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アナザーストーリー

パピヨンは羽ばたく(十九)

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『僕かい?僕は始光。
 さっきまで君といた、祭りが行われている最中の神社に祀られている神様だよ。
 人の縁を結ぶことができるんだ。
 君を連れ出したのはなんだか訳ありのようだったからね』

なんて普通だったら笑い飛ばすようなことをいたずらっ子のような笑みで言い出したわよね。

ん?

ふふ、始光。

なにかしら、そんなにに笑って。

あの時の私が貴方の発言に驚いていなかったとでも思っているの?

そんなわけないじゃない。

それでもすがりたかったのよ。

貴方の神様としての力に。

だから言ったの。
 
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