【完結】最愛の人 〜三年後、君が蘇るその日まで〜

雪則

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第5章 面影と温もり

5-2

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俺はとりあえず先に家に入って部屋を片付けた。


一時はごみ屋敷と化していた俺の部屋だったが、


さすがに一年以上独り暮らしをすれば、家事仕事も板に着いてきていた。


人並みには綺麗になってるとは思う。


そして本題は結菜の物だ。


俺は結菜に対する後ろめたさがあったが、


結菜に関する物をすべて押し入れの中へと押し込んだ。


とりあえずは目につくものだけ。


あとはなんとでも言い訳がきくだろう。


そして俺は外に待たせた恵ちゃんのところへ向かった。


「汚いけど気にしないでね?

どうぞ。」



「なんか緊張しますね。。

お邪魔します!」



結菜以外の女の子は入ったことはない。


なんだかすごい違和感があるな。


とりあえずリビングのソファに座ってもらい、


俺は適当にお茶をだした。


「あっ。ありがとうございます!」



「女の子なんて入れたことないからさ。

どうしていいかわかんないけど、まぁくつろいでよ。」


俺はそのまま寝室へいってベッドの横に布団を敷いた。


やっぱりこういう場合は恵ちゃんにベッドを使ってもらうべきか。


でも結菜とのベッドに他の女の子を寝せるのは胸が痛む。


でも仕方ないか…。



「あ、あのぉ~。」


リビングから恵ちゃんの声が聞こえた。


「あっ、今いくね!」


俺は寝室をざっくりと片付けてリビングへ向かう。


「どうしたの??」


恵ちゃんは困った顔をしながら答えた。


「あのぉ、お風呂借りてもいいですか?…」


「え??…あぁ~そっか!!

ごめんね!」



うっかりしてた。


そりゃ風呂も入るか。


普段の不潔な俺じゃあるまいし、


まさかこのまま布団に入って寝たりはしないか。。。


「すみません。。

こんな汚いままじゃ布団が汚れちゃうと思って。。」



「ごめんごめん!

本当になれてなくてさ。。

今準備するから待っててね?」


俺は急いでバスタオルとフェイスタオルを用意した。


たしか結菜は2枚タオル使ってたはずだ。


「はいタオル!

あとは勝手に風呂場のもの使っていいからね?」


「ありがとうございます!

じゃぁ失礼します!」



恵ちゃんはそういって脱衣場に入っていった。


俺はよからぬことを考えていた。


恵ちゃんが俺の家の風呂に入っている。


当たり前だが、裸でだ。


体洗いやタオルも俺の家のを使うのか…。


なんかちょっとドキドキしてきてしまった。


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