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君は素敵な人でした
しおりを挟む交代でやるはずだったトイレ掃除
野菜がかたい君の手作り豚汁
夕焼け空 カラスの鳴き声
僕は君の表面しかみてなかったのかな
石畳を駆けていくとかげ
いつも味の違う君の手作りコーヒーゼリー
君がいなくなったいまでもすがってしまう古い感情
君に寄りかかり続けた申し訳なさ
草むらに消えていった大きなバッタ
夜闇に響くスズムシとマツムシの音
ああ もう一度行きたいのは
君の誕生日に一緒に行ったステーキ屋
それにキャンプ グランピング
おじいちゃんの形見のぐい呑みにお酒を注いで
空は満月
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