80 / 229
第三章 運命の出会いとケモナー
やばいやつ
しおりを挟む
ふんふんふん。
回転の音と鼻息の音も荒くケルンを抱きしめてぐるぐる回っている十五、十六歳前後の少年。それがケルンを抱えている犯人だ。
誰か助けて。
「目ーがーまわぁーるぅー!」
「あー!坊ちゃまの体温を僕は感じている!」
突然あらわれて、ケルンを抱きしめて離さない。
離してほしい。
おろおろとミルデイはどうすることもできずに困っている。一応、少しは知っているから無理矢理止めてくれてもいいんだけど。
そろそろ、天地が逆さまになりそうだ。
「もう!やーめーてー!おこーるよー!」
うっ…やめてくれ…本当。俺にまで影響がでてるぞ。
「ナザド!」
フィオナに似てふわふわの茶色い髪に、茶色い瞳。少年のような満面の笑顔。そして、カルドのようにつり上がった目。
やべぇ三兄弟の三男。ナザドがなぜか屋敷に来ている。
事前の連絡もなかったんだけど。
「はい!坊ちゃま!やめます!」
にこにこと、地面におろしてくれたが、めちゃくちゃゆれてる。地震か?ってぐらいだ。
キャスとは双子なのだけど、キャスはカルドにそっくりだし、ナザドはフィオナやエセニアに似ている。二卵性双生児なのだろう。
こんなだけど、ナザドは少年みたいな見た目ではあるけど、もう三十代になる。
魔力が高いと老けるのが遅いだけではなく、成長も遅いらしい。
やたらとテンションが高いがこれは、おそらく…寝ていない。寝不足のときのハイテンションそのままだと思う。
「またお仕事を前倒し?…だっけ?…してきたの?」
合ってるぞ。たぶん、そうだろうな。
ナザドは学園で教鞭や研究をしている。本当は分校に春からこれるように話し合いをしていたが、ケルンが本校に通うというので、そのまま残留するため、いくつか仕事を任されたそうだ。
元々、分校でケルンの担任になるために本校に条件をつけて出稼ぎにでていたような人間だ。
つまり。
「もちろんですよ!坊ちゃまとお買い物をして、勉強道具…坊ちゃまを僕が教えれるなんて…!それから今日はご一緒にお昼寝をするんです!そのためなら、四日程度余裕です!」
「寝て?」
今すぐ。
そんな約束をしていないぞ。まさか脳内妄想予定か。
また何かと頼まれてとうとうぶっ飛んでしまったんだろうな。こうやっていきなり『転移』してくるってことは、一応仕事は終わっていて、休みをとれたのは、本当のことだろうからな。
前に許可もなく休みをとったときは、父様からもお説教をされていた。
そこまで無理をすることはないって。
「学園長に頼み込んだことの対価だから、仕方ないんです」
なんて、いっていたが、どんな頼みごとをしたのだろう?それに、ナザドがこんなになるまで、仕事をさせなくてもいいと思うんだけど。あまりに酷いとケルンもだが俺も一言いいたくなる。
寝不足で絶対、出てはいけない脳内麻薬とかも出てるよな、これ。
めっちゃ、ケルンの匂いをかいでいる。獣人ではないんだけど、ナザドの癖なんだよなぁ。学園では嫌な匂いばかりだから、ケルンの匂いで浄化っていうが、まだ乳臭いと思うんだけどな。
とりあえず、ミルデイも困っているし、ケルンも身動きがとれないのは困る。あと、目がとろとろだ。すぐ寝るだろ。
おい、ケルン。ナザドをベッドへ直行させるか?
「お眠さんは、体によくないもんねー。ナザド、お兄ちゃんの部屋で」
待て!ケルン!お兄さんがいる!
「あっ」
ケルンが近くで寝れるからと作業場をすすめようとしたご、今はまずい。お兄さんを部屋に案内したばかりだ。誰にもいっていない。
「エフデさんの部屋か…坊ちゃまのお部屋より近いですし、いいですね…キャスも来ないし、兄さんもいない。エセニアも邪魔をしに来ない…最高です。そうしましょう」
「あ、あのね」
まずい。めがランランとしだしたぞ。これは、ケルンを離さないって目だ。
「今は」
「あれぇ?あれぇ?」
「え?」
やっぱり屋敷に入ろう!久しぶりにナザドの部屋で話そうか!って提案をケルンに渡していると、お兄さんの声がなぜか聞こえた。
「なんで、出てきたの!」
「いやぁ、おうちの方と思ってぇ。挨拶をしようかなぁってぇ」
えへへってお兄さん笑ってるけど、気をつけてほしい。
ナザドの瞳から光が消えた。
ナザドはケルンが家族以外に話しかけられるのを酷く嫌う。もっといえば、ナザドの世界この屋敷内で完結しているのだ。
それ以外は敵なのだ。
そうなった理由は、ケルンにあるんだけど、俺が目覚める前の出来事だからな…っと、いけない、今はナザドの機嫌をよくする案を考えないと。
「坊ちゃまに話しかけてんじゃねぇぞ…どこのゴミが…は?」
「あ、やっぱりぃ。ナザドじゃないかぁ。あいかわらずちっさいねぇ」
ぶちぃって何かのきれる音がナザドから聞こえた。
お兄さん、ナザドと知り合いなんだとか、どうして知り合ったの?とかききたいが、その前に一言いいたい。
ナザドの地雷を踏み抜いちゃだめだろ!ちっさいとか、ケルンから離れなさいは、禁句なんだよ!
あわあわとケルンがしていると、ナザドは思ったより怒っていないようだ。マジか。珍しい。
「はぁぁぁ…てめぇ…なんでいるんだ?…旦那様か?」
「久しぶりの級友にそれはないよぉ」
「うるさい…坊ちゃまに近づくな…てめぇの一族郎党丸ごと滅ぼすぞ?」
ぱちりと、ナザドから静電気が出ている。
よほど嫌いなのだろうか?
どうしようかと、ミルデイをみるが、ミルデイも同じ気持ちなのだとすぐにわかった。
誰か助けて。
本日二回目の救援要請だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふとみるとブックマークが増えていました。
ありがとうございます!読者が増えるととても嬉しいです。
これからも頑張って書いていきます。
回転の音と鼻息の音も荒くケルンを抱きしめてぐるぐる回っている十五、十六歳前後の少年。それがケルンを抱えている犯人だ。
誰か助けて。
「目ーがーまわぁーるぅー!」
「あー!坊ちゃまの体温を僕は感じている!」
突然あらわれて、ケルンを抱きしめて離さない。
離してほしい。
おろおろとミルデイはどうすることもできずに困っている。一応、少しは知っているから無理矢理止めてくれてもいいんだけど。
そろそろ、天地が逆さまになりそうだ。
「もう!やーめーてー!おこーるよー!」
うっ…やめてくれ…本当。俺にまで影響がでてるぞ。
「ナザド!」
フィオナに似てふわふわの茶色い髪に、茶色い瞳。少年のような満面の笑顔。そして、カルドのようにつり上がった目。
やべぇ三兄弟の三男。ナザドがなぜか屋敷に来ている。
事前の連絡もなかったんだけど。
「はい!坊ちゃま!やめます!」
にこにこと、地面におろしてくれたが、めちゃくちゃゆれてる。地震か?ってぐらいだ。
キャスとは双子なのだけど、キャスはカルドにそっくりだし、ナザドはフィオナやエセニアに似ている。二卵性双生児なのだろう。
こんなだけど、ナザドは少年みたいな見た目ではあるけど、もう三十代になる。
魔力が高いと老けるのが遅いだけではなく、成長も遅いらしい。
やたらとテンションが高いがこれは、おそらく…寝ていない。寝不足のときのハイテンションそのままだと思う。
