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元はと言えば、他のアルファと番うために首輪を外した私が原因なのだ。
ヒートの誘発剤を使われたとはいえ、あの時にもっと私がしっかりしていれば、こんな面倒臭い行為を隆一さんに強いたりする必要はなかった。
隆一さんに私と番う気がないのだと思い込んで、一人で不安になって、気持ちを伝えて拒まれるのが怖いという理由で告白もしなかった。
勇気を出してちゃんと好きだと伝えておけば、もっと簡単に終わった話だったのだ。
セックスするのが痛くて苦しいとか、そういう思いをするのが私だけで良かったとさえ思う。
隆一さんにまで同じ思いをさせていたら、今以上に申し訳なくて耐えられなかったかもしれない。
だけどきっと、私がこうやって倒れる前から、隆一さんはずっと罪悪感のようなものを感じていたのだろう。
まだ何も言われてないのに、隆一さんが自分を責めている事が痛いくらいに分かってしまう。
「……だ、大丈夫ですか?」
「倒れたのは由莉の方なのにどうして俺の心配するの? 平気だよ、俺はなんとも無い」
どう見ても由莉以上に顔色が悪いのに、よくそんな事が言えるなと思う。
東条の体調が心配で不安が隠せない表情のまま見つめていると、東条の眉間の皺がさらに深いものに変わった。
「……本当に、もう俺が近付いても大丈夫なのか?」
「ええ、大丈夫だと思いますよ。僕が側にいても何も感じないみたいなので」
「だけど由莉は俺が近くにいるだけで倒れたんだ。また何かあったら……」
「はいはい。今からちゃんと説明しますが、手が触れたり隣に座ったりする程度の接触なら何も問題ありませんから」
説明するからとりあえず座るようにと促され、ベッドの横にあったパイプ椅子に東条が腰を下ろした。
由莉のすぐ近くに座っているのに、東条は不自然なくらいに目を合わせてくれない。
「あの、隆一さ……」
「ゆっくりとお喋りする前に、まずは説明をさせてください。今後の事にも関わってきますから、特に由莉さんはしっかりと聞いてくださいね」
「え……? は、はい……」
「まず最初に言わせていただきたいのですが、由莉さんの負担にしかならないので性行為は本当にやめた方がいいです」
「っ、え……」
「お二人の事情は隆一から聞きましたが、医者として同棲する事は別に反対しません。一緒の空間で生活するだけなら、番以外の相手がいても何も問題ありませんから」
由莉が気を失っている間に、一体どこまで話しているのだろうか。
チラリと東条に視線を向けるが、とりあえず春川の話を最後まで聞けとでも言いたげに視線を逸らされた。
「……あ、えっと、一緒の空間にいるのが大丈夫なら、今回私が倒れたのって本当に偶然ヒートの症状が重かっただけとか、そういう感じなんですか? 今回のヒートでは隆一さんと何もしてなかったはずで、だから……」
「ヒート中にしていなくても、積み重なった行為があったでしょう? これまで散々痛めつけられて弱った身体がヒートに耐えきれなかった結果、由莉さんは気を失ったんですよ」
決して東条のせいではないのだと、それを言い切る前に言葉が重ねられてしまった。
散々痛めつけられたなんて、酷い言い方だと思う。
由莉が望んで東条に付き合ってもらっている行為なのに、由莉が被害者のような言い方をするのはやめて欲しい。
「……っでも、今までしてる最中に倒れたことなんて一度もなくて……」
「番以外のアルファとの行為なんて、自ら望んで毒を飲むのと同義です。拒絶反応が出るのは普通ですし、何度も摂取していたら蓄積されて今回のような事にも当然なります」
「だけど、それもちょっと寝たら、もう治ったんですよね?」
「抑制剤と鎮静剤を打ってヒートの症状を抑えただけで、根本的にはまだ何も解決してませんよ」
ああ、それがこの点滴なのか、と。
自分の腕に繋がれている透明の液体を見上げ、直ぐに春川へと視線を戻した。
ここまで説明されても、自分が我慢すればどうにか対応できるような気がしてしまう。
抑制剤をうまく使ってヒートの症状を抑えられたら、倒れてしまうような事態にはならないのではないだろうか。
そんな風に考えている事が、春川にも何となく通じたのであろう。
ここまで説明したのに正気か? と目で訴えているような気もするけれど、表向きはあくまで優しく、言葉を選んで由莉に問いかける。
「由莉さんは番った相手ではなく、隆一と今後も一緒にいる予定ですか?」
「それは勿論……! っあ、隆一さんが嫌がらないのであればですけど、私はそのつもりで」
「……俺は君が側にいる事を嫌だなんて絶対に思わない」
「ああ、なるほど。お二人がそうしたいのなら、うーん……そうですねぇ……」
出来るなら番の契約を解除するのが一番いいのですがと呟いた後、春川は由莉の目の前で二本の指を立てる。
「治療薬もないので、医者として提案できる方法は二つです」
溜め息混じりにそう言い、春川はピースサインを下ろす。
今度は人差し指だけを立てながら、少し硬くなった口調で声を落とした。
「まず一つ目。隆一とこのまま同棲を続けると決めても、一緒に生活するだけの健全な関係でいること。番以外との性的な接触はオメガの負担になるので避けてください。ヒートが来た時に本当に耐えきれなくなります」
由莉が頷くよりも先に、「次に二つ目」と言いながら春川の指が再びピースの形に戻る。
一度チラリと東条にも視線を向けた後、先ほどよりも少し言い難そうにして言葉を続けた。
「定期的に番とも性的接触をする方法があります。性行為に抵抗があるならキスだけでも効果はあるので、相手が信頼できる方なら相談してみてください」
「は……?」
「中和……という訳ではないのですが、隆一と変わらず行為をしたいのなら、抑制剤よりもずっと効果があるので」
「つ、番って薬なんですか……?」
「由莉さんの想像する薬とは違うと思いますが……まぁ、身体に害の無い麻薬のようなものです。誰かと番う前であれば、オメガにとってのアルファは全員そういう存在なんですけどね」
そういう言い方をされると、確かに由莉にも覚えがあった。
ヒート中にアルファが与えてくれるものは、熱や疼きといった症状を軽くさせてくれる効果があるのだと思う。
だけど少量だけでは足りなくて、もっと腹の奥に欲しいと思ってしまって、理性が溶けてしまう恐ろしいものだった。
「……あの、隆一さんは」
「ああ、すみません。僕は一旦席を外すので、隆一と二人で今後どうするのか、しっかり話し合ってくださいね」
由莉の言葉を聞かないようにと気を使ったのか、春川はそれだけ言って一度病室から出て行ってしまった。
二人きりになった瞬間、何を言われるのか想像して苦しくなる。
ただでさえ最近は行為の回数が少なくなっていたのだ。このままもうしないって言われてしまったら、あと三ヶ月で終わってしまう。
不安で由莉からは何も言えず、静かになった室内。先に口を開いたのは東条の方だった。
ヒートの誘発剤を使われたとはいえ、あの時にもっと私がしっかりしていれば、こんな面倒臭い行為を隆一さんに強いたりする必要はなかった。
隆一さんに私と番う気がないのだと思い込んで、一人で不安になって、気持ちを伝えて拒まれるのが怖いという理由で告白もしなかった。
勇気を出してちゃんと好きだと伝えておけば、もっと簡単に終わった話だったのだ。
セックスするのが痛くて苦しいとか、そういう思いをするのが私だけで良かったとさえ思う。
隆一さんにまで同じ思いをさせていたら、今以上に申し訳なくて耐えられなかったかもしれない。
だけどきっと、私がこうやって倒れる前から、隆一さんはずっと罪悪感のようなものを感じていたのだろう。
まだ何も言われてないのに、隆一さんが自分を責めている事が痛いくらいに分かってしまう。
「……だ、大丈夫ですか?」
「倒れたのは由莉の方なのにどうして俺の心配するの? 平気だよ、俺はなんとも無い」
どう見ても由莉以上に顔色が悪いのに、よくそんな事が言えるなと思う。
東条の体調が心配で不安が隠せない表情のまま見つめていると、東条の眉間の皺がさらに深いものに変わった。
「……本当に、もう俺が近付いても大丈夫なのか?」
「ええ、大丈夫だと思いますよ。僕が側にいても何も感じないみたいなので」
「だけど由莉は俺が近くにいるだけで倒れたんだ。また何かあったら……」
「はいはい。今からちゃんと説明しますが、手が触れたり隣に座ったりする程度の接触なら何も問題ありませんから」
説明するからとりあえず座るようにと促され、ベッドの横にあったパイプ椅子に東条が腰を下ろした。
由莉のすぐ近くに座っているのに、東条は不自然なくらいに目を合わせてくれない。
「あの、隆一さ……」
「ゆっくりとお喋りする前に、まずは説明をさせてください。今後の事にも関わってきますから、特に由莉さんはしっかりと聞いてくださいね」
「え……? は、はい……」
「まず最初に言わせていただきたいのですが、由莉さんの負担にしかならないので性行為は本当にやめた方がいいです」
「っ、え……」
「お二人の事情は隆一から聞きましたが、医者として同棲する事は別に反対しません。一緒の空間で生活するだけなら、番以外の相手がいても何も問題ありませんから」
由莉が気を失っている間に、一体どこまで話しているのだろうか。
チラリと東条に視線を向けるが、とりあえず春川の話を最後まで聞けとでも言いたげに視線を逸らされた。
「……あ、えっと、一緒の空間にいるのが大丈夫なら、今回私が倒れたのって本当に偶然ヒートの症状が重かっただけとか、そういう感じなんですか? 今回のヒートでは隆一さんと何もしてなかったはずで、だから……」
「ヒート中にしていなくても、積み重なった行為があったでしょう? これまで散々痛めつけられて弱った身体がヒートに耐えきれなかった結果、由莉さんは気を失ったんですよ」
決して東条のせいではないのだと、それを言い切る前に言葉が重ねられてしまった。
散々痛めつけられたなんて、酷い言い方だと思う。
由莉が望んで東条に付き合ってもらっている行為なのに、由莉が被害者のような言い方をするのはやめて欲しい。
「……っでも、今までしてる最中に倒れたことなんて一度もなくて……」
「番以外のアルファとの行為なんて、自ら望んで毒を飲むのと同義です。拒絶反応が出るのは普通ですし、何度も摂取していたら蓄積されて今回のような事にも当然なります」
「だけど、それもちょっと寝たら、もう治ったんですよね?」
「抑制剤と鎮静剤を打ってヒートの症状を抑えただけで、根本的にはまだ何も解決してませんよ」
ああ、それがこの点滴なのか、と。
自分の腕に繋がれている透明の液体を見上げ、直ぐに春川へと視線を戻した。
ここまで説明されても、自分が我慢すればどうにか対応できるような気がしてしまう。
抑制剤をうまく使ってヒートの症状を抑えられたら、倒れてしまうような事態にはならないのではないだろうか。
そんな風に考えている事が、春川にも何となく通じたのであろう。
ここまで説明したのに正気か? と目で訴えているような気もするけれど、表向きはあくまで優しく、言葉を選んで由莉に問いかける。
「由莉さんは番った相手ではなく、隆一と今後も一緒にいる予定ですか?」
「それは勿論……! っあ、隆一さんが嫌がらないのであればですけど、私はそのつもりで」
「……俺は君が側にいる事を嫌だなんて絶対に思わない」
「ああ、なるほど。お二人がそうしたいのなら、うーん……そうですねぇ……」
出来るなら番の契約を解除するのが一番いいのですがと呟いた後、春川は由莉の目の前で二本の指を立てる。
「治療薬もないので、医者として提案できる方法は二つです」
溜め息混じりにそう言い、春川はピースサインを下ろす。
今度は人差し指だけを立てながら、少し硬くなった口調で声を落とした。
「まず一つ目。隆一とこのまま同棲を続けると決めても、一緒に生活するだけの健全な関係でいること。番以外との性的な接触はオメガの負担になるので避けてください。ヒートが来た時に本当に耐えきれなくなります」
由莉が頷くよりも先に、「次に二つ目」と言いながら春川の指が再びピースの形に戻る。
一度チラリと東条にも視線を向けた後、先ほどよりも少し言い難そうにして言葉を続けた。
「定期的に番とも性的接触をする方法があります。性行為に抵抗があるならキスだけでも効果はあるので、相手が信頼できる方なら相談してみてください」
「は……?」
「中和……という訳ではないのですが、隆一と変わらず行為をしたいのなら、抑制剤よりもずっと効果があるので」
「つ、番って薬なんですか……?」
「由莉さんの想像する薬とは違うと思いますが……まぁ、身体に害の無い麻薬のようなものです。誰かと番う前であれば、オメガにとってのアルファは全員そういう存在なんですけどね」
そういう言い方をされると、確かに由莉にも覚えがあった。
ヒート中にアルファが与えてくれるものは、熱や疼きといった症状を軽くさせてくれる効果があるのだと思う。
だけど少量だけでは足りなくて、もっと腹の奥に欲しいと思ってしまって、理性が溶けてしまう恐ろしいものだった。
「……あの、隆一さんは」
「ああ、すみません。僕は一旦席を外すので、隆一と二人で今後どうするのか、しっかり話し合ってくださいね」
由莉の言葉を聞かないようにと気を使ったのか、春川はそれだけ言って一度病室から出て行ってしまった。
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