……えい!──」
「──ビチャッ──キャッ!」
今度はしっかり捉える事が出来たようで、スライムは体を散り散りに飛散させながら息絶えた。
飛び散ったスライムの一部が体に付着し、メイベルが驚いている。
「やったね! 上手に出来てたよ」
(魔石は一緒に砕けたみたいだけど、今は指摘したらかわいそうだ)
「う、う~ん……気持ち悪い……」
スライム相手にはまともな武器を使わない。
スライムの体液は若干の酸性をしていて、付着すると武器の劣化が早まるので、自前で用意出来て使い捨てられる物を色々と使う。
その中でも片手で掴める程度の角材なら、魔石まで到達せず丁度良い重さで殴ることが出来る。
「さすがにスライム相手だから実戦してもらったけど、どうだった?」
「意外と手強かったわ……"攻撃"するのって難しいのね」
「生まれて初めての戦闘だったんだ、誰だってそうだよ」
「うん……そうよね! あ!──あっちにもいる! もう一回やってみる!──ダッ──」
また俺の目視出来ない距離のスライムを発見したメイベルは、俺を置いて走って行ってしまった。
魔物を巻き森を抜けて来るというのは本当のようで、そのスピードは相当なものだ。
俺も急いで後を追いかける。
「ダダッ──ヤマトさ~ん! ラビトーも居たわ~!!」
俺が次のスライムに辿り着くより先に、メイベルが踵を返しこちらに駆け寄って来た。
「ホーホホ(タベモノ)」
「もう完全にラビトー=食べ物って認識だよな、リーフルってば」
俺は立ち止まり、メイベルを追いかけて来るラビトーに狙いを定め、弓を引き絞る。
「シュッ──ドスッ」
さすがにラビトー狩りには慣れているので、一発で仕留める事が出来た。
「ラビトー……もう居ない?」
俺の傍までやってきたメイベルが後ろを振り返り確認している。
「大丈夫、ちゃんと倒したよ。リーフルもご飯が増えてよかったね」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
「ヤマトさん、ラビトーはこれだと難しいかな?」
角材を指しながらメイベルが尋ねてくる。
「角材じゃなくて俺の持ってる短剣だとしてもちょっと危ないね。スライムと違ってしっかり避けてくるし、もしも角が刺されば大怪我するしね」
「そっかぁ……いつもは気にした事無かったけど、ラビトー──ううん、いざ対峙するとスライムですら怖かったわ……」
メイベルの尻尾の毛が心なしか逆立っているように見える。
多分少し恐怖しているのだろう。
「今のところどうかな? 冒険者の初歩的なクエストだけど、やっていけそう?」
「う~ん……ヤマトさんはどう思う? 私にも出来るかな?」
「出来る出来ないは訓練次第かな? メイベルは目も良いし足も速いし、ポテンシャルは俺より遥に高いだろうからね」
「訓練──そうよね」
「どちらにしろ、さっき俺がギルドで言った事を思い出して欲しいんだけど、冒険者を勧める気はないよ。もし登録して冒険者稼業をやるにしても、仲間として助けはするけど、責任は持てない」
「……正直私も命懸けでクエストに行けるかっていうと、そこまでの覚悟は出来ないと思う」
メイベルががっかりした様子を見せる。
百聞は一見に如かず、現実とは時に容赦がない。
俺の場合は他に選択肢など無いまま冒険者になり、自分なりの働き方を模索して、なんとか現状に落ち着いている。
他の職を探そうと思えば見つけられるのかもしれないが、会得した技術を惜しむ気持ち、現状を変える勇気の無さ──何よりも今では冒険者を居心地良く感じてしまっている。
そんな俺とは違い、メイベルはまだ何も始めていない。
だから出来れば普通の仕事をしてもらいたいと思う。
期待外れの現実に落ち込んでいるのか、メイベルに覇気がない。
冒険者の現実はスライム程度では理解出来ないとは思うが、あくまでも体験なので、その本分は遂げれたと思う。
俺の手持ちにある以上わざわざ何匹分もの魔石を集める必要も無いので、とりあえずはクエスト完了の報告と、メイベルの意思を確認する為、ギルドへ戻る事にした。
「そうだね~危険も殆んどないもんね──じゃあ早速スライムを探そうか」
朝の草原は空気が少しひんやりと澄んでいて深呼吸すると気持ちが良い。
冒険者をしていると危険な事も多いが、様々な顔を見せる自然を体験できる事は役得だと思う。
「居たわ! ヤマトさん!」
「え?」
(どこだ……)
「あそこ! あの大きい石みたいなのの傍に居る!」
「ごめん、俺にはまだ見えないや、近づいてみよう」
メイベルの言う大きい石の辺りまで近づいてみる。
「ホントだ……いるね」
先程の場所からおよそ三十メートル程歩いて来ただろうか。
矯正器具を必要としない俺の視力が一だとすると、メイベルはその二、三倍は良さそうだ。
スライムの体高は草に隠れるか否かという大きさなので、それをあの距離から発見するとは驚きだ。
「まずは俺がやってみるから見てて」
「ホ~(テキ)」
さすがにリーフルも、スライム相手では気の抜けた鳴き声だ。
「わかったわ」
おもむろにアイテムBOXから角材を取り出し構える。
「え? それなぁに?」
「ただの角材だよ。スライム相手にはこれを使ってるんだ──」
「──ベシンッ」
魔石を砕いてしまわない程度の力で殴りつける。
「こんな感じかな。次はメイベルがやってみて──ス」
角材を手渡しスライムの魔石を拾い上げる。
「これで……叩けばいいの?」
「スライム相手じゃ正直やり方も何もって感じだけど、纏わりつかれないようにだけ注意して、真上から殴れば倒せるかな」
