197 / 229
第六章 ケモナーと水のクランと風の宮
契約
しおりを挟む
「それはどうして?」
ほら、精霊様だって…真面目な顔のまま聞いてきている。
このふざけたような精霊様なら茶化すように聞いてくると思ったんだが、かなり真剣な雰囲気だ。
「お兄ちゃんと一緒にいたいって思うもん!僕の気持ちはね、自由!あ、でもみんなともいたいなぁ…僕、一人は嫌なの。さみしいもん。あとね、遊んで、お絵描きして、お勉強して…いっぱいあるけど、どれも僕の気持ち!」
相手が精霊様でもケルンは変わることがない。にこりと笑いかけて答えた。
心、か。
それがケルンの答えだ。
風の精霊は真剣だった表情を崩してとろけるような笑顔をみせた。その笑みは人外の美しさもあいまって、ただ綺麗だった。
「そうよぉ。一つのところにあって、変わらずでも、確実に変わる。心の自由…いいわねぇ。情熱をビンビン!に感じるわ!ビンビンよ!」
「正解?わーい!僕ね、めいたんてーなの!」
精霊様のお気に召したようだが、おかしいな。何だか教育によくない存在だとそれこそビンビンに感じるんだけど。
すげぇ残念なんだけど。
ケルンは迷探偵かなぁ。
「あたちが『許可します』」
風の精霊様からの許可の言葉とともに響き渡る声がする。
---風系統中級までの魔法がアンロックされました。
---風系統の魔法での魔力消費が半減されました。
よっしゃ!これでケルンは風系統の攻撃ができるようになったぞ!確か身を守る方法も風系統の方が多いって話だし、杖も補助をしてくれるだろ。
ポケットから葉先をだして、丸を作っているから任せていいな。
あれ?気のせいか?何だか…俺の感覚…にぶくなったような。
---水系統と風系統の魔法がアンロックされたことにより氷系魔法が上級までアンロックされました。
---魔杖に情報が上書きされます。
「氷系魔法の上級?そんなのあるのか?」
「氷…かき氷できるかなぁ?」
「かっちかちになるんじゃないか?上級だしな」
他の魔法が中級な中でいきなり上級が使えるって変な話だ。しかも、氷とか。
中級であり得ない惨状を引き起こしてきたんだが、上級魔法ってどんだけの規模になるんだろうか。
…ご先祖様みたく湖を凍らすとかしないように、ケルンと調子に乗るであろう杖を気にかけておかないとな。
きっと葉先でアピールをしているであろう杖をみれば、びくびくとけいれんしている。
…大丈夫だな。ろくでもないことしか考えてない。
ドMだもんな。
知識として保管する価値もないので、全力でなかったことにしよう。
抗議の合間に喘ぐな、うぜぇ。
俺の精神を削るのは今は止めてほしい。
いつの間にかケルンの目の前で、胸をはだけさせながら立っていた風の精霊様をどうしようか考えるだけでだいぶ削れてるから。
「それじゃ…味見…あっふぅ。まずは脱ぎ脱ぎしてぇん」
罰を受けるのを承知で、伸ばしてくる手を足で蹴りあげてやろうかと身構えていたがそれは無駄になった。
「ふぎゃあ!」
バチィ!っとすさまじい音をたてて手は弾かれ、精霊様も数メートルほど吹き飛んだ。
そのまま地面に倒れた。
と思うと飛び起きて一瞬で目の前に出現した。転移ではなく、風の精霊様らしく風のようにしてやってきた。
草原の一部がぺったんこになってしまった。
「くそがぁ!いてぇ!俺の手が吹き飛ぶかと思ったぞ!あの大騒ぎ野郎が!結界なんぞ張りやがって…死んだくせに、厄介なもんを」
「精霊様…怖いなぁ」
「おっさんみたいだな」
ケルンの教育に悪いんで巻き舌で怒鳴るのは止めてほしい。
あと一人称が変わるってかそれが本性なんだろうか…とにかく、結界を作った人には感謝だ。
