135 / 448
ガチャは引いてみないと(十七)
しおりを挟む翌日からジョージも参加した。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる