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ため息は重くても(二)
しおりを挟むコーラと麺つゆを間違えて飲んだような気分の僕は駅前の塾まで大急ぎで自転車を走らせてるところだった。
なんで僕が兄貴の忘れ物を届けなきゃいけないんだろう。
今日は日曜日。
『朋翔、お兄ちゃん忘れ物しちゃったみたいなんだけど…。
頼まれてくれるかしら?』
みんなから遅れて朝食を食べ終えたところでお母さんに申し訳なさそうに頼まれた。
お母さんがあんな顔する必要なんてないのに。
悪いのは忘れ物をした兄貴だ。
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