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7 メルフィーナ・バンガス
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1Fにゴブリン達が侵入してきて数日。
ここを寝床と決めたようで、ダンジョンを出たり入ったりしている。俺はというとクロに頼んで木を伐採してもらっていた。今の所DPを使って小屋とベッドだけは拠点として手に入れていたが風呂やキッチン、トイレなんかも節約の為に作るのをためらっていたのだ。なので、石をくみたて簡単なかまどもどきを組み立てたのだが、それの燃料に薪を量産してもらっている。将来的には風呂とかにも必要になってきそうだしな。
《マスタ、侵入者です》
コアは前に言った通り、大きい声を出すのを控えてくれたらしい。しかし、ゴブリン達がいるのに鉢合わせしないのだろうかと思いつつダンジョンマップを開くと、どうやらゴブリン達は出かけているらしい。入口付近で赤い点が一つだけ光ってそのまま動こうとしない。なんだと思いステータスを表示させようとすると、すごい勢いで地下2Fへの階段を目指して移動している。あの壁のダミーがバレたのか?しかし、入口付近にいたのになぜだ。そうこうしているうちに俺の前まで赤い点が移動してきていた。
「ただの洞窟かと思って入ってみたら、ここはダンジョンか?」
と言いながら俺の前で話しかけてきていたのは、綺麗なロングの銀髪で目が赤というより紅と言った感じのいかにも吸血鬼ですという様な出で立ちをしている。身長は俺より少し低い170センチくらいだろうか。ステータスを開いてみると。
種族**** LV****
スキル ****
****
****
****
****
DP200000
DP20万だと。どうやら相当高LVな様だ。さらにどういうわけかほとんど表示されていない。俺のLVが低いからなのか、出来たばかりのダンジョンだからなのか?ダンジョンにLVとかあるのか?
俺は平静を装いつつ質問を開始した
「ああ、で君は何しにここへ?」
「なに、外が嵐でな。丁度いい所に洞窟があると思って入ってみたら妙な気配がしたからのう」
「なるほどな。丁度薪を作り終わってこれから、ごはんを作ろうと思ってた所なんだが食べるか?」
「いいのか?こんな所で暖かい物が食べれるとは思ってなかったからのう」
「別にいいさ。一人分も二人分も変わらん」
クロは俺の魔力だか接種しているらしく、別に食事は必要ないらしい。嗜好品として甘い物は好きみたいだ。この前ハチミツを上げたらすごい喜んでいたからな。俺はかまどに薪をくべ、着火剤にライターで火をつけた。こんな所はしっかり文明の力を使っている。こういうのを魔法でちゃちゃっとやりたかったんだがな・・
俺が火をつけている横で物珍しそうに横で見ている視線に気づいた。
「面妖な道具を使うのう。魔道具か何かか?」
「まぁ、魔力とかは一切使ってないがな。似たようなものだ。ところで名前は?なんて呼んだらいい?」
「おお、そうじゃったな。我はメルフィーナ・バンガス。種族はバンパイアロードじゃ」
「俺はクドウ・シン。一応人族?かな。あ、シンが名前な」
「シンか。ここはダンジョンだろう?シンがダンジョンマスターではないのか?」
「ん?そうだぞ。俺が一応ダンジョンマスターだ」
「なら、人族ではあるまいよ。ダンジョンマスターは魔族にしかなれん」
ああ、そういえばそんな事いってたなぁ。ハーフみたいなもんか。でもベースは人族で作るっていってたしなぁ。
「まぁ、魔族の方も種族的には正解だな。ところでメルよ。嫌いな物とかないのか?」
「ん?別にないぞ。食べれる物はなんでも好きじゃ。好きな物というか、嗜好品として血を飲んだりはするがのう」
ニンニクとか大丈夫なのか。まぁ同じ吸血鬼でもロードとかいってるし、光とかの弱点とかもないのかもしれないな。
「やっぱ血とか飲むんだな。血はないなぁ。今回は勘弁してくれ」
「さっき嗜好品といったじゃろう。別になくても構わん」
そんな会話をしながら、俺はDPから出したスーパーで売ってるような肉を焼き肉のたれで炒めていた。
