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第一章 棒人間の神様とケモナー
大雨の顔面
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「おい、ルワント。すぐに起き上がらないと、ケルンが泣きそうになっているんだけどな。ケルンが泣いたら、親友でも、ちょっと話をしなきゃいけなくなるぞ?」
ケルンが泣きそうになったことで、ようやく、思考が動き出したのか、父様が司祭様に顔をしかめながらいった。
ちょっと怒っている父様に、ケルンの泣きそうな感情がなく…なりはしないが、まるで波のように押し寄せたりひいたりしている。このまま引いてくれたら、泣かなくていい。
「すまない、ティス。年甲斐もなく、我を忘れるとは、修行不足だったよ。だが、聖職者としては、かなり驚いてしまってな。わかるだろ?…君の息子は、秘祭殿に入ったことはあるのかい?それとも、君が話をしたのかい?」
司祭様が、興奮したように、父様に尋ねた。父様は、考え込むように、ヒゲをなでてから、答えた。
「いや…あそこには連れていっていないな。今の情勢を考えても、王家とケルンを、少しでも接触させたくなかったからな。しかし…ケルンにはボージィン様のお話をしたことはあるが、どのようなお姿かは教えていないな…」
昔話に、棒神様のことが何度か出てくる。棒神様が出てきて力を貸したとかいうものではなく、棒神様の加護がある剣で竜と戦ったとか、日照りのときに、棒神様の声をきいて、掘れと言われた場所を掘ると水がこんこんとわき出たとか。
「天啓か…いや、それでも彫像できるわけがないんだが」
「…まずいか?」
「いや、ケルンが、君達の子供でなければ、教会ではなく、神殿での私の後継者にしたいほどだよ」
「そうか…今だから、か」
「王家よりも、細君のご実家が、またうるさくなるだろうね。教会としては、厄介なことだよ。まぁ、無論、陛下は何もされないから、安心ではあるけどね」
難しい顔で二人が話し込み始めた。ケルンをほっといてだ。
あ、ヤバい。ケルンが凄く悲しんでる。気づいて!涙腺が崩壊するぞ!父様!司祭様!早く、フォローを!
「いざとなったら…」
怖い顔でいわないで!とどめだから!
エマージェンシー!警告!ほら、放水開始だよ!あああああ!
ぽろっと、涙が出た。もう無理だ。
「ご、ごめんなさぁぁい!ぼぉ、く、ぼっ、く、わるいこなんだぁ!ごめんな…うわぁぁぁん」
溢れてくる悲しみが、濁流になって思考領域をどんどん潰していく。
俺が管理している領域がぁぁぁどんどん水浸しいぇぇってか、俺も、悲しくなるじゃねぇか!
シャウト始まりました。苦しいです。えづきまくってます。人生でこんなに泣いたことないってか、普段泣かないから、泣きやみ方を知らないんだけど!うぇ。俺までえ、えづく。えぇ。
よ、よーし。フォローは俺がする。慌てて何もできない大人たちは放置だ!
落ち着け、俺。いや、ケルン。まだ、捨てられると決まったわけじゃない。たぶん、殺されはしないって!ほら!いざとなったら、森で暮らせば!
「捨てないでぇぇぇ!」
火に油をそそいじまっ、うぇ。つられる。捨てられるって、発想したのは、誰だ!俺だ!元凶は、俺だ!
「ケ、ケルン!落ち着きなさい!」
「お、おい、ティス!早くあやしてあげ」
混乱極まっている最中に、一陣の風がふいた。
「あらあら、私の可愛い坊や。今日は、貴方が産まれた大切な日なのよ?ケルン。私の可愛いケルン。私の宝物。誰が貴方を悲しませたのかしら?お母様に教えて?」
母様が、抱きしめて背中をなでてくれる。よほど慌てたのか、ドレスのすそを踏んでいる。
慌てて走ってきたんだろうな。ケルンがこうやって制作をしていて、汚れた姿になっても母様はいつもドレスが汚れても気にしない。
「うっく、ひっく…母様!ぼく、僕が!ひっく…悪いのぉ!うわぁぁぁん!」
母様に抱き締められて、安心したけど、悲しさがまたぶり返した。俺に影響が出ないだけ、さっきよりは、大分ましだがな。
思考領域の水を排水しつつ、冷静に考えれば、この両親がケルンを捨てるはずはないってのに。俺まで余裕がなくなっていたな。
ただ、今強く出ている感情は、怖いというよりも、ごめんなさいという謝罪の気持ちが強く出ている。
だって、父様や司祭様を困らせたくなかったのだ。
「ティス、それにルワント様?今日の主役を泣かせたままでいいのかしら?ねぇ…踊りましょうか?」
寒っ。なんだ、寒気がするぞ。泣きすぎて風邪でもひきかけてるのかもしれないな。
母様の言葉に、父様は、母様ごとケルン抱きしめて、即答した。
「誰がケルンを捨てるものか!ケルンは私の命よりも大切なものだぞ!もし、ケルンを手放すようなことになったら…そうなったら、父様はこの国を滅ぼすからね!」
「ティス…いや、確かにやりそうというか、今までの事を思い出すとやれるだろうけど、そうじゃなくて、まずは、誤解を解くのが先だろう?」
父様の発言もだが、司祭様の発言も発言だ。いくら、父様だって、国は滅ぼさないだろう。そんなの人間離れしすぎだって。
「ケルン、父様はケルンの味方だからな!誰にもケルンを渡さないから、安心しなさい!」
「昔から、興奮すると周りが見えなくなるその悪癖を、なおせよ」
まったく、聞いちゃいないな。そういって、司祭様は、ケルンにむかって、言いにくそうに尋ねられた。
「そういえば、ケルン。この石像はどうするんだい?また王都にでも持っていくのかい?」
注文を受けたものと思われたようだ。彫刻の作品は、たまに作って王都に欲しいという人に売っているから、そのためだろう。
「今日、祝福してくれる司祭様に…ひっく…あげようと思ってました…」
「私に?今日は、君の誕生日なのに?」
不思議そうな顔をする司祭様。もしかして、知らない?
「父様と母様や…えっぐ…他のみんなには、絵をあげたの…ひっく」
今日はどうしても帰ってこれないと、残念がっていた三兄弟にも、ちゃんと絵を描いて送っている。今日に間に合うように、一昨日、カルドに送ってもらっていた。
「だって、今日は、僕が産まれた大切な日だから、みんなに、ありがとうって…」
誕生日は、本当に勘弁してもらいたいんだよな。人数が増えると絵の枚数が増えるし。描くのは嫌じゃないが、知り合いを描いている方が楽しいし、鍛冶とかができるようになったら、選択肢がもうちょっと増えるから、早く鍛冶がしたいな、まったく。
誕生日には大好きな人や、お世話になった人に感謝の手紙や贈り物をするのなんて常識…あれ?この世界じゃなかったかも。まぁ、いいか。みんな喜んでくれたのだし。
棒神様の石像を司祭様に贈ったのは、司祭様が棒神様を敬っているのと、司祭様は自分のものを持つのが好きではないからだ。だから、教会のどこかとかに飾ってくれたらなって思った。
あれ?大人全員泣いてね?母様もうっすら、涙ぐんでる。父様と司祭は、涙を見せないようにしてるけど、鼻をすすっているし。
おかしいな…確かに祝われるだけの世界もあるが、世話になった人にお返しをするっていうのが、誕生日ってのが多いんだけどな。
「ティス。いざとなったら、私も…いや、教会も神殿も多少ではあるけど、協力するよ。ボージィン様に誓ってね。こんなに良い子を悲しませるものではないからね」
そういって、司祭様はにこりと微笑まれた。
父様は嗚咽まで聞こえるほど大号泣している。
「ほら、ティス。良い子に育っているのは、私も同感だけどね、いつまでも泣かないの。まったく親子なんだから泣き方が私たちの坊やとそっくりよ?ふふっ。ああ、ちょうどいい時に来たわね。エセニア。貴女も笑顔になりなさい?かわいい顔が台無しよ?ほら、ケルンを着替えさせてあげて」
てきぱきしている母様はさすがだと思う。
ケルンが泣きそうになったことで、ようやく、思考が動き出したのか、父様が司祭様に顔をしかめながらいった。
ちょっと怒っている父様に、ケルンの泣きそうな感情がなく…なりはしないが、まるで波のように押し寄せたりひいたりしている。このまま引いてくれたら、泣かなくていい。
「すまない、ティス。年甲斐もなく、我を忘れるとは、修行不足だったよ。だが、聖職者としては、かなり驚いてしまってな。わかるだろ?…君の息子は、秘祭殿に入ったことはあるのかい?それとも、君が話をしたのかい?」
司祭様が、興奮したように、父様に尋ねた。父様は、考え込むように、ヒゲをなでてから、答えた。
「いや…あそこには連れていっていないな。今の情勢を考えても、王家とケルンを、少しでも接触させたくなかったからな。しかし…ケルンにはボージィン様のお話をしたことはあるが、どのようなお姿かは教えていないな…」
昔話に、棒神様のことが何度か出てくる。棒神様が出てきて力を貸したとかいうものではなく、棒神様の加護がある剣で竜と戦ったとか、日照りのときに、棒神様の声をきいて、掘れと言われた場所を掘ると水がこんこんとわき出たとか。
「天啓か…いや、それでも彫像できるわけがないんだが」
「…まずいか?」
「いや、ケルンが、君達の子供でなければ、教会ではなく、神殿での私の後継者にしたいほどだよ」
「そうか…今だから、か」
「王家よりも、細君のご実家が、またうるさくなるだろうね。教会としては、厄介なことだよ。まぁ、無論、陛下は何もされないから、安心ではあるけどね」
難しい顔で二人が話し込み始めた。ケルンをほっといてだ。
あ、ヤバい。ケルンが凄く悲しんでる。気づいて!涙腺が崩壊するぞ!父様!司祭様!早く、フォローを!
「いざとなったら…」
怖い顔でいわないで!とどめだから!
エマージェンシー!警告!ほら、放水開始だよ!あああああ!
ぽろっと、涙が出た。もう無理だ。
「ご、ごめんなさぁぁい!ぼぉ、く、ぼっ、く、わるいこなんだぁ!ごめんな…うわぁぁぁん」
溢れてくる悲しみが、濁流になって思考領域をどんどん潰していく。
俺が管理している領域がぁぁぁどんどん水浸しいぇぇってか、俺も、悲しくなるじゃねぇか!
シャウト始まりました。苦しいです。えづきまくってます。人生でこんなに泣いたことないってか、普段泣かないから、泣きやみ方を知らないんだけど!うぇ。俺までえ、えづく。えぇ。
よ、よーし。フォローは俺がする。慌てて何もできない大人たちは放置だ!
落ち着け、俺。いや、ケルン。まだ、捨てられると決まったわけじゃない。たぶん、殺されはしないって!ほら!いざとなったら、森で暮らせば!
「捨てないでぇぇぇ!」
火に油をそそいじまっ、うぇ。つられる。捨てられるって、発想したのは、誰だ!俺だ!元凶は、俺だ!