仕事の内容としては"魔石の納品"なので、魔石を砕いてしまわないように手加減を考えなければいけない。
本来はそうだが、お試しなので思い通りのやり方でやらせてみようと思う。
例えメイベルが一つも魔石を手に入れられなくても、俺のストックがあるのでクエストの成否を気にする必要は無い。
次を探す手間もかからず、五メートル程先にもう一匹スライムが居るので近付いて行く。
「落ち着いてやってみて、飛び上がってきたりはしないから」
「う、うん……」
角材を両手で体の前に構え、メイベルがスライムににじり寄る。
「ニゲル」
スライムの念が伝わって来た。
(転移初日の俺には襲い掛かろうとしていたのに……)
どうやら初日の俺よりも、今のメイベルの方が強いらしい。
俺が小さなショックを受けている間に、メイベルが角材を振り上げ攻撃を始めた。
「え、えい!!──」
「──ドカッ」
目をつむりながら振り下ろしたせいか、角材はスライムに命中することなく、ただ地面を抉っただけだった。
「あ、あれ?」
「ちゃんと当たるまで目を開けて無いと」
「ご、ごめんなさい……もう一回!──」
「──ボヨン」
当たった角度が悪かったのか、角材はスライムの弾力に跳ね返される。
「う、うぅぅ……」
「ニゲル」
ダメージが無いせいか、スライムがノロノロと距離を取ろうと動いて行く。
「大丈夫、落ち着いて。力は足りてると思うから、角材の面を真っ直ぐ振り下ろしてみて」
「わかったわ……えい!──」
「──ビチャッ──キャッ!」
今度はしっかり捉える事が出来たようで、スライムは体を散り散りに飛散させながら息絶えた。
飛び散ったスライムの一部が体に付着し、メイベルが驚いている。
「やったね! 上手に出来てたよ」
(魔石は一緒に砕けたみたいだけど、今は指摘したらかわいそうだ)
「う、う~ん……気持ち悪い……」
スライム相手にはまともな武器を使わない。
スライムの体液は若干の酸性をしていて、付着すると武器の劣化が早まるので、自前で用意出来て使い捨てられる物を色々と使う。
その中でも片手で掴める程度の角材なら、魔石まで到達せず丁度良い重さで殴ることが出来る。
「さすがにスライム相手だから実戦してもらったけど、どうだった?」
「意外と手強かったわ……"攻撃"するのって難しいのね」
「生まれて初めての戦闘だったんだ、誰だってそうだよ」
「うん……そうよね! あ!──あっちにもいる! もう一回やってみる!──ダッ──」
また俺の目視出来ない距離のスライムを発見したメイベルは、俺を置いて走って行ってしまった。
魔物を巻き森を抜けて来るというのは本当のようで、そのスピードは相当なものだ。
俺も急いで後を追いかける。
「ダダッ──ヤマトさ~ん! ラビトーも居たわ~!!」
俺が次のスライムに辿り着くより先に、メイベルが踵を返しこちらに駆け寄って来た。
「ホーホホ(タベモノ)」
「もう完全にラビトー=食べ物って認識だよな、リーフルってば」
俺は立ち止まり、メイベルを追いかけて来るラビトーに狙いを定め、弓を引き絞る。
「シュッ──ドスッ」
さすがにラビトー狩りには慣れているので、一発で仕留める事が出来た。
「ラビトー……もう居ない?」
俺の傍までやってきたメイベルが後ろを振り返り確認している。
「大丈夫、ちゃんと倒したよ。リーフルもご飯が増えてよかったね」
「ホーホホ! (タベモノ!)」
「ヤマトさん、ラビトーはこれだと難しいかな?」
角材を指しながらメイベルが尋ねてくる。
「角材じゃなくて俺の持ってる短剣だとしてもちょっと危ないね。スライムと違ってしっかり避けてくるし、もしも角が刺されば大怪我するしね」
「そっかぁ……いつもは気にした事無かったけど、ラビトー──ううん、いざ対峙するとスライムですら怖かったわ……」
メイベルの尻尾の毛が心なしか逆立っているように見える。
多分少し恐怖しているのだろう。
「今のところどうかな? 冒険者の初歩的なクエストだけど、やっていけそう?」
「う~ん……ヤマトさんはどう思う? 私にも出来るかな?」
「出来る出来ないは訓練次第かな? メイベルは目も良いし足も速いし、ポテンシャルは俺より遥に高いだろうからね」
「訓練──そうよね」
「どちらにしろ、さっき俺がギルドで言った事を思い出して欲しいんだけど、冒険者を勧める気はないよ。もし登録して冒険者稼業をやるにしても、仲間として助けはするけど、責任は持てない」
「……正直私も命懸けでクエストに行けるかっていうと、そこまでの覚悟は出来ないと思う」
メイベルががっかりした様子を見せる。
百聞は一見に如かず、現実とは時に容赦がない。
俺の場合は他に選択肢など無いまま冒険者になり、自分なりの働き方を模索して、なんとか現状に落ち着いている。
他の職を探そうと思えば見つけられるのかもしれないが、会得した技術を惜しむ気持ち、現状を変える勇気の無さ──何よりも今では冒険者を居心地良く感じてしまっている。
そんな俺とは違い、メイベルはまだ何も始めていない。
だから出来れば普通の仕事をしてもらいたいと思う。
期待外れの現実に落ち込んでいるのか、メイベルに覇気がない。
冒険者の現実はスライム程度では理解出来ないとは思うが、あくまでも体験なので、その本分は遂げれたと思う。
俺の手持ちにある以上わざわざ何匹分もの魔石を集める必要も無いので、とりあえずはクエスト完了の報告と、メイベルの意思を確認する為、ギルドへ戻る事にした。
54
お気に入りに追加
2,162
あなたにおすすめの小説

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる