牢獄の夢

王妃ブランシュは、死の床にいた。
寂しく暗い牢獄で、思い出すのは幼い日の楽しかった日々、宿敵への憎悪、遠い日の青春のほのかなきらめき。
愛しい人への禁じられた想い。
歴史の波に消えた一途な想い……。

カスティーリャ王妃 ブランシュ・ド・ボルボン。
歴史のなかに幾人かいた悲劇の王妃の物語です。
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