選ばれたのはケモナーでした

竹端景

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第四章 学園に行くケモナー

お叱り

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「停学です」

 学長先生は、椅子に深く腰かけて、開口一番にそういった。

 石像を魔法で動かしたことが、問題になるとは思っていなかったわけではないが…頭から抜けてしまっていたのだ。そうして、結果として、学長室に連行されてしまった。

 連れてきた人?は、入学式で見たあの係りの人だった。
 ローブ姿で、やはり、宙に浮いていた。そして、かなり低音の声をしていた。

「ついて来い」

 と、いってきた。

 すげぇ、断りたい。

「い、行かなきゃだめなのかな?」
 行きたくないけど…本当にすげぇ行きたくないけど!…行かないとな。

「早くしろ」
 ほ、ほら行くぞ!
「う、うん。わ、わかりました」

 そういって、三人と別れようとしたら、ミケ君は係りの人に声をかけた。

「私もついて行くのは、問題ないか?」

 と、何だろう…凄く上から目線で…皇子様って雰囲気だった。そして、係りの人は、さらに聞き取りずらい低音で、ミケ君にいった。

「構わない。早く来い」

 そういって、連れていかれた先は、中央棟の最上階の部屋だった。

 学長室は、ふかふかの床に、ふかふかのソファ。壁一面には本が詰め込まれた本棚。
 学長先生が座っている机にも、本が積まれ、書類とペンが置いている。

「停学ですか!」

 ミケ君は、ケルンに代わって学長先生に怒鳴るようにいった。

「貴方も当事者ですか?」

 学長先生は、シスターのような服装なのもあって、さらに威厳というか、怒られているのが当たり前な気分になるな。

 ここで、一つ問題がある。

 ケルンは、あまり怒られたことがない。フィオナとか、エセニアに怒られたりとかは、もちろんある。でも、それは家族からであって、知らない人に怒られたことはない。

 現状、つられない程度には泣いている。

 ほら、泣き止め。
「ひっ…だって…おこ…られ…」
 大丈夫だぞー。ちゃんと悪いことをしたと反省できてるなら、そんなに、怒られないだろうから。
「う…うん…」

 ちゃんと話を聞いてもらえたらそこまで怒られないと、思ってたんだけど、部屋に入って開口一番に停学ってらいわれたからな。

 もう少し話を聞いてほしいもんだ。

 ミケ君もあまりにも、即断の決定に不服なんだと思う。

「私は彼の…友達です。私はクウリィエンシア皇国第一皇子ミケーレです」

 ミケ君が友達って!思わず、ケルンの涙もひっこんだ。

 友達って思ってくれてて、しかもいってくれたから、怒られている最中だけど、嬉しかったのだ。

 もしかしたら、同年代の子から、初めて友達といってもらったかもしれないからな。
 ミルデイは、執事ってことに誇りがあるのか、友達とはいってくれたことはないんだよな。

「そうなのですか。クウリィエンシア皇国の皇子ですか」

 学長先生は、それが何か?とでもいいそうな笑顔を浮かべた。たぶん、地雷を踏みぬいたかも。

「この様なことを申し出るのは、筋違いとは思いますが、どうか、停学処分は思い止まっていただけませんか?」
「それは、皇子としての申し出ですか?」

 学長先生が、じっと、ミケ君を見ているのだが、その瞳にちらりと、怒りが見えた気がする。

「その様に…取っていただいて構いません」
「そうですか。ですが、その申し出は許可しません」

 ミケ君が、覚悟を決めたような表情でいったのに対して、学長先生は、即答だった。
 その顔は、とても優しそうな顔だったのだけど、あれは聞く耳を持たない人の顔だ。

「何故!ただの備品如きで停学などに!」

 ミケ君が声を荒らげるが、学長先生の声の方が大きかった。

「当たり前です!学校の備品を使い、共に学ぶ同志に危害を加えようなど…本来なら、退学処分も検討されてもおかしくないのですよ?新入生だからと、大目に見ても、停学処分が妥当です!」

 ケルンは危害をくわえる気なんてなかったぞ!ちょっとこらしめようとは思ったけどちゃんと安全に配慮していた。

「停学…ってなに?」
 わかってなかったのか!
「だって、聞いたことないもん」
 授業に出ないでくださいってことだ。
「え!そんなのやだ!」

 怒られているということしかわかってなかったようだが、ようやく今の状況がわかってくれた。

 ケルンに説明をしている間に、ミケ君と学長先生の話はさらに激化していて、会話に入り込めなかった。

 内容としては学長先生の言い分が正しい。

 ミケ君は、備品如きでといったが、学長先生は、備品もだが、備品を使って危害をくわえようとしたことで、退学処分もありえるといっている。

 ミケ君は学長先生に詰め寄るようにして、ケルンを庇ってくれた。

「しかし、学長!彼らが先に侮辱行為を」
「黙りなさい!」

 ぴしゃりと学長先生はいい放った。

「貴方が皇子であることは、先ほど聞きました。ですが、このサイジャルでは、貴方が王族であろうと、便宜を図ることはできません」

 そういえばサイジャルは、王族からの意見も基本的に聞かない。聞く必要がないともいえる。
 学園都市として機能しつつ、ここは、一つの国になっている。国王は、誰ともいえないが、幻影『国家』なのだ。

 しかも、クウリィエンシア皇国の場合、現ファルメリオン王朝を影で支えていたのが、このサイジャルだった。

 学長先生は、机を叩きつける。

「いかなる理由があろうと、一歩間違えれば、死んでいたのですよ!」

 し、死んでたって…いや、石像を動かしただけなんだけど。
 そういい返そうと思ったのだが、学長先生が続けていった言葉に、俺は、ケルンが魔法を使うのを止めなかったことを後悔した。

「いいですか?魔法に誤差が生じていたら、石でできた杖や剣が、彼らの上に落ちていたのですよ?レンガが割れるほどの衝撃が、頭上から落ちたらどうなると思っているんですか?」

 いわれてみれば、その通りなのだ。学長先生がいっていることは、正論だった。

 攻撃魔法を使ったわけではない。けれども、どんな魔法を使っても、使い方を間違えたり、使ったあとで、どうなるかを考えれば、絶対に安全とはいえなかった。

「子供の喧嘩であるなら、担当の先生にでも話をつけてもらいます。ですが、魔法や、スキルを使えば、人は簡単に殺傷出来るのです」

 そうか…ついかっとなってしまったけど、よく考えたら、確かに、直接ではなくても、間接的に怪我をさせることもある。
 魔法が当たり前の世界だから、考えていなかったが、魔法で何でも解決できるほど、世界は甘くない。

 俺たちは…嫌いな暴力を魔法に置き換えてやっていたのか。

 学長先生の言葉は、教育者としてではなく、この世界の常識でもなく、人として当たり前なことをいっていたのだ。

 子供だから、責任をとらなくていい。そうではない。
 子供だから、責任がとれないのだ。
 そして、魔法やスキルは、それだけで、凶器にもなる。

「ごめんなさい…」
 申し訳ないな。

 深く反省していると、学長先生は、論点がずれたことをいった。

「しかも、魔法をかけて、形を変えるとは…貴方は、あの石像の価値がわかっているのですか!」
「え?んーと…いくらだっけ?」

 石像の価値…えっと…ちょっといい魔石だったから、二体分で金貨六枚だったかな?学園からの発注書は、父様から見せてもらったけど、タダで寄付させてくださいってことにしたんだよな…入学するのに、お金貰うってのも、何だか嫌な気分になるから、寄付したんだけど。

 学長先生は、さっきの怒った時よりも、さらに怒っているようだった。

「あのエフデ様の彫像ですよ!現代に蘇った聖王イムルとまでいわれる芸術家の!リンメギン国でもイムルの再来といわれ、リンメギン王が王権譲渡を申し出たのを、王位は自分には重すぎると断り、王に民との絆を説いたという方の作品をあの様に…」
「なにそれ?」

 王位を断る…もしかして、あの時に、王剣ではなくて、王権を渡そうとしてたのか!どうりで、何かにつけて、孫と是非に!といってくるわけか!

 ってか、学長先生…エフデ『様』って…もしかして、学長先生はリンメギンに関係ある人なのかな?髭面じゃないけど、その…ふくよかな体型をしているから…もしかして、ドワーフ?それか半分はドワーフなのかな?

「事と次第によっては、リンメギン国から抗議がきてもおかしくない事態なのですよ!」
「えーと…あるのかな?」
「充分あり得る話です!」

 いや、それはないな。
 逆に、これ幸いと孫娘と見合いを!って、催促の手紙がくるかもしれないが…会うだけなのに、見合いにランクあがってる気がするんだよな。手紙が、孫娘と会っていただき、気に入っていただけたら…で、続きが破かれていたからな。たぶん、見合いをしろということだと思う。

 言葉にならずに、考え込んでいると、ケルンと同じく反省していたミケ君が、少し調子を取り戻したのか、また皇子様モードになっている。

「とはいえ貴方たちにエフデ様のことを語っても仕方がありませんが」
「学長…彼…ケルンは、フェスマルク家の者ですよ?エフデのことは、学長よりも知っていると思います…彼の兄上であるのはご存じでは?」
「僕のお兄ちゃんだよ?ずっと一緒だもん。お兄ちゃんのことなら知ってるよ?」

