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周りからみれば(2)
しおりを挟むそして昼休み。
みんなが思い思いにお弁当を食べ終えた頃、やっぱり須藤君がハムスターみたいにしずるちゃんを呼びにきた。
なんでも「チーム分けをどうしたらいいんだろう」だとか。
男女別々にやるのか、とか。
組み分けはクジがいいのか、とか。
須藤君の口から出るのはなんだか委員会で決めるようなことばかり。
それをしずるちゃんに指摘されると
「ふたりで足並みを揃えておきたいんだ」
って須藤君はまた手をもじもじさせて答えた。
「そっかそっか」
しずるちゃん、須藤君があんまり可愛いからって肩を組むのは心臓に悪いんだと思うんだ。
ほら。須藤君、俯いちゃった。
そんなこんなでしずるちゃんと陽華ちゃんが須藤君をからかってると。
「宮川。同じチームになれるといいな」
いつのまにか安藤君が近づいてきてて、陽華ちゃんの目を真っ直ぐみながらそんなことをいった。
遠くからは囃したてるような声。
どうやら男子たちのお遊びみたい。
それは陽華ちゃんも感じとったのか、
「ねぇ、あんまりふざけてると怒るよ?」
って頬杖ついて唇を尖らせた。
すると安藤君はしどろもどろになって最後には
「いや、ホントに思ってるよ!」
って怒鳴るように叫んだ。
安藤君の顔も真っ赤、陽華ちゃんの顔も真っ赤、他の男子はますます調子に乗り。
「あああああああ、アンタのことなんか意識してないんだから!」
陽華ちゃん。それ、まるでツンデレヒロインみたいだよ。
なんて油断してたら。
「なんか面白いことになってるね」
という台詞とともに吐息と肩の重みを感じた。
犯人は八雲君で、どうも私の肩に片手を置いて私の耳元で囁いたらしい。
だから私を振り回さないで!
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