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10 魔法2
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辺りが真っ暗になり一気に視界が悪くなった。
「ダークフォグという魔法じゃ」
指をパチンとならして、視界が元に戻る。
「詠唱とかないのかよ」
「ああ、人族は詠唱しておるのう。我はほら生きている時間も研鑚してる時間も桁違いじゃからのう」
なるほど。熟練度によって詠唱とかも破棄できるのか。まぁこれもお馴染みって奴か。しかし俺にはその魔法の属性の表示がない。人族がベースだからか?魔族としての特性はDP生成でベースは人族として頑張れという事だろうか?これだと、引きこもってるだけでは魔法が使えないではないか。白い青年は嘘はいっていないのだろう、しかし嵌められた気分だ。
う~ん、と唸っていると
「魔族だから、魔力は多いはずじゃ。無属性の身体強化なら使えるぞ」
「それは属性魔法とどう違うんだ?」
「先ほども言ったように、普通の魔法は属性の適正がないと無理じゃ。しかし身体に直接働きかける魔力の使い方もあるという事じゃ。我は身体強化魔法と呼んでおる」
白い青年が言ってたのはこういう事なのか?確かにそういう魔法があって使えるならありがたい事なんだが、そういう事ではないんだが、しかしそれでも使えないより使える方がいいな。
「その身体強化魔法は魔力さえあれば誰でも使えるのか?俺でも?」
「無論じゃ」
「じゃあ、それを俺に教えてくれよ」
「良いぞ。少し背中に手を当てるぞ」
そういうと、メルが俺の背中に手を当てて何やら暖かい物が流れ込んできたような感覚がする。
「今お主の身体に我の魔力を流しておる。分かるか?」
「ああ、これが魔力っていう奴か」
「そうじゃ、それを自分の意思で動かせるように鍛錬するんじゃ」
なるほどな。俺は全身に魔力がいきわたるように魔力を動かし続ける。5分くらい集中してると、汗でびっしょり濡れていた。
「まぁ、初めてだとそんなもんじゃの。それを意識せずにできるようになれば、今度は一部分だけに留めるんじゃ。この様にな」
そういうとメルは拳に魔力をためたのか、うっすらと光っている様に見えた。そのまま木の方に向かって歩き軽く押すと木がメキメキと倒れる。
「これが身体強化魔法じゃ。分かったかの?」
文明の科学力がなくても、これだけでもだいぶ楽になる事があるな。すげえ魔法だ。これができるようになれば、畑仕事も楽になるな。
「大体分かった。これから毎日練習するよ。ありがとう」
「美味しいごはんをたっぷり貰えるんじゃろ?」
そう言いながらメルはニヤニヤしていた。現金な奴だ。しかし俺にとったらDPも貰えるし魔法も教えてもらったとなったらWINWINどころか俺にばっかり得がある。ここは素直に甘えておこう。
「ああ、期待しておいてくれ」
こいつにはDPを惜しみなく美味しい物を食べさせてやらないとな。
「ダークフォグという魔法じゃ」
指をパチンとならして、視界が元に戻る。
「詠唱とかないのかよ」
「ああ、人族は詠唱しておるのう。我はほら生きている時間も研鑚してる時間も桁違いじゃからのう」
なるほど。熟練度によって詠唱とかも破棄できるのか。まぁこれもお馴染みって奴か。しかし俺にはその魔法の属性の表示がない。人族がベースだからか?魔族としての特性はDP生成でベースは人族として頑張れという事だろうか?これだと、引きこもってるだけでは魔法が使えないではないか。白い青年は嘘はいっていないのだろう、しかし嵌められた気分だ。
う~ん、と唸っていると
「魔族だから、魔力は多いはずじゃ。無属性の身体強化なら使えるぞ」
「それは属性魔法とどう違うんだ?」
「先ほども言ったように、普通の魔法は属性の適正がないと無理じゃ。しかし身体に直接働きかける魔力の使い方もあるという事じゃ。我は身体強化魔法と呼んでおる」
白い青年が言ってたのはこういう事なのか?確かにそういう魔法があって使えるならありがたい事なんだが、そういう事ではないんだが、しかしそれでも使えないより使える方がいいな。
「その身体強化魔法は魔力さえあれば誰でも使えるのか?俺でも?」
「無論じゃ」
「じゃあ、それを俺に教えてくれよ」
「良いぞ。少し背中に手を当てるぞ」
そういうと、メルが俺の背中に手を当てて何やら暖かい物が流れ込んできたような感覚がする。
「今お主の身体に我の魔力を流しておる。分かるか?」
「ああ、これが魔力っていう奴か」
「そうじゃ、それを自分の意思で動かせるように鍛錬するんじゃ」
なるほどな。俺は全身に魔力がいきわたるように魔力を動かし続ける。5分くらい集中してると、汗でびっしょり濡れていた。
「まぁ、初めてだとそんなもんじゃの。それを意識せずにできるようになれば、今度は一部分だけに留めるんじゃ。この様にな」
そういうとメルは拳に魔力をためたのか、うっすらと光っている様に見えた。そのまま木の方に向かって歩き軽く押すと木がメキメキと倒れる。
「これが身体強化魔法じゃ。分かったかの?」
文明の科学力がなくても、これだけでもだいぶ楽になる事があるな。すげえ魔法だ。これができるようになれば、畑仕事も楽になるな。
「大体分かった。これから毎日練習するよ。ありがとう」
「美味しいごはんをたっぷり貰えるんじゃろ?」
そう言いながらメルはニヤニヤしていた。現金な奴だ。しかし俺にとったらDPも貰えるし魔法も教えてもらったとなったらWINWINどころか俺にばっかり得がある。ここは素直に甘えておこう。
「ああ、期待しておいてくれ」
こいつにはDPを惜しみなく美味しい物を食べさせてやらないとな。
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