選ばれたのはケモナーでした

竹端景

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第五章 影の者たちとケモナー

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 牢屋になっている鳥かごを壊せないかたたく。硬いな…頑丈な鳥かごだ。安もんなら簡単に壊せるってのに…わざわざ俺のために拵えたみたいだ。
 趣味が悪い。

「うるせぇぞ!暴れんじゃねぇよ!」

 何度も叩いていると、交渉役ではなくひげ面の男が怒鳴ってくる。これくらいで腹をたてるってことはかなりの短気だな。都合がいい。

「おい。そろそろお茶の時間じゃねぇか?」
「ああん?」

 俺が突拍子もないことをいうので、男がいらついた声を出した。どうやら上手くいきそうだ。

「何を寝ぼけたことをいってんだ?人形なのによ」

 そういって鼻で笑うが、お返しに俺も鼻で笑う。鼻はねぇけど、あえて小馬鹿にしているように偉そうにいう。

「これだから下々のやつらは…情報を持ってすらいないのか。俺は飲食が可能だ。だから、何か用意してくれてもいいんじゃないか?お前らごとき下賤な者はな!」

 物語とかに出てくる意地悪貴族と杖の子の真似と、俺が個人的に嫌いなイメージの貴族みたいな口調をしてみた。
 効果はあった。明らかに空気に怒気が混ざった。

「へっ。人形が…酒のつまみでも食えばいいだろう」

 かじりかけの干した肉を投げてくるが、怒りは収まっていない。そのまま怒っていてもらわないとな。

「これだから冒険者は…俺は貴族でも、クウリィエンシアの建国貴族の出だぞ?お前らのようなゴミと同じ物など…そんなもん食えるか。いいのか?自慢じゃねぇが、俺は病弱だ。この体を動かすためにも何か飲食をしないといけない。じゃないと、強制解除だ」

 自分でいってて、無性に腹が立つが、それはいわれたこいつらも同じだろう。
 一人が立ち上がったが、仲間に座るようにいわれた。いったやつも俺を睨んでいるがな。

 こいつらは依頼の金もだが、地位にこだわっている節がある。クレエル大金貨を袋一杯でも解放はしないといったのだ。依頼人への恐怖もあるだろうが、金に興味がないようにみえた。
 リンメギンが発行する世界共通の金だ。値下がりの心配もなく、袋一杯ともなれば八人で割っても一生豪遊できるだろう。なんなら、地方貴族の位とかを買うことも可能だ。

 そうしないというのは、こいつらの根本にあるのは貴族や権力への憎しみや渇望だろう。性格の悪い貴族の真似をすれば一発で釣れたのが証拠だ。

 それを利用する。

「ふん!なら、こいつらのうち誰かを殺して」
「忘れたのか?俺はフェスマルク家。父親はティストール・フェスマルクだ…無理はさせれないが、蘇生魔法が使える世界一の魔法使いなんだぞ。いざとなれば蘇生させるのだって可能だ」

 授業でもいわれていたが、蘇生の魔法が可能といわれている父様の存在がある。
 本当に可能かはわからない。何かしらの代償はあるから、蘇生の魔法は使わないでいいように、俺が動く。

「父様の負担を思えばこそ、お前らの意見に従っている。それに、お前らの依頼人は俺が欲しいんだろ?いいのか?俺がいないことで、依頼人は納得するのか?高い魔道具や薬の出費を請求しないとでも?…俺はお前らを考えてやってんだ。そこを違えるなよ?」

 腕を組んで男たちを見据える。どうだ?

「どうせハッタリだ!」
「いや、待て。フェスマルク家の当主はあの『法王』だ。お前らも知ってるだろ?国を滅ぼした男だ…おそらく蘇生も可能かもしれん…実際、こいつを蘇らしたとかいう噂もあんだろ?」

 かかった!止めに父様の存在をさらに強く意識させる。

「かもじゃねぇ。可能だ。主席ロイヤルメイジの名は名ばかりじゃねぇんだ」

 国を滅ぼしたとか知らないが、そのことは否定しない。そうすれば勝手に父様の存在がさらに増していく。
 どう動くか…予想通りにいってくれ。

「ちっ…なんでもいいな?」
「酒のつまみじゃなく普通のもんならな…パンならいい」

 内心の喜びを出さないように、仕方なく妥協しているという態度を出す。予想通りにいってくれた。
 交渉役が男たちの中で一番若そうな男にいう。

「…おい。適当に買ってこい。気をつけてな。途中で薬を使って戻ってこい」
「くそがっ…すぐ戻る…調子に乗りやがって」

 ぶつぶつと男が出ていく。出ていく前に樽を蹴っていった。よっぽどお怒りなようで。
 偽マルメリーのときもそうだったが、この香水をつけていると、怒りっぽくなるとかの副作用があるのか?それか元々なのか、まだ判断できないな。

 しかしこれでようやく、一人減ったか。それでも七人だ。なるべくもう少し減らしたいが、厳しいだろうな。こいつらは、明日まで外に出ないつもりだろう。その方が安心だからだ。

 あとはこの体の頑丈さにかけるしかない。

「なぁ、あんたらは冒険者なんだろ?冒険者ってのは、物語みたいなランクがあんのか?」

 空気がまだひりつく中で俺は呑気に男たちに問いかける。

「うるせぇやつだな…ランクはあるぜ?」
「あんたらはいくつなんだ?Dとかか?」

 交渉役が口を閉ざすかわりに、先程のひげ面の男が答えた。

「はん!そんなようやく一人前に成り立てにみえんのか?」

 交渉役の男がじろっと睨んだ。
 つまりD以上。一つ上でここまで偉そうにいわないだろう。でも、物語の主人公になれそうなAランクにはみえない。

「Bか…個人ではなく、お前らのパーティーで」

 当たりか。男たちの顔色が変わる。そういうのは求めていないんだが…もう少しおちょくるか。

「だって、そこのお前とか弱そうだから。あと、そこのうすのろとかな」

 ひげ面と筋肉を見せつけるような半袖の男を指す。人選は適当だ。

「んだとぉ!」
「俺を馬鹿にしてのか!」
「弱いんだろ?頭の方も」

 ひげ面の方は本当に馬鹿だと思っているから、わりと素でいってしまった。
 それがいい結果を出してくれた。

「てめぇ!いいかげんにしやがれ!」
「ふざけやがって!」

 机で反対になっていて、距離が遠かったこいつらが馬鹿で本当によかった。

「おい、落ち着け」

 交渉役やもう一人の男が押さえるが、俺のそばの樽にまで集まってきている。
 これでこちら側になんとか四人固まった。
 残りの三人もなんとかなる距離だ。

 勝負をしかけるのは今しかない。

「まぁ、お前らはこんなもんすら持てない貧乏人だろうからな」 

 懐から俺は作っておいた物を懐から取り出す。

「なんだ?おもちゃの指輪かよ」

 ひげ面の男は馬鹿にしたようにいうが、本当に馬鹿だな。仮にも貴族の息子がおもちゃの指輪を持つかよ。

「目が節穴だな。本当に冒険者かよ」
「たかが木でできた安もんなんざ見つけたことはねぇからな」

 俺の腕を通せる腕輪なんだが、男たちには指輪に見えているようだ。
 確かにいずれはケルンが使ってくれたらいいなと大きめの指輪をイメージしている。

 元呪木さんの端材を加工して、木製の腕輪を作った。琥珀と絡み合う蔦の模様をみて安物だと判断しているんじゃ、やはりひげ面はこのメンバーの中では扱いやすいだろうな。

「こいつはサイジャルでも特別な霊木に貴重な宝石を嵌め込んでいる。装飾を彫ったのは俺だ。どんだけの値がつくかわからねぇのかよ。それで冒険者?笑えるぜ」

 俺の言葉に目が変わった。そりゃそうだ。嘘はいっていない。下手な指輪なんかよりも価値がある。

「そうだ。生徒を一人ぐらい置いていってくれないか?代わりにこれをやる。一人と交換なら依頼人にもばれないだろ?」

 俺のそばに提案に男たちは顔を見合わせる。生徒一人にどれほどの値をつけているのかはわからないが、指輪を売り払うほうが金になるだろう。
 しかも、たったの一人だ。少しは揺らぐだろう。

「俺だってここで臨時職員として働いてる。一回くらい教師の真似事をさせてくれないか?…前払いしよう。ほら、受け取ってくれ。どうせ依頼人とやらに渡されちまうなら、お前らに盗られるのも一緒だ」
「ふん…一人とも解放はしねぇぞ?」

 交渉役はそう決めたようだ。なら別の案だ。

「じゃあ、せめて生徒にもいいもんを食わせてくれたらいいからさ。それぐらいは頼めるだろ?どこかで意識を取り戻させるんだろ?大事な商品なら少しくらいいいだろ?貴族の誇りってもんが俺にもあるんだ。わからないだろうがな」

 半分の男たちは俺の誘いに乗ってもいいだろうという顔になっている。
 俺のいい分を本気であると受け取っている。貴族は変なところでプライドがあるからな。
 あと一押しだな。

「ほら…なんだ?人形が怖いのか?冒険者のくせに」
「人形が…おい。貰っとけや…わかってるな?」
「おうよ」

 交渉役がひげ面にいう。
 受けとるついでに軽く痛め付けてしまえ。そんなアイコンタクトまでわざわざしてくれるとはな。

 ひげ面が指輪を俺から受け取ろうと鳥かごの前に立ち、男たちの視界から俺は見えなくなる。

 鳥かごから付きだしていた腕に指輪をすべらして、右腕にはめて指輪に『地脈誘導』によって集まっていた『気』を俺に移す。

 俺の体は『思念石』でできている『気』の影響はすぐに出る。

 鳥かごのすきまをへし曲げて、そのまま弾丸のようにして、近付いてきた男の鳩尾を狙って頭突きを食らわす。

「がぁ!」

 右にずれたが、肋骨を折ったような音と共に、崩れ落ちた。すぐに動けないだろう。
 残りは六人だが、まだ動いていない。

 隣の男の喉をめがけて跳躍と共に右腕を突き刺す。

「ぐきゅ!」

 貫いてしまったが、狙いがよすぎた。気道に穴が空いただけでは意識を刈り取れていない。
 けれど悠長にはしていられない。あと五人だ。音の顔を足場にして次の男の顔を狙う。

「あがっ!」

 牢屋に近い男を念のために襲う。右手で左目を貫いたが致命傷にはなっていない。こいつらは見た目よりも高位の冒険者なんだろう。痛みに耐性があるのかもしれない。これで残りは四人。

 これで二秒だ。思考加速によって誰のどこを狙うかを決めているが、俺は戦闘のスキルを持っていない。ただ地脈から取り出した気で体を強化して、銃弾のように狙っているだけだ。

 あくまでこいつらを無力化すれば俺の勝ちだ。時間がどれだけ経っているかはわからないが、あのケルンが俺を探さないわけがない。
 すぐに父様たちに連絡をとるはずだ。それに、学園の職員たちも捜索をまだ続けている。
 ならば、こいつらを無力化しつつ、どうにかしてあの魔道具を破壊すればいい。ああして、四隅に配置するってことは、一つでも破壊すれば効果はなくなるはずだ。

 けれど、あと四人だ。
 眉間を貫けば確実に殺せるだろう。この世界には銃は今のところない。飛び道具といえば、弓矢か魔法だ。対抗手段は用意していないだろう。

 殺せる。
 けれど殺せない。今でも吐き気がひどい。肉を貫く感触や、血の匂いが思考家族を妨げる。一秒も無駄にしているのはそのせいだ。

 殺すことを怖れている。こいつらは悪人だ。でも悪人だからと殺して、俺はその手でケルンの頭をなでてやれるか?汚れた手であいつに触れていいのか?
 血に汚れたら嫌われてしまうかもしれない。ケルンから存在を拒否されたら、俺は存在できなくなる。
 俺はあいつの知識で兄でありたい。

 いずれは消えてしまう偽者だとしても、消えるそのときまでは、あいつに認められていたい。

 だから殺さない。いい訳にしかならないが、こいつらを殺せば俺は俺じゃなくなる。そんな気がしてならない。

「て」

 交渉役が最初の男に攻撃したのを認識したようだ。
 てめぇ、何しやがる。とでもいいたいのだろう。
 二秒で行動しようと動こうとするんだから、こいつがリーダーなのは間違いないな。目で追えていないからそこまでではないのは確かだな。

 この速度はカルドより遅いんだぞ?執事以下だな。

 交渉役の右足の皿を飛び蹴りで割る。右足が突き刺さるが、ついでにかき回してから引き抜く。

 あと三人。そいつらを行動不能にしたら魔道具を破壊だ。

 それまで俺の体は…頼むから保ってくれ。
 ギシギシと全身を刻まれているかのような痛みが走る。自壊するのかもしれない。
 あと二秒で終わらす。できなければ、俺の体は動かなくなるだろうな。終わらしたらフィオナに謝ろう。せっかくの服が汚れちまった。
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