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恋の味は（六）
しおりを挟む「ただの友だちだと思ってた」
自分が予想してた以上の声をしぼり出したあと、僕はしまったって思った。
せっかく勇気を出して告白してくれた実央ちゃんの心をえぐることになるって。
案の定実央ちゃんはいまにも泣き出しそうな声で
「そうだよな…。
わかってる。朋翔が鈍感なことも、朋翔が小森書店の店員さんが好きなことも。
だから－–」
ってそこで途切れたと思ったら抱きしめられて、次に紡がれた言葉は
「だから絶対くっつけよ！」
だった。
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