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初恋の話
4-2.これ以上なくさないように
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「ハウバンから簡単に話は聞いているのよ。でもせっかくならリーシャの口から馴れ初めを聞きたいじゃない?」
「え? あ……お父様、なんて言っていたの……?」
「あら、ルビリアに滞在していた時に、結婚の約束をしたんでしょう? それがきっかけでプロポーズされたって話だったけど、あの人ったら本当にそれしか教えてくれないんだもの。どんな再会だったのとか、いろいろと聞きたいじゃない」
ウキウキ、ワクワク、キラキラ。
そんな効果音がつきそうな表情で見つめられ、リーシャは心の中で溜息を吐く。
そこだけの説明を聞くと、確かに母の好みそうな話だなぁと思った。
家の本棚には母が取り寄せたロマンス小説がたくさん並んでいたし、恋愛が演目のお芝居を母が好んでよく見に行っていたことを思い出す。
少し前ならキラキラした話が出来たかもしれないけれど、今ではもう魔力を持つ後継と商会とのパイプだけを望まれた政略結婚だ。楽しい話にはなりそうもない。
「あのね、お母様……」
「それにしても、ダニス殿下って本当に素敵な方ねぇ。リーシャが子供の頃、よく男の子と遊んでいたって教えてくれたけど、あれってダニス殿下のことだったのね」
「……え? 遊んでた……?」
「その子とまさか結婚の約束までしているなんて思わなかったけれど。今になって約束を果たすなんて、本当にロマンチックで素敵よね」
ふふっと笑みを向けられて、一瞬だけ頭を過った期待にまた影が落ちる。
リーシャが結婚の約束をした相手はダニスではないし、その約束が果たされることはないのだ。
子供の頃からずっと想いあっていた子と再会して結婚だなんて、もしもそんなことが起きたら、確かにロマンチックで素敵だろう。
しかし子供の頃に交わした約束を守りたいなんてリーシャは考えてもいないし、それを守る義務もないのだ。
幼い頃に何も考えずに交わした約束に深い意味はなく、相手の顔さえも思い出せない。
リーシャの奥底に眠っていた記憶は、政略結婚を円滑に進めるため、手っ取り早く近付く理由に使われただけの何の意味もない約束だった。
「……その、違ったの。結婚の約束をした人は別の人で……」
そこまで言いかけたところで、リーシャは一度言葉を止めてしまう。
世話係の使用人は気を遣って席を外してくれていて、室内にはリーシャと母親の二人きりだ。聞かれて困る相手もいないのだが、それでもどう説明すればいいのか分からなかった。
(少しでも言い方を間違えたら、ダニス様が悪者みたいな誤解をされてしまいそう)
ダニスときちんと話が出来たわけではないけれど、彼がリーシャの記憶を利用してきっかけを作ったことは、確定と考えていいと思う。
結果的に最初から嘘をつかれていたということになるのだろうけど、リーシャはその行動を責める気にはなれなかった。
約束を交わしたことをしっかり覚えていたわけでもないのに、深く考えず城に滞在することを決めたのは自分自身だ。
それなのに、ダニスを好きになってから初めての感情に戸惑い、彼との思い出がないことが不安で勝手な行動をしてしまったと思う。その結果、ダニスの好きな人がリーシャではないと自ら暴きにいき、婚約を破棄したいと言い出したことでダニスを焦らせ、うまくいっていた関係まで壊してしまった。
全部が裏目に出ている気がして嫌になる。
ダニスの言動に浮かれて甘えて好きになって、こんな状況になっても懲りずに想いは残ったまま。全てを暴いてしまった今となっては必要ないことなのに、それでも、好きでいてくれる演技を続けて欲しかったと願ってしまう。
自分の行動すべてが恥ずかしい。しかしそこを伏せて話そうとすると、ダニスに騙されていたような話になってしまう気がした。
どう説明しようかと必死に言葉を探していると、不思議そうな表情をした母親にリーシャは顔を覗き込まれる。
「リーシャ?」
「あ、その……違ったの。私がいろいろと勘違いしていたみたいで……。なんというか、思い出とか約束した相手の名前とか、最初からちゃんと覚えていたらよかったのになって……」
言いながら、卓上に置きっぱなしになっていた絵本にチラリと視線を向ける。中に挟んだ契約書はそのままで、あの日以降再び見ることもしていない。結局、相手の名前は分からずじまいだ。
リーシャの目の動きを追って、母も同じ方向に視線を向けたのだろう。深い緑色の表紙を見て、ふふっと笑い声を溢した。
「あらあら、こんなところで見るなんて。あの絵本、随分と懐かしいわね」
「え? お母様、覚えてるの?」
「もちろん、よく覚えているわ。高熱でうなされていたリーシャが寝込みながら抱きしめて、ずっと離さなかった本だもの」
懐かしい光景を思い出すように目を細め、リーシャを見つめながらおかしそうに笑う。「よくよく考えると、その本を抱きしめて眠ったのが、初めてルビリアに滞在した時のリーシャの最後の思い出なのよね」と続けられ、言われた意味がよく分からなかった。
「えっと、最後の思い出って言われても全然思い出せなくて……絵本を抱きしめて眠るようなことが何かあったの?」
とても抱き心地がいいとは思えないけれど。
そんなことを考えながら口にした質問に、思ってもいなかった返事をリーシャは聞くことになった。
「ほら、最後は確か……意地悪されたって泣きながら宿に帰ってきて、それきりになっていたでしょう? あのままルビリアを出てしまったから、きっとその時の子とは仲直りできていないのよね?」
「え……」
――それはまるで、どこかで聞いたような話。
喧嘩別れになって、それっきり一度も会わずに離れてしまった子がいるのだと。そんな話と同じようなことを、確かにクリスが言っていた。
「……い、今の話って、どういうこと?」
訊ねる声が少しだけ震えた。
期待したって意味なんてないと分かっているはずなのに、どうしてこんなにも胸が騒ぐのだろうか。
ついさっき、自分の行動を恥じたばっかりなのに。
ただダニスとの共通点があるかもしれないというそれだけで、答えを待つ心臓がうるさい。
「確か、そうねぇ……ルビリアを発つ数日前にリーシャがびしょ濡れになって帰ってきて、そのせいで高熱を出したのよ。お友達に意地悪されて大切なものを失くしちゃったって泣いていてね、これはもう失くしたくないからって言いながら、寝てる間もずっと絵本を抱きしめたまま手離さなかったの。熱が下がったら興味を失ったみたいで、そのあと本はずっと放置されていたけれど」
「……それ、本当に?」
「あら、リーシャは覚えていないの? まあ、熱が下がった時には、その辺りであったこと忘れちゃったみたいだったし、リーシャはまだ小さかったものねえ」
「……っ」
話を聞いても何も思い出せないのに、自分勝手な期待だけが胸の中で膨らんでしまう。
もし、その時に喧嘩した子がダニスだとしたら。
もし本当に、その頃にダニスと会っていたとしたら――なんて。
クリスから聞いた話に、縋りつきたいだけなのかもしれない。
それでも今は、なんでもいいから早く、とにかく早く、ダニスと話がしたいと思った。
「え? あ……お父様、なんて言っていたの……?」
「あら、ルビリアに滞在していた時に、結婚の約束をしたんでしょう? それがきっかけでプロポーズされたって話だったけど、あの人ったら本当にそれしか教えてくれないんだもの。どんな再会だったのとか、いろいろと聞きたいじゃない」
ウキウキ、ワクワク、キラキラ。
そんな効果音がつきそうな表情で見つめられ、リーシャは心の中で溜息を吐く。
そこだけの説明を聞くと、確かに母の好みそうな話だなぁと思った。
家の本棚には母が取り寄せたロマンス小説がたくさん並んでいたし、恋愛が演目のお芝居を母が好んでよく見に行っていたことを思い出す。
少し前ならキラキラした話が出来たかもしれないけれど、今ではもう魔力を持つ後継と商会とのパイプだけを望まれた政略結婚だ。楽しい話にはなりそうもない。
「あのね、お母様……」
「それにしても、ダニス殿下って本当に素敵な方ねぇ。リーシャが子供の頃、よく男の子と遊んでいたって教えてくれたけど、あれってダニス殿下のことだったのね」
「……え? 遊んでた……?」
「その子とまさか結婚の約束までしているなんて思わなかったけれど。今になって約束を果たすなんて、本当にロマンチックで素敵よね」
ふふっと笑みを向けられて、一瞬だけ頭を過った期待にまた影が落ちる。
リーシャが結婚の約束をした相手はダニスではないし、その約束が果たされることはないのだ。
子供の頃からずっと想いあっていた子と再会して結婚だなんて、もしもそんなことが起きたら、確かにロマンチックで素敵だろう。
しかし子供の頃に交わした約束を守りたいなんてリーシャは考えてもいないし、それを守る義務もないのだ。
幼い頃に何も考えずに交わした約束に深い意味はなく、相手の顔さえも思い出せない。
リーシャの奥底に眠っていた記憶は、政略結婚を円滑に進めるため、手っ取り早く近付く理由に使われただけの何の意味もない約束だった。
「……その、違ったの。結婚の約束をした人は別の人で……」
そこまで言いかけたところで、リーシャは一度言葉を止めてしまう。
世話係の使用人は気を遣って席を外してくれていて、室内にはリーシャと母親の二人きりだ。聞かれて困る相手もいないのだが、それでもどう説明すればいいのか分からなかった。
(少しでも言い方を間違えたら、ダニス様が悪者みたいな誤解をされてしまいそう)
ダニスときちんと話が出来たわけではないけれど、彼がリーシャの記憶を利用してきっかけを作ったことは、確定と考えていいと思う。
結果的に最初から嘘をつかれていたということになるのだろうけど、リーシャはその行動を責める気にはなれなかった。
約束を交わしたことをしっかり覚えていたわけでもないのに、深く考えず城に滞在することを決めたのは自分自身だ。
それなのに、ダニスを好きになってから初めての感情に戸惑い、彼との思い出がないことが不安で勝手な行動をしてしまったと思う。その結果、ダニスの好きな人がリーシャではないと自ら暴きにいき、婚約を破棄したいと言い出したことでダニスを焦らせ、うまくいっていた関係まで壊してしまった。
全部が裏目に出ている気がして嫌になる。
ダニスの言動に浮かれて甘えて好きになって、こんな状況になっても懲りずに想いは残ったまま。全てを暴いてしまった今となっては必要ないことなのに、それでも、好きでいてくれる演技を続けて欲しかったと願ってしまう。
自分の行動すべてが恥ずかしい。しかしそこを伏せて話そうとすると、ダニスに騙されていたような話になってしまう気がした。
どう説明しようかと必死に言葉を探していると、不思議そうな表情をした母親にリーシャは顔を覗き込まれる。
「リーシャ?」
「あ、その……違ったの。私がいろいろと勘違いしていたみたいで……。なんというか、思い出とか約束した相手の名前とか、最初からちゃんと覚えていたらよかったのになって……」
言いながら、卓上に置きっぱなしになっていた絵本にチラリと視線を向ける。中に挟んだ契約書はそのままで、あの日以降再び見ることもしていない。結局、相手の名前は分からずじまいだ。
リーシャの目の動きを追って、母も同じ方向に視線を向けたのだろう。深い緑色の表紙を見て、ふふっと笑い声を溢した。
「あらあら、こんなところで見るなんて。あの絵本、随分と懐かしいわね」
「え? お母様、覚えてるの?」
「もちろん、よく覚えているわ。高熱でうなされていたリーシャが寝込みながら抱きしめて、ずっと離さなかった本だもの」
懐かしい光景を思い出すように目を細め、リーシャを見つめながらおかしそうに笑う。「よくよく考えると、その本を抱きしめて眠ったのが、初めてルビリアに滞在した時のリーシャの最後の思い出なのよね」と続けられ、言われた意味がよく分からなかった。
「えっと、最後の思い出って言われても全然思い出せなくて……絵本を抱きしめて眠るようなことが何かあったの?」
とても抱き心地がいいとは思えないけれど。
そんなことを考えながら口にした質問に、思ってもいなかった返事をリーシャは聞くことになった。
「ほら、最後は確か……意地悪されたって泣きながら宿に帰ってきて、それきりになっていたでしょう? あのままルビリアを出てしまったから、きっとその時の子とは仲直りできていないのよね?」
「え……」
――それはまるで、どこかで聞いたような話。
喧嘩別れになって、それっきり一度も会わずに離れてしまった子がいるのだと。そんな話と同じようなことを、確かにクリスが言っていた。
「……い、今の話って、どういうこと?」
訊ねる声が少しだけ震えた。
期待したって意味なんてないと分かっているはずなのに、どうしてこんなにも胸が騒ぐのだろうか。
ついさっき、自分の行動を恥じたばっかりなのに。
ただダニスとの共通点があるかもしれないというそれだけで、答えを待つ心臓がうるさい。
「確か、そうねぇ……ルビリアを発つ数日前にリーシャがびしょ濡れになって帰ってきて、そのせいで高熱を出したのよ。お友達に意地悪されて大切なものを失くしちゃったって泣いていてね、これはもう失くしたくないからって言いながら、寝てる間もずっと絵本を抱きしめたまま手離さなかったの。熱が下がったら興味を失ったみたいで、そのあと本はずっと放置されていたけれど」
「……それ、本当に?」
「あら、リーシャは覚えていないの? まあ、熱が下がった時には、その辺りであったこと忘れちゃったみたいだったし、リーシャはまだ小さかったものねえ」
「……っ」
話を聞いても何も思い出せないのに、自分勝手な期待だけが胸の中で膨らんでしまう。
もし、その時に喧嘩した子がダニスだとしたら。
もし本当に、その頃にダニスと会っていたとしたら――なんて。
クリスから聞いた話に、縋りつきたいだけなのかもしれない。
それでも今は、なんでもいいから早く、とにかく早く、ダニスと話がしたいと思った。
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