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第六章 ケモナーと水のクランと風の宮
顔みせ
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父様に抱きしめられて嫌だとは思ったことはない。
今ケルンは初めて離れてほしいと思っている。
俺もだ。
「無事か!」
力一杯抱きしめられてしまえば、父様のローブに顔が埋められてしまう。そうなると小柄なケルンは呼吸がしにくくなる。
小柄なケルンよりもさらに小柄というか人形の俺はケルンと父様の間で押し潰されそうだ。朝に食べた物がそろそろはみ出てきそうだ。
「ぷはぁ!父様苦しいよ!」
「…は…きそ…」
「おお!すまん!苦しかったな…エフデも無事か?」
慌てて俺たちを解放する。ベルザ司教にばれないように小声で俺の安否確認をしてくるが、何とか出そうになったものは俺の体から繋がるどこかにいってくれた。もう戻ってこないでくれよ。
緩めてくれたから呼吸が楽になった。抱きしめるときの力の入れ方がケルンと同じだ。親子なだけはあるな…被害は俺ばかりな気がするんだけど?あとで母様にちくっていいかな?いいよな?
しかし父様が心配するほど時間が経ったようには思えないんだけど…体感時間でも二十分も経っていない。
「僕たちどうなってたの?」
俺がケルンの胸元に戻っていたのをみるに、本当に風の宮に行っていたわけではなく、フートのいっていたように精神だけが向こうに行っていたみたいだ。
杖がはみ出てきているが少しグロッキー気味なだけであとは平和だしな。びくびく動かずさっさと空間に戻ってろ。
『ひどいっすー!頼りにしてるぜとかいってほしいっす!でもそんなとこがいー!』
そんな幻聴が聞こえてきたが、杖はちゃんとケルンのポケットにしまわれた。
本当にうぜぇな。屋敷に戻ったらシャドウボクシングでもして拳で語り合える練習をしよう。
杖はどうでもいいとして…俺たちの精神を飛ばした影響を心配しているのかな?
「契約はこちらでは一瞬の出来事なんだ。精霊と意識を交わせれば契約になるからな…ただな、身を守るための結界が反応をしたから…心配だったんだ」
一瞬?そんな簡単な話ではなかったんだけど。あと、身を守る結界には感謝している。
「触られかけたのか?どうなんだエフデ」
そういって父様は俺に確認してくる。ケルンは何が?と意味がわかっていない。セクハラとか痴漢とかわからなくていい。そのままで育ってくれ。
「未遂です…中身がおっさんみたいな精霊様でした」
「…だから風の精霊は嫌なんだ…男の見た目なのに…べたべた触ろうとする…」
あ、父様と契約している風の精霊様も同じみたいだ。
風の精霊様はセクハラしかしないのかな。信仰心がどんどん減って揺らぐんだけど。
「触ろうとするってことは、中級…人の姿の精霊と契約をしたのか?」
「ええ。ケルンは無事に契約できました」
目的達成をしてほっとした反面、フートのような精霊様はケルンがもて余すだろう。人をからかう性分な人間とケルンや俺は相性がよくない。
百パーセント騙されるからな!
自慢になんない話だけど…それはそれで純粋だからっていい意味でとろう。じゃないとつらい。
それは父様も感じたことなのだろう。
「一度喚んでみてくれるか?…面倒な精霊なら契約を変更してもらう」
「そんなことができるんですか?」
「できるのー?」
精霊様の契約を変更するって可能なのか?