父様が絶対に動くなっていった理由はこれだな。
契約したらお触りしてくる。
痴漢は許しません。うちには痴女る杖もいるから痴漢は撲滅だ。
「おっほん…なんでもないわぁ。あと、あんた。あたちをおっさんっていうんじゃないわよ。あんたの本体を探して…つっこむわよ」
「何をだよ!」
舌舐めずりしながらいうな!ゾッとした。ガチの目だ。
「おおさわぎやろー?って?」
「ケルン言葉使い。俺が怒られるから」
待機しているエセニアに正座で説教をまた受けるのは嫌だ。
「大騒ぎ野郎の話はしないわ。あんの野郎…あたちよりもあの小娘を選びやがって…」
精霊様はぶつぶつといいつつも、どこか悲しそうな目をした。
死んだっていっていたから、この結界を作った人は亡くなっているってことだろう。
あの数字の羅列が結界になっていたってことなのか?杖が魔法関連の知識を持っているから、あとで聞くとしよう。
「次は土ね…あれ、野暮ったいのよぉねぇん…さて、何か気になることは?答えられるなら答えるわよぉん」
「はーい!風の精霊様に教えてほしいです!何で火の精霊様は最後なんですか?」
「あぁん!ケルンは本当にかわいいわねぇ!…火の精霊はねぇ…ちょーっと問題があるのよ。だから、順番を守りなさいね?まぁ、相性のいい水も今は大荒れしているんだけどね」
ケルンの出すキラキラは精霊様にも効くみたいだ。精霊様の目がハートになって教えてくれる。
とはいえ、詳しくはわからないが、順番を守る方がいいだろうな。水の精霊様からも火は最後にしなさいっていわれたし。
まだ聞きたいことがあったのか、ケルンが口を開けた瞬間、精霊様が空を見上げて舌打ちをした。
「ごめんなさいね。本当はもっと話したいところなんだけどぉ…あたちは残念だけど…本当にほんとーに!残念だけどぉ!忙しくてぇ…ケルンの若い情熱を受けてあげたいんだけどぉ、あたちって、やっすい女じゃないの」
「女?」
思わずつっこんでしまったら、にらまれた。
「黙らっしゃい。あんた見た目はあたち好みでも、信用してないんだから…あぁん!熱っぽくみたって…だ、め、よ?」
「見てません」
「んもぉ…いけずなのが、あの方みたいで…トロトロになっちゃうわぁん」
すげぇぞ。俺の中で精霊様への信仰が少し下がった。
風の精霊様は教育に超絶悪いと知識に叩き込んだ。
「もっとお話してしっぽり仲良くしたいのだけどぉ…会えないから代わりにあたちの部下を貸してあげるから、喚んであげてねぇん」
「はーい!」
「試しに喚んであげて。あの子も久しぶりに人と関わらないとねぇん…引きずってるなんて、風の精霊らしくなくて…かわいそうなのよ…ああん!あの方があたちを喚んでる!んじゃ、またねぇん!」
精霊様がいうやないなや、つむじ風が発生しておさまるときには精霊様は消えていた。
「ねえ、お兄ちゃん。風の精霊様って、男の子だったの?女の子だったの?」
「…ああいう精霊様だったんだろ…風の精霊様ってみんなあんなだったらどうしよう」
いや、偏見はないんだ。ただ濃い存在が続いたなぁって思ってな。
濃い存在ではあったけど、精霊様はやはり人外の存在だったな…色んな意味で。
ほら、精霊様だって…真面目な顔のまま聞いてきている。
このふざけたような精霊様なら茶化すように聞いてくると思ったんだが、かなり真剣な雰囲気だ。
「お兄ちゃんと一緒にいたいって思うもん!僕の気持ちはね、自由!あ、でもみんなともいたいなぁ…僕、一人は嫌なの。さみしいもん。あとね、遊んで、お絵描きして、お勉強して…いっぱいあるけど、どれも僕の気持ち!」
相手が精霊様でもケルンは変わることがない。にこりと笑いかけて答えた。
