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第三章 運命の出会いとケモナー
自己紹介をしよう
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「改めて、自己紹介しよう。私は、ミケーレ・トゥエリ・ウル・ファルメリオン。この国の皇子だ」
「私は、アメリア・トゥエリ・オルテ・ファルメリオン。この国の皇女です」
二人の許可もあり、父様とケルンは客間のイスに座っている。
二人は泥だらけっていうのもあって、お風呂を貸したが、その間に父様はなにも語らなかった。
「なんで、ケルンは一番引いて欲しくない当たりをを引くんだ…初代様の呪いか…」
なんて呟いていた。
フェスマルク家の初代様っていうのがかなりのフラグ建築士だったらしく、時々そういう体質の者が産まれてくるらしい。
遺伝しないでほしいな、そういうの。
父様が戻ってきてくれたのはいいけど、俺はかなり混乱している。
王族に、獣人はいない。
確かそう聞いていたが…もし獣人の子供がいたら、噂になっていたはずだ。
あまり、王家の話は聞くことはなかったのだが、唯一聞いたことが、街の噂話ぐらいだ。皇子も皇女も病弱で、あまり人前に姿を出さないということと、現王に、側室を持たせようとしている貴族がいることぐらいは聞いている。
クウリィエンシア国の王様は、今のファルメリオン王朝になってから、側室を持つことはあまりないそうだ。寿命が延びた分、急いで後継者を作る必要がなくなったということもあるのだが、クレエル王朝時代、あまりにも側室が多くいすぎた為に、血縁関係での王位争いや、派閥争いが絶えなかったのも理由であるそうだ。
現王陛下は、母親である王太后がオローシュ大陸にある神聖クレエル帝国という、クレエル王朝の末裔にあたるという人で、獣人嫌いなのかとも思ったが、現王陛下の王妃様は獣人の国ともいわれるサナギッシュ国の出身であるのに、王太后も王妃様も、本当の親子のように仲がよいそうだ。
むしろ、王太后が二人を引き合わせたとかいう話もあるとかだ。
オローシュ大陸といえば、母様の出身だと聞いている。そういや、母様ってどこの国出身だっけ?
しかし、二人とも王族だったのか。納得ではあるんだけどな。びっくりだ。
「二人とも、皇子様に皇女様だったのかー。だから、そんなにかっこよくて、かわいいの?」
ケルンの言葉に、二人そろって、赤面したのだけど、いや、気品があると思ってたけど、執事見習いとばかり思っていたんだけどなー。やっぱり、名探偵には、なれそうもないな。
迷探偵ならなれるかも。真実はいつもじっちゃんの名にかけて。あ、ケルンのお爺ちゃんはお墓の中だった。
「ケルン様も、まさか、フェスマルク家の方とは、思いませんでしたわ」
メリアちゃんは、頬に手をあてて、息を一つついた。え?うちの家って他にもあるんじゃないの?分家なんじゃないの?
「建国貴族とは思っていたが、まさか、フェスマルク家の直系に会うとはな」
「え?他にもいるんでしょ?親戚とかいるんじゃないの?父様?」
父様に尋ねると、難しい顔で、教えてくれた。
「ケルン…残念だけど、フェスマルク家は我が家だけだ。父様の親族は、誰一人いないんだ。だから、ケルンは、建国貴族、序列三位。フェスマルク家次期当主になる」
親戚いないのか…って!じょ、序列三位って!
え、待って!
一位が、宰相で、二位が、騎士で、三位が魔法使いの頂点って…まさか、父様が?
まじか、びっくりした。
「お兄ちゃん?なに?びっくりしたって?」
あのな、ケルン。父様って世界一の魔法使いらしいぞ。
「世界一?…父様って、魔法使いで一番偉い人なの?」
俺たちが慌てていると、ミケ君が信じれないものをみたという顔でこちらをみてくる。
「あきれたな。ケルン。ティストール様は、国どころか全大陸一といわれる『法王』であり『精霊の申し子』とも呼ばれた魔法使いだぞ?」
し、知らなかった。いや、本当、誰も教えてくれなかったんだけど!
「殿下、ケルンは普通の子供として育ててきました。ですから、知らなくて当然です」
「ですが、ティストール様。建国貴族の子息であるなら、我が国のことを知っていて、当然なのでは?」
おっと、ミケ君。悪癖がでてるよ。メリアちゃんが、お尻つねって…うお!
いや!尻尾はやめたげて!痛そうだし、毛が!艶々な尻尾様が!
「むぅー」
ん?なに、すねてんだ?ケルン?
「二人ともちゃんと自己紹介してる…」
ん?ああ、ケルンもちゃんとしたいもんな。もう、お兄さんなんだから、それぐらいできて当たり前だからな。
「父様、ちゃんと自己紹介していい?」
「ん?もうしたんじゃないのか?」
「できてない!ちゃんとしたいの!僕、もうお兄さんだもん!ちゃんとする!」
「そうか。なら、しなさい」
よし、父様から許可は取ったぞ。何か、雰囲気悪くなってきてたから、空気を変えるのには、ちょうどいいだろうしな。
ちゃんと自己紹介か…ケルンは知ってる。フェスマルクも知ってる。そうだ!家族と、司祭様だけしか知らない名前があったな。二人も、ケルンと似たようなとこに名前があるし、こういう時は正式に名乗らないとな。
「僕は、ケルンだよ!ケルン・ディエル・フェスマルク!この家の子です!」
うん、百点。声も出てたし、きっちりいえたな。最近、舌っ足らずだったのが、なくなってきてるからな。自分の名前だけど、いい難いんだよな。
「えへへー」
まぁ、最後に照れるのは慣らしていこうな。
「ディエルだと…!?ティストール様!どういうことですか!」
ミケ君は、真ん中の名前に驚いて、父様に尋ねている。メリアちゃんも、口を手で押さえて、驚いているようだ。いや、何で驚くの?セカンドネームだよ?
父様を見れば、頭を抱えていた。
あ、ミスった。絶対、何かやっちゃいけないのに、やってしまった。
「ケルン。その名前は、人前でいってはダメといったでしょ?」
「母様!」
ため息をついて、母様が、部屋に入ってきた。用事がすんで、戻ってきたところのようだった。
「ディアニア様!」
「あら?アメリア皇女。お久しぶりですね。ミケーレ殿下も、ご無沙汰しております」
ん?なんで、二人とそんなに親し気なんだろうか?ミケ君も頭をさげたあとで、ぽーっと見とれたの?母様、綺麗だもんな。
じゃなくて!なんで、そう、普通なの!母様!
「ケルン、何をそんなに、顔をころころ変えているのかしら?大丈夫よ、母様は、ケルンの味方ですからね。ちゃんと応援してあげるわ」
と、何か意味ありげに笑ったんだけど、その、あのね、今、その顔は見たくないかなぁ。
「ディアニア様。貴方はご存知のはずです。何故、教えてくださらなかったのですか?」
ミ、ミケ君、顔!顔が、凄く悪人みたいな顔になってるよ!さっきまでの憧れた顔を隠すように無理してない?
「ケルンは知らないのです。これからも、教える気はありませんでした。私は、実家と縁を切った身です。ですが、偉大なるボージィン様は、血縁を切ることは、許されなかったようです」
母様の実家?ああ、そういえば、手紙の一つもないんだよな。時候の挨拶とか、誕生日にもなかった。気にしたこともないんだけど、母様は何もいわないから、余計にな。記憶にあっても、思い出そうとかは思わなかったからな。
「お兄様、もうおよしになってください。家庭の事情に踏み込んではいけませんわ…私達も…ですが」
「それは…そうだが…しかし…何故…」
メリアちゃんが、ミケ君をたしなめているのだけど、子猫二人のやりとりみてるとほっこりするんだ。
嫌な予感凄くしてるけど。
ミケ君は、父様と母様を交互にみて、ケルンを…何だ?何か…目が訴えてきたんだけど…よくわからない。
その、切ないような羨むような瞳でミケ君はケルンをみて口を開いた
「開祖、ディエル・トゥエリ・クレエル・ファルメリオンの名前を与えられたことを、内密になさっていたのですか?」
「私は、アメリア・トゥエリ・オルテ・ファルメリオン。この国の皇女です」
二人の許可もあり、父様とケルンは客間のイスに座っている。
二人は泥だらけっていうのもあって、お風呂を貸したが、その間に父様はなにも語らなかった。
「なんで、ケルンは一番引いて欲しくない当たりをを引くんだ…初代様の呪いか…」
なんて呟いていた。
フェスマルク家の初代様っていうのがかなりのフラグ建築士だったらしく、時々そういう体質の者が産まれてくるらしい。
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王族に、獣人はいない。
確かそう聞いていたが…もし獣人の子供がいたら、噂になっていたはずだ。
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クウリィエンシア国の王様は、今のファルメリオン王朝になってから、側室を持つことはあまりないそうだ。寿命が延びた分、急いで後継者を作る必要がなくなったということもあるのだが、クレエル王朝時代、あまりにも側室が多くいすぎた為に、血縁関係での王位争いや、派閥争いが絶えなかったのも理由であるそうだ。
現王陛下は、母親である王太后がオローシュ大陸にある神聖クレエル帝国という、クレエル王朝の末裔にあたるという人で、獣人嫌いなのかとも思ったが、現王陛下の王妃様は獣人の国ともいわれるサナギッシュ国の出身であるのに、王太后も王妃様も、本当の親子のように仲がよいそうだ。
むしろ、王太后が二人を引き合わせたとかいう話もあるとかだ。
オローシュ大陸といえば、母様の出身だと聞いている。そういや、母様ってどこの国出身だっけ?
しかし、二人とも王族だったのか。納得ではあるんだけどな。びっくりだ。
「二人とも、皇子様に皇女様だったのかー。だから、そんなにかっこよくて、かわいいの?」
ケルンの言葉に、二人そろって、赤面したのだけど、いや、気品があると思ってたけど、執事見習いとばかり思っていたんだけどなー。やっぱり、名探偵には、なれそうもないな。
迷探偵ならなれるかも。真実はいつもじっちゃんの名にかけて。あ、ケルンのお爺ちゃんはお墓の中だった。
「ケルン様も、まさか、フェスマルク家の方とは、思いませんでしたわ」
メリアちゃんは、頬に手をあてて、息を一つついた。え?うちの家って他にもあるんじゃないの?分家なんじゃないの?
「建国貴族とは思っていたが、まさか、フェスマルク家の直系に会うとはな」
「え?他にもいるんでしょ?親戚とかいるんじゃないの?父様?」
父様に尋ねると、難しい顔で、教えてくれた。
「ケルン…残念だけど、フェスマルク家は我が家だけだ。父様の親族は、誰一人いないんだ。だから、ケルンは、建国貴族、序列三位。フェスマルク家次期当主になる」
親戚いないのか…って!じょ、序列三位って!
え、待って!
一位が、宰相で、二位が、騎士で、三位が魔法使いの頂点って…まさか、父様が?
まじか、びっくりした。
「お兄ちゃん?なに?びっくりしたって?」
あのな、ケルン。父様って世界一の魔法使いらしいぞ。
「世界一?…父様って、魔法使いで一番偉い人なの?」
俺たちが慌てていると、ミケ君が信じれないものをみたという顔でこちらをみてくる。
「あきれたな。ケルン。ティストール様は、国どころか全大陸一といわれる『法王』であり『精霊の申し子』とも呼ばれた魔法使いだぞ?」
し、知らなかった。いや、本当、誰も教えてくれなかったんだけど!
「殿下、ケルンは普通の子供として育ててきました。ですから、知らなくて当然です」
「ですが、ティストール様。建国貴族の子息であるなら、我が国のことを知っていて、当然なのでは?」
おっと、ミケ君。悪癖がでてるよ。メリアちゃんが、お尻つねって…うお!
いや!尻尾はやめたげて!痛そうだし、毛が!艶々な尻尾様が!
「むぅー」
ん?なに、すねてんだ?ケルン?
「二人ともちゃんと自己紹介してる…」
ん?ああ、ケルンもちゃんとしたいもんな。もう、お兄さんなんだから、それぐらいできて当たり前だからな。
「父様、ちゃんと自己紹介していい?」
「ん?もうしたんじゃないのか?」
「できてない!ちゃんとしたいの!僕、もうお兄さんだもん!ちゃんとする!」
「そうか。なら、しなさい」
よし、父様から許可は取ったぞ。何か、雰囲気悪くなってきてたから、空気を変えるのには、ちょうどいいだろうしな。
ちゃんと自己紹介か…ケルンは知ってる。フェスマルクも知ってる。そうだ!家族と、司祭様だけしか知らない名前があったな。二人も、ケルンと似たようなとこに名前があるし、こういう時は正式に名乗らないとな。
「僕は、ケルンだよ!ケルン・ディエル・フェスマルク!この家の子です!」
うん、百点。声も出てたし、きっちりいえたな。最近、舌っ足らずだったのが、なくなってきてるからな。自分の名前だけど、いい難いんだよな。
「えへへー」
まぁ、最後に照れるのは慣らしていこうな。
「ディエルだと…!?ティストール様!どういうことですか!」
ミケ君は、真ん中の名前に驚いて、父様に尋ねている。メリアちゃんも、口を手で押さえて、驚いているようだ。いや、何で驚くの?セカンドネームだよ?
父様を見れば、頭を抱えていた。
あ、ミスった。絶対、何かやっちゃいけないのに、やってしまった。
「ケルン。その名前は、人前でいってはダメといったでしょ?」
「母様!」
ため息をついて、母様が、部屋に入ってきた。用事がすんで、戻ってきたところのようだった。
「ディアニア様!」
「あら?アメリア皇女。お久しぶりですね。ミケーレ殿下も、ご無沙汰しております」
ん?なんで、二人とそんなに親し気なんだろうか?ミケ君も頭をさげたあとで、ぽーっと見とれたの?母様、綺麗だもんな。
じゃなくて!なんで、そう、普通なの!母様!
「ケルン、何をそんなに、顔をころころ変えているのかしら?大丈夫よ、母様は、ケルンの味方ですからね。ちゃんと応援してあげるわ」
と、何か意味ありげに笑ったんだけど、その、あのね、今、その顔は見たくないかなぁ。
「ディアニア様。貴方はご存知のはずです。何故、教えてくださらなかったのですか?」
ミ、ミケ君、顔!顔が、凄く悪人みたいな顔になってるよ!さっきまでの憧れた顔を隠すように無理してない?
「ケルンは知らないのです。これからも、教える気はありませんでした。私は、実家と縁を切った身です。ですが、偉大なるボージィン様は、血縁を切ることは、許されなかったようです」
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「お兄様、もうおよしになってください。家庭の事情に踏み込んではいけませんわ…私達も…ですが」
「それは…そうだが…しかし…何故…」
メリアちゃんが、ミケ君をたしなめているのだけど、子猫二人のやりとりみてるとほっこりするんだ。
嫌な予感凄くしてるけど。
ミケ君は、父様と母様を交互にみて、ケルンを…何だ?何か…目が訴えてきたんだけど…よくわからない。
その、切ないような羨むような瞳でミケ君はケルンをみて口を開いた
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