選ばれたのはケモナーでした

竹端景

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第二章 事件だらけのケモナー

誕生日会を始めよう

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 誕生日会を始めようといってみたが、その前に服や汚れをなんとかしないといけない。
 そんなわけで、同じように汚れていたから、ミルデイとお風呂に入った。本当はそんなことはダメなんだけど、わがままというか、おねだりをした。どう考えても、ケルンと一緒に入った方が無難だったのだ。
 その考えは正解だったわけだが…いや、驚いたね。

「坊ちゃま。これは何?」
「これ?石鹸だよー。これをね、これにつけて、あわあわしたらこうするんだよー」

 なにも知らないようだったので、ケルンがヘチマに似たタワマの実を乾かしたものに、我が家のご先祖がこだわって作った石鹸をつけて、泡がでるまでもんで、体を洗ってあげている。
 一度、やりかたを教えれば、自分で体をささっと洗えているから、体の違和感が少なくなってきたのだろう。

「最後にねー、お湯で流してお風呂入ろ!」
「温かい…」

 一緒に湯船につかってミルデイをみていると、子供でよかったと思える。
 本当、造物スキルって凄いな。本当…女の子みたいで、ドキドキした。まぁ、ちゃんとついているってか、ミルディも驚いてたけど、蛇って体内にしまってあるんだっけ?見たことないのは普通なのか、ケルンのもガン見だったし。
 しかし、怖いな…思春期きたときとか…フラグじゃないぞ。ケルンはノーマルなケモナーだ。まだ性自認がちょっとあやふやだが…まぁ、ケルンが選んだらそれに従うけどな。

 そういや、ミルデイの性別って男でよかったよな?聞いとこうぜ?
「ねぇ、ミルデイ」
「なんですか?」
「ミルデイって男の子だったんだよね?俺っていってたし」

 その問いにミルデイが首をかしげた。

「男…オスってことですよね?…どうなんでしょう?」
「え?」
 どういうこと?

「俺、あ、俺っていうのもあの男たちが使うのをまねてだったんですが…母さんに教えてもらった話だと…私たちは仲間に出会うのがとても低いそうなんです。大きくなる前に討伐されることが多くて、数も少ないんです。だから、男とか女とかないって母さんはいってました。元々、精霊だったのが魔物に受肉した影響だそうです」
「じゅうにく?」
 受肉じゅにくな。精霊様っていうのは、ケルンみたいな体がないんだ。精霊様に魔物の体を誰かがあげたってこと。
「んー…だったらミルデイって男の子でも女の子でもないってこと?」
「はい。生まれつきどちらでもないです」

 つまり雌雄同体か。かたつむりのように出会いがない場合に備えて進化したのか。脊椎があって雌雄同体とか魚ぐらいしか知らなかったが、蛇の魔物なだけはあるな。不思議な生体な…ん?

「だったら、男の子って決めちゃって大丈夫だったの?」
 どちらか決めていないってことは、思春期とかで決めた方がいいってことだよな!?ど、どうしよう。もし、女の子になりたいっていわれたら、もう一回魔法を使えばできるだろうけど、問題がある。

 女の子の体の仕組みがわからない。そう、知識ですら。

 た、たぶん思春期ぐらいで細かく習い直すと思うんだが、そういう仕組みはうっすらわかるんだけど、細かいのがわからないと肉体なんて作れないし…俺、ずっと男で産まれなおしているんだろうな。まったくわかんないってどういうことだ。

 慌てていると、ミルデイが微笑んだ。

「そうですね…私たちが男か女かを決めるのは、相手の魔力の大きさによるそうです。相手の魔力が自分より大きく、そのとき、自分は卵が産めるようになっていると女になるそうです。私はまだ卵を産める体ではないので…卵が産めるようになったときにはお願いします」
「うん?じゃあ、ミルデイが頼んできたら、女の子にすればいいの?」
「はい…俺…私は坊ちゃまのものですので」

 そう話してあとは細々した人間の行動を教えた。
 もし、ミルデイが女の子じゃなく、男の子を好きになったときは、きちんと体を作り変えてあげよう。

 でもなんだろうな。なんというか、言い回しが気になるというか、やっぱりドキドキしたな。

 お風呂から出て誕生日会用の服に着替えようとしたんだが、フィオナがまだ泣きながらケルンの服を着せていく。いつもはエセニアなんだが、エセニアもちょっと赤いシミができていたので、着替えをしにいっている。

