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ホームページ作りと、揺籠のなかの封筒と、(一)

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小森書店に帰ると、おじいちゃんがノートパソコンで発注する本を選んでた。

私は戻りのあいさつをするのも忘れて、積まれた返品本を段ボールに詰めていく。

「どうしたんだ、絋望。元気がないじゃないか」

私が段ボールに詰める音に気づいたのか、おじいちゃんが肩ごしに振り返ってそう声をかけてくれた。

私は

「うん、ちょっとね」

っておじいちゃんの言葉に曖昧に笑った。

どうしても気持ちの整理がつかない。

おじいちゃんはそれ以上突っ込まないで、そのままパソコン作業に戻った。

段ボールに詰める本がやけに重く感じるのは気のせいかな。
 
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