 よーく、知ってるよな、ケルン。エフデのことなら、それこそ、一番知ってる。

「フェスマルク家!…まったく!フェスマルク家の一族は何故、誰しもが必ず問題を起こすのですか…!サイジャルに恨みでもあるのですか…!」

 あの…話を聞いてくれます?フェスマルク家であると聞いてからまったく聞いてくれてない感じだ。

 学長が凄く憎々しげに、我が家のことをいうんだ?サイジャルに恨みはないと思うんだけど…父様はわからないけど。

 色々あって行かせたくないっていわれたからな。その色々がもしかしたら、学長先生から聞くことになるかもしれない。

 ちょっと、聞いてみようぜ?
「そうだねー。あの、学長先生。フェスマルク家が何をしてきたんですか?」
「何をしてきた?…知らないのですか?」

 学長先生にきくと、頬がひきつっていた。
 ミケ君。どうやら、ケルンも地雷を踏んだようだ。

 友達だもの。仕方ないよね。

 と、現実逃避もしたくなる話が飛び出てきた。

「貴方の父上は、研修で貴重な薬草の生える森を焼き払いました。そして、貴方の祖父はこの湖を凍らし物流を止めました…何代か前のフェスマルク家当主は、子供時代に、二つ名の通り『大嵐』をサイジャルに巻き起こして…学園が半壊したり…毎度毎度、フェスマルク家の子供が入学する時は、本校以外には任せられないと決められているほど、問題を起こしている家です」

「凄いことしてた…」
 と、父様ー!お祖父様!やんちゃしすぎだー!

 ってか、ご先祖様も何をしてるの!本当に、サイジャルに恨みでもあるの?はっちゃけすぎてるの?うちの家なに?え?問題ありすぎる?

 土下座って、効果あるだろうか…と、とにかく、謝らないと!
「えーと、ご先祖様たちがすいませんでした」
「貴方もですよ?」

 ですよね!

「使った魔法はなんですか?『フォーム』ですか?それとも…まさか、破壊した上で杖と剣だけを『フライ』系で…ああ!」

 ため息をついて、学長先生は使った魔法の確認をしてきたが、徐々に声がうわずって、最後には悲鳴にも似た声だった。

「つ、使ったのは『マリオネットワルツ』です!」

 そういうと、学長先生はぴたっと、嘆きの叫びをやめた。

「『マリオネットワルツ』?人形奏者魔法の?…あれは、製作者が自身の作品にかけるか、認めた使用者にしか効果が出ないはずですが?」
「確かにケルンは『マリオネットワルツ』を使っていました。私が証人です」

『マリオネットワルツ』は、本当の使い方が人形劇とか、人形遊びの魔法ってのもあるが、使用者によって、差がでやすい魔法だろう。制作者が使う方が、上手く人形を操作できるが、許可をされた人も操作が上手くできる。

「エフデ様が使用の許可を?…ですが、あの作品の所有権はサイジャルにありますし、制作者はエフデと『鑑定』でも確認されていますが…」

 学長先生は、書類を探すように、机の本をぱらぱらとめくっている。
 待っている間って、暇だよな?特に怒られている時。

 だから、本棚の背表紙をみていたんだが、難しい本が大半で、図鑑は見当たらなかった。残念だ。

 あれ?エフデの画集?それに、この部屋に相応しくないペンギン物語?

「えっと…学長先生は、お兄ちゃんが好きなんですか?」
「お兄ちゃん?」

 あ、やっぱり聞いてない。

「エフデのことです」

 そういうと、くわっ!と、学長先生の目が見開かれた。

「今!いいえ!ここ何百年かで一番心を奪う作品を作る方ですよ?好きに決まっているでしょ!」

 そ、そんなに?

「わかります!あのね、お兄ちゃんね、楽しそうに作るんだよ!」
「でしょうね!あの脈動感は楽しんでいるから出せるのです!」
「わー!本も買ってくれてるんですか?」

 ファンには優しくをモットーにしてるってわけじゃないんだが、面と向かって、作品を好きといわれると、誰だって嬉しい。だから聞いたんだけど、学長先生は熱狂的なファンだった。

「もちろんです!画集も、直筆も見ています!…応募もしましたよ!何冊も買って!…全て外れましたが…」

 がっくりうなだれているのを見て、可愛そうに思った。懸賞の絵のことだよな?権力者は除外だから、学長先生はたぶん、弾かれたんだろうな。

 仕方ないな。

 ケルン、スケッチブックをみせてあげようぜ?
「そうだね!あの…これ、僕のお兄ちゃんと僕が描いたスケッチです!」

 そっと、スケッチブックをポケットから取り出した。
 宝箱と同じ空間魔法『フリーポケット』を、父様に習っていたので、ポケットの中が、宝箱のように、何でも入るようになっている。
 便利なんだけど、時々、ポケットの縁にひっかかるんだよな。まだまだ使いきれてない。

 スケッチを受け取った学長先生は「いきなりなんですか?」といいつつ、スケッチの絵を見てくれた。

「こ、これは!」

 驚いたのか、机から慌てて、何か、箱を取り出した。

 机から出したのは…あ!練習で描いたスケッチ何枚かだ。確か、オークションに出したとかいってたな…捨てるのもったいないとかいって、欲しい人にどうぞとタダでも良かったのに、いつの間にかオークションに出すことになったやつ。

「この絵の描き方は…この躍動感!ま、間違いありません!」

 興奮して、唾を飛ばしているんだけど、思わず後ろに下がっても良かったよな?

「貴方のお兄ちゃんって!」
「エフデだよ?」
「なんでいわないんですか!」
「さっきから何度かいったんですが、聞いていなかったんですか?」

 ミケ君が呆れている。
 まぁ、何度かいってたけど聞いてないというより、フェスマルク家の過去のことで頭がいっぱいになっていたのかも。

「ああ!そうだったわ!エフデ様はフェスマルク家のご長男って聞いたんだった!うっかりフェスマルク家って事実を頭から消していたわ!」

 それは消さないでほしいんだけど。どんだけフェスマルク家が嫌いなんだろう。

 まぁ、迷惑をかけてきたのは事実みたいだし…今もかけたわけだしな。

 まともなことをいってくれる大人は大切にしなきゃいけない。それに、俺が忘れていたことを教えてくれたお礼をしたかったのだ。

 おい。ケルン。

 ケルンに呼びかけて、提案を渡す。

「うん。わかった。あの、学長先生」

 スケッチブックを返してもらいつつ、興奮している学長先生をみて、仕方ないかとも思う。

「何ですか?ケルン君」

 さらさらっと、学長先生の姿をスケッチした。急いで描いたから、納得はいかないが、まぁ、机から見える上半身だけの姿だから、こんなものかな。そのうち色鉛筆とかを疑似魔石で作ろう。

「これ、あげます!」

 お礼はあとにしようと思ったのだけど、学長先生にいつ会えるかわからないし、いつ渡せるか…だから、今描いて渡したのだ。

「まぁ!…なんということ…!エフデ様に習っているの?」
「はい!そうです!」
 いや、違うだろ?
「いいの!」

 受け取った学長先生はとても嬉しそうにしている。

 あ、そうだ。停学している間って暇だよな?絵とか描いてようかな?部屋はまだわからないけど、空き教室でもないかな?そう思って、学長先生に尋ねることにする。

「それで…あの…しばらく、授業なくて、暇になるから、どこか教室を」
「何をいっているのです?授業には出ないといけませんよ?」

 はい?学長先生?停学なんだから、授業とか出れなくないか?講義の聴講とかなら、大丈夫ってこと?あれ?

「で、でも、停学って」

 学長先生は、これはサイジャルの悪習でもありますが、と前置きをしてからいった。

「停学処分を受けたものは、得意とするスキルならスキル。魔法なら魔法で、学長に直談判すれば、停学解除になるのです」

 実力主義みたいな感じなのかな?サイジャル…そういえば、学園だけど、元々は、エルフ達の学舎で、研究所みたいなところだったからか?

 学長先生は、ちょっと疲れたように

「フェスマルク家の一族は、毎回魔法で解決してきました。貴方の父上など、停学解除に、ダンジョンでも難関である百年迷宮に入って攻略をして、土の精霊王と契約してみせました」

 学長先生は、ですが、と言葉を切った。

「『大嵐』だけは魔法ではなく、スキルの『建築』で、今の学園を建築させたそうですが」

 と、教えてくれた。

 この謎空間作ったのうちの先祖かよ!

「あ!お家を建てたご先祖様!」
 だろうな。魔法建築家で、現役で今も使われている…学園にある建物だと思っていたが、学園そのものだったみたいだな。

 なかなかはっちゃけたご先祖様だったみたいだからな…父親がハーレムしてた反発心とかかな?

「流石はフェスマルク家…精霊に愛されているだけでなく、常に問題を起こすんだな…」

 ミケ君…先祖代々トラブルメーカーみたいにいわないでくれよ…否定できないだろ。

「貴方の場合、この絵の出来映えとエフデ様の弟であるから…いえ、なんでもありません。今回だけですよ!停学処分を取り消します…ええ、お兄様によろしくと、お伝えしてくれれば、私からは何もいいません」

 学長先生は、今度こそ、にこっと笑った。

「ありがとうございます!」

 ミケ君と二人で、頭を下げた。

「やったね、お兄ちゃん!」
 いいんだろうか…ちょっと欲望に忠実な気がするぞ?学長先生。
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