「坊ちゃま…私が目を離さなければ…さぞ怖かったでしょう…このフィオナ。今後は、坊ちゃまをあのような目には合わせませんから…うっ」
「もぉー…ごめんねフィオナ。もう泣きやんで?メイドたるものえーと、お客様を笑顔でせったぁい?するんでしょ?」
 接待な。エセニアにいっていた言葉だな。

 フィオナをなだめつつ、びしっと服に着替えたところ、馬の鳴き声?馬車がきたのか?にしても、凄い音が…まるで扉を壊したような音が外からしてきた。

「旦那様!坊ちゃまがみつかったと、坊ちゃま!」
「あ。キャスだぁ」
 おい、ケルン。そんないつもどおりにいうな。あのキャスの姿をみろ。

 キャスが父様にすがるように尋ねるときに、ちょうど二階から玄関へと続く階段にいたので、キャスの様子がよく見えたのだ。

「坊ちゃま!まったく、またこのような悪戯いたずらをして!こんなことをしていては、立派な若様にはなれませんよ!」

 目を真っ赤にしたキャスが、屋敷に飛び込んできた。どこに行っていたんだろう?頭を使いなさいというので、わかるだろうが、体力少ないよな?もしかして、探し回っていたのか?

「キャス…心配させて、ごめんなさい」

 キャスにも謝っておかないと。心配させたよな。
 キャスは、キッと目つきを鋭くさせ、ああ、本当にカルドに似ているんだな。

「このようなことをもう、二度となさらないでください!減点ですよ!」

 と、宣告してきやがった。

 ガーンって、本当に音が出るんだな。減点…図鑑が…新しい動物たちの…図鑑がぁ!罰なら受けるしか…図鑑…欲しかったな。
 しょぼんが、図鑑って音になってしまう。ああ、地面が近くに…。

「ですが、今日は…誕生日ですからね!ですから、これは仕方なく!いいですか?仕方なく渡しますからね?」
「わーい!ありがとう!」

 そっと、ラッピングされた本をそっぽをむいて渡してくる。地面?いやいや、すでに、目の前の図鑑に、ズカンと撃たれ、おっと、この子犬図鑑の中身をちらりと、拝見…土佐犬に羽が生えてるだと!

「おい、頭脳なのが売りな弟よ。珍しく運動したから、バテてんのか?俺みたく、身体鍛えろよ」
「愚兄が愚兄すぎて、私が頭を使うようになったんですよ?」

 ははは、絶対零度。でも、仲はいいんだよな、なんだかんだで、兄弟だからっていうのと、キャスにティルカは敵わない。口で負けるからな。

 さて、兄弟喧嘩の終りは、わかっているから、誕生会始まるぞ!別館の大広間の扉を開けて!いざ!





 別館の大広間は大人数でのパーティができるようになっていて、昔は夜会やダンスパーティもしていたらしい。
 ちなみにここを作ったご先祖様の目的は「鍋パーティして雑魚寝して、そのまま遊べたらよくね?」ってことらしい。
 意味が分からない。ファンキーすぎる。
 でも、ステンドグラスとか会場の意匠も色々こっていて、かなりの腕前だったのは確かだろう。

 そんな素敵な会場の一段高い椅子に腰かけた気持ち。
 開始、三十分、すでにやめたい。

 もうね、みんなだけでやろ?そして、寝よ?疲れるってか、視線が痛いんだって。父様の知り合いとかを呼んでるんだけど、父様と母様には友好的でも、子供の目でみると、俺、いやケルンを憐れんでいるような気がする。

 魔法が使えない。スキルも少ない。フェスマルク家の面汚し。とか、すでにいわれているからな。

 ケルンにはよくわかっていなかったようだが、仮採用をした執事やメイドが全員そういっていたのだ。マルメリーぐらいだな、なにもいわなかったの。
 まぁ、今来ている人は全然知らない人ばかりだ。父様の関係なのかな?「呼んでもないのによく来たな」とか小声でいうほどよく知っている人たち何だろう。

 半分以上、呼んでいないとかそんなわけないだろうしな。

 しかし、そろそろ我慢できないかも。
 誰一人、直接おめでとうといわないから。
 あと、ランディとスラ吉を除いた屋敷の家族全員が、そろそろキレるかもしれない。お客様が神様、いや、仏様?にされそうな予感が。

 退屈だ。そんな中、ざわめきがした。
 人がさっとどいていく。あ、もしかして、到着されたのかな。

「ケルン様、この度、六歳になられましたこと、まことにお喜び申し上げます」

 さっと、膝をその人がついたことで、何人かから驚きの声がでている。初めて、屋敷に来た時と違って、鎧ではなく、豪勢な服ではあるけど、マントと、王剣は装着している。 

 ドワーフの王様…名前を呼ぶことは不敬にあたるから、リンメギン王と、呼ぶようにしている。そのリンメギン王が、到着してすぐ、ケルンに挨拶をしたので、みな驚いたのだ。

 普通、屋敷の主に祝いの言葉を述べて、その子供へは、あまり直接言葉をかけない。親しいなら、別なのだが、今いる人だと…リンメギン王と一緒にきたヴェルムおじさんぐらいか。

「リンメギン王様、お久しぶりです。お元気でしたか?」

 そう尋ねるのだが、会うのは久しぶりでも、文通はよくしているので、久しぶりという感じはしない。
 実はエフデの引退騒動もあって、親しくなっている。

 休暇などで、リンメギン国へお越しを!を書いているので、時々、リンメギン国は、観光地なのかとも思う。
 まぁ、俺にはいい勉強になる国だから、行ってみたい。リンメギン王の許可がないと、人間の王ですら、なかなか入れない王都って、どんな建造物があるんだろうか。

 あと、国豚って、なんだ。特徴が鉱脈を鼻で探すって!見たい!大きさは?いや、まずは、何種かであるのも、確かめたい。

 それと、王様とは、手紙のやりとりもあって、親しくなりすぎているんだよな。

「はい、ケルン様もご健勝であらせられ、まこと喜ばしいかぎり…どうぞ、リンメギン王と呼ばず、ダーメルとお呼びくださいませ」

 ほら、この通りだ。内輪だけの誕生日会だけど、こそこそとおそらく貴族らしき派手な服の人たちが話してる様子がみえるぞ…婚約者を…とか、今更すぎて、うちの両親がお断りしてくれるわ!

「ペガ雄達は、元気にしていますか?」

 直接、気になっていたことを聞いてみよう。一応きいてはいるんだが、どうなのか、気になってしまっている。

「はい、手紙にもお伝えいたしましたが、二頭とも、大変仲睦まじく…そういえば、ケルン様にはまだ、婚約者がおられないとか…我が孫娘は、ケルン様より、二つ上でして、中々の器量がございますが、いかがでしょうか?」

 お、王様…貴方もか…ドワーフ娘の器量良しって…ひげつきかな。

「リンメギン王、ケルンはまだ子供故、その話はまだ…」

 さすがの父様も、ちょっと疲れているようだ。相手が王様だからな…頑張って、断ってくれ!
 俺としては、ケモナーを認めてくれるか、ケモナーになるか、むしろ、ケモケモして、ケモー!ってなる。
 ん?俺は何がいいたかったんだろうか。やはり、恋は、まだ、早いんだな

「おお!これはしかり!フェスマルク殿。あちらに、我が国からの祝いの品がございますので、少々お話でも…」
「ええ、参りましょう」

 目録見たんだけど…使うあてあるのかっていうものがちらほら…あと、個人的に図鑑が好きです!動物さんのたくさんあるの!

 って、いったら、馬車四台ぎっしりとか…まったく…どんだけ積んでも…くっ。

 ありがとうございます!大事にさせてもらい、お!珍種図鑑とは、気になるじゃねぇか!たまらんな!

 うっかり、珍種のつぶらなカメレオンと、子猫によだれでそうになったときに、また新しいお客様が、到着したようだ。カルドが、分身しているかのように、あちらこちらにいる。
 もちろん、分身ではなく、残像らしい。ミルデイも、そのうちできるのかな?執事のたしなみらしい。

 さて、扉が開いて…あの人は!
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