「ケ、ケルン!落ち着きなさい!」
「お、おい、ティス!早くあやしてあげ」
混乱極まっている最中に、一陣の風がふいた。
「あらあら、私の可愛い坊や。今日は、貴方が産まれた大切な日なのよ?ケルン。私の可愛いケルン。私の宝物。誰が貴方を悲しませたのかしら?お母様に教えて?」
母様が、抱きしめて背中をなでてくれる。よほど慌てたのか、ドレスのすそを踏んでいる。
慌てて走ってきたんだろうな。ケルンがこうやって制作をしていて、汚れた姿になっても母様はいつもドレスが汚れても気にしない。
「うっく、ひっく…母様!ぼく、僕が!ひっく…悪いのぉ!うわぁぁぁん!」
母様に抱き締められて、安心したけど、悲しさがまたぶり返した。俺に影響が出ないだけ、さっきよりは、大分ましだがな。
思考領域の水を排水しつつ、冷静に考えれば、この両親がケルンを捨てるはずはないってのに。俺まで余裕がなくなっていたな。
ただ、今強く出ている感情は、怖いというよりも、ごめんなさいという謝罪の気持ちが強く出ている。
だって、父様や司祭様を困らせたくなかったのだ。
「ティス、それにルワント様?今日の主役を泣かせたままでいいのかしら?ねぇ…踊りましょうか?」
寒っ。なんだ、寒気がするぞ。泣きすぎて風邪でもひきかけてるのかもしれないな。
母様の言葉に、父様は、母様ごとケルン抱きしめて、即答した。
「誰がケルンを捨てるものか!ケルンは私の命よりも大切なものだぞ!もし、ケルンを手放すようなことになったら…そうなったら、父様はこの国を滅ぼすからね!」
「ティス…いや、確かにやりそうというか、今までの事を思い出すとやれるだろうけど、そうじゃなくて、まずは、誤解を解くのが先だろう?」
父様の発言もだが、司祭様の発言も発言だ。いくら、父様だって、国は滅ぼさないだろう。そんなの人間離れしすぎだって。
「ケルン、父様はケルンの味方だからな!誰にもケルンを渡さないから、安心しなさい!」
「昔から、興奮すると周りが見えなくなるその悪癖を、なおせよ」
まったく、聞いちゃいないな。そういって、司祭様は、ケルンにむかって、言いにくそうに尋ねられた。
「そういえば、ケルン。この石像はどうするんだい?また王都にでも持っていくのかい?」
注文を受けたものと思われたようだ。彫刻の作品は、たまに作って王都に欲しいという人に売っているから、そのためだろう。
「今日、祝福してくれる司祭様に…ひっく…あげようと思ってました…」
「私に?今日は、君の誕生日なのに?」
不思議そうな顔をする司祭様。もしかして、知らない?
「父様と母様や…えっぐ…他のみんなには、絵をあげたの…ひっく」
今日はどうしても帰ってこれないと、残念がっていた三兄弟にも、ちゃんと絵を描いて送っている。今日に間に合うように、一昨日、カルドに送ってもらっていた。
「だって、今日は、僕が産まれた大切な日だから、みんなに、ありがとうって…」
誕生日は、本当に勘弁してもらいたいんだよな。人数が増えると絵の枚数が増えるし。描くのは嫌じゃないが、知り合いを描いている方が楽しいし、鍛冶とかができるようになったら、選択肢がもうちょっと増えるから、早く鍛冶がしたいな、まったく。
誕生日には大好きな人や、お世話になった人に感謝の手紙や贈り物をするのなんて常識…あれ?この世界じゃなかったかも。まぁ、いいか。みんな喜んでくれたのだし。
棒神様の石像を司祭様に贈ったのは、司祭様が棒神様を敬っているのと、司祭様は自分のものを持つのが好きではないからだ。だから、教会のどこかとかに飾ってくれたらなって思った。
あれ?大人全員泣いてね?母様もうっすら、涙ぐんでる。父様と司祭は、涙を見せないようにしてるけど、鼻をすすっているし。
おかしいな…確かに祝われるだけの世界もあるが、世話になった人にお返しをするっていうのが、誕生日ってのが多いんだけどな。
「ティス。いざとなったら、私も…いや、教会も神殿も多少ではあるけど、協力するよ。ボージィン様に誓ってね。こんなに良い子を悲しませるものではないからね」
そういって、司祭様はにこりと微笑まれた。
父様は嗚咽まで聞こえるほど大号泣している。
「ほら、ティス。良い子に育っているのは、私も同感だけどね、いつまでも泣かないの。まったく親子なんだから泣き方が私たちの坊やとそっくりよ?ふふっ。ああ、ちょうどいい時に来たわね。エセニア。貴女も笑顔になりなさい?かわいい顔が台無しよ?ほら、ケルンを着替えさせてあげて」
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