龍の都 鬼の城
大陸のはるか東辺に位置する中世日本に似た地、東夷。三百年の乱世の中、東夷八道の主である大君将家の威は地に落ちた。戦乱を平らげ東夷諸道を従えた覇者安家は、その兵を遂に旧主将家へ向けた。将家の臣は、齢十四の将家公子真宗を立て、都の城壁に拠って堅忍不抜の戦を見せるが、迫る大軍に、遂に不落の城壁を抜かれるに至った。落城の惨劇の中、真宗が想いを寄せる乳姉弟の小萩は陰惨な死を遂げ、公子真宗は乞食坊主に匿われてその身を隠す。徒手空拳の身となった十四の公子真宗が覇者安家を滅ぼし、龍の居ます都に還るまでを描く。
序章
第Ⅰ章
第Ⅱ章
第Ⅲ章
第Ⅳ章
第Ⅴ章
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