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軽いキスを何度か落とされながら、指で浅いところを触られているだけ。
それだけなのに異常なくらいに濡らしてしまって、勝手に漏れる声も止まらない。
「あっ、や、んんっ……ぁ、とま、とまって……」
「腰揺れてる。エッチだね」
「んっ、んぅ……あっ、や、も、イク……イきそ、で……」
「うん、イクとこ見せて?」
「あっ、ひぅ、またそこ……強くする、のっ……! んんっ……!」
指だけで簡単にイカされてしまい、声をどうにか抑えたくてぎゅっとシーツを握った。
嬉しそうに笑んだ凪の舌が口内に差し込まれ、今日初めての深いキスに少しずつ力が抜けていく。
キスだけしてもらったら逃げられないかと、始まる前はそんな事を考えていたけれど甘かった。
逃げるどころか力を入れることもできない。ヒートは終わっているはずなのに、ヒート中と同じくらい身体が疼いて頭がおかしくなりそうだ。
イッたばかりのナカを軽く搔き混ぜられるとお腹の内側を刺激されて、それだけでまたイキそうになってしまう。
「んっ……あ、はぁ……ん」
「僕とこんな事してるのに、終わったらアイツのところに戻るつもりなの? アイツとじゃこんな気持ち良い思いできなかったでしょ」
「……っん、き、気持ち良い事してくれるから、っは、好きになるわけじゃない、も…….っあ!」
言い終わる前に陰核が弾かれ、またびくりと腰が跳ねた。
苛立ちをぶつけるようにぐりぐりと摘まれると刺激が強すぎて、いやいやと首を振るが凪は止めてくれない。
「じゃあなんでアイツのこと好きになったの? 運命の番ってだけで婚約決めて、相性も良くて、だから今でも引き摺ってるだけでしょ」
「ちが……っ、も、そういうことする前から好きで、ひっ、あ……今も、こういうのしなくても、い、一緒にいていっぱい嬉し、こと……っも、あっ、んんんっ……」
「嬉しいことって何? 僕に触られてこんなに濡らしてたら説得力ないけど」
「……っ、も、セックスしなかったら、それ以外全部……っ嬉しくて、っあ、楽し……っひ、」
シーツを握る手にぐっと力が籠る。
こんな事を言っている最中なのに、弱いところを容赦なく弄られたら達してしまうのだ。本当に情けなくて泣きたくなる。
「凪く……あ、まって……」
「ほんと、いつまでも他の男の事ばっかり思われて頭おかしくなりそう。運命の番だったから何? もうとっくに切れた繋がりなんだからもう必要ないでしょ。いつになったら僕だけを見てくれるの?」
「ちが、切れてな……あっ、あ……」
両脚を広げられ、中心に凪のものが沈められていく。
わざと音を立てるように動かれて、結合部からはぐちゅぐちゅといやらしい水音がなった。
「あ……っは、ぅん……」
「普通は番った瞬間にお互いのことしか見えなくなるんだけどなぁ。どうして由莉ちゃんは他に好きな奴いるんだろうね?」
「あ、やっ……動かな、や……っひん! あ、おくっ……きちゃ、っあ」
揺らされたら受け入れるだけで、抵抗らしい抵抗が何も出来ない。
腰を引こうとしても更に奥に沈められるだけで、凪がそこにいる所為で足を閉じることすら出来なかった。
両の手は凪のものと繋がれるようにしてシーツに縫い付けられ、由莉の力ではぴくりとも動かせない。
「お、奥それっ、するの、ほんと、だめっ……っあ、ひぅ、っん」
「駄目とかどうして言えるの? 番相手なら何されても嬉しくなるはずなんだけど」
「こわ、もっ……きちゃう、やっ……」
「番のオメガに拒まれるとアルファにも結構ダメージくるんだよ。君が僕以外のこと気にしてるのキツい。早くやめてくれない?」
