転生したら娘ができたのでのんびりスローライフを一緒に満喫しようと思います。

上坂舞結

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1章 少女に家族ができます

4・少女はとても眠たいです

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「なんだコレ!」
あのおっさん(ギルマス)ふざけてるだろ!なんでクソでかい家と庭用意してんだよ!そして自分今日登録してクエ行っただけなのに「家は俺が用意してやる!同じ転生者だろ!」とか言ってたし、まぁいいかとか思った自分がアホだった!くっそ~!

「どうしよう...」
 「ん?」
ギルマスに1回講義行こかな?
 


「ギルマス!」
「なんだ?」
「家と庭がデカすぎます!」
「そうか?」
そうかって普通聞きます?いや聞きませんよね?
「普通があんなのだろ?」
「普通の家にアホでかい家あとはクソでかい庭ありませんから!」
あんたどこ出身だよ!
「すまんすまんここに来てからこっちでの日常が板に付いてしまってな!」
嘘でしょ...あのデカさで普通とか...
「掃除...掃除はどうしてますか?」
まさか魔法とか言ったらもう無理ゲー...
「魔法でだか?」
「やっぱり...少しでもいいので小さい家で、お願いします...」
「うむ、分かったがお前王都に行かないか?」
「は?」
「あの子も連れて行っていいから、てか連れて行ってくれないか、多分泣くぞあの子?お前が廊下で待たされてさっきからずっと廊下で泣いているぞ?ミヤもそろそろ泣くぞ?」
何???
「マユさーん助けて!」
「うぐ...」
「よしよし、ごめんなユキ」
「...ん...」
「あの...」
「何?」
「ひぃすみません!」
「ごめんごめん怖がらせて」
「し、心臓に悪いです!」
「で、何?」
「ユキちゃんに言葉を教えてはいかがでしょうか?」
言葉か...確かに言葉は必要だ!
「ユキ?」
「...ん?」
「言葉覚えたくない?」
「...コトバ?」
「そう」
『コクコク』
「ならば王都に行ったらいい!俺の用事はついでだついで!」
「何がなんでも行かしたいのか!」
「いいじゃないか!その間に家なんぞ作っといてやるぞ!家具付きでな!」
その間だけど...
「今日どうしようユキをボロい宿に泊める訳には行かないどうしよう?」
「俺の家来るか?」
「マジで!」
「いいぞ!」
「じゃあ頼んだ!」
「おうよ!着いてこい!」

「ただいま!帰ったぞ!」
「おかえり。あら、今日はお客さんいるんだね。」
「おう、この前言った俺たちと同じ転生者だ」
「本当かいどこから来たんだい?」
「日本からです。」
「私たちと同じだね。」
「...ん。」
「あらこの子は?」
「あぁ、この子はマユの娘だ!」
自慢の娘です!
「そうかい若いのにすごいねぇ!あの子達の服も似合ってるじゃない」
「あの...ギルマスたちはどこから転生したのですか?」
「言ってなかったか?俺達も日本からだ!時代は違うがな!」
「そうでしたか...」
「ほら先にお風呂に入っておいで」
「じゃあ行ってくる」
ギルマスから行くんだ...
「ギルマスとお母さんも時代が違うと言ってましたがあなたはいつの時代から来たのですか?」
「やだねぇ、オバサンでもいいんだよ!」
「...」  『トントントン』
「あんたはいつの時代から来たのかい?」
「僕は2026年です。」
「その頃の世界はどうなってるのかい?」
「みんな平和に暮らしてますよ。」
「そうかい...私はね第二次世界大戦って知ってるかい?」
「はい...。」
「...東京にいた時にね空襲を受けて死んだんだよ。女神様にあったのはそこからさ...」
「女神様...?」
「あぁ、そうだったね。これはあの人には秘密だよ。私はねあの人より少し長く生きてるんだよ。あの世でだけどね。」
「あの世で暮らしたんですか!」
「暮らしてたよ。けどねあの人がこっちに来た時にね私はあの人に一目惚れしちゃったんだよ。すると女神様が私があの人を好きになったのを知ってね、転生させてあげるって、言ってくれたんだよ。ただし女神様に生きてる間はなるべくお祈りをすることって条件でね。それにあなた達が神様達に会ったあの場所はね、実はあの世とこの世の間の世界なんだよ。」
「そうなんですか。」
「祈りは感謝の気持ちを伝えるだけで良いけどね。」
「そうですか。」
「...ワンワン!」
「ん?」
「あの子もうちの犬と楽しそうじゃないか!」
「ホントだ。」
「おーい風呂出たぞ~!マユたちも入れよ!」
「先に入ってきたらいいじゃない、あなた達!」
「いえ、私とじゃなくユキはオバサン、お願いしていいですか?」
「ダメだよ!これから暮らすんだったら一緒に入っておいで!」
「は...はい。」


「ユキ?」
「ん?」
「これから僕と暮らしたい?」
「...クラ...ス?」
「一緒にご飯食べたり遊んだりすること。」
「?」
「分からないか。」
『フルフル』
「クラス!マユ、クラス!」 
「暮らすかユキ!」
『コクコク』
ユキとは家族になって毎日楽しそうだな


「お風呂ありがとうございます。」
「そうかいそうかい、ちょうどご飯出来たとこよ。」
「さぁ飯食うぞ!」
「「「いただきます。」」」
「イタダキマス?」
「そう、いただきます。」
「イタダキマス!」
「ユキちゃん美味しいかい?」
『コクコク』
「そうかいそうかい美味しいかい。そんなに美味しいならまた来たらえいよ。」
「子供がおるとこんなにも楽しいのは久々や!」
「ギルマスにもお子さんがいたのですか?」
「おう、おるよ。今も仕事しとるけどな!」
「どう言った仕事を?」
「お前と同じ冒険者だよ!お前よりカッコええぞ」
「アハハ...」


「「ご馳走様でした」」
「ゴチソウサマデシタ!」
「食器洗うから持ってきてもらおうかな?」
「わかりました」
「あらあらありがとね!」
「ん!ん!」
やっぱり可愛いな...


『ウトウト』
「眠くなったのかな?」
「屋根裏のベットを使いな」
「ありがとうございますギルマス」


「...ん?」
「起きちゃったか」
「ん...」
「安心して寝たか...」
明日王都に行くのか...
ついでにユキの診察に行こうかな...
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