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第四章 学園に行くケモナー
劇的アフター
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さて、そんな驚きもあったりしたが、そろそろ目的地もみえてきた。
橋の上を人波によって流されて、ようやく、門が目の前に見えた。
石畳の橋は、横幅がおよそ、八メートルほどの橋が一本あって、その上に千人以上が歩いてたどり着く。
外壁が近づくにつれて、よく見えるのだけど…いやに真っ白だな?しかし、こんなにも壁が大きいとはな…四十…下手すれば五十近い高さがあるな。門も、それだけの大きさがあるんだけど…もしかして、魔法がかかっているのか?
その門や壁よりも高い建物が、学園都市サイジャルの校舎にして、これから二十歳までお世話になる寮でもあるのか…いや、広いとかじゃなくて、何だ、この空間。
増改築を繰り返して、つぎはぎだらけで、どこに何があるんだ?ってぐらい窓…窓の横に、扉あるんだけど、あれ、高さ二十メートルぐらいあるよな…落ちたら死ぬぞ。
知識の中にあるどんな建物も一致しないのだが、パッチワークされた、中世の建物に、、ときどき、高層ビルがぶち込まれている。
それも斜めとかに。
という、不可思議な建物群だ。隣の建物に繋がるアーチ状の橋の下に、居住空間を作っているのか、洗濯干している人がいる。たぶん、住んでいるのだろうけど…よく見たら、支えられるわけがないほど細い柱の上に家が乗っていたり、四本の塔?いや、棟の方が正しいか。高度を上下させながら、グランドが浮いているようだ。
「お兄ちゃん、ミルデイ。凄いとこだね、ここ…」
わけわかんねぇな…にしても…面白いとこだな。
「そうですね…母さんの胃袋の中に似てるので、俺は結構好きです」
「ミルデイの母様の胃袋の中って、こんな感じだったの?」
「ええ、移動の時とか入ってましたが、色んな建物がたくさんありましたよ」
ほー。ミズヴェルドの胃袋の中と同じなのか。魚とかも、子供をお腹にしまって移動するという種類もいるけど、ミズヴェルドも同じなのか。ミルデイは思い出して、切ない顔になってるな。口調もまた俺に戻っているし。でも…仕方ないよな。親と死に別れてまだ一年経ってないんだからな。
「僕、ミルデイがいてくれてよかった。絶対、一人じゃここには来れても、入学式に間に合わないと思う」
橋にいたら、流されていくから、目的地につくとは思うのだけど、確実に、迷子になると思う。でも、ミルデイは、方向感覚がばっちりだから、その点に関しては、安心できる。
「坊ちゃま…お…私は、坊ちゃまがいてくだされば、どこでもお付き合いいたします」
うん、流石、カルドに弟子入りしただけはあるね。今も、どこかの使用人か、護衛の大人が転びそうになって、こっちに倒れ込んできそうになったのを、さっと、足で…蹴っちゃダメって!ミルデイ、サッカー上手いし、もしかして、足技得意なのかな?元蛇だったのに、やたらと足が出るんだよなぁ。
「ミルディは上手だもんね」
いいんだろうか?それで。
ん?あれ?
門の所に寄りかかっている二人組…騎士甲冑姿の護衛がいて、それを避けるように人波が割れているから、その二人組の子供がよく見えるんだけど。
徐々に流されて行きつつ、その二人組に近づいていくと、二人の顔がよく見えた。
金よりの茶髪をした、美少年と、黒よりの紺色の髪をした美少女…
「ミケ君に、メリアちゃん?」
グリーンアイの瞳が、丸く見開かれた。驚くことないよな?だって、二人のケモ要素がなくなったら、こんな顔かな?って想像した顔なんだから。それに、よく似てるから、双子だってのはわかるし。
あと、ミルデイ。舌打ちしない。ミケ君は皇子様。次期国王なんだからな?
猫の王様…いい響きだ。
「ばれてしまったか」
「ふふ、お兄様。ケルン様ならきっと気付くと申しておりましたのに」
二人に近づく。
護衛の騎士さん達は、軽く頭を下げて、二人のそばに行くことを許してくれた。ケルンの正体を知っているか、ミケ君が許可するようにいっておいたのだろうな。
「どうしたの二人とも!その…耳とかは?」
誰が聞いているかわからないので、こっそり小声にしつつ尋ねる。もちろん、俺には心当たりがある。
「王族の姿での入学は危険であろうと、リンメギン王がわざわざ姿変えの指輪を作ってくださったのだ」
「ええ。しかも、王自ら、入学祝いにと拵えてくださったのを、ティストール様が、さらに色々な魔法を追加で施してくださったの!」
「そうなんだー!」
「ティストール様は、前々から、人化で誤魔化そうといってくださっていたのだがな。流石に、魔道具になると、リンメギン国に頼らねばならなくてな…しかし、我が国とはあまり良い関係ともいえないのだが…」
何かを疑っているミケ君。やばいな、誤魔化さないと…そうだ!
「え?…お兄ちゃんがね、たぶん、父様の友達のヴェルムおじさんが頼んでくれたんじゃないかな?って」
「鉄塊のヴェルムがか?それはそれで凄いな…そうか、エフデ殿がそうおっしゃるなら…それが理由なのかもしれないな」
ミケ君が納得してくれたようで、これで、本当に誤魔化せたな。
人化の指輪を作るのは、かなり難しい。まず、魔石を指輪に加工して、魔法をかけるのだが、自動サイズ変化と、除外の二つを念頭においた。サイズは、大人になっても使えるようにという意味で、除外は、魔法避け施設に入った瞬間に、人化の『フォーム』が解けてしまっては問題だからだ。
一級魔石に、一級の指輪職人、一級の魔法使い。そして、精霊認可をできるほど精霊様と近い教会関係者が必要だ。
そこで、協力者になってくれる人を探したら、まぁ…いるよね。
すぐに、リンメギン王に、いくつか指輪のデザインを描いて送って、作ってもらって、父様に付与してもらい、司祭様に精霊様達が関係するところの魔法避けは、除外してもらえるように頼んでもらった。
リンメギン王様に、お礼の手紙を書いたら返事がすぐにきたんだけど、少し変だったな。
「偉大なるボージィンの膝元まで秘密を持っていきます」
そこまで内緒にすることでもないと思うんだけどな?
作戦!人化で入学楽しいな!を計画して行動したんだが、司祭様も驚きのスムーズで計画は成功したのだった。
無事うまくいったのは、棒神様の絵を奉納したのが、良かったのかな?
猫好きっぽかったから、猫饅頭を優しげに見つめる棒神様という構図で描いたんだが、教会の人は、なんと慈悲深い!と反応したんだが、いや、あれは、怪我をしたり、震えている猫に手をのばしているのではなくて、押さえつけられないリビドーというか、モフりたい度数限界突破寸前なだけなんだが。
みんなも、棒神様描けばいいのに、描けるのは俺だけとかいって、遠慮しちゃうし…おかげで、各協会用の棒神様の絵姿を描きまくる作業が、もう一年ぐらい…またペガサス彫像するほどストレスたまるかもな。
ケルンにいたっては、もうあきてしまって、俺に丸投げしてるからな。
リンメギン王様には、一応、内緒にしてくれるように頼んだので、ミケ君とメリアちゃんは知らないようだ。
ただ、この作戦の代償が…落ち着いたら、王様の孫娘さんとやらに、一回学園内で顔を合わさないといけなくなった。
どうか、髭面系女子ではないように…ドワーフって、男女関係なく髭面って知識があるんだ…つまり…考えないようにしよう。
「とにかく、行こうか。予定の時刻もそろそろだ」
いや、壁の中のあちこちに時計があるんだけど、どれが本当の時計なんだろうな…時刻ばらばら。
「予定がよくわからないんだけど、知ってる?」
「まずは、入学式、その後クラス発表になる」
ミケ君にそう聞くと、意外な返答があった。え?最初にクラス発表とかじゃないの?
「ん?ケルン、どうした?」
「うん、あのねー。最初に同じ組の人がわかると思ってたんだけど」
「ああ、そのことか。そうだな、会場に行きしな説明しよう」
そういって、入学式のあるという会場の地図を広げていった。
地図を読めなくはないけど、お手上げだ。何だあの楽譜みたいな地図を考えた奴は。絶対に性格悪いぞ。
地図はわかりやすく!迷子になるって!
橋の上を人波によって流されて、ようやく、門が目の前に見えた。
石畳の橋は、横幅がおよそ、八メートルほどの橋が一本あって、その上に千人以上が歩いてたどり着く。
外壁が近づくにつれて、よく見えるのだけど…いやに真っ白だな?しかし、こんなにも壁が大きいとはな…四十…下手すれば五十近い高さがあるな。門も、それだけの大きさがあるんだけど…もしかして、魔法がかかっているのか?
その門や壁よりも高い建物が、学園都市サイジャルの校舎にして、これから二十歳までお世話になる寮でもあるのか…いや、広いとかじゃなくて、何だ、この空間。
増改築を繰り返して、つぎはぎだらけで、どこに何があるんだ?ってぐらい窓…窓の横に、扉あるんだけど、あれ、高さ二十メートルぐらいあるよな…落ちたら死ぬぞ。
知識の中にあるどんな建物も一致しないのだが、パッチワークされた、中世の建物に、、ときどき、高層ビルがぶち込まれている。
それも斜めとかに。
という、不可思議な建物群だ。隣の建物に繋がるアーチ状の橋の下に、居住空間を作っているのか、洗濯干している人がいる。たぶん、住んでいるのだろうけど…よく見たら、支えられるわけがないほど細い柱の上に家が乗っていたり、四本の塔?いや、棟の方が正しいか。高度を上下させながら、グランドが浮いているようだ。
「お兄ちゃん、ミルデイ。凄いとこだね、ここ…」
わけわかんねぇな…にしても…面白いとこだな。
「そうですね…母さんの胃袋の中に似てるので、俺は結構好きです」
「ミルデイの母様の胃袋の中って、こんな感じだったの?」
「ええ、移動の時とか入ってましたが、色んな建物がたくさんありましたよ」
ほー。ミズヴェルドの胃袋の中と同じなのか。魚とかも、子供をお腹にしまって移動するという種類もいるけど、ミズヴェルドも同じなのか。ミルデイは思い出して、切ない顔になってるな。口調もまた俺に戻っているし。でも…仕方ないよな。親と死に別れてまだ一年経ってないんだからな。
「僕、ミルデイがいてくれてよかった。絶対、一人じゃここには来れても、入学式に間に合わないと思う」
橋にいたら、流されていくから、目的地につくとは思うのだけど、確実に、迷子になると思う。でも、ミルデイは、方向感覚がばっちりだから、その点に関しては、安心できる。
「坊ちゃま…お…私は、坊ちゃまがいてくだされば、どこでもお付き合いいたします」
うん、流石、カルドに弟子入りしただけはあるね。今も、どこかの使用人か、護衛の大人が転びそうになって、こっちに倒れ込んできそうになったのを、さっと、足で…蹴っちゃダメって!ミルデイ、サッカー上手いし、もしかして、足技得意なのかな?元蛇だったのに、やたらと足が出るんだよなぁ。
「ミルディは上手だもんね」
いいんだろうか?それで。
ん?あれ?
門の所に寄りかかっている二人組…騎士甲冑姿の護衛がいて、それを避けるように人波が割れているから、その二人組の子供がよく見えるんだけど。
徐々に流されて行きつつ、その二人組に近づいていくと、二人の顔がよく見えた。
金よりの茶髪をした、美少年と、黒よりの紺色の髪をした美少女…
「ミケ君に、メリアちゃん?」
グリーンアイの瞳が、丸く見開かれた。驚くことないよな?だって、二人のケモ要素がなくなったら、こんな顔かな?って想像した顔なんだから。それに、よく似てるから、双子だってのはわかるし。
あと、ミルデイ。舌打ちしない。ミケ君は皇子様。次期国王なんだからな?
猫の王様…いい響きだ。
「ばれてしまったか」
「ふふ、お兄様。ケルン様ならきっと気付くと申しておりましたのに」
二人に近づく。
護衛の騎士さん達は、軽く頭を下げて、二人のそばに行くことを許してくれた。ケルンの正体を知っているか、ミケ君が許可するようにいっておいたのだろうな。
「どうしたの二人とも!その…耳とかは?」
誰が聞いているかわからないので、こっそり小声にしつつ尋ねる。もちろん、俺には心当たりがある。
「王族の姿での入学は危険であろうと、リンメギン王がわざわざ姿変えの指輪を作ってくださったのだ」
「ええ。しかも、王自ら、入学祝いにと拵えてくださったのを、ティストール様が、さらに色々な魔法を追加で施してくださったの!」
「そうなんだー!」
「ティストール様は、前々から、人化で誤魔化そうといってくださっていたのだがな。流石に、魔道具になると、リンメギン国に頼らねばならなくてな…しかし、我が国とはあまり良い関係ともいえないのだが…」
何かを疑っているミケ君。やばいな、誤魔化さないと…そうだ!
「え?…お兄ちゃんがね、たぶん、父様の友達のヴェルムおじさんが頼んでくれたんじゃないかな?って」
「鉄塊のヴェルムがか?それはそれで凄いな…そうか、エフデ殿がそうおっしゃるなら…それが理由なのかもしれないな」
ミケ君が納得してくれたようで、これで、本当に誤魔化せたな。
人化の指輪を作るのは、かなり難しい。まず、魔石を指輪に加工して、魔法をかけるのだが、自動サイズ変化と、除外の二つを念頭においた。サイズは、大人になっても使えるようにという意味で、除外は、魔法避け施設に入った瞬間に、人化の『フォーム』が解けてしまっては問題だからだ。
一級魔石に、一級の指輪職人、一級の魔法使い。そして、精霊認可をできるほど精霊様と近い教会関係者が必要だ。
そこで、協力者になってくれる人を探したら、まぁ…いるよね。
すぐに、リンメギン王に、いくつか指輪のデザインを描いて送って、作ってもらって、父様に付与してもらい、司祭様に精霊様達が関係するところの魔法避けは、除外してもらえるように頼んでもらった。
リンメギン王様に、お礼の手紙を書いたら返事がすぐにきたんだけど、少し変だったな。
「偉大なるボージィンの膝元まで秘密を持っていきます」
そこまで内緒にすることでもないと思うんだけどな?
作戦!人化で入学楽しいな!を計画して行動したんだが、司祭様も驚きのスムーズで計画は成功したのだった。
無事うまくいったのは、棒神様の絵を奉納したのが、良かったのかな?
猫好きっぽかったから、猫饅頭を優しげに見つめる棒神様という構図で描いたんだが、教会の人は、なんと慈悲深い!と反応したんだが、いや、あれは、怪我をしたり、震えている猫に手をのばしているのではなくて、押さえつけられないリビドーというか、モフりたい度数限界突破寸前なだけなんだが。
みんなも、棒神様描けばいいのに、描けるのは俺だけとかいって、遠慮しちゃうし…おかげで、各協会用の棒神様の絵姿を描きまくる作業が、もう一年ぐらい…またペガサス彫像するほどストレスたまるかもな。
ケルンにいたっては、もうあきてしまって、俺に丸投げしてるからな。
リンメギン王様には、一応、内緒にしてくれるように頼んだので、ミケ君とメリアちゃんは知らないようだ。
ただ、この作戦の代償が…落ち着いたら、王様の孫娘さんとやらに、一回学園内で顔を合わさないといけなくなった。
どうか、髭面系女子ではないように…ドワーフって、男女関係なく髭面って知識があるんだ…つまり…考えないようにしよう。
「とにかく、行こうか。予定の時刻もそろそろだ」
いや、壁の中のあちこちに時計があるんだけど、どれが本当の時計なんだろうな…時刻ばらばら。
「予定がよくわからないんだけど、知ってる?」
「まずは、入学式、その後クラス発表になる」
ミケ君にそう聞くと、意外な返答があった。え?最初にクラス発表とかじゃないの?
「ん?ケルン、どうした?」
「うん、あのねー。最初に同じ組の人がわかると思ってたんだけど」
「ああ、そのことか。そうだな、会場に行きしな説明しよう」
そういって、入学式のあるという会場の地図を広げていった。
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