心、か。
それがケルンの答えだ。
風の精霊は真剣だった表情を崩してとろけるような笑顔をみせた。その笑みは人外の美しさもあいまって、ただ綺麗だった。
「そうよぉ。一つのところにあって、変わらずでも、確実に変わる。心の自由…いいわねぇ。情熱をビンビン!に感じるわ!ビンビンよ!」
「正解?わーい!僕ね、めいたんてーなの!」
精霊様のお気に召したようだが、おかしいな。何だか教育によくない存在だとそれこそビンビンに感じるんだけど。
すげぇ残念なんだけど。
ケルンは迷探偵かなぁ。
「あたちが『許可します』」
風の精霊様からの許可の言葉とともに響き渡る声がする。
---風系統中級までの魔法がアンロックされました。
---風系統の魔法での魔力消費が半減されました。
よっしゃ!これでケルンは風系統の攻撃ができるようになったぞ!確か身を守る方法も風系統の方が多いって話だし、杖も補助をしてくれるだろ。
ポケットから葉先をだして、丸を作っているから任せていいな。
あれ?気のせいか?何だか…俺の感覚…にぶくなったような。
---水系統と風系統の魔法がアンロックされたことにより氷系魔法が上級までアンロックされました。
---魔杖に情報が上書きされます。
「氷系魔法の上級?そんなのあるのか?」
「氷…かき氷できるかなぁ?」
「かっちかちになるんじゃないか?上級だしな」
他の魔法が中級な中でいきなり上級が使えるって変な話だ。しかも、氷とか。
中級であり得ない惨状を引き起こしてきたんだが、上級魔法ってどんだけの規模になるんだろうか。
…ご先祖様みたく湖を凍らすとかしないように、ケルンと調子に乗るであろう杖を気にかけておかないとな。
きっと葉先でアピールをしているであろう杖をみれば、びくびくとけいれんしている。
…大丈夫だな。ろくでもないことしか考えてない。
ドMだもんな。
知識として保管する価値もないので、全力でなかったことにしよう。
抗議の合間に喘ぐな、うぜぇ。
俺の精神を削るのは今は止めてほしい。
いつの間にかケルンの目の前で、胸をはだけさせながら立っていた風の精霊様をどうしようか考えるだけでだいぶ削れてるから。
「それじゃ…味見…あっふぅ。まずは脱ぎ脱ぎしてぇん」
罰を受けるのを承知で、伸ばしてくる手を足で蹴りあげてやろうかと身構えていたがそれは無駄になった。
「ふぎゃあ!」
バチィ!っとすさまじい音をたてて手は弾かれ、精霊様も数メートルほど吹き飛んだ。
そのまま地面に倒れた。
と思うと飛び起きて一瞬で目の前に出現した。転移ではなく、風の精霊様らしく風のようにしてやってきた。
草原の一部がぺったんこになってしまった。
「くそがぁ!いてぇ!俺の手が吹き飛ぶかと思ったぞ!あの大騒ぎ野郎が!結界なんぞ張りやがって…死んだくせに、厄介なもんを」
「精霊様…怖いなぁ」
「おっさんみたいだな」
ケルンの教育に悪いんで巻き舌で怒鳴るのは止めてほしい。
あと一人称が変わるってかそれが本性なんだろうか…とにかく、結界を作った人には感謝だ。
父様が絶対に動くなっていった理由はこれだな。
契約したらお触りしてくる。
痴漢は許しません。うちには痴女る杖もいるから痴漢は撲滅だ。
「おっほん…なんでもないわぁ。あと、あんた。あたちをおっさんっていうんじゃないわよ。あんたの本体を探して…つっこむわよ」
「何をだよ!」
舌舐めずりしながらいうな!ゾッとした。ガチの目だ。
「おおさわぎやろー?って?」
「ケルン言葉使い。俺が怒られるから」
待機しているエセニアに正座で説教をまた受けるのは嫌だ。
「大騒ぎ野郎の話はしないわ。あんの野郎…あたちよりもあの小娘を選びやがって…」
精霊様はぶつぶつといいつつも、どこか悲しそうな目をした。
死んだっていっていたから、この結界を作った人は亡くなっているってことだろう。
あの数字の羅列が結界になっていたってことなのか?杖が魔法関連の知識を持っているから、あとで聞くとしよう。
「次は土ね…あれ、野暮ったいのよぉねぇん…さて、何か気になることは?答えられるなら答えるわよぉん」
「はーい!風の精霊様に教えてほしいです!何で火の精霊様は最後なんですか?」
「あぁん!ケルンは本当にかわいいわねぇ!…火の精霊はねぇ…ちょーっと問題があるのよ。だから、順番を守りなさいね?まぁ、相性のいい水も今は大荒れしているんだけどね」
ケルンの出すキラキラは精霊様にも効くみたいだ。精霊様の目がハートになって教えてくれる。
とはいえ、詳しくはわからないが、順番を守る方がいいだろうな。水の精霊様からも火は最後にしなさいっていわれたし。
まだ聞きたいことがあったのか、ケルンが口を開けた瞬間、精霊様が空を見上げて舌打ちをした。
「ごめんなさいね。本当はもっと話したいところなんだけどぉ…あたちは残念だけど…本当にほんとーに!残念だけどぉ!忙しくてぇ…ケルンの若い情熱を受けてあげたいんだけどぉ、あたちって、やっすい女じゃないの」
「女?」
思わずつっこんでしまったら、にらまれた。
「黙らっしゃい。あんた見た目はあたち好みでも、信用してないんだから…あぁん!熱っぽくみたって…だ、め、よ?」
「見てません」
「んもぉ…いけずなのが、あの方みたいで…トロトロになっちゃうわぁん」
すげぇぞ。俺の中で精霊様への信仰が少し下がった。
風の精霊様は教育に超絶悪いと知識に叩き込んだ。
「もっとお話してしっぽり仲良くしたいのだけどぉ…会えないから代わりにあたちの部下を貸してあげるから、喚んであげてねぇん」
「はーい!」
「試しに喚んであげて。あの子も久しぶりに人と関わらないとねぇん…引きずってるなんて、風の精霊らしくなくて…かわいそうなのよ…ああん!あの方があたちを喚んでる!んじゃ、またねぇん!」
精霊様がいうやないなや、つむじ風が発生しておさまるときには精霊様は消えていた。
「ねえ、お兄ちゃん。風の精霊様って、男の子だったの?女の子だったの?」
「…ああいう精霊様だったんだろ…風の精霊様ってみんなあんなだったらどうしよう」
いや、偏見はないんだ。ただ濃い存在が続いたなぁって思ってな。
濃い存在ではあったけど、精霊様はやはり人外の存在だったな…色んな意味で。
10
お気に入りに追加
318
あなたにおすすめの小説
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
悪役令嬢に転生したおばさんは憧れの辺境伯と結ばれたい
ゆうゆう
恋愛
王子の婚約者だった侯爵令嬢はある時前世の記憶がよみがえる。
よみがえった記憶の中に今の自分が出てくる物語があったことを思い出す。
その中の自分はまさかの悪役令嬢?!
今日も聖女は拳をふるう
こう7
ファンタジー
この世界オーロラルでは、12歳になると各国の各町にある教会で洗礼式が行われる。
その際、神様から聖女の称号を承ると、どんな傷も病気もあっという間に直す回復魔法を習得出来る。
そんな称号を手に入れたのは、小さな小さな村に住んでいる1人の女の子だった。
女の子はふと思う、「どんだけ怪我しても治るなら、いくらでも強い敵に突貫出来る!」。
これは、男勝りの脳筋少女アリスの物語。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる