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第三章 運命の出会いとケモナー
治癒のために祈る
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「ごほっ!お兄様!」
メリアちゃんが、苦しみながらもミケ君のそばによって、ミケ君の手を握る。
どんどんミケ君の呼吸速度が荒く短くなっている。
「ケルン様!どうか、お医者をおよ」
「精霊様!お願い!『リターンヒール』」
メリアちゃんには悪いけど、ザクス先生を呼んでいる時間はない。首のうしろがチリチリするのだ。
時間がない。そんな予感がした。
天使のおねぇさんが許可をした治癒の中で、一番効果がある魔法『リターンヒール』は、健康な時まで体を戻すため、かなり効果が出る。属性としては光なのだが、ありえないくらいの速度で魔力が減っていく。
だいたいの病も一時的にはよくなるはずだ。
「こ、これは!光属性!」
メリアちゃんは、調子が戻ったようだ。
なのに、ミケ君には何かが邪魔をしているような感覚と、上手く作用していない。
このままでは、ミケ君は苦しんだままだ。そんなことは、許さない。苦しんでいるのに、助けられない自分が許せない。魔力を注いでもあまり効果がでない。どうしてだ。
「お兄様!お気を確かに!ケルン様も無茶ですわ!そんなに魔力を酷使をなされたら、ケルン様まで!」
ミケ君の手を握って、泣いているメリアちゃんをみて、やめれると思うか?ケルンは子供だ、でも、男だ。可愛い女の子の涙をみて、平気でいるような子供ではないんだよ。
俺たちは。
「どうしよう…どんどん悪く…ミケ君!」
おい、ケルン。もうちょっと頑張れるか?
「エフデ?いい案あるの?僕、頑張るよ!」
ばっちしだ。お前も知っている話を思い出せばいい。
どうしても一人ではできない。でも、俺たちにはできる可能性がある。
「精霊様!棒神様!お願い!『リターンヒール』」
「ケルン様!いけません!」
棒神様に願っての魔法は、禁じ手だ。
竜人の話でもあったように、代償が伴うと思われている。だが、そんなことは今はどうでもいい。
俺たちは助けたい。
――――申請。
――――審議不可。魔力不足。
あの変な声が聞こえた。
だが、審議不可ってなんだ。
ふざけんな!魔力が足りない?那由他もあるんだぞ!
――――再申請。
――――審議不可。魔力不足。
足りないっていうなら、俺の領域を削ればいい。俺の領域に回している魔力をどんどん持っていけよ!
――――再申請。
絶対に助けるんだ!
――――審議不可。
絶対に!
「助けるんだ!」
俺たちの言葉に呼応するかのように、あの感知できない領域が膨らんでいく。
――――審議ふかかかかかか。
――――領域外魔力を感知。補填。
――――受諾。
――――ボージィンより限定認可。
――――『―――』魔法『―――』が行使されます。
変な声が突然、バグったようになり、男性の渋く低い声に変わった。
それと同時に、属性も名前もわかららない魔法が使えることが理解できた。
自然とその魔法を行使していた。
「治れぇぇぇ!」
「きゃっ!」
ケルンが叫ぶと、すでに減っていた魔力が、さらにごっそりとなくなったような気がする。
そして、両手が輝いたかと思うと、ミケ君の胸に、紫の花が追い出されたかのように咲いて、散った。
光の当たったメリアちゃんの胸からもミケ君よりも小さな紫のつぼみがでて砕けて消えていった。
「はぁはぁ…」
「お兄様!私がわかりますか!?しっかりなさってください!」
「くっうう…はぁはぁ…メリア?」
「お兄様!」
メリアちゃんは、ミケ君に抱き付いて泣いている。けど、たぶん完治してると思う。
生まれつきの持病ってわけではなさそうだ。
原因はよくわからないけど、何かそうだな…毒のような物が身体に入り込んでいたようなのだ。それを体内に入る前まで戻そうとしたのだが、なかなか出てこなかった。まるで、魔法が効かなかった。
最後の魔法はよく効いた。何かわからないけど、原因を別な物質に変えて体外に出したのか?属性も、効果もいまいちわからない。
「良かったー。上手くいって、本当に良かったー」
「ケルン…すまな」
「ミケ君。謝るんじゃないよ?」
座り込んでしまうが、ミケ君はメリアちゃんに支えられて、起き上がる。そして、口にだそうとしたのは、謝罪の言葉だ。今日はもう聞いてしまったからな。謝罪の言葉は、何度も口に出すものではない。謝らなくていいのに、謝ってしまっては、お互いいい気持にはならない。だから、ここは違う言葉をいって欲しかったのだ。
「ありがとう…ケルン。助かったよ」
「うん、どういたしまして!」
まだぎこちないけど、少し笑ってミケ君は感謝の言葉をいってくれた。ちょっとは仲良くなれたかな?
「そうです、ケルン様!ボージィン様に請願など!お体に異常はございませんか!」
「なっ!ケルン!平気なのか!」
メリアちゃんの言葉にミケ君も慌てている。
全体的に大丈夫だ。
ケルンはな。
「僕は平気!エ…お兄ちゃんと頑張ったからね!ねっ!お兄ちゃん!…お兄ちゃん?…エフデ?ねぇ!大丈夫!?返事してよ!エフデ!」
俺はというと、反動なのだろうか。代償といえばいいのか。いくつかの知識が欠落した。存在はしているが、アクセスできなくなっている場所が出てきている。多少使えるかと期待していた護身術関連は全滅。他にもいくつかは使えなくなった。
それに対しては後悔はしていないんだが、下手をすれば自我消失の可能性があるということか。俺は知識で成り立っているからな。
「ねぇ!エフデ!答えてよ!」
おー。心配かけた。少し考え事してだけだ。無事だぞー。
「よかったー。心配したんだからねー!」
少し考え込みすぎていたか。だいぶ俺の領域がズタボロみたいだからゆっくり修繕するとして、なんだろう。触れれない領域が大きくなってるような気がする。
「エフデ?あの人気画家でリンメギン国王が溺愛されている?」
「ケルン?お前の兄がエフデということは…この家はまさか」
あ、ケルンが慌てすぎて俺のことを呼ぶから、二人がエフデのことを知ってしまった。誤魔化すのもあれだが、あまり知られてはいけないことなんだが。さて、どうしようか。
「坊ちゃま!何事ですか!」
「坊ちゃま!」
フィオナとミルデイが客間に飛び込んできた。そうか、さっき叫んだのが、屋敷に響いたのかもしれない。あるいは、あの光とか。
「フィオナ!父様とザクス先生に『コール』してくれない?ミケ君が、苦しくなったんだ」
「待て、ケルン。今、ザクスといったな。それは、医家ザクス家のクレトス・ザクスのことか?」
「あれ?ミケ君、ザクス先生知ってるの?街のお医者さんだっけ?それで知ってるの?」
ザクス先生の患者さんだったのかな?なら、ザクス先生を呼んでも問題はないよな。
でも、医家ってかっこいいな。代々医者の家系っぽい。
「まさか、ケルン。知らないのか?」
「何を?」
信じられないといった表情のミケ君には、悪いけど、え?ザクス先生って、街医者やってたんでしょ?甘いものが好きで、冗談をいうちょっとお茶目なおじいちゃんみたいな先生だよな?
「ケルン様。ザクス家は、建国貴族序列五位の永世医務官ですのよ。クレトス様は先代当主であられるお方で、現王陛下を取り上げたお方ですよ?」
「今では、王や王の子供、一部貴族を相手に医者をしているが、町医者ではないぞ」
え、マジで。あのいつもポケットに手品を仕込んでいる先生が?
「ほら、ケルン君。先生にべーしてごらん?鼻の調子はいいね。よし、この胸ポケットから…ほら、鳩だ!」
って診察を終えたらやってくれるような人なのに?そんな偉い人だったのか。
「もしや…『コール』旦那様、ケルン様が客間にお客様をお連れです。子供で猫の獣人が二人です…えっ!…わかりました。そのようにいたします」
フィオナが何か心当たりがあったのか、父様に『コール』をした。酷く驚いているが何か思い当ったのか?
そう思っていたら、父様が『ゲート』で客間に現れた。
「父様!」
「ティストール様!」
あれ?二人とも、父様のことを知っているの?どういうこと?
「何故、殿下が我が家に?警護官達は、どうなさったんですか?」
父様は、ミケ君達の前で、膝をおってそう尋ねた。
殿下?殿下って…え?
「我が家に王族が来るとは…この家の完成式以来、初めてですぞ。まったく、ケルン。危険だから外に出るなといっておいたろう?」
父様はそういったが、まったく怒ってない。いや、そうじゃなくて、まさか、二人とも王族って!
ど、どういうことだ!ぼ、棒神様ー!説明プリーズ!
――――不許可。
知ってた!
メリアちゃんが、苦しみながらもミケ君のそばによって、ミケ君の手を握る。
どんどんミケ君の呼吸速度が荒く短くなっている。
「ケルン様!どうか、お医者をおよ」
「精霊様!お願い!『リターンヒール』」
メリアちゃんには悪いけど、ザクス先生を呼んでいる時間はない。首のうしろがチリチリするのだ。
時間がない。そんな予感がした。
天使のおねぇさんが許可をした治癒の中で、一番効果がある魔法『リターンヒール』は、健康な時まで体を戻すため、かなり効果が出る。属性としては光なのだが、ありえないくらいの速度で魔力が減っていく。
だいたいの病も一時的にはよくなるはずだ。
「こ、これは!光属性!」
メリアちゃんは、調子が戻ったようだ。
なのに、ミケ君には何かが邪魔をしているような感覚と、上手く作用していない。
このままでは、ミケ君は苦しんだままだ。そんなことは、許さない。苦しんでいるのに、助けられない自分が許せない。魔力を注いでもあまり効果がでない。どうしてだ。
「お兄様!お気を確かに!ケルン様も無茶ですわ!そんなに魔力を酷使をなされたら、ケルン様まで!」
ミケ君の手を握って、泣いているメリアちゃんをみて、やめれると思うか?ケルンは子供だ、でも、男だ。可愛い女の子の涙をみて、平気でいるような子供ではないんだよ。
俺たちは。
「どうしよう…どんどん悪く…ミケ君!」
おい、ケルン。もうちょっと頑張れるか?
「エフデ?いい案あるの?僕、頑張るよ!」
ばっちしだ。お前も知っている話を思い出せばいい。
どうしても一人ではできない。でも、俺たちにはできる可能性がある。
「精霊様!棒神様!お願い!『リターンヒール』」
「ケルン様!いけません!」
棒神様に願っての魔法は、禁じ手だ。
竜人の話でもあったように、代償が伴うと思われている。だが、そんなことは今はどうでもいい。
俺たちは助けたい。
――――申請。
――――審議不可。魔力不足。
あの変な声が聞こえた。
だが、審議不可ってなんだ。
ふざけんな!魔力が足りない?那由他もあるんだぞ!
――――再申請。
――――審議不可。魔力不足。
足りないっていうなら、俺の領域を削ればいい。俺の領域に回している魔力をどんどん持っていけよ!
――――再申請。
絶対に助けるんだ!
――――審議不可。
絶対に!
「助けるんだ!」
俺たちの言葉に呼応するかのように、あの感知できない領域が膨らんでいく。
――――審議ふかかかかかか。
――――領域外魔力を感知。補填。
――――受諾。
――――ボージィンより限定認可。
――――『―――』魔法『―――』が行使されます。
変な声が突然、バグったようになり、男性の渋く低い声に変わった。
それと同時に、属性も名前もわかららない魔法が使えることが理解できた。
自然とその魔法を行使していた。
「治れぇぇぇ!」
「きゃっ!」
ケルンが叫ぶと、すでに減っていた魔力が、さらにごっそりとなくなったような気がする。
そして、両手が輝いたかと思うと、ミケ君の胸に、紫の花が追い出されたかのように咲いて、散った。
光の当たったメリアちゃんの胸からもミケ君よりも小さな紫のつぼみがでて砕けて消えていった。
「はぁはぁ…」
「お兄様!私がわかりますか!?しっかりなさってください!」
「くっうう…はぁはぁ…メリア?」
「お兄様!」
メリアちゃんは、ミケ君に抱き付いて泣いている。けど、たぶん完治してると思う。
生まれつきの持病ってわけではなさそうだ。
原因はよくわからないけど、何かそうだな…毒のような物が身体に入り込んでいたようなのだ。それを体内に入る前まで戻そうとしたのだが、なかなか出てこなかった。まるで、魔法が効かなかった。
最後の魔法はよく効いた。何かわからないけど、原因を別な物質に変えて体外に出したのか?属性も、効果もいまいちわからない。
「良かったー。上手くいって、本当に良かったー」
「ケルン…すまな」
「ミケ君。謝るんじゃないよ?」
座り込んでしまうが、ミケ君はメリアちゃんに支えられて、起き上がる。そして、口にだそうとしたのは、謝罪の言葉だ。今日はもう聞いてしまったからな。謝罪の言葉は、何度も口に出すものではない。謝らなくていいのに、謝ってしまっては、お互いいい気持にはならない。だから、ここは違う言葉をいって欲しかったのだ。
「ありがとう…ケルン。助かったよ」
「うん、どういたしまして!」
まだぎこちないけど、少し笑ってミケ君は感謝の言葉をいってくれた。ちょっとは仲良くなれたかな?
「そうです、ケルン様!ボージィン様に請願など!お体に異常はございませんか!」
「なっ!ケルン!平気なのか!」
メリアちゃんの言葉にミケ君も慌てている。
全体的に大丈夫だ。
ケルンはな。
「僕は平気!エ…お兄ちゃんと頑張ったからね!ねっ!お兄ちゃん!…お兄ちゃん?…エフデ?ねぇ!大丈夫!?返事してよ!エフデ!」
俺はというと、反動なのだろうか。代償といえばいいのか。いくつかの知識が欠落した。存在はしているが、アクセスできなくなっている場所が出てきている。多少使えるかと期待していた護身術関連は全滅。他にもいくつかは使えなくなった。
それに対しては後悔はしていないんだが、下手をすれば自我消失の可能性があるということか。俺は知識で成り立っているからな。
「ねぇ!エフデ!答えてよ!」
おー。心配かけた。少し考え事してだけだ。無事だぞー。
「よかったー。心配したんだからねー!」
少し考え込みすぎていたか。だいぶ俺の領域がズタボロみたいだからゆっくり修繕するとして、なんだろう。触れれない領域が大きくなってるような気がする。
「エフデ?あの人気画家でリンメギン国王が溺愛されている?」
「ケルン?お前の兄がエフデということは…この家はまさか」
あ、ケルンが慌てすぎて俺のことを呼ぶから、二人がエフデのことを知ってしまった。誤魔化すのもあれだが、あまり知られてはいけないことなんだが。さて、どうしようか。
「坊ちゃま!何事ですか!」
「坊ちゃま!」
フィオナとミルデイが客間に飛び込んできた。そうか、さっき叫んだのが、屋敷に響いたのかもしれない。あるいは、あの光とか。
「フィオナ!父様とザクス先生に『コール』してくれない?ミケ君が、苦しくなったんだ」
「待て、ケルン。今、ザクスといったな。それは、医家ザクス家のクレトス・ザクスのことか?」
「あれ?ミケ君、ザクス先生知ってるの?街のお医者さんだっけ?それで知ってるの?」
ザクス先生の患者さんだったのかな?なら、ザクス先生を呼んでも問題はないよな。
でも、医家ってかっこいいな。代々医者の家系っぽい。
「まさか、ケルン。知らないのか?」
「何を?」
信じられないといった表情のミケ君には、悪いけど、え?ザクス先生って、街医者やってたんでしょ?甘いものが好きで、冗談をいうちょっとお茶目なおじいちゃんみたいな先生だよな?
「ケルン様。ザクス家は、建国貴族序列五位の永世医務官ですのよ。クレトス様は先代当主であられるお方で、現王陛下を取り上げたお方ですよ?」
「今では、王や王の子供、一部貴族を相手に医者をしているが、町医者ではないぞ」
え、マジで。あのいつもポケットに手品を仕込んでいる先生が?
「ほら、ケルン君。先生にべーしてごらん?鼻の調子はいいね。よし、この胸ポケットから…ほら、鳩だ!」
って診察を終えたらやってくれるような人なのに?そんな偉い人だったのか。
「もしや…『コール』旦那様、ケルン様が客間にお客様をお連れです。子供で猫の獣人が二人です…えっ!…わかりました。そのようにいたします」
フィオナが何か心当たりがあったのか、父様に『コール』をした。酷く驚いているが何か思い当ったのか?
そう思っていたら、父様が『ゲート』で客間に現れた。
「父様!」
「ティストール様!」
あれ?二人とも、父様のことを知っているの?どういうこと?
「何故、殿下が我が家に?警護官達は、どうなさったんですか?」
父様は、ミケ君達の前で、膝をおってそう尋ねた。
殿下?殿下って…え?
「我が家に王族が来るとは…この家の完成式以来、初めてですぞ。まったく、ケルン。危険だから外に出るなといっておいたろう?」
父様はそういったが、まったく怒ってない。いや、そうじゃなくて、まさか、二人とも王族って!
ど、どういうことだ!ぼ、棒神様ー!説明プリーズ!
――――不許可。
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