一人で食事するより、他の人と食べた方が美味しいだろうしな。今回の食事が楽しみだ。
ここを寝床と決めたようで、ダンジョンを出たり入ったりしている。俺はというとクロに頼んで木を伐採してもらっていた。今の所DPを使って小屋とベッドだけは拠点として手に入れていたが風呂やキッチン、トイレなんかも節約の為に作るのをためらっていたのだ。なので、石をくみたて簡単なかまどもどきを組み立てたのだが、それの燃料に薪を量産してもらっている。将来的には風呂とかにも必要になってきそうだしな。
《マスタ、侵入者です》
コアは前に言った通り、大きい声を出すのを控えてくれたらしい。しかし、ゴブリン達がいるのに鉢合わせしないのだろうかと思いつつダンジョンマップを開くと、どうやらゴブリン達は出かけているらしい。入口付近で赤い点が一つだけ光ってそのまま動こうとしない。なんだと思いステータスを表示させようとすると、すごい勢いで地下2Fへの階段を目指して移動している。あの壁のダミーがバレたのか?しかし、入口付近にいたのになぜだ。そうこうしているうちに俺の前まで赤い点が移動してきていた。
「ただの洞窟かと思って入ってみたら、ここはダンジョンか?」
と言いながら俺の前で話しかけてきていたのは、綺麗なロングの銀髪で目が赤というより紅と言った感じのいかにも吸血鬼ですという様な出で立ちをしている。身長は俺より少し低い170センチくらいだろうか。ステータスを開いてみると。
種族**** LV****
スキル ****
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DP200000
DP20万だと。どうやら相当高LVな様だ。さらにどういうわけかほとんど表示されていない。俺のLVが低いからなのか、出来たばかりのダンジョンだからなのか?ダンジョンにLVとかあるのか?
俺は平静を装いつつ質問を開始した
「ああ、で君は何しにここへ?」
「なに、外が嵐でな。丁度いい所に洞窟があると思って入ってみたら妙な気配がしたからのう」
「なるほどな。丁度薪を作り終わってこれから、ごはんを作ろうと思ってた所なんだが食べるか?」
「いいのか?こんな所で暖かい物が食べれるとは思ってなかったからのう」
「別にいいさ。一人分も二人分も変わらん」
クロは俺の魔力だか接種しているらしく、別に食事は必要ないらしい。嗜好品として甘い物は好きみたいだ。この前ハチミツを上げたらすごい喜んでいたからな。俺はかまどに薪をくべ、着火剤にライターで火をつけた。こんな所はしっかり文明の力を使っている。こういうのを魔法でちゃちゃっとやりたかったんだがな・・
俺が火をつけている横で物珍しそうに横で見ている視線に気づいた。
「面妖な道具を使うのう。魔道具か何かか?」
「まぁ、魔力とかは一切使ってないがな。似たようなものだ。ところで名前は?なんて呼んだらいい?」
「おお、そうじゃったな。我はメルフィーナ・バンガス。種族はバンパイアロードじゃ」
「俺はクドウ・シン。一応人族?かな。あ、シンが名前な」
「シンか。ここはダンジョンだろう?シンがダンジョンマスターではないのか?」
「ん?そうだぞ。俺が一応ダンジョンマスターだ」
「なら、人族ではあるまいよ。ダンジョンマスターは魔族にしかなれん」
ああ、そういえばそんな事いってたなぁ。ハーフみたいなもんか。でもベースは人族で作るっていってたしなぁ。
「まぁ、魔族の方も種族的には正解だな。ところでメルよ。嫌いな物とかないのか?」
「ん?別にないぞ。食べれる物はなんでも好きじゃ。好きな物というか、嗜好品として血を飲んだりはするがのう」
ニンニクとか大丈夫なのか。まぁ同じ吸血鬼でもロードとかいってるし、光とかの弱点とかもないのかもしれないな。
「やっぱ血とか飲むんだな。血はないなぁ。今回は勘弁してくれ」
「さっき嗜好品といったじゃろう。別になくても構わん」
そんな会話をしながら、俺はDPから出したスーパーで売ってるような肉を焼き肉のたれで炒めていた。
一人で食事するより、他の人と食べた方が美味しいだろうしな。今回の食事が楽しみだ。
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