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不安がずしんと、待ち人がひょっこりと、(六)
しおりを挟む幸太の足が一歩出たところでおばあちゃんが幸太の手をがしりと握る。
私の方はぶん太が私の腕から飛び降りて私の足元で濡れきった身体を震わせた。
おかげでただでさえびちょびょの服に飛沫がかかった。
くそぉ、なめられてる。
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