「またお仕事を前倒し?…だっけ?…してきたの?」
合ってるぞ。たぶん、そうだろうな。
ナザドは学園で教鞭や研究をしている。本当は分校に春からこれるように話し合いをしていたが、ケルンが本校に通うというので、そのまま残留するため、いくつか仕事を任されたそうだ。
元々、分校でケルンの担任になるために本校に条件をつけて出稼ぎにでていたような人間だ。
つまり。
「もちろんですよ!坊ちゃまとお買い物をして、勉強道具…坊ちゃまを僕が教えれるなんて…!それから今日はご一緒にお昼寝をするんです!そのためなら、四日程度余裕です!」
「寝て?」
今すぐ。
そんな約束をしていないぞ。まさか脳内妄想予定か。
また何かと頼まれてとうとうぶっ飛んでしまったんだろうな。こうやっていきなり『転移』してくるってことは、一応仕事は終わっていて、休みをとれたのは、本当のことだろうからな。
前に許可もなく休みをとったときは、父様からもお説教をされていた。
そこまで無理をすることはないって。
「学園長に頼み込んだことの対価だから、仕方ないんです」
なんて、いっていたが、どんな頼みごとをしたのだろう?それに、ナザドがこんなになるまで、仕事をさせなくてもいいと思うんだけど。あまりに酷いとケルンもだが俺も一言いいたくなる。
寝不足で絶対、出てはいけない脳内麻薬とかも出てるよな、これ。
めっちゃ、ケルンの匂いをかいでいる。獣人ではないんだけど、ナザドの癖なんだよなぁ。学園では嫌な匂いばかりだから、ケルンの匂いで浄化っていうが、まだ乳臭いと思うんだけどな。
とりあえず、ミルデイも困っているし、ケルンも身動きがとれないのは困る。あと、目がとろとろだ。すぐ寝るだろ。
おい、ケルン。ナザドをベッドへ直行させるか?
「お眠さんは、体によくないもんねー。ナザド、お兄ちゃんの部屋で」
待て!ケルン!お兄さんがいる!
「あっ」
ケルンが近くで寝れるからと作業場をすすめようとしたご、今はまずい。お兄さんを部屋に案内したばかりだ。誰にもいっていない。
「エフデさんの部屋か…坊ちゃまのお部屋より近いですし、いいですね…キャスも来ないし、兄さんもいない。エセニアも邪魔をしに来ない…最高です。そうしましょう」
「あ、あのね」
まずい。めがランランとしだしたぞ。これは、ケルンを離さないって目だ。
「今は」
「あれぇ?あれぇ?」
「え?」
やっぱり屋敷に入ろう!久しぶりにナザドの部屋で話そうか!って提案をケルンに渡していると、お兄さんの声がなぜか聞こえた。
「なんで、出てきたの!」
「いやぁ、おうちの方と思ってぇ。挨拶をしようかなぁってぇ」
えへへってお兄さん笑ってるけど、気をつけてほしい。
ナザドの瞳から光が消えた。
ナザドはケルンが家族以外に話しかけられるのを酷く嫌う。もっといえば、ナザドの世界この屋敷内で完結しているのだ。
それ以外は敵なのだ。
そうなった理由は、ケルンにあるんだけど、俺が目覚める前の出来事だからな…っと、いけない、今はナザドの機嫌をよくする案を考えないと。
「坊ちゃまに話しかけてんじゃねぇぞ…どこのゴミが…は?」
「あ、やっぱりぃ。ナザドじゃないかぁ。あいかわらずちっさいねぇ」
ぶちぃって何かのきれる音がナザドから聞こえた。
お兄さん、ナザドと知り合いなんだとか、どうして知り合ったの?とかききたいが、その前に一言いいたい。
ナザドの地雷を踏み抜いちゃだめだろ!ちっさいとか、ケルンから離れなさいは、禁句なんだよ!
あわあわとケルンがしていると、ナザドは思ったより怒っていないようだ。マジか。珍しい。
「はぁぁぁ…てめぇ…なんでいるんだ?…旦那様か?」
「久しぶりの級友にそれはないよぉ」
「うるさい…坊ちゃまに近づくな…てめぇの一族郎党丸ごと滅ぼすぞ?」
ぱちりと、ナザドから静電気が出ている。
よほど嫌いなのだろうか?
どうしようかと、ミルデイをみるが、ミルデイも同じ気持ちなのだとすぐにわかった。
誰か助けて。
本日二回目の救援要請だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふとみるとブックマークが増えていました。
ありがとうございます!読者が増えるととても嬉しいです。
これからも頑張って書いていきます。
0
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
ローゼンクランツ王国再興記 〜前王朝の最高傑作が僕の内に宿る事を知る者は誰もいない〜
神崎水花
ファンタジー
暗澹たる世に一筋の光明たるが如く現れた1人の青年。
ローゼリア伯フランツの嫡子アレクス。
本を読むのが大好きな優しい男の子でした。
ある不幸な出来事で悲しい結末を迎えますが、女神シュマリナ様の奇跡により彼の中に眠るもう1人のアレク『シア』が目覚めます。
前世も今世も裏切りにより両親を討たれ、自身の命も含め全てを失ってしまう彼達ですが、その辛く悲しい生い立ちが人が生きる世の惨たらしさを、救いの無い世を変えてやるんだと決意し、起たせることに繋がります。
暗澹たる世を打ち払い暗黒の中世に終止符を打ち、人の有り様に変革を遂げさせる『小さくも大きな一歩』を成し遂げた偉大なる王への道を、真っすぐに駆け上る青年と、彼に付き従い時代を綺羅星の如く駆け抜けた英雄達の生き様をご覧ください。
神崎水花です。
デビュー作を手に取って下さりありがとうございます。
ほんの少しでも面白い、続きが読みたい、または挿絵頑張ってるねと思って頂けましたら
作品のお気に入り登録や♥のご評価頂けますと嬉しいです。
皆様が思うよりも大きな『励み』になっています。どうか応援よろしくお願いいたします。
*本作品に使用されるテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
*本作品に使用される挿絵ですが、作者が1枚1枚AIを用い生成と繰り返し調整しています。
ただ服装や装備品の再現性が難しく統一できていません。
服装、装備品に関しては参考程度に見てください。よろしくお願いします。
婚約破棄されたのだが、友人がチートでツラい。
藤宮
恋愛
「ローズ・ロレーヌ・ローザリア。貴様のティルナシア・カーターに対する数々の嫌がらせは既に明白。そのようなことをするものを王族に迎え入れるわけにはいかぬ。よってここにアロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローとローザリア公爵家ローズ・ロレーヌ・ローザリアの婚約を破棄する。そして、私、アロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローは真に王妃に相応しき、このカーター男爵家令嬢、ティルナシア・カーターとの婚約を宣言する」
婚約破棄モノ実験中。乙女ゲーム転生要素入れてみたのだけど。
キャラ名は使いまわしてます←
…やっぱり、ざまァ感薄い…
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
聖獣王国物語~課金令嬢はしかし傍観者でいたい~
白梅 白雪
ファンタジー
乙女ゲームにハマっていた結城マナは見知らぬ者に襲われ、弟ソウシと共に異世界へ転生した。
目覚めれば見覚えがあるその姿──それは課金に課金を重ねて仕上げた、完璧な美しき公爵令嬢マナリエル・ユーキラスであった。
転生した異世界は、精霊や魔法が存在するファンタジーな世界──だけならまだよかったのだが、実はこの世界、弟のソウシが中学生の頃に妄想で作り上げた世界そのものだという。
『絶世の美女』『自動課金』というスキルを持つマナリエルと、『創造主』というスキルを持つソウシ。
悪女ルートを回避しようとするも、婚約破棄する気配を一切見せない隣国の王太子。
苛めるつもりなんてないのに、何かと突っかかってくるヒロイン。
悠々自適に暮らしたいのに、私を守るために生まれたという双子の暗殺者。
乙女ゲームかと思えば聖獣に呼ばれ、命を狙われ、目の前には救いを求める少年。
なに、平穏な生活は?ないの?無理なの?
じゃぁこっちも好きにするからね?
絶世の美女というスキルを持ち、聖獣王に選ばれ、魔力も剣術も口の悪さも最強クラスのマナリエルが、周囲を巻き込み、巻き込まれ、愛し、愛され、豪快に生きていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる