14 / 229
第一章 棒人間の神様とケモナー
大雨の顔面
しおりを挟む
「おい、ルワント。すぐに起き上がらないと、ケルンが泣きそうになっているんだけどな。ケルンが泣いたら、親友でも、ちょっと話をしなきゃいけなくなるぞ?」
ケルンが泣きそうになったことで、ようやく、思考が動き出したのか、父様が司祭様に顔をしかめながらいった。
ちょっと怒っている父様に、ケルンの泣きそうな感情がなく…なりはしないが、まるで波のように押し寄せたりひいたりしている。このまま引いてくれたら、泣かなくていい。
「すまない、ティス。年甲斐もなく、我を忘れるとは、修行不足だったよ。だが、聖職者としては、かなり驚いてしまってな。わかるだろ?…君の息子は、秘祭殿に入ったことはあるのかい?それとも、君が話をしたのかい?」
司祭様が、興奮したように、父様に尋ねた。父様は、考え込むように、ヒゲをなでてから、答えた。
「いや…あそこには連れていっていないな。今の情勢を考えても、王家とケルンを、少しでも接触させたくなかったからな。しかし…ケルンにはボージィン様のお話をしたことはあるが、どのようなお姿かは教えていないな…」
昔話に、棒神様のことが何度か出てくる。棒神様が出てきて力を貸したとかいうものではなく、棒神様の加護がある剣で竜と戦ったとか、日照りのときに、棒神様の声をきいて、掘れと言われた場所を掘ると水がこんこんとわき出たとか。
「天啓か…いや、それでも彫像できるわけがないんだが」
「…まずいか?」
「いや、ケルンが、君達の子供でなければ、教会ではなく、神殿での私の後継者にしたいほどだよ」
「そうか…今だから、か」
「王家よりも、細君のご実家が、またうるさくなるだろうね。教会としては、厄介なことだよ。まぁ、無論、陛下は何もされないから、安心ではあるけどね」
難しい顔で二人が話し込み始めた。ケルンをほっといてだ。
あ、ヤバい。ケルンが凄く悲しんでる。気づいて!涙腺が崩壊するぞ!父様!司祭様!早く、フォローを!
「いざとなったら…」
怖い顔でいわないで!とどめだから!
エマージェンシー!警告!ほら、放水開始だよ!あああああ!
ぽろっと、涙が出た。もう無理だ。
「ご、ごめんなさぁぁい!ぼぉ、く、ぼっ、く、わるいこなんだぁ!ごめんな…うわぁぁぁん」
溢れてくる悲しみが、濁流になって思考領域をどんどん潰していく。
俺が管理している領域がぁぁぁどんどん水浸しいぇぇってか、俺も、悲しくなるじゃねぇか!
シャウト始まりました。苦しいです。えづきまくってます。人生でこんなに泣いたことないってか、普段泣かないから、泣きやみ方を知らないんだけど!うぇ。俺までえ、えづく。えぇ。
よ、よーし。フォローは俺がする。慌てて何もできない大人たちは放置だ!
落ち着け、俺。いや、ケルン。まだ、捨てられると決まったわけじゃない。たぶん、殺されはしないって!ほら!いざとなったら、森で暮らせば!
「捨てないでぇぇぇ!」
火に油をそそいじまっ、うぇ。つられる。捨てられるって、発想したのは、誰だ!俺だ!元凶は、俺だ!
「ケ、ケルン!落ち着きなさい!」
「お、おい、ティス!早くあやしてあげ」
混乱極まっている最中に、一陣の風がふいた。
「あらあら、私の可愛い坊や。今日は、貴方が産まれた大切な日なのよ?ケルン。私の可愛いケルン。私の宝物。誰が貴方を悲しませたのかしら?お母様に教えて?」
母様が、抱きしめて背中をなでてくれる。よほど慌てたのか、ドレスのすそを踏んでいる。
慌てて走ってきたんだろうな。ケルンがこうやって制作をしていて、汚れた姿になっても母様はいつもドレスが汚れても気にしない。
「うっく、ひっく…母様!ぼく、僕が!ひっく…悪いのぉ!うわぁぁぁん!」
母様に抱き締められて、安心したけど、悲しさがまたぶり返した。俺に影響が出ないだけ、さっきよりは、大分ましだがな。
思考領域の水を排水しつつ、冷静に考えれば、この両親がケルンを捨てるはずはないってのに。俺まで余裕がなくなっていたな。
ただ、今強く出ている感情は、怖いというよりも、ごめんなさいという謝罪の気持ちが強く出ている。
だって、父様や司祭様を困らせたくなかったのだ。
「ティス、それにルワント様?今日の主役を泣かせたままでいいのかしら?ねぇ…踊りましょうか?」
寒っ。なんだ、寒気がするぞ。泣きすぎて風邪でもひきかけてるのかもしれないな。
母様の言葉に、父様は、母様ごとケルン抱きしめて、即答した。
「誰がケルンを捨てるものか!ケルンは私の命よりも大切なものだぞ!もし、ケルンを手放すようなことになったら…そうなったら、父様はこの国を滅ぼすからね!」
「ティス…いや、確かにやりそうというか、今までの事を思い出すとやれるだろうけど、そうじゃなくて、まずは、誤解を解くのが先だろう?」
父様の発言もだが、司祭様の発言も発言だ。いくら、父様だって、国は滅ぼさないだろう。そんなの人間離れしすぎだって。
「ケルン、父様はケルンの味方だからな!誰にもケルンを渡さないから、安心しなさい!」
「昔から、興奮すると周りが見えなくなるその悪癖を、なおせよ」
まったく、聞いちゃいないな。そういって、司祭様は、ケルンにむかって、言いにくそうに尋ねられた。
「そういえば、ケルン。この石像はどうするんだい?また王都にでも持っていくのかい?」
注文を受けたものと思われたようだ。彫刻の作品は、たまに作って王都に欲しいという人に売っているから、そのためだろう。
「今日、祝福してくれる司祭様に…ひっく…あげようと思ってました…」
「私に?今日は、君の誕生日なのに?」
不思議そうな顔をする司祭様。もしかして、知らない?
「父様と母様や…えっぐ…他のみんなには、絵をあげたの…ひっく」
今日はどうしても帰ってこれないと、残念がっていた三兄弟にも、ちゃんと絵を描いて送っている。今日に間に合うように、一昨日、カルドに送ってもらっていた。
「だって、今日は、僕が産まれた大切な日だから、みんなに、ありがとうって…」
誕生日は、本当に勘弁してもらいたいんだよな。人数が増えると絵の枚数が増えるし。描くのは嫌じゃないが、知り合いを描いている方が楽しいし、鍛冶とかができるようになったら、選択肢がもうちょっと増えるから、早く鍛冶がしたいな、まったく。
誕生日には大好きな人や、お世話になった人に感謝の手紙や贈り物をするのなんて常識…あれ?この世界じゃなかったかも。まぁ、いいか。みんな喜んでくれたのだし。
棒神様の石像を司祭様に贈ったのは、司祭様が棒神様を敬っているのと、司祭様は自分のものを持つのが好きではないからだ。だから、教会のどこかとかに飾ってくれたらなって思った。
あれ?大人全員泣いてね?母様もうっすら、涙ぐんでる。父様と司祭は、涙を見せないようにしてるけど、鼻をすすっているし。
おかしいな…確かに祝われるだけの世界もあるが、世話になった人にお返しをするっていうのが、誕生日ってのが多いんだけどな。
「ティス。いざとなったら、私も…いや、教会も神殿も多少ではあるけど、協力するよ。ボージィン様に誓ってね。こんなに良い子を悲しませるものではないからね」
そういって、司祭様はにこりと微笑まれた。
父様は嗚咽まで聞こえるほど大号泣している。
「ほら、ティス。良い子に育っているのは、私も同感だけどね、いつまでも泣かないの。まったく親子なんだから泣き方が私たちの坊やとそっくりよ?ふふっ。ああ、ちょうどいい時に来たわね。エセニア。貴女も笑顔になりなさい?かわいい顔が台無しよ?ほら、ケルンを着替えさせてあげて」
てきぱきしている母様はさすがだと思う。
ケルンが泣きそうになったことで、ようやく、思考が動き出したのか、父様が司祭様に顔をしかめながらいった。
ちょっと怒っている父様に、ケルンの泣きそうな感情がなく…なりはしないが、まるで波のように押し寄せたりひいたりしている。このまま引いてくれたら、泣かなくていい。
「すまない、ティス。年甲斐もなく、我を忘れるとは、修行不足だったよ。だが、聖職者としては、かなり驚いてしまってな。わかるだろ?…君の息子は、秘祭殿に入ったことはあるのかい?それとも、君が話をしたのかい?」
司祭様が、興奮したように、父様に尋ねた。父様は、考え込むように、ヒゲをなでてから、答えた。
「いや…あそこには連れていっていないな。今の情勢を考えても、王家とケルンを、少しでも接触させたくなかったからな。しかし…ケルンにはボージィン様のお話をしたことはあるが、どのようなお姿かは教えていないな…」
昔話に、棒神様のことが何度か出てくる。棒神様が出てきて力を貸したとかいうものではなく、棒神様の加護がある剣で竜と戦ったとか、日照りのときに、棒神様の声をきいて、掘れと言われた場所を掘ると水がこんこんとわき出たとか。
「天啓か…いや、それでも彫像できるわけがないんだが」
「…まずいか?」
「いや、ケルンが、君達の子供でなければ、教会ではなく、神殿での私の後継者にしたいほどだよ」
「そうか…今だから、か」
「王家よりも、細君のご実家が、またうるさくなるだろうね。教会としては、厄介なことだよ。まぁ、無論、陛下は何もされないから、安心ではあるけどね」
難しい顔で二人が話し込み始めた。ケルンをほっといてだ。
あ、ヤバい。ケルンが凄く悲しんでる。気づいて!涙腺が崩壊するぞ!父様!司祭様!早く、フォローを!
「いざとなったら…」
怖い顔でいわないで!とどめだから!
エマージェンシー!警告!ほら、放水開始だよ!あああああ!
ぽろっと、涙が出た。もう無理だ。
「ご、ごめんなさぁぁい!ぼぉ、く、ぼっ、く、わるいこなんだぁ!ごめんな…うわぁぁぁん」
溢れてくる悲しみが、濁流になって思考領域をどんどん潰していく。
俺が管理している領域がぁぁぁどんどん水浸しいぇぇってか、俺も、悲しくなるじゃねぇか!
シャウト始まりました。苦しいです。えづきまくってます。人生でこんなに泣いたことないってか、普段泣かないから、泣きやみ方を知らないんだけど!うぇ。俺までえ、えづく。えぇ。
よ、よーし。フォローは俺がする。慌てて何もできない大人たちは放置だ!
落ち着け、俺。いや、ケルン。まだ、捨てられると決まったわけじゃない。たぶん、殺されはしないって!ほら!いざとなったら、森で暮らせば!
「捨てないでぇぇぇ!」
火に油をそそいじまっ、うぇ。つられる。捨てられるって、発想したのは、誰だ!俺だ!元凶は、俺だ!
「ケ、ケルン!落ち着きなさい!」
「お、おい、ティス!早くあやしてあげ」
混乱極まっている最中に、一陣の風がふいた。
「あらあら、私の可愛い坊や。今日は、貴方が産まれた大切な日なのよ?ケルン。私の可愛いケルン。私の宝物。誰が貴方を悲しませたのかしら?お母様に教えて?」
母様が、抱きしめて背中をなでてくれる。よほど慌てたのか、ドレスのすそを踏んでいる。
慌てて走ってきたんだろうな。ケルンがこうやって制作をしていて、汚れた姿になっても母様はいつもドレスが汚れても気にしない。
「うっく、ひっく…母様!ぼく、僕が!ひっく…悪いのぉ!うわぁぁぁん!」
母様に抱き締められて、安心したけど、悲しさがまたぶり返した。俺に影響が出ないだけ、さっきよりは、大分ましだがな。
思考領域の水を排水しつつ、冷静に考えれば、この両親がケルンを捨てるはずはないってのに。俺まで余裕がなくなっていたな。
ただ、今強く出ている感情は、怖いというよりも、ごめんなさいという謝罪の気持ちが強く出ている。
だって、父様や司祭様を困らせたくなかったのだ。
「ティス、それにルワント様?今日の主役を泣かせたままでいいのかしら?ねぇ…踊りましょうか?」
寒っ。なんだ、寒気がするぞ。泣きすぎて風邪でもひきかけてるのかもしれないな。
母様の言葉に、父様は、母様ごとケルン抱きしめて、即答した。
「誰がケルンを捨てるものか!ケルンは私の命よりも大切なものだぞ!もし、ケルンを手放すようなことになったら…そうなったら、父様はこの国を滅ぼすからね!」
「ティス…いや、確かにやりそうというか、今までの事を思い出すとやれるだろうけど、そうじゃなくて、まずは、誤解を解くのが先だろう?」
父様の発言もだが、司祭様の発言も発言だ。いくら、父様だって、国は滅ぼさないだろう。そんなの人間離れしすぎだって。
「ケルン、父様はケルンの味方だからな!誰にもケルンを渡さないから、安心しなさい!」
「昔から、興奮すると周りが見えなくなるその悪癖を、なおせよ」
まったく、聞いちゃいないな。そういって、司祭様は、ケルンにむかって、言いにくそうに尋ねられた。
「そういえば、ケルン。この石像はどうするんだい?また王都にでも持っていくのかい?」
注文を受けたものと思われたようだ。彫刻の作品は、たまに作って王都に欲しいという人に売っているから、そのためだろう。
「今日、祝福してくれる司祭様に…ひっく…あげようと思ってました…」
「私に?今日は、君の誕生日なのに?」
不思議そうな顔をする司祭様。もしかして、知らない?
「父様と母様や…えっぐ…他のみんなには、絵をあげたの…ひっく」
今日はどうしても帰ってこれないと、残念がっていた三兄弟にも、ちゃんと絵を描いて送っている。今日に間に合うように、一昨日、カルドに送ってもらっていた。
「だって、今日は、僕が産まれた大切な日だから、みんなに、ありがとうって…」
誕生日は、本当に勘弁してもらいたいんだよな。人数が増えると絵の枚数が増えるし。描くのは嫌じゃないが、知り合いを描いている方が楽しいし、鍛冶とかができるようになったら、選択肢がもうちょっと増えるから、早く鍛冶がしたいな、まったく。
誕生日には大好きな人や、お世話になった人に感謝の手紙や贈り物をするのなんて常識…あれ?この世界じゃなかったかも。まぁ、いいか。みんな喜んでくれたのだし。
棒神様の石像を司祭様に贈ったのは、司祭様が棒神様を敬っているのと、司祭様は自分のものを持つのが好きではないからだ。だから、教会のどこかとかに飾ってくれたらなって思った。
あれ?大人全員泣いてね?母様もうっすら、涙ぐんでる。父様と司祭は、涙を見せないようにしてるけど、鼻をすすっているし。
おかしいな…確かに祝われるだけの世界もあるが、世話になった人にお返しをするっていうのが、誕生日ってのが多いんだけどな。
「ティス。いざとなったら、私も…いや、教会も神殿も多少ではあるけど、協力するよ。ボージィン様に誓ってね。こんなに良い子を悲しませるものではないからね」
そういって、司祭様はにこりと微笑まれた。
父様は嗚咽まで聞こえるほど大号泣している。
「ほら、ティス。良い子に育っているのは、私も同感だけどね、いつまでも泣かないの。まったく親子なんだから泣き方が私たちの坊やとそっくりよ?ふふっ。ああ、ちょうどいい時に来たわね。エセニア。貴女も笑顔になりなさい?かわいい顔が台無しよ?ほら、ケルンを着替えさせてあげて」
てきぱきしている母様はさすがだと思う。
0
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
ローゼンクランツ王国再興記 〜前王朝の最高傑作が僕の内に宿る事を知る者は誰もいない〜
神崎水花
ファンタジー
暗澹たる世に一筋の光明たるが如く現れた1人の青年。
ローゼリア伯フランツの嫡子アレクス。
本を読むのが大好きな優しい男の子でした。
ある不幸な出来事で悲しい結末を迎えますが、女神シュマリナ様の奇跡により彼の中に眠るもう1人のアレク『シア』が目覚めます。
前世も今世も裏切りにより両親を討たれ、自身の命も含め全てを失ってしまう彼達ですが、その辛く悲しい生い立ちが人が生きる世の惨たらしさを、救いの無い世を変えてやるんだと決意し、起たせることに繋がります。
暗澹たる世を打ち払い暗黒の中世に終止符を打ち、人の有り様に変革を遂げさせる『小さくも大きな一歩』を成し遂げた偉大なる王への道を、真っすぐに駆け上る青年と、彼に付き従い時代を綺羅星の如く駆け抜けた英雄達の生き様をご覧ください。
神崎水花です。
デビュー作を手に取って下さりありがとうございます。
ほんの少しでも面白い、続きが読みたい、または挿絵頑張ってるねと思って頂けましたら
作品のお気に入り登録や♥のご評価頂けますと嬉しいです。
皆様が思うよりも大きな『励み』になっています。どうか応援よろしくお願いいたします。
*本作品に使用されるテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
*本作品に使用される挿絵ですが、作者が1枚1枚AIを用い生成と繰り返し調整しています。
ただ服装や装備品の再現性が難しく統一できていません。
服装、装備品に関しては参考程度に見てください。よろしくお願いします。
婚約破棄されたのだが、友人がチートでツラい。
藤宮
恋愛
「ローズ・ロレーヌ・ローザリア。貴様のティルナシア・カーターに対する数々の嫌がらせは既に明白。そのようなことをするものを王族に迎え入れるわけにはいかぬ。よってここにアロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローとローザリア公爵家ローズ・ロレーヌ・ローザリアの婚約を破棄する。そして、私、アロー皇国第2皇子イヴァン・カイ・アローは真に王妃に相応しき、このカーター男爵家令嬢、ティルナシア・カーターとの婚約を宣言する」
婚約破棄モノ実験中。乙女ゲーム転生要素入れてみたのだけど。
キャラ名は使いまわしてます←
…やっぱり、ざまァ感薄い…
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
聖獣王国物語~課金令嬢はしかし傍観者でいたい~
白梅 白雪
ファンタジー
乙女ゲームにハマっていた結城マナは見知らぬ者に襲われ、弟ソウシと共に異世界へ転生した。
目覚めれば見覚えがあるその姿──それは課金に課金を重ねて仕上げた、完璧な美しき公爵令嬢マナリエル・ユーキラスであった。
転生した異世界は、精霊や魔法が存在するファンタジーな世界──だけならまだよかったのだが、実はこの世界、弟のソウシが中学生の頃に妄想で作り上げた世界そのものだという。
『絶世の美女』『自動課金』というスキルを持つマナリエルと、『創造主』というスキルを持つソウシ。
悪女ルートを回避しようとするも、婚約破棄する気配を一切見せない隣国の王太子。
苛めるつもりなんてないのに、何かと突っかかってくるヒロイン。
悠々自適に暮らしたいのに、私を守るために生まれたという双子の暗殺者。
乙女ゲームかと思えば聖獣に呼ばれ、命を狙われ、目の前には救いを求める少年。
なに、平穏な生活は?ないの?無理なの?
じゃぁこっちも好きにするからね?
絶世の美女というスキルを持ち、聖獣王に選ばれ、魔力も剣術も口の悪さも最強クラスのマナリエルが、周囲を巻き込み、巻き込まれ、愛し、愛され、豪快に生きていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる