となりの芝生が青いのは神様が結んだ縁だから

ゆうひゆかり

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愛情はお先に(二十六)

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兄貴の病室を出てひろみさんの車を停めた駐車場に向かう道すがら、

「頑張ったね。えらいえらい」

ってひろみさんに頭を撫でられた。

やっぱりひろみさんにとっては僕は子どもなんだな。

そう思うと胸の奥がキュッってなって。

告白のひとつでもすればなにか変わるかなって夢みて。

ひろみさんに呼ばれるままひろみさんの車に乗った。
 
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