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出会い(七)

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真っ黒い子どもに小石を投げつけて囃し立てた子どものひとり、グループではいちばん小柄な子どもが僕に気づいて叫んだ。

「お化けー!」

小柄な子どもの叫びにグループの子どもたちが一斉に同じ方向、つまり僕の方を見やって数瞬かたまった。

そして。

「逃げろー!」

皮切りは誰だったか。

グループは一斉に走りだし仲間同士をおいては追い越して散り散りに去っていった。

ただ真っ黒い子どもだけは呆けたような見惚れたような表情でグループが去っていった方と僕を交互に眺めていた。
 
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