本物でよければ紹介します

私の名前は大久保多実、21歳、大学生
五十年以上続く老舗のオンボロ旅館の跡取り娘

そんな中、馴染みの旅行代理店が、夏の風物詩期間限定の肝試しツアーをやってみないかと企画書を持ってきた

「お盆三日間限定、古い旅館の開かずの間に泊まってみませんか?」

旅館をアピールできるいい機会だと、私は快く引き受けた。
だって、その部屋の住人も笑顔で承諾してくれたから

物心ついた時からの私の大好きな親友
その109号室の住人は、私の友人であって、この世界には存在しない人

そんな彼が、私とこの旅館のために一肌脱いでくれるというが…

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