88 / 229
第三章 運命の出会いとケモナー
父様の職場
しおりを挟む
「すっごぉーい!」
浮遊感や閉塞感もないって、すげぇな。
ケルンの希望はすぐに叶った。
父様の職場は塔の最上階にあるらしい。先ほどの人たちを追いかけるように、中心に立つと音もたてずに体が浮かんでいく。
どうやら円状に広がっているようで、ケルンが歩いて回ったが、見えない壁があって、進めなくなった。
ぶつかるようなことはなく、なんとなくそこに壁があるような気になってしまい、それ以上先へは進めなくなるのだ。
塔の高さも外と中では違うようだ。外からみたときは、30メートルほどだと思ったのだが、倍はあがっている。
「ケルン君はお父様のお仕事は知っているかなぁ?」
エレス様がそういってにこっと笑った。本当にガネリアガルを前にしたときと大違いだ。
「えーと…魔法のお仕事…」
「うん、そうだねぇ…まぁ、先生のことだから、詳しく教えてないよねぇ…」
そういえば、エレス様はずっと、父様のことを先生といっているな。
「エレス様。なんで、父様を先生って呼ぶんですか?」
「そりゃあ、俺の魔法の先生をしてくれたからねぇ。俺のお父様と、先生は同時期に学園に通ってたしぃ…結婚も同時期にしてるからねぇ。縁はあるんだよぉ」
家庭教師でもしてたのかな?王族だから、先生はたくさん必要だろうしな。
それに、父様は世界一の魔法使いだもんな。
「むー…」
なにすねてんだよ。
「父様はすごいけど…でも…」
まだ怒ってるのか?お茶会のこと。そろそろ許してあげろよ?リディ様だっていってたろ?
しかし、父様が嘘をつくとか、記憶する限りなかったからな。だからこそ、まだ根に持っているんだろう。
「陛下。その子供の父親とはどなたですか?ロイヤルメイジですか?それとも王の盾ですか?」
あれだけ睨まれたというのに、ガネリアガルは、もう復活している。
父様の仕事ならばロイヤルメイジという部署らしいからそこへむかっている。王の盾はマルメリーの婚約者であるガリアンの職場だったな。同じ階に隣接しているのだろうかな?
「ロイヤルメイジだ。それがなんだ?」
じろっと睨まれてもガネリアガルは引き下がらなかった。
「い、いえ…ロイヤルメイジにその子ぐらいの子弟がいたとは存じ上げておりませんで…しかし、家格が合いますかな?我が家は侯爵ですぞ?我が家より高い者がロイヤルメイジに」
「くどい。黙っておれ」
再びの威圧に空中に浮きながらもガネリアガルは膝をついた。
「も、申し訳ありません!ど、どうか!どうか!お許しを!」
「…ちっ」
エレス様の機嫌がどんどん悪くなっていく。
しかし、ガネリアガルのこの態度はなんだろうか?謝っておきながらも何度もエレス様にあんた態度をとって。
子供の目線だからよくみえている。
こいつ、謝っておきながらもにやりと笑ってやがる。
これで侯爵なのか。確か王族以外では最高に高いに爵位だっけか?
結局建国貴族の爵位とかはわからないが、侯爵よりも低いのか?一応、うちを合わせて十しかいないんだけどな。
そんなやり取りをしながらも、黒い巨大な扉の前に体は運ばれていった。ここが目的地なのか?
扉には赤い字で書かれた言葉があった。
『忘れるな。我らは永劫の旅人。永劫の冒険者。冒険者とは立ち止まらぬ。汝はそこかしこに眠る祭りを起こせ。それこそがフェスマルク。我らの魔法使い』
フェスマルク?
「お兄ちゃん読めたの?早いねー」
まぁな。ケルン、あそこにフェスマルクって書いてあるぞ。
「フェスマルクって書いてあるの?なんでだろ?」
ケルンに教えてやっているとエレス様が感心したようにケルンにいう。
「よく読めたねぇー!ここは元々フェスマルクの部屋だったんだってぇ」
ご先祖様の?そりゃすごい!
「すごーい!」
どんな部屋なのだろうか。
わくわくと期待をしながら、扉の中に入るとそこは戦場だった。
「こっちにハンコ!」
「ばっかやろ!まずはこっちの案件から」
「第三部隊から報告が上がってます」
「おい!誰だ!血だらけで入ってくんな!治せ!なんのための治癒魔法だ!」
「そろそろ帰りたい…四日目の朝だぜぇ」
「ありゃ、夕日だ。早く寝て仕事しろ」
さながら期日間際。しかも見えている全員がだ。三十人ほどか?が仕事をしている。
部屋も塔のように大きさが合っていない。
かなりの広さで、三十人ほどが歩き回ってもまだスペースは充分だ。
巨大な一部屋とはいえ、個人の作業場は必要なのだろう。机をカーテンなどで仕切っている。
何本も空の試験管が転がり、今も一人が飲み干している。
そして、軽く火をふいた。
「ここがぁ、ロイヤルメイジの部署だよぉ」
エレス様がそうおっしゃるが、どうみたってここは…締め切り前の漫画家とか、イベント時の活版所じゃないか。
あ、一人倒れた。と思ったら魔法で水をぶっかけられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブックマークありがとうございました!
これからも書きますのでよろしくお願いします。
浮遊感や閉塞感もないって、すげぇな。
ケルンの希望はすぐに叶った。
父様の職場は塔の最上階にあるらしい。先ほどの人たちを追いかけるように、中心に立つと音もたてずに体が浮かんでいく。
どうやら円状に広がっているようで、ケルンが歩いて回ったが、見えない壁があって、進めなくなった。
ぶつかるようなことはなく、なんとなくそこに壁があるような気になってしまい、それ以上先へは進めなくなるのだ。
塔の高さも外と中では違うようだ。外からみたときは、30メートルほどだと思ったのだが、倍はあがっている。
「ケルン君はお父様のお仕事は知っているかなぁ?」
エレス様がそういってにこっと笑った。本当にガネリアガルを前にしたときと大違いだ。
「えーと…魔法のお仕事…」
「うん、そうだねぇ…まぁ、先生のことだから、詳しく教えてないよねぇ…」
そういえば、エレス様はずっと、父様のことを先生といっているな。
「エレス様。なんで、父様を先生って呼ぶんですか?」
「そりゃあ、俺の魔法の先生をしてくれたからねぇ。俺のお父様と、先生は同時期に学園に通ってたしぃ…結婚も同時期にしてるからねぇ。縁はあるんだよぉ」
家庭教師でもしてたのかな?王族だから、先生はたくさん必要だろうしな。
それに、父様は世界一の魔法使いだもんな。
「むー…」
なにすねてんだよ。
「父様はすごいけど…でも…」
まだ怒ってるのか?お茶会のこと。そろそろ許してあげろよ?リディ様だっていってたろ?
しかし、父様が嘘をつくとか、記憶する限りなかったからな。だからこそ、まだ根に持っているんだろう。
「陛下。その子供の父親とはどなたですか?ロイヤルメイジですか?それとも王の盾ですか?」
あれだけ睨まれたというのに、ガネリアガルは、もう復活している。
父様の仕事ならばロイヤルメイジという部署らしいからそこへむかっている。王の盾はマルメリーの婚約者であるガリアンの職場だったな。同じ階に隣接しているのだろうかな?
「ロイヤルメイジだ。それがなんだ?」
じろっと睨まれてもガネリアガルは引き下がらなかった。
「い、いえ…ロイヤルメイジにその子ぐらいの子弟がいたとは存じ上げておりませんで…しかし、家格が合いますかな?我が家は侯爵ですぞ?我が家より高い者がロイヤルメイジに」
「くどい。黙っておれ」
再びの威圧に空中に浮きながらもガネリアガルは膝をついた。
「も、申し訳ありません!ど、どうか!どうか!お許しを!」
「…ちっ」
エレス様の機嫌がどんどん悪くなっていく。
しかし、ガネリアガルのこの態度はなんだろうか?謝っておきながらも何度もエレス様にあんた態度をとって。
子供の目線だからよくみえている。
こいつ、謝っておきながらもにやりと笑ってやがる。
これで侯爵なのか。確か王族以外では最高に高いに爵位だっけか?
結局建国貴族の爵位とかはわからないが、侯爵よりも低いのか?一応、うちを合わせて十しかいないんだけどな。
そんなやり取りをしながらも、黒い巨大な扉の前に体は運ばれていった。ここが目的地なのか?
扉には赤い字で書かれた言葉があった。
『忘れるな。我らは永劫の旅人。永劫の冒険者。冒険者とは立ち止まらぬ。汝はそこかしこに眠る祭りを起こせ。それこそがフェスマルク。我らの魔法使い』
フェスマルク?
「お兄ちゃん読めたの?早いねー」
まぁな。ケルン、あそこにフェスマルクって書いてあるぞ。
「フェスマルクって書いてあるの?なんでだろ?」
ケルンに教えてやっているとエレス様が感心したようにケルンにいう。
「よく読めたねぇー!ここは元々フェスマルクの部屋だったんだってぇ」
ご先祖様の?そりゃすごい!
「すごーい!」
どんな部屋なのだろうか。
わくわくと期待をしながら、扉の中に入るとそこは戦場だった。
「こっちにハンコ!」
「ばっかやろ!まずはこっちの案件から」
「第三部隊から報告が上がってます」
「おい!誰だ!血だらけで入ってくんな!治せ!なんのための治癒魔法だ!」
「そろそろ帰りたい…四日目の朝だぜぇ」
「ありゃ、夕日だ。早く寝て仕事しろ」
さながら期日間際。しかも見えている全員がだ。三十人ほどか?が仕事をしている。
部屋も塔のように大きさが合っていない。
かなりの広さで、三十人ほどが歩き回ってもまだスペースは充分だ。
巨大な一部屋とはいえ、個人の作業場は必要なのだろう。机をカーテンなどで仕切っている。
何本も空の試験管が転がり、今も一人が飲み干している。
そして、軽く火をふいた。
「ここがぁ、ロイヤルメイジの部署だよぉ」
エレス様がそうおっしゃるが、どうみたってここは…締め切り前の漫画家とか、イベント時の活版所じゃないか。
あ、一人倒れた。と思ったら魔法で水をぶっかけられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブックマークありがとうございました!
これからも書きますのでよろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
ローゼンクランツ王国再興記 〜前王朝の最高傑作が僕の内に宿る事を知る者は誰もいない〜
神崎水花
ファンタジー
暗澹たる世に一筋の光明たるが如く現れた1人の青年。
ローゼリア伯フランツの嫡子アレクス。
本を読むのが大好きな優しい男の子でした。
ある不幸な出来事で悲しい結末を迎えますが、女神シュマリナ様の奇跡により彼の中に眠るもう1人のアレク『シア』が目覚めます。
前世も今世も裏切りにより両親を討たれ、自身の命も含め全てを失ってしまう彼達ですが、その辛く悲しい生い立ちが人が生きる世の惨たらしさを、救いの無い世を変えてやるんだと決意し、起たせることに繋がります。
暗澹たる世を打ち払い暗黒の中世に終止符を打ち、人の有り様に変革を遂げさせる『小さくも大きな一歩』を成し遂げた偉大なる王への道を、真っすぐに駆け上る青年と、彼に付き従い時代を綺羅星の如く駆け抜けた英雄達の生き様をご覧ください。
神崎水花です。
デビュー作を手に取って下さりありがとうございます。
ほんの少しでも面白い、続きが読みたい、または挿絵頑張ってるねと思って頂けましたら
作品のお気に入り登録や♥のご評価頂けますと嬉しいです。
皆様が思うよりも大きな『励み』になっています。どうか応援よろしくお願いいたします。
*本作品に使用されるテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
*本作品に使用される挿絵ですが、作者が1枚1枚AIを用い生成と繰り返し調整しています。
ただ服装や装備品の再現性が難しく統一できていません。
服装、装備品に関しては参考程度に見てください。よろしくお願いします。
婚約破棄されたのだが、友人がチートでツラい。
藤宮
恋愛
「ローズ・ロレーヌ・ローザリア。貴様のティルナシア・カーターに対する数々の嫌がらせは既に明白。そのようなことをするものを王族に迎え入れるわけにはいかぬ。よってここにアロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローとローザリア公爵家ローズ・ロレーヌ・ローザリアの婚約を破棄する。そして、私、アロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローは真に王妃に相応しき、このカーター男爵家令嬢、ティルナシア・カーターとの婚約を宣言する」
婚約破棄モノ実験中。乙女ゲーム転生要素入れてみたのだけど。
キャラ名は使いまわしてます←
…やっぱり、ざまァ感薄い…
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
聖獣王国物語~課金令嬢はしかし傍観者でいたい~
白梅 白雪
ファンタジー
乙女ゲームにハマっていた結城マナは見知らぬ者に襲われ、弟ソウシと共に異世界へ転生した。
目覚めれば見覚えがあるその姿──それは課金に課金を重ねて仕上げた、完璧な美しき公爵令嬢マナリエル・ユーキラスであった。
転生した異世界は、精霊や魔法が存在するファンタジーな世界──だけならまだよかったのだが、実はこの世界、弟のソウシが中学生の頃に妄想で作り上げた世界そのものだという。
『絶世の美女』『自動課金』というスキルを持つマナリエルと、『創造主』というスキルを持つソウシ。
悪女ルートを回避しようとするも、婚約破棄する気配を一切見せない隣国の王太子。
苛めるつもりなんてないのに、何かと突っかかってくるヒロイン。
悠々自適に暮らしたいのに、私を守るために生まれたという双子の暗殺者。
乙女ゲームかと思えば聖獣に呼ばれ、命を狙われ、目の前には救いを求める少年。
なに、平穏な生活は?ないの?無理なの?
じゃぁこっちも好きにするからね?
絶世の美女というスキルを持ち、聖獣王に選ばれ、魔力も剣術も口の悪さも最強クラスのマナリエルが、周囲を巻き込み、巻き込まれ、愛し、愛され、豪快に生きていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる