転生したら娘ができたのでのんびりスローライフを一緒に満喫しようと思います。

転生したら娘ができたのでのんびりスローライフを一緒に満喫しようと思います。(完全版)

4・少女はとても眠たいです。

「なんだコレ！」

 マユはとある大きな家の前で叫んだ。

 ギルマスから「家については任しとけ！同じ転生者だろ」とか言って家を用意してくれたが、問題は大きさだった。ギルド本部の一回り小さい家だったが、現代の大きさでは小さな村の小学校程の大きさである。マユはここに来るまでこの家広いな、とか思っていたがその家がまさか自分の家になるとは思ってもいなかった。

「どうしよう...」

 「ん？」

 マユは肩を落とし下を向いている。ユキはそんなマユを見て裾を引っ張ってきた。マユは心配してくれていると思いユキの頭を撫でてやった。またマユはギルマスへ講義に行こうと心に決めた。
 





「ギルマス！」

 ギルドのドアをいきよいよく開けほかの冒険者はビックリしていた。だが、ミヤさんはマユの近くに急いでいき

「やっぱりですか...」

 そういった。マユたちはミヤさんの後に着いていきギルマスの部屋まで連れていってくれた。

「ギルマス！！！」

 扉をいき良いよく開けギルマスは少し驚いているようだった。

「なんだ？」

「家と庭がデカすぎます！」

「そうか、普通があんなのだろ？」

 マユの質問に普通みたいな顔を向けギルマスはビックリしていた。

「普通の家にアホでかい家あとはクソでかい庭ありませんから！」

 現実世界１回見てこいと言いたいがここの世界から現実世界に行けないのでマユは堪えた。

「すまんすまんここに来てからこっちでの日常が板に付いてしまってな！」

どんな日常だよと言いたいが堪えた。しかし後ろでもミヤさんが何か言いたいのを堪えている。

「掃除...掃除はどうしてますか？」

 マユはあの家に住むにあたって掃除はどうしたらいいかと思ったので聞いてみた。もし魔法と答えられればマユには無理だ。マユはギルドに初めて来た時簡単な魔法すら出来なかったのだ。

「魔法でだか？」

「やっぱり...少しでもいいので小さい家で、お願いします...」

「うむ、分かったがお前王都に行かないか？」

「は？」

 話が変わりすぎてマユは少し混乱した。するとギルマスは

「あの子も連れて行っていいから、てか連れて行ってくれないか、多分泣くぞあの子？お前が廊下で待たせてからずっと廊下で泣いているぞ？ミヤもそろそろ泣くぞ？」

 マユは後ろを振り向いた時にはミヤが半泣きでこちらを見ていた。

「マユさーん助けて！」

「うぐ...」

 ユキは寂しさから泣いていたようだ。マユが近づくと小走りでマユの胸に飛びついてきた。

「よしよし、ごめんなユキ」

「...ん...」

 ユキが泣き止んだあとミヤはマユに話しかけた。

「あの...」

「何？」

 マユはミヤの方を見るとミヤは全力で謝った。

「ひぃすみません！」

「別にいいけど、ユキは1人にされて寂しくて泣いたんだと思うし。」

「それはそうですけど、私ユキちゃんと話せなかったんです。」

「話せない？」

 マユは不思議な問いに頭を傾けた。

「はい、多分言いたいことは分かるけどちゃんと言葉になってないって感じでしょうか。」

 マユは考え出した。だがミヤは言葉を続き

「ユキちゃんに言葉を教えてはいかがでしょうか？」

 ミヤはハッキリといった。マユは確かに言葉を覚えて置けば言いたいことが分かる、と思い

「ユキ？」

「...ん？」

「言葉覚えたくない？」

「...コトバ？」

「そう」

 ユキは頭を縦に降った。そんな様子を見たギルマスは

「ならば王都に行ったらいい！俺の用事はついでだついで！」

「何がなんでも行かしたいのか！」

「いいじゃないか！その間に家なんぞ作っといてやるぞ！家具付きでな！」

 ギルマスの条件をマユは呑んだ。家具付きなら街ひついてまだ分からなかったからだ。

 だが、他にも問題があった。