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死者は眠りたい(十二)
しおりを挟む闇から生えた腕の震えが増す中、死霊達は絞り出すには大きな声で
「「お前は…いや貴方様はあのお方の分身か!」」
「「噂ではあのお方は分身を通して世界を看ていらっしゃると言う。
逆らうと良い転生が出来なくなって仕舞うぞ。
此所は引こうぞ」」
と騒ぐだけ騒いで逃げるように気配を消して。
かと思ったら雷も雨も止んで。
代わりに満世子が金色の光に包まれ夕焼けの空から降ってきて。
俺が始光の胸から飛び降りると、そこに入れ替わりに満世子がすっぽりと収まったら。
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