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アナザーストーリー
舞台裏の涙(六)
しおりを挟む実央ちゃんがすっごく笑顔になってランドセルから綺麗にラッピングされたひとつの小さな箱を取り出して
『俺も同じこと考えてたんだっ』
って箱が潰れそうな勢いで私に渡してくれた。
嬉しくて、悲しくて。
私は黙ってぼろぼろ泣くことしかできなかった。
これが私の一度目の失恋だった。
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