「知らな……っひ、んんっ」
奥にぐっと押し付けられて、お腹の中で熱いものが広がる。
頭では気持ち良いと思うのに、胸の辺りが苦しくて治らない。出されながらキスをされても、泣きたい気持ちが募っていくだけだった。
「……ん」
「ねぇ、奥にいっぱい出てるよ。赤ちゃんできちゃうかな」
「薬飲む……から、できない。隆一さんじゃなきゃ、これ……だめだから」
「あのね、何回しても泣かされて苦しいだけなんだよ。僕とする方が絶対に気持ち良いし、由莉ちゃんは僕しか受け入れられないんだってまだ分からないの?」
「あっ……も、うごくのやっ……ンッ」
「ほら。何回もイッて、由莉ちゃんのナカずっと僕の精子欲しがってる」
出し切った後も硬いままで、凪くんはナカに挿れたまま抜いてくれない。
欲しがってなんかいないのに、そういう反応しか出来ない体が嫌になる。
「一回アイツとした時点で分かってよ。僕は由莉ちゃんの全部欲しいから、ボロボロになってアイツのこと本気で嫌いになるまで待ってるの」
「は……」
「僕以外の男が君の心に残ってるのが嫌で、どんな方法でもいいから早く嫌いになって欲しくて我慢してたのにどうして変わってないの?」
「……ならないよ、私」
「ならない方がおかしいと思うんだけどなぁ。番関係って、恋人とか婚姻関係よりもずっと強い結び付きなのに」
由莉を見下ろす瞳にすっと影が落ちた。
伸ばされた指が由莉の唇に触れ、ゆっくりと形をなぞる。
「連絡くれた時点で終わったと思ったのにな。アイツにまた触って欲しいからって、そんな理由で僕のところに来るなんて思わなかった。そろそろ諦めてよ」
その言葉に小さく首を振るが、その程度で凪は終わりにしてくれない。
再び腰を掴まれ、また行為が再開される。
「僕もアイツと同じ回数すれば分かってくれるのかなぁ」と、そんな呟きが由莉の嬌声に掻き消された。
それだけなのに異常なくらいに濡らしてしまって、勝手に漏れる声も止まらない。
「あっ、や、んんっ……ぁ、とま、とまって……」
「腰揺れてる。エッチだね」
「んっ、んぅ……あっ、や、も、イク……イきそ、で……」
「うん、イクとこ見せて?」
「あっ、ひぅ、またそこ……強くする、のっ……! んんっ……!」
指だけで簡単にイカされてしまい、声をどうにか抑えたくてぎゅっとシーツを握った。
嬉しそうに笑んだ凪の舌が口内に差し込まれ、今日初めての深いキスに少しずつ力が抜けていく。
キスだけしてもらったら逃げられないかと、始まる前はそんな事を考えていたけれど甘かった。
逃げるどころか力を入れることもできない。ヒートは終わっているはずなのに、ヒート中と同じくらい身体が疼いて頭がおかしくなりそうだ。
イッたばかりのナカを軽く搔き混ぜられるとお腹の内側を刺激されて、それだけでまたイキそうになってしまう。
「んっ……あ、はぁ……ん」
「僕とこんな事してるのに、終わったらアイツのところに戻るつもりなの? アイツとじゃこんな気持ち良い思いできなかったでしょ」
「……っん、き、気持ち良い事してくれるから、っは、好きになるわけじゃない、も…….っあ!」
言い終わる前に陰核が弾かれ、またびくりと腰が跳ねた。
苛立ちをぶつけるようにぐりぐりと摘まれると刺激が強すぎて、いやいやと首を振るが凪は止めてくれない。
「じゃあなんでアイツのこと好きになったの? 運命の番ってだけで婚約決めて、相性も良くて、だから今でも引き摺ってるだけでしょ」
「ちが……っ、も、そういうことする前から好きで、ひっ、あ……今も、こういうのしなくても、い、一緒にいていっぱい嬉し、こと……っも、あっ、んんんっ……」
「嬉しいことって何? 僕に触られてこんなに濡らしてたら説得力ないけど」
「……っ、も、セックスしなかったら、それ以外全部……っ嬉しくて、っあ、楽し……っひ、」
シーツを握る手にぐっと力が籠る。
こんな事を言っている最中なのに、弱いところを容赦なく弄られたら達してしまうのだ。本当に情けなくて泣きたくなる。
「凪く……あ、まって……」
「ほんと、いつまでも他の男の事ばっかり思われて頭おかしくなりそう。運命の番だったから何? もうとっくに切れた繋がりなんだからもう必要ないでしょ。いつになったら僕だけを見てくれるの?」
「ちが、切れてな……あっ、あ……」
両脚を広げられ、中心に凪のものが沈められていく。
わざと音を立てるように動かれて、結合部からはぐちゅぐちゅといやらしい水音がなった。
「あ……っは、ぅん……」
「普通は番った瞬間にお互いのことしか見えなくなるんだけどなぁ。どうして由莉ちゃんは他に好きな奴いるんだろうね?」
「あ、やっ……動かな、や……っひん! あ、おくっ……きちゃ、っあ」
揺らされたら受け入れるだけで、抵抗らしい抵抗が何も出来ない。
腰を引こうとしても更に奥に沈められるだけで、凪がそこにいる所為で足を閉じることすら出来なかった。
両の手は凪のものと繋がれるようにしてシーツに縫い付けられ、由莉の力ではぴくりとも動かせない。
「お、奥それっ、するの、ほんと、だめっ……っあ、ひぅ、っん」
「駄目とかどうして言えるの? 番相手なら何されても嬉しくなるはずなんだけど」
「こわ、もっ……きちゃう、やっ……」
「番のオメガに拒まれるとアルファにも結構ダメージくるんだよ。君が僕以外のこと気にしてるのキツい。早くやめてくれない?」
「知らな……っひ、んんっ」
奥にぐっと押し付けられて、お腹の中で熱いものが広がる。
頭では気持ち良いと思うのに、胸の辺りが苦しくて治らない。出されながらキスをされても、泣きたい気持ちが募っていくだけだった。
「……ん」
「ねぇ、奥にいっぱい出てるよ。赤ちゃんできちゃうかな」
「薬飲む……から、できない。隆一さんじゃなきゃ、これ……だめだから」
「あのね、何回しても泣かされて苦しいだけなんだよ。僕とする方が絶対に気持ち良いし、由莉ちゃんは僕しか受け入れられないんだってまだ分からないの?」
「あっ……も、うごくのやっ……ンッ」
「ほら。何回もイッて、由莉ちゃんのナカずっと僕の精子欲しがってる」
出し切った後も硬いままで、凪くんはナカに挿れたまま抜いてくれない。
欲しがってなんかいないのに、そういう反応しか出来ない体が嫌になる。
「一回アイツとした時点で分かってよ。僕は由莉ちゃんの全部欲しいから、ボロボロになってアイツのこと本気で嫌いになるまで待ってるの」
「は……」
「僕以外の男が君の心に残ってるのが嫌で、どんな方法でもいいから早く嫌いになって欲しくて我慢してたのにどうして変わってないの?」
「……ならないよ、私」
「ならない方がおかしいと思うんだけどなぁ。番関係って、恋人とか婚姻関係よりもずっと強い結び付きなのに」
由莉を見下ろす瞳にすっと影が落ちた。
伸ばされた指が由莉の唇に触れ、ゆっくりと形をなぞる。
「連絡くれた時点で終わったと思ったのにな。アイツにまた触って欲しいからって、そんな理由で僕のところに来るなんて思わなかった。そろそろ諦めてよ」
その言葉に小さく首を振るが、その程度で凪は終わりにしてくれない。
再び腰を掴まれ、また行為が再開される。
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