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運命の番保険
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幸いにも尊は一泊二日で退院できた。
なんと空知も隣の病室に入院していたのだという。ストレスで性の自律神経失調で倒れしまった自分と同じような、はたまた別の理由なのか。
心配ではあるが、不躾に尋ねるのも躊躇われる。
そんな空知と尊は、いま保険会社からの担当に付き添われて、一緒に退院手続きをしている。
これから仮の宿として逗留することになるホテルも、尊と空知は同じ予定なのだと言う。
それについても大丈夫かと、担当者が心配そうに確認してきた。
尊は空知に対しては共感は抱けど忌避感は微塵もない。中には「寝取られた相手のパートナー」とともにいる事にストレスを感じる人もいるのだという。
確かに、それはあるだろう。逆にあって当たり前だとも思う。
空知は自分といて平気なのだろうか。
そう思えば心配で、尊は静かに隣に立つ空知を見上げた。
成人男性の平均よりやや低めの尊なので、二人の身長差は30㎝ほどだろうか。
見上げる角度が棋理を思い出させて、尊は上げていた顔をそっと戻した。
そんな尊を黙ってみていた空知が、自分は問題ないと担当者に告げている。その声に安堵している自分を不思議に思いながらも、尊もまた、気がつけば肯定の返事を返していた。
それからもずっと、なぜか空知は尊の傍にいてくれた。
運命の番保険は、被害者として空知も補償の対象になった。
不運なβへのささやかな福音。お金はいくらあっても有難いものだなと、棋理から逃れた新居のリビングで、コーヒーを淹れている空知の背中を見ながら思う。
ホテルに入った尊は、真っ先にスマホを買い替えた。
棋理と色違いで誂えたスマホなので、持っているのは辛すぎて、その時番号ごとキャリアも変えた。
棋理から連絡が来たらと思うと、恐ろしくこれも無理だったのだ。
愛した人は愛していた分だけ、尊にとって恐ろしい存在になってしまった。
よしんば現場をみていなければ、と思う事が何度もあったが、いや、見てしまったからこそ、諦めもついたのだ、これで良かったのだとも思う。
αとΩの間にβが入ることなど、はなから無理だったのだから。
「運命か」
「どうしたの、なにが気になるの?」
空知が揃いのカップを差し出しながら小首をかしげると、二人掛けのソファーの隣に座った。
少し伸びた空知の前髪がさらりと額にかかるのを、眩しそうに目をやった尊が指先で漉いてやる。それに気持ちよさそうに目を細めた空知は、尊の頬に指を伸ばすと柔らかくなぜた。
「俺にとっては、これも運命なんだけどね」
美しい男。
空知もまたαであった。
ダイナミクス性には、もう二度とかかわりたくない。そう思っていた尊が、今も空知といられるのは、あの日から空知は、フェロモンが感知できなくなっているからだ。
番契約が強制的に書き換えられた後遺症なのだそうだ。
婚姻と同時に番っていた空知のΩ。
運命の番である棋理は、その空知の番契約を強引に上書きしてしまった。そんな事が可能なのは、限りなく遺伝子適合率の高い相手に限られる。
棋理と空知のΩは、本当の意味で運命だったのだろう。
あれから転居も離婚調停も慰謝料請求も、全て保険会社が代理人を立てて処理してくれた。
棋理には恐ろしくて会う事は、今となっては到底無理だったからだ。裏切られた哀しみよりも、見知らぬαになってしまった夫に会う事。尊は何よりそれが恐ろしかった。
ヒートが終わり、正気に返れば運命の番相手とは言え、最愛を置いて不貞を働いたという激しい後悔が互いを襲う。
運命の番保険は、そうしたαとΩに対しての補償でもあった。
特にαの執着は、時に常軌を逸している。
尊を探して、棋理はありとあらゆる心辺りを探しまわり、ツテを頼って今はまるでストーカーのようになってしまっているという。
その為、尊は仕事も辞めて、空知の用意してくれたマンションで、半ば引きこもりのような暮らしをしている。
コンシェルジュの常駐しているマンション内には、住民専用のショッピングモールがあり、中にはミニシアターやフィットネスジムまで併設されている。
週に二回ジムに通い、週末には仕事終わりの空知と二人ミニシアターを楽しむ。そんな引きこもりと呼ぶには、あまりに贅沢過ぎる毎日を送れているのも、運命の番保険の補償のおかげだ。
今はまだ会う事さえ出来ない棋理だが、彼にもまた、運命の番保険の補償を利用して、壊れた心の治療をして欲しい。
そしてもう一度幸せに生きて欲しい。
それがこれからと約束した筈の二人の未来を、もう共に歩む事は出来ない尊からの餞の言葉であり、そして最後に大好きだった棋理に、尊から伝えたい願いだった。
空知のΩも空知を探していた。
しかし番の拘束力はαの比ではない位にΩの方が強い。
アフターピルで妊娠は避けたそうだ。ヒート時期以外は番となった棋理にも近寄らず、泣き暮らして、今は抜け殻のようになっていると聞いた。哀れには思えても、空知の心はもうそれ以上には動かなかった。
番契約が無理やり書き換えられる。
肉体の共振があれほどはっきりと、己のΩの裏切りを伝えてきた。あの時、捨てられたのは空知であり、α種として空知は棋理に敗北したのだ。
あの絶望を忘れる事は、空知には到底むりだった。
αとして番を繋ぎ止める為の器官を、今の空知は失っていた。ただ、それでよかったと、今、尊の隣で安らぎながら空知は思う。
例え本能が選ぼうとも、心はまた別の相手を求める。特にαの己がこれと自ら選び決めた相手への執着は凄まじい。
フェロモンが扱えない以外、αとして、また一人の男としての空知は、棋理に決して劣るものではない。
尊の幸せを運命から守っていく事が、あの時自分に降りてきた、これもまた運命なのだと強く感じている。
だから空知にはもうフェロモンなど必要無いのだ。
あの日、ましろい病室で慟哭に叫んでいた尊を見た。子供のように手放しで泣いていた、彼の明るい哀しみが、執着に黒く濁りそうだった空知の心を救ってくれたのだ。
そしてまた、空知の為にも涙を流してくれた。この優しい人を、生涯かけて守り抜こう。
運命の番保険が運んできた、空知だけの運命の人。
その執着もまた、壊れてもなお、空知がαである証でもあるのだが、地位も名誉も己の持つ力の全てで、αであるという事も、ただその事で尊を守れる力になるというのなら、壊れたことも、今の空知には福音であり、尊という宝を守れる人生を与えた運命には、ただ感謝しかないのだった。
運命を紡ぐ運命の番保険。
本当の運命の意味が知りたいのなら
あなたも契約してみませんか?
なんと空知も隣の病室に入院していたのだという。ストレスで性の自律神経失調で倒れしまった自分と同じような、はたまた別の理由なのか。
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そう思えば心配で、尊は静かに隣に立つ空知を見上げた。
成人男性の平均よりやや低めの尊なので、二人の身長差は30㎝ほどだろうか。
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少し伸びた空知の前髪がさらりと額にかかるのを、眩しそうに目をやった尊が指先で漉いてやる。それに気持ちよさそうに目を細めた空知は、尊の頬に指を伸ばすと柔らかくなぜた。
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番契約が強制的に書き換えられた後遺症なのだそうだ。
婚姻と同時に番っていた空知のΩ。
運命の番である棋理は、その空知の番契約を強引に上書きしてしまった。そんな事が可能なのは、限りなく遺伝子適合率の高い相手に限られる。
棋理と空知のΩは、本当の意味で運命だったのだろう。
あれから転居も離婚調停も慰謝料請求も、全て保険会社が代理人を立てて処理してくれた。
棋理には恐ろしくて会う事は、今となっては到底無理だったからだ。裏切られた哀しみよりも、見知らぬαになってしまった夫に会う事。尊は何よりそれが恐ろしかった。
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尊の幸せを運命から守っていく事が、あの時自分に降りてきた、これもまた運命なのだと強く感じている。
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あの日、ましろい病室で慟哭に叫んでいた尊を見た。子供のように手放しで泣いていた、彼の明るい哀しみが、執着に黒く濁りそうだった空知の心を救ってくれたのだ。
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はじめまして
運命の番ってお互いに最愛としていたパートナーがいた場合避けられない交通事故みたいなものですよね(泣)
尊と空知がゆっくりゆっくりお互いに癒されていく未来を紡いでいけますように✨
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