「私が契約をしているのは王の一人だといっただろ?あいつなら何とかできる…あまり喚びたくないが…一応ケルンが契約をした精霊をみておかねばな…精霊によっては代償や以前の契約者に恨みを持つ者もいる」
「恨み?」
「…人は変わる生き物だ。そのときは精霊が好んで契約をしても、後々になって人間の心変わりによって精霊が傷つくこともある」
思い出したのはあの誘拐犯の体を乗っ取った闇の精霊様だ。あの精霊様だってきっと誰かと契約をして喚ばれたのに武器に封印されて…あんなことになったんだな。
「かわいそう…なんて精霊様に失礼か…」
「失礼じゃないよ、お兄ちゃん。かわいそうだよ…契約をした人も精霊様も」
契約者もかわいそうか…そんな風に思えるのはケルンだけかもしれない。俺は精霊様の方に気がいってしまう。
優しい子に育ってくれている。でも、こいつもぶちギレると魔法をバカスカ撃つようになってきてるから、この休みの間に父様に指導してもらおう。
目指すは魔法を使う前に制圧!…なんだか違う気もするが…話が脱線してきた。父様の話を聞いておこう。
「それと人の姿の精霊は基本的に上位に近い。本性を出したときにどれほどの力を持つかを見極めねば魔力を一度に吸われてしまう」
「ほんしょう?ってなに?」
本性って精霊様の?それは俺も知らない話だ。
「精霊は自然界にある力そのものだ。本気になったときは人の姿を捨てる。例えば風の精霊ならば手足を風にするなどがある。本性を現すとその精霊の眷属を喚ぶことも可能だ」
精霊様は自然界の力そのもの…人の姿は見せかけってことか。本気になると人の姿を捨てたり眷属を喚ぶ…精霊様ってやっぱりすごいんだな。
「眷属の有無は契約した精霊が人の姿ならば、眷属を従えていると思えばいい…まだサイジャルでは習っていない話だがな…あと七年は先の話だったと思うが…まぁ、予習だと思って、ケルンがきちんと覚えるんだぞ?」
「えー…お兄ちゃんが覚えてくれるのに?」
「エフデもケルンが覚える方が嬉しいと思うぞ?…な?」
父様ってばずるいな。俺をだしにケルンの学習意欲をを出そうとしている。確かに最近は俺が覚えるから覚えなくていいということを口に出すから考えものだったし…父様の話に賛同しおくか。
「そうですね…ケルンが頑張ってるのは嬉しいです」
「僕、頑張る!」
はやっ!即答か。
ちょっと、父様にやにやしながら見ないで。俺、真っ赤になってない?なってないならいいんだ。
「では喚んでみてくれるか?」
「うん…でも、父様。別な精霊様が来るかも…」
「別の精霊?」
フートを喚ぶにしてもフートが来るとは思えない。先例があるからな。
「あのね、水の精霊様と契約をしたら、違う精霊様が来たの。かわいいカワウソ!」
「カワウソ?…ああ。初級の精霊は動物の形をよく真似るんだ。姿は違っても中身は同じだから安心しなさい」
動物の形を真似るっていうのは、絶対に棒神様の趣味によるな。さすがだ。
「それじゃ、喚んでみるね!フート!来れるなら来て!」
また詠唱のようで詠唱ではない喚びかけをする。水の精霊様を喚ぶときもこんな感じだったが、今回は名前を先に聞いていたから喚べた。
さて、代理の代理はどんな動物かな?風に関係ある動物かな?
「主殿。御前に参上仕まつりました」
つむじ風とともにフートが膝をついて現れた。
普通に来たのか…いや、いいんだけどな。
「うむ。人の世は忙しなく移り変わりまするが…ここは変わらず良き風が吹いておりまするな…」
腕を組んでうなづいてる。その雰囲気がやたらと老成しているからか…気のせいか湿布の匂いがしてきそうだ…ベルザ司教からなら違和感がないのに。まぁ、実際はそんな匂いはないけど、あくまでしてきそうの範囲だ。
「フート、おじいちゃんみたいなこというね」
「見た目とのギャップがひどいことをいってやんな」
確かにしみじみ呟いている姿がじじくさ…お年寄りみたいな雰囲気だなとは思ったけど。
精霊様だから見た目と年齢は合っていないんだろうけどさ…それよりちょっといいたいことがある。
「何で出てきてんの?」
「はて?兄御殿は不可思議な物いいをなさるな。主殿に喚ばれ申したと思いましたが?」
「喚んだよー?…お兄ちゃんどうし…あー…そうだねー。僕もちょっと思った…残念だね」
残念な気持ちでいっぱいだ。
そこはかわいい動物だろ!期待していたんだけど…ほら、父様もまばたきの速度が上がってしまっているじゃないか。
「古王国時代の鎧に古語…中級…?」
古王国時代?三千年以上昔の話じゃないか?
魔王の数がまだ多かった激動期が古王国時代だ。多くの国が滅亡と再生を繰り返していた時代。遺跡もあまり残っていないんだったか。やたらと和風な建築の遺構や武具が出土することもあるんだったか…和風…武具。
ぼろぼろの赤揃えの甲冑を着ているフートは本当におじいちゃんなのかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少し忙しくて更新がおくれました。ぼちぼち更新速度を戻します。
今ケルンは初めて離れてほしいと思っている。
俺もだ。
「無事か!」
力一杯抱きしめられてしまえば、父様のローブに顔が埋められてしまう。そうなると小柄なケルンは呼吸がしにくくなる。
小柄なケルンよりもさらに小柄というか人形の俺はケルンと父様の間で押し潰されそうだ。朝に食べた物がそろそろはみ出てきそうだ。
「ぷはぁ!父様苦しいよ!」
「…は…きそ…」
「おお!すまん!苦しかったな…エフデも無事か?」
慌てて俺たちを解放する。ベルザ司教にばれないように小声で俺の安否確認をしてくるが、何とか出そうになったものは俺の体から繋がるどこかにいってくれた。もう戻ってこないでくれよ。
緩めてくれたから呼吸が楽になった。抱きしめるときの力の入れ方がケルンと同じだ。親子なだけはあるな…被害は俺ばかりな気がするんだけど?あとで母様にちくっていいかな?いいよな?
しかし父様が心配するほど時間が経ったようには思えないんだけど…体感時間でも二十分も経っていない。
「僕たちどうなってたの?」
俺がケルンの胸元に戻っていたのをみるに、本当に風の宮に行っていたわけではなく、フートのいっていたように精神だけが向こうに行っていたみたいだ。
杖がはみ出てきているが少しグロッキー気味なだけであとは平和だしな。びくびく動かずさっさと空間に戻ってろ。
『ひどいっすー!頼りにしてるぜとかいってほしいっす!でもそんなとこがいー!』
そんな幻聴が聞こえてきたが、杖はちゃんとケルンのポケットにしまわれた。
本当にうぜぇな。屋敷に戻ったらシャドウボクシングでもして拳で語り合える練習をしよう。
杖はどうでもいいとして…俺たちの精神を飛ばした影響を心配しているのかな?
「契約はこちらでは一瞬の出来事なんだ。精霊と意識を交わせれば契約になるからな…ただな、身を守るための結界が反応をしたから…心配だったんだ」
一瞬?そんな簡単な話ではなかったんだけど。あと、身を守る結界には感謝している。
「触られかけたのか?どうなんだエフデ」
そういって父様は俺に確認してくる。ケルンは何が?と意味がわかっていない。セクハラとか痴漢とかわからなくていい。そのままで育ってくれ。
「未遂です…中身がおっさんみたいな精霊様でした」
「…だから風の精霊は嫌なんだ…男の見た目なのに…べたべた触ろうとする…」
あ、父様と契約している風の精霊様も同じみたいだ。
風の精霊様はセクハラしかしないのかな。信仰心がどんどん減って揺らぐんだけど。
「触ろうとするってことは、中級…人の姿の精霊と契約をしたのか?」
「ええ。ケルンは無事に契約できました」
目的達成をしてほっとした反面、フートのような精霊様はケルンがもて余すだろう。人をからかう性分な人間とケルンや俺は相性がよくない。
百パーセント騙されるからな!
自慢になんない話だけど…それはそれで純粋だからっていい意味でとろう。じゃないとつらい。
それは父様も感じたことなのだろう。
「一度喚んでみてくれるか?…面倒な精霊なら契約を変更してもらう」
「そんなことができるんですか?」
「できるのー?」
精霊様の契約を変更するって可能なのか?
「私が契約をしているのは王の一人だといっただろ?あいつなら何とかできる…あまり喚びたくないが…一応ケルンが契約をした精霊をみておかねばな…精霊によっては代償や以前の契約者に恨みを持つ者もいる」
「恨み?」
「…人は変わる生き物だ。そのときは精霊が好んで契約をしても、後々になって人間の心変わりによって精霊が傷つくこともある」
思い出したのはあの誘拐犯の体を乗っ取った闇の精霊様だ。あの精霊様だってきっと誰かと契約をして喚ばれたのに武器に封印されて…あんなことになったんだな。
「かわいそう…なんて精霊様に失礼か…」
「失礼じゃないよ、お兄ちゃん。かわいそうだよ…契約をした人も精霊様も」
契約者もかわいそうか…そんな風に思えるのはケルンだけかもしれない。俺は精霊様の方に気がいってしまう。
優しい子に育ってくれている。でも、こいつもぶちギレると魔法をバカスカ撃つようになってきてるから、この休みの間に父様に指導してもらおう。
目指すは魔法を使う前に制圧!…なんだか違う気もするが…話が脱線してきた。父様の話を聞いておこう。
「それと人の姿の精霊は基本的に上位に近い。本性を出したときにどれほどの力を持つかを見極めねば魔力を一度に吸われてしまう」
「ほんしょう?ってなに?」
本性って精霊様の?それは俺も知らない話だ。
「精霊は自然界にある力そのものだ。本気になったときは人の姿を捨てる。例えば風の精霊ならば手足を風にするなどがある。本性を現すとその精霊の眷属を喚ぶことも可能だ」
精霊様は自然界の力そのもの…人の姿は見せかけってことか。本気になると人の姿を捨てたり眷属を喚ぶ…精霊様ってやっぱりすごいんだな。
「眷属の有無は契約した精霊が人の姿ならば、眷属を従えていると思えばいい…まだサイジャルでは習っていない話だがな…あと七年は先の話だったと思うが…まぁ、予習だと思って、ケルンがきちんと覚えるんだぞ?」
「えー…お兄ちゃんが覚えてくれるのに?」
「エフデもケルンが覚える方が嬉しいと思うぞ?…な?」
父様ってばずるいな。俺をだしにケルンの学習意欲をを出そうとしている。確かに最近は俺が覚えるから覚えなくていいということを口に出すから考えものだったし…父様の話に賛同しおくか。
「そうですね…ケルンが頑張ってるのは嬉しいです」
「僕、頑張る!」
はやっ!即答か。
ちょっと、父様にやにやしながら見ないで。俺、真っ赤になってない?なってないならいいんだ。
「では喚んでみてくれるか?」
「うん…でも、父様。別な精霊様が来るかも…」
「別の精霊?」
フートを喚ぶにしてもフートが来るとは思えない。先例があるからな。
「あのね、水の精霊様と契約をしたら、違う精霊様が来たの。かわいいカワウソ!」
「カワウソ?…ああ。初級の精霊は動物の形をよく真似るんだ。姿は違っても中身は同じだから安心しなさい」
動物の形を真似るっていうのは、絶対に棒神様の趣味によるな。さすがだ。
「それじゃ、喚んでみるね!フート!来れるなら来て!」
また詠唱のようで詠唱ではない喚びかけをする。水の精霊様を喚ぶときもこんな感じだったが、今回は名前を先に聞いていたから喚べた。
さて、代理の代理はどんな動物かな?風に関係ある動物かな?
「主殿。御前に参上仕まつりました」
つむじ風とともにフートが膝をついて現れた。
普通に来たのか…いや、いいんだけどな。
「うむ。人の世は忙しなく移り変わりまするが…ここは変わらず良き風が吹いておりまするな…」
腕を組んでうなづいてる。その雰囲気がやたらと老成しているからか…気のせいか湿布の匂いがしてきそうだ…ベルザ司教からなら違和感がないのに。まぁ、実際はそんな匂いはないけど、あくまでしてきそうの範囲だ。
「フート、おじいちゃんみたいなこというね」
「見た目とのギャップがひどいことをいってやんな」
確かにしみじみ呟いている姿がじじくさ…お年寄りみたいな雰囲気だなとは思ったけど。
精霊様だから見た目と年齢は合っていないんだろうけどさ…それよりちょっといいたいことがある。
「何で出てきてんの?」
「はて?兄御殿は不可思議な物いいをなさるな。主殿に喚ばれ申したと思いましたが?」
「喚んだよー?…お兄ちゃんどうし…あー…そうだねー。僕もちょっと思った…残念だね」
残念な気持ちでいっぱいだ。
そこはかわいい動物だろ!期待していたんだけど…ほら、父様もまばたきの速度が上がってしまっているじゃないか。
「古王国時代の鎧に古語…中級…?」
古王国時代?三千年以上昔の話じゃないか?
魔王の数がまだ多かった激動期が古王国時代だ。多くの国が滅亡と再生を繰り返していた時代。遺跡もあまり残っていないんだったか。やたらと和風な建築の遺構や武具が出土することもあるんだったか…和風…武具。
ぼろぼろの赤揃えの甲冑を着ているフートは本当におじいちゃんなのかもしれない。
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