ロールプレイングゲームのヒロイン希望だったけど転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢でした

侯爵令嬢アリーニャ・レンブラントの前世は魔法使いを夢見る少女だった。

ある日、アリーニャは前世の記憶を思い出し、今世の記憶を失っていた。


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ずっとずっと憧れていたの。


幼稚園の頃に流行ったテレビアニメが大好きだった。女の子達が不思議な力を授かり、魔法を使いながら悪の組織と戦うそのアニメはビジュアルも可愛く、仲間たちと協力し合いながら戦う姿やストーリーは幼い私のハートをつかんだ。

私のハートを掴んだ数年後、そのアニメは最強最悪最大の敵を倒し、ヒロインとヒーローが両思いとなり終了してしまった。

私は絶望した。だがそのアニメ終了後、次回新番組の予告編が解禁された。

新しいアニメのビジュアルも可愛かったので、さっきの絶望はふっ飛んでいった。

私は単純なのである。

その後も何回か番組が変わったが、ヒロインたち
が協力し合いながら成長していく姿は私にとっていつしか憧れになった。

いつか自分にも魔法が使えるようになる日が訪れるのではないかと思うようになるまでそれほど時間はかからなかった。

でも、そんな私の願いが叶うことはなく、気づけば私は高校生になっていた。

高校生になれば、テレビアニメを卒業しているかと思いきや、ますますハマって未だに見ている。

好きなのだからしょうがない。

更に、最近では主人公であるヒロインが過去や異世界に召喚され、歴史を変えたり、世界の危機を救ったり、冒険するような漫画にハマってしまった。

漫画の中で召喚されるヒロインはみんな心の綺麗な上に強く美しく気高い女の子ばかりだった。

主人公たちは大体高校生くらいで色々なきっかけを経て召喚されていたので、私にもチャンスあるのではないかと心待ちにしていた。


そんなある日、私は不思議な夢を見た。
夢の内容は覚えていない。


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次の二章更新遅れております
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