62 / 229
第二章の裏話
追話 ある副官の手記 ②
しおりを挟む
本日の記録
今日は非番であった。
なのに、私は任務につくことになった。上官の命令でだ。
本日は、私は非番であったということで、前々から計画していた王都での観劇を満喫するはずだった。
私がまだ、二歳の頃にあった大戦を基にした、今話題になっている舞台であった。
光の王を顕現させたというフェスマルク家当主であられる、法王ティストール様のお話ということで、心待ちにして非番を待っていたのだ。
物語も佳境をむかえ、ついに、裏切りの国へ精霊達の怒りが落ちるという場面で、いきなり『コール』がかかった。
「俺だ。今すぐ任務についてもらう」
「自分は、非番であります」
小声で返答するが、上官の命令には逆らえないのは、わかっていた。だが、非番である私でなくても部下は何人もいるではないか。
「そういうな。命令ではなく、お願いなんだからよ」
苦笑混じりでの申し出を断ることはできそうになかった。
「はぁ…わかりました。何をすればいいですか?」
「ポルティの…そうだな…刃物を持っていて、気絶している者が、勾留されているだろうから、仕事場まで、連行しろ。数は…二人、いや、三人ぐらいか。お前は俺が行くまで、待ってろ」
ポルティといえば、馬で二時間近くかかるのだが、上官のご実家といえばいいのか、使えている主家近くの町である。何事か不穏なことがあったのだろうか。
その時の私はそう思った。
「あと、尋問するから、地下室あけておけ。見つかったら、連絡寄越せ。以上だ。ああ、観劇は最後までしておけ。命令だ。楽しめよ?」
観劇を終えて、私は任務についた
本日の記録
本日は…いや、今日は、あれほどまでに胸糞の悪いものをみたことがない。
上官の勘の良さは、スキルによるものであるから、疑いがなく、いわれたとおりの人物三人を勾留所から、駐留地へ連行した。
上官は詳しく話さない方だが、決して、間違って処罰をするような方ではない。
上官は、何やら祝い事があったらしく、いつもなら、深夜でも尋問をなされるのだが、終わるまでは来られないと申された。時間的にも翌日に来られると思った私は軽く尋問をした。
「何故、あの場で倒れていた?」
おそらくリーダー各であろう細身の男に質問する。
だが、この男は、ただ者ではないのは、すぐにわかった。街中で気絶するようゴロツキではない。目を見れば、殺人鬼特有の狂気に満ちていたのだ。
「さぁな。仕事を終えて…ああ、品物を売っていた。他の奴も同じこといってたろ?俺らは普通の商人だよ」
「品とは、何だ?」
「何でもさ。珍しくて、金になるものなら、何でも。商売相手も様々でな。何を扱っているかと聞かれると、何でも屋と答える」
すでに、こいつらの容疑は、容疑ではないことなど、調べがついている。
盗み、恐喝、誘拐、殺人。それだけでも外道であるが、この男には、さらにもう一つの容疑がある。ことと次第によっては、国王直々に裁きをする可能性がある。
「そうか、では…貴様達の所持品に、さる貴族の紋章が入った袋があったが、どこで手に入れたものだ?」
この男達がもっていた大金の入った袋には、この国で、いや、他国でも比べる相手のいない魔法使いであり、建国貴族、序列三位のフェスマルク家の紋章が刻まれていた。
フェスマルク家に手を出せば、精霊が怒る。
そう建国当初よりいわれ続けるほど、高い魔力を持っている。それだけでなく、執事におさまっているが、かの影狼の主の家に侵入するなど、普通ならばありえない。
だから、私は気になった。そして、質問をしたことで、気分が悪くなった。
「へぇー…あのガキ…やはり、いいとこのガキだったか…おしいことしたなぁ…」
男の目の狂気が増した。
「俺は金に興味はねぇんだよ。ただ、相棒に化粧してやりたくたくてなぁ…」
腰元を触るが、刃物は全てとりあげていた。刃の部分はとりあげていたが、持ち手には、血が渇いてこびりついていた。私が持つ『鑑定』スキルでは、最低でも、四十人以上…それも子供と若い女性ばかりの血が付着しているのがわかった。そのほとんどが…死んでいることもだ。
「若い女もいいが、やはり、貴族の子供の肌は違ったな!あんなにも柔らかくて、綺麗に血が流れてたんだ…ああ、惜しいことしたなぁ…」
フェスマルク家に、待望の嫡男が誕生したことは、建国貴族の家の者全てが知っていた。
魔力の高さからも、血統が断絶する可能性が高く、先の内乱のおりなど、先代当主と奥様が戦場で亡くなり、現当主のみを残すだけとなり、建国貴族序列三位の血が絶えると思われた。
そこに産まれた若君は、一部の貴族のみが存在を知っている程度にとどまっている。
他の貴族は養子だと思っているようだが、実子だ。
まさか、若君に手を出したのかと、戦慄を覚えると、扉が閉まる音が聞こえた。不思議と開く音は一切しなかった。
「ほぉー。そうか。惜しいことをしたな」
「上官!」
上官が、笑って立っておられた。いや、あの笑みは魔族を前にした時もみた、あの獲物を得た獣の笑みだった。
「いやぁー。悪いな。非番なのに、頼んでしまって。まさか寝ずに調書を書いてたのか?少し寝てこいよ。ここからは、俺が調書を書くからよ」
「はい、自分は側におります。どうぞ、調書をなさってください」
軍属というものは、否定する時も肯定せねばならない。もちろん、命令であっても、私は離れる気などなかった。
上官は冷静ではない。
私のスキル『推察』は、少しの情報があればわかってしまうのだ。
「寝てきていいっていってだがな…まぁ、いいか、さて、ハサミ野郎の名前は…ガーネイねぇ…出身は不明と…ふーん…」
偽名であるのはわかっている。しかし、上官のスキルなのだろうか?ハサミを使うことがわかったのだろう。他にも刃物がある中で、よくおわかりになったものだ。
「ああ、そうだ。お前、ハサミで、子供を二人傷つけただろう?」
椅子に座りつつ、上機嫌に尋問を始める。上官のスキルの一つが、展開されていくのが、わかる。
魔法にも似たこのスキルは、間違いなく『審判』だ。質問に答えると、嘘偽りがつけなくなる、尋問官でも、少人数が持ち、誰が持っているか秘匿される。
上官のスキルのことは、聞いていたが、いざ目の当たりにすると、こうも楽になると思わなかった。
光のない瞳になって、ガーネイは語りだした。
「蛇のガキと貴族のガキのことか?…ああ、やったよ。蛇の親も殺した。捕まえた蛇のガキは、いくらなぶっても、泣きもしねぇが、貴族のガキは、ちょっと斬ったら、ビービー泣いてよー…楽しかったぜ?興奮して思わずいっちまいそうだった」
尋問部屋に汚い笑い声が響いた。
「そうか」
上官は、冷めた声を、笑顔のまま放った。
「どうせ、貴族を傷つけたら、良くて奴隷。悪くて死刑なんだ。あーあ…最期にあのガキの腹を切り裂いて、泣き叫ぶところがみたかったんだがな…惜しいなぁ…」
男は恍惚な表情を浮かべていた。
上官は、拳を作り、人差し指をあげる。
「一つ、この国では、三十年も前から奴隷の売買は禁止されている。また、獣人保護法もあんのは知ってるか?」
次は中指だった。
「それから、建国貴族に手を出した奴は死刑だ。これも知ってるな?」
次に薬指を。
「ああ、最期にもう一つあったな…俺の主を傷つけた罪は、ただ死ぬだけではすまさねぇからな」
そういって、拳を握ると、ガーネイはうめき声をあげて、体を震わせ、頬を掻きむしり、両の指全てがあらぬ方向へとまがり、気絶した。
ああ、上官はスキルを使われたようだ。私も詳しく知らないが、一人で魔族の子爵を討伐したおりも同じスキルを使われていた。
主の敵を滅ぼすスキルとは、どのようなものであろうか。
「生きて、死ね。死にながら生きて、殺されても、死ねず、腐りながら生きて、死ね。魂すらも、死ね」
まるで呪いをかけるように、酷く陰鬱な声音でガーネイに語りかけた。
いつもの太陽のような声からは想像もできない。
私は、あえて上官に尋ねた。
「上官、他二名はどうなさいますか?」
上官は、興味がなくなったように、軽く手をふられた。
「国の法で裁け。俺は、調書をまとめる」
そういって、ガーネイを牢へ連れていくように命令をくだされたあと、私に申された。
「そうだ、副官。少しは強くなったか?」
私は何も答えれなかった。どうすれば、いいのかわからない。
「まぁ、お前もよくやってる。だが、まだ弱い」
いつか、上官と肩を並べて任務をこなせる日がくるよう、日々精進あるのみだ。
クウリィエンシア皇国第五軍副官 ベルマリー・メルヴィアム
追記
護送が決まり法廷へ搬送しようと、牢に行くと、三人とも何者かに殺害されていた。鋭利な刃物で首を切断されており、なかなかの手練れと思われる。
上官は、心当たりがあるようであったが、対処をすると申されて、この話はないことになった。
軍の施設に入り込み、監視の目すら掻い潜るとは…一体、何者であろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
副官は女性でした。
日付がないのはわざとです。貴族のたしなみが日記ですが、守秘義務の高い場合は、本人しか読めない魔道具を使ってたりします。そのことはいずれ触れると思います。
ブックマークや感想は本当に励みになっております!
誰かが読んでいるんだと思うだけで、書く気持ちが強くなるんです。
裏話はあと何作か書いたら終わりですので、三章は来週ぐらいの予定です。
今日は非番であった。
なのに、私は任務につくことになった。上官の命令でだ。
本日は、私は非番であったということで、前々から計画していた王都での観劇を満喫するはずだった。
私がまだ、二歳の頃にあった大戦を基にした、今話題になっている舞台であった。
光の王を顕現させたというフェスマルク家当主であられる、法王ティストール様のお話ということで、心待ちにして非番を待っていたのだ。
物語も佳境をむかえ、ついに、裏切りの国へ精霊達の怒りが落ちるという場面で、いきなり『コール』がかかった。
「俺だ。今すぐ任務についてもらう」
「自分は、非番であります」
小声で返答するが、上官の命令には逆らえないのは、わかっていた。だが、非番である私でなくても部下は何人もいるではないか。
「そういうな。命令ではなく、お願いなんだからよ」
苦笑混じりでの申し出を断ることはできそうになかった。
「はぁ…わかりました。何をすればいいですか?」
「ポルティの…そうだな…刃物を持っていて、気絶している者が、勾留されているだろうから、仕事場まで、連行しろ。数は…二人、いや、三人ぐらいか。お前は俺が行くまで、待ってろ」
ポルティといえば、馬で二時間近くかかるのだが、上官のご実家といえばいいのか、使えている主家近くの町である。何事か不穏なことがあったのだろうか。
その時の私はそう思った。
「あと、尋問するから、地下室あけておけ。見つかったら、連絡寄越せ。以上だ。ああ、観劇は最後までしておけ。命令だ。楽しめよ?」
観劇を終えて、私は任務についた
本日の記録
本日は…いや、今日は、あれほどまでに胸糞の悪いものをみたことがない。
上官の勘の良さは、スキルによるものであるから、疑いがなく、いわれたとおりの人物三人を勾留所から、駐留地へ連行した。
上官は詳しく話さない方だが、決して、間違って処罰をするような方ではない。
上官は、何やら祝い事があったらしく、いつもなら、深夜でも尋問をなされるのだが、終わるまでは来られないと申された。時間的にも翌日に来られると思った私は軽く尋問をした。
「何故、あの場で倒れていた?」
おそらくリーダー各であろう細身の男に質問する。
だが、この男は、ただ者ではないのは、すぐにわかった。街中で気絶するようゴロツキではない。目を見れば、殺人鬼特有の狂気に満ちていたのだ。
「さぁな。仕事を終えて…ああ、品物を売っていた。他の奴も同じこといってたろ?俺らは普通の商人だよ」
「品とは、何だ?」
「何でもさ。珍しくて、金になるものなら、何でも。商売相手も様々でな。何を扱っているかと聞かれると、何でも屋と答える」
すでに、こいつらの容疑は、容疑ではないことなど、調べがついている。
盗み、恐喝、誘拐、殺人。それだけでも外道であるが、この男には、さらにもう一つの容疑がある。ことと次第によっては、国王直々に裁きをする可能性がある。
「そうか、では…貴様達の所持品に、さる貴族の紋章が入った袋があったが、どこで手に入れたものだ?」
この男達がもっていた大金の入った袋には、この国で、いや、他国でも比べる相手のいない魔法使いであり、建国貴族、序列三位のフェスマルク家の紋章が刻まれていた。
フェスマルク家に手を出せば、精霊が怒る。
そう建国当初よりいわれ続けるほど、高い魔力を持っている。それだけでなく、執事におさまっているが、かの影狼の主の家に侵入するなど、普通ならばありえない。
だから、私は気になった。そして、質問をしたことで、気分が悪くなった。
「へぇー…あのガキ…やはり、いいとこのガキだったか…おしいことしたなぁ…」
男の目の狂気が増した。
「俺は金に興味はねぇんだよ。ただ、相棒に化粧してやりたくたくてなぁ…」
腰元を触るが、刃物は全てとりあげていた。刃の部分はとりあげていたが、持ち手には、血が渇いてこびりついていた。私が持つ『鑑定』スキルでは、最低でも、四十人以上…それも子供と若い女性ばかりの血が付着しているのがわかった。そのほとんどが…死んでいることもだ。
「若い女もいいが、やはり、貴族の子供の肌は違ったな!あんなにも柔らかくて、綺麗に血が流れてたんだ…ああ、惜しいことしたなぁ…」
フェスマルク家に、待望の嫡男が誕生したことは、建国貴族の家の者全てが知っていた。
魔力の高さからも、血統が断絶する可能性が高く、先の内乱のおりなど、先代当主と奥様が戦場で亡くなり、現当主のみを残すだけとなり、建国貴族序列三位の血が絶えると思われた。
そこに産まれた若君は、一部の貴族のみが存在を知っている程度にとどまっている。
他の貴族は養子だと思っているようだが、実子だ。
まさか、若君に手を出したのかと、戦慄を覚えると、扉が閉まる音が聞こえた。不思議と開く音は一切しなかった。
「ほぉー。そうか。惜しいことをしたな」
「上官!」
上官が、笑って立っておられた。いや、あの笑みは魔族を前にした時もみた、あの獲物を得た獣の笑みだった。
「いやぁー。悪いな。非番なのに、頼んでしまって。まさか寝ずに調書を書いてたのか?少し寝てこいよ。ここからは、俺が調書を書くからよ」
「はい、自分は側におります。どうぞ、調書をなさってください」
軍属というものは、否定する時も肯定せねばならない。もちろん、命令であっても、私は離れる気などなかった。
上官は冷静ではない。
私のスキル『推察』は、少しの情報があればわかってしまうのだ。
「寝てきていいっていってだがな…まぁ、いいか、さて、ハサミ野郎の名前は…ガーネイねぇ…出身は不明と…ふーん…」
偽名であるのはわかっている。しかし、上官のスキルなのだろうか?ハサミを使うことがわかったのだろう。他にも刃物がある中で、よくおわかりになったものだ。
「ああ、そうだ。お前、ハサミで、子供を二人傷つけただろう?」
椅子に座りつつ、上機嫌に尋問を始める。上官のスキルの一つが、展開されていくのが、わかる。
魔法にも似たこのスキルは、間違いなく『審判』だ。質問に答えると、嘘偽りがつけなくなる、尋問官でも、少人数が持ち、誰が持っているか秘匿される。
上官のスキルのことは、聞いていたが、いざ目の当たりにすると、こうも楽になると思わなかった。
光のない瞳になって、ガーネイは語りだした。
「蛇のガキと貴族のガキのことか?…ああ、やったよ。蛇の親も殺した。捕まえた蛇のガキは、いくらなぶっても、泣きもしねぇが、貴族のガキは、ちょっと斬ったら、ビービー泣いてよー…楽しかったぜ?興奮して思わずいっちまいそうだった」
尋問部屋に汚い笑い声が響いた。
「そうか」
上官は、冷めた声を、笑顔のまま放った。
「どうせ、貴族を傷つけたら、良くて奴隷。悪くて死刑なんだ。あーあ…最期にあのガキの腹を切り裂いて、泣き叫ぶところがみたかったんだがな…惜しいなぁ…」
男は恍惚な表情を浮かべていた。
上官は、拳を作り、人差し指をあげる。
「一つ、この国では、三十年も前から奴隷の売買は禁止されている。また、獣人保護法もあんのは知ってるか?」
次は中指だった。
「それから、建国貴族に手を出した奴は死刑だ。これも知ってるな?」
次に薬指を。
「ああ、最期にもう一つあったな…俺の主を傷つけた罪は、ただ死ぬだけではすまさねぇからな」
そういって、拳を握ると、ガーネイはうめき声をあげて、体を震わせ、頬を掻きむしり、両の指全てがあらぬ方向へとまがり、気絶した。
ああ、上官はスキルを使われたようだ。私も詳しく知らないが、一人で魔族の子爵を討伐したおりも同じスキルを使われていた。
主の敵を滅ぼすスキルとは、どのようなものであろうか。
「生きて、死ね。死にながら生きて、殺されても、死ねず、腐りながら生きて、死ね。魂すらも、死ね」
まるで呪いをかけるように、酷く陰鬱な声音でガーネイに語りかけた。
いつもの太陽のような声からは想像もできない。
私は、あえて上官に尋ねた。
「上官、他二名はどうなさいますか?」
上官は、興味がなくなったように、軽く手をふられた。
「国の法で裁け。俺は、調書をまとめる」
そういって、ガーネイを牢へ連れていくように命令をくだされたあと、私に申された。
「そうだ、副官。少しは強くなったか?」
私は何も答えれなかった。どうすれば、いいのかわからない。
「まぁ、お前もよくやってる。だが、まだ弱い」
いつか、上官と肩を並べて任務をこなせる日がくるよう、日々精進あるのみだ。
クウリィエンシア皇国第五軍副官 ベルマリー・メルヴィアム
追記
護送が決まり法廷へ搬送しようと、牢に行くと、三人とも何者かに殺害されていた。鋭利な刃物で首を切断されており、なかなかの手練れと思われる。
上官は、心当たりがあるようであったが、対処をすると申されて、この話はないことになった。
軍の施設に入り込み、監視の目すら掻い潜るとは…一体、何者であろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
副官は女性でした。
日付がないのはわざとです。貴族のたしなみが日記ですが、守秘義務の高い場合は、本人しか読めない魔道具を使ってたりします。そのことはいずれ触れると思います。
ブックマークや感想は本当に励みになっております!
誰かが読んでいるんだと思うだけで、書く気持ちが強くなるんです。
裏話はあと何作か書いたら終わりですので、三章は来週ぐらいの予定です。
10
お気に入りに追加
319
あなたにおすすめの小説

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる