16 / 31
痛い①
しおりを挟む
***
その日の朝は昨日と違い、恭弥くんに抱きしめられている状態で目を覚ました。
閉じ込められているように窮屈で、触れて混ざり合った体温が虚しい。私が少し身動ぎするだけで、寝息を立てていた恭弥くんまで目を覚ましてしまう。
「あ……、ごめんね。起こしちゃって」
「あー……んん、朝か」
「うん。でも、私は明るくて目が覚めちゃっただけだから、恭弥くんはまだゆっくり寝ててもいいし」
私はまだ、恭弥くんの腕の中にいる。
離して欲しいという意味を込めて軽く胸を押すと、距離を戻すように恭弥くんの腕に力が入った。
起きたばかりでも昨夜と変わらない腕の力に、私の身体はびくりと震えてしまう。密着したままなのだから、私の反応は恭弥くんにも伝わってしまっただろう。
煩わしそうに、恭弥くんが溜め息を吐いた。
「もう出るの? どうして?」
不機嫌そうに聞こえる声は、寝起きだからというわけではないだろう。
私の反応が面倒臭いと、暗にそう言われているように感じる。
「引越しの片付けとか、他にもいろいろ……したいことがまだあるし、今日は朝ごはんの準備も頑張りたいから」
「そういうのって疲れない? これが妻の義務だからって態度で、若菜はなんでもしようとするね」
「へ……」
「義務感でやったことで昨日みたいに爆発されたら、僕としては堪らないんだけど」
爆発、というのは、昨夜の私が泣いてしまったことを指しているのだろう。
恭弥くんが優しく触ってくれるから期待して、急に彼女の話を持ち出して困らせた。責めるようなことを言ってしまったし、いきなり癇癪を起こしたようなものだ。
爆発と言われても仕方がない。
「……昨日のは、その、私も覚悟が足りてなくて、感情的になってごめんなさい。でも、もう本当に大丈夫だから」
「たった一日で何か変わるとも思えないし、口で大丈夫って言われただけで僕は安心なんてできないよ」
「え、っと……昨日恭弥くんに言われて、考えても意味がないことだって分かったから、ちゃんと自分の中で折り合いつけたよ?」
「そういう顔には見えないから言ってるんだよ。嫌なこと無理強いさせて、不満募らせて限界迎えて勝手に出ていかれたら困るから」
言われた瞬間、顔が引き攣る。
私はまだ、何か期待するような顔をしていたのだろうか。
恭弥くんが目覚めた時から、頑張って表情を作っていたつもりだった。穏やかに笑って、もう私は何も気にしていないとアピールするつもりで、声だって明るく出すように努めた。
選ばれない私は不幸ですと言うつもりはないし、そんなことで気を引きたいとも思っていない。
恭弥くんの目に、私はどれだけ痛々しく映っているのだろう。
「嫌なことを無理強いされてるなんて、そんな風に思ってないよ。恭弥くんと結婚することだって、私が望んで選んだことなんだから」
加賀家の嫁にいくとはどういうことなのか、私はしっかりと教育されている。
恭弥くんが過ごしやすい環境を作るため、私にできることは全て頑張らなくてはいけない。
必要なのはそれだけなのに、恭弥くんが私を好きになってくれたらもっと幸せなのにと、そんな欲を出してしまった。
そういう意味で好きになってもらえなくても、昔の私は恭弥くんに認めてもらえるだけで嬉しくて、満足できたはずなのに。
「昨日僕に散々好き勝手されたのに、朝から動く体力なんて残ってる?」
「っだ、大丈夫だよ。心配してくれるのは嬉しいけど、早く恭弥くんに認めてもらいたいし、もっと頑張りたいなって思ったから……。あの、本当に、細かいことは気にしないで」
どこまですれば、今の私は認めてもらえるのだろうか。
広くて歴史ある日本家屋で生活する予定だったはずが、最新の家電が揃えられた新築のマンションに私は住まわせてもらっている。
用事がないなら頻繁に行く必要はないと恭弥くんに言われていて、加賀庵からも本邸からも遠い土地だ。
本来するはずであった事務作業や裏方の手伝いすらしていないのに、家事の手間や負担もかなり少なく済んでしまう。
もちろん、それは悪いことではないのだろう。機械の手を借りることを否定したいわけではないし、非効率なことが大切なわけではない。
私が手を出さなくても加賀庵の経営は上手くいっていて、優秀な社員が育っていれば、ただ嫁入りしただけの私が仕事の方で必要とされることもない。
もともと私は、従業員として雇われたわけではないのだ。
しかしそうなると、私が恭弥くんのために提供できるものなんて本当に少ししか残らない。
それなら、その残った少しを完璧にこなさないと、本当に私が恭弥くんと結婚した意味がなくなってしまう。
ただでさえ昨日の私は、泣いて拒んで爆発して、恭弥くんを困らせたのだ。これ以上に面倒臭い面を見せたくないし、負担に思われたくもない。
何もできない焦りと罪悪感を隠して、恭弥くんの重荷にならないようにニコニコしながら、花嫁修行で習ったことを全力で活かすのが最適解だ。
セックスだって同じであろう。私以外の人とした方が恭弥くんは気持ち良いのだから、ただ身近で手軽に使える存在になれるように、せめて面倒臭い反応はしないように努めなければならない。
セックスは「妻としての義務」ではあるが、昨夜の時点で私はそこまで割り切れていなかった。だからこそ昨日は爆発してしまったのだ。
もう、あんな風に泣いたりしない。
「あの、恭弥くん。私キッチンに行きたいから」
「声、少し掠れてるね」
「そんなこと……あ、でも、痛みとかないし普通に話せるよ」
「……身体は? 平気?」
「うん、平気」
ヘラっと笑って言ってみせると、恭弥くんの眉間に皺が寄る。
昨日から、もう何回その顔を見ただろうか。本当に私は、恭弥くんを苛立たせることだけは上手いらしい。
「もういい、君はゆっくりしてて。お腹空いてるなら朝は僕が用意する」
「え……」
「若菜が無理して笑ってること、どうして僕が気付かないと思うの」
「……えっと」
なにを言えばいいのか分からず言葉が詰まる。
恭弥くんにそんなことはさせられないのに、今の彼を止めていいのか分からない。
「っあの、私は全然……無理して笑ってるわけじゃないし……」
「嘘。つらそうな顔してるって自覚した方がいいよ。僕だって無理させたの分かってるし、動くのがつらいなら言ってくれていい。別に家事を任せたくて一緒に住んでるわけでもないんだ」
「じゃあ、あの……セックス要員なの、私?」
言ってしまった瞬間に、分かりやすく恭弥くんの表情が歪む。
昨夜に引き続き、私は最悪な言葉を選んでしまったらしい。
後悔してもなかったことにはできず、吐き捨てるように漏らされた恭弥くんの声に、胸の辺りがキリキリと痛む。
「はっ……ほんと、馬鹿じゃないの」
「でも、私は今のところ、それ以外に何もできてないよね……?」
「だからなんで……あー……いや、それはごめん。勘違いさせるようなことをした僕も悪い。だけど本当に、若菜のことをそんな風には思ってないから」
どちらが悪いという話ではなく、最初からこの結婚自体が間違っていたのだろう。
恭弥くんが本命の彼女と結婚できていたら、ここまで面倒臭い話にはなっていなかった。
「あの、私も覚悟してたはずなのに全然だめで……中途半端な気持ちで結婚しちゃったこと、ごめんなさい」
「……もういいよ、それは。結婚できないって言われる方が僕にとってはきつかった」
私と結婚しない方が、意外といろいろ上手くいったのではないかと思ってしまう。だけど、もう余計なことは口にしない。
話題を逸らすように「とりあえず、何か食べようよ」と口にし、終わりの見えないこの会話がこれ以上続かないようにした。
「……そうだね。昨日と同じでいいなら僕の方で用意するから、若菜はもう少しゆっくりしてからおいで」
「え? ……あ、本当に身体がつらいわけじゃないし、私も恭弥くんと一緒に準備するよ。少しでも奥さんらしいことしたいから、あの、それも迷惑……?」
張り詰めるようだった雰囲気が、微かに緩んだ。
恭弥くんの話し方が柔らかいものに戻ったことが、今はこんなにも安心する。
「分かった。リビングで待ってるから、一度シャワーだけ浴びておいで。泣き跡も残ってるし、さっぱりしてきた方がいいよ」
「ん、うん。あの、すぐに戻るから」
「ちゃんと待ってる。急がなくてもいいよ」
頷いてから寝室を抜け、恭弥くんを待たせないように脱衣所へと急ぐ。
昨日も恭弥くんが後処理をしてくれたみたいだが、寝汗のせいか少し身体がベタついている感じがした。恥ずかしいもので汚してしまった下着も替えた方がいいだろう。
脱衣所の扉を閉め、着ていた服を脱いでいく。上の服を脱いだところで鏡の中の自分と目が合い、その姿にひゅっと私の喉が鳴った。
その日の朝は昨日と違い、恭弥くんに抱きしめられている状態で目を覚ました。
閉じ込められているように窮屈で、触れて混ざり合った体温が虚しい。私が少し身動ぎするだけで、寝息を立てていた恭弥くんまで目を覚ましてしまう。
「あ……、ごめんね。起こしちゃって」
「あー……んん、朝か」
「うん。でも、私は明るくて目が覚めちゃっただけだから、恭弥くんはまだゆっくり寝ててもいいし」
私はまだ、恭弥くんの腕の中にいる。
離して欲しいという意味を込めて軽く胸を押すと、距離を戻すように恭弥くんの腕に力が入った。
起きたばかりでも昨夜と変わらない腕の力に、私の身体はびくりと震えてしまう。密着したままなのだから、私の反応は恭弥くんにも伝わってしまっただろう。
煩わしそうに、恭弥くんが溜め息を吐いた。
「もう出るの? どうして?」
不機嫌そうに聞こえる声は、寝起きだからというわけではないだろう。
私の反応が面倒臭いと、暗にそう言われているように感じる。
「引越しの片付けとか、他にもいろいろ……したいことがまだあるし、今日は朝ごはんの準備も頑張りたいから」
「そういうのって疲れない? これが妻の義務だからって態度で、若菜はなんでもしようとするね」
「へ……」
「義務感でやったことで昨日みたいに爆発されたら、僕としては堪らないんだけど」
爆発、というのは、昨夜の私が泣いてしまったことを指しているのだろう。
恭弥くんが優しく触ってくれるから期待して、急に彼女の話を持ち出して困らせた。責めるようなことを言ってしまったし、いきなり癇癪を起こしたようなものだ。
爆発と言われても仕方がない。
「……昨日のは、その、私も覚悟が足りてなくて、感情的になってごめんなさい。でも、もう本当に大丈夫だから」
「たった一日で何か変わるとも思えないし、口で大丈夫って言われただけで僕は安心なんてできないよ」
「え、っと……昨日恭弥くんに言われて、考えても意味がないことだって分かったから、ちゃんと自分の中で折り合いつけたよ?」
「そういう顔には見えないから言ってるんだよ。嫌なこと無理強いさせて、不満募らせて限界迎えて勝手に出ていかれたら困るから」
言われた瞬間、顔が引き攣る。
私はまだ、何か期待するような顔をしていたのだろうか。
恭弥くんが目覚めた時から、頑張って表情を作っていたつもりだった。穏やかに笑って、もう私は何も気にしていないとアピールするつもりで、声だって明るく出すように努めた。
選ばれない私は不幸ですと言うつもりはないし、そんなことで気を引きたいとも思っていない。
恭弥くんの目に、私はどれだけ痛々しく映っているのだろう。
「嫌なことを無理強いされてるなんて、そんな風に思ってないよ。恭弥くんと結婚することだって、私が望んで選んだことなんだから」
加賀家の嫁にいくとはどういうことなのか、私はしっかりと教育されている。
恭弥くんが過ごしやすい環境を作るため、私にできることは全て頑張らなくてはいけない。
必要なのはそれだけなのに、恭弥くんが私を好きになってくれたらもっと幸せなのにと、そんな欲を出してしまった。
そういう意味で好きになってもらえなくても、昔の私は恭弥くんに認めてもらえるだけで嬉しくて、満足できたはずなのに。
「昨日僕に散々好き勝手されたのに、朝から動く体力なんて残ってる?」
「っだ、大丈夫だよ。心配してくれるのは嬉しいけど、早く恭弥くんに認めてもらいたいし、もっと頑張りたいなって思ったから……。あの、本当に、細かいことは気にしないで」
どこまですれば、今の私は認めてもらえるのだろうか。
広くて歴史ある日本家屋で生活する予定だったはずが、最新の家電が揃えられた新築のマンションに私は住まわせてもらっている。
用事がないなら頻繁に行く必要はないと恭弥くんに言われていて、加賀庵からも本邸からも遠い土地だ。
本来するはずであった事務作業や裏方の手伝いすらしていないのに、家事の手間や負担もかなり少なく済んでしまう。
もちろん、それは悪いことではないのだろう。機械の手を借りることを否定したいわけではないし、非効率なことが大切なわけではない。
私が手を出さなくても加賀庵の経営は上手くいっていて、優秀な社員が育っていれば、ただ嫁入りしただけの私が仕事の方で必要とされることもない。
もともと私は、従業員として雇われたわけではないのだ。
しかしそうなると、私が恭弥くんのために提供できるものなんて本当に少ししか残らない。
それなら、その残った少しを完璧にこなさないと、本当に私が恭弥くんと結婚した意味がなくなってしまう。
ただでさえ昨日の私は、泣いて拒んで爆発して、恭弥くんを困らせたのだ。これ以上に面倒臭い面を見せたくないし、負担に思われたくもない。
何もできない焦りと罪悪感を隠して、恭弥くんの重荷にならないようにニコニコしながら、花嫁修行で習ったことを全力で活かすのが最適解だ。
セックスだって同じであろう。私以外の人とした方が恭弥くんは気持ち良いのだから、ただ身近で手軽に使える存在になれるように、せめて面倒臭い反応はしないように努めなければならない。
セックスは「妻としての義務」ではあるが、昨夜の時点で私はそこまで割り切れていなかった。だからこそ昨日は爆発してしまったのだ。
もう、あんな風に泣いたりしない。
「あの、恭弥くん。私キッチンに行きたいから」
「声、少し掠れてるね」
「そんなこと……あ、でも、痛みとかないし普通に話せるよ」
「……身体は? 平気?」
「うん、平気」
ヘラっと笑って言ってみせると、恭弥くんの眉間に皺が寄る。
昨日から、もう何回その顔を見ただろうか。本当に私は、恭弥くんを苛立たせることだけは上手いらしい。
「もういい、君はゆっくりしてて。お腹空いてるなら朝は僕が用意する」
「え……」
「若菜が無理して笑ってること、どうして僕が気付かないと思うの」
「……えっと」
なにを言えばいいのか分からず言葉が詰まる。
恭弥くんにそんなことはさせられないのに、今の彼を止めていいのか分からない。
「っあの、私は全然……無理して笑ってるわけじゃないし……」
「嘘。つらそうな顔してるって自覚した方がいいよ。僕だって無理させたの分かってるし、動くのがつらいなら言ってくれていい。別に家事を任せたくて一緒に住んでるわけでもないんだ」
「じゃあ、あの……セックス要員なの、私?」
言ってしまった瞬間に、分かりやすく恭弥くんの表情が歪む。
昨夜に引き続き、私は最悪な言葉を選んでしまったらしい。
後悔してもなかったことにはできず、吐き捨てるように漏らされた恭弥くんの声に、胸の辺りがキリキリと痛む。
「はっ……ほんと、馬鹿じゃないの」
「でも、私は今のところ、それ以外に何もできてないよね……?」
「だからなんで……あー……いや、それはごめん。勘違いさせるようなことをした僕も悪い。だけど本当に、若菜のことをそんな風には思ってないから」
どちらが悪いという話ではなく、最初からこの結婚自体が間違っていたのだろう。
恭弥くんが本命の彼女と結婚できていたら、ここまで面倒臭い話にはなっていなかった。
「あの、私も覚悟してたはずなのに全然だめで……中途半端な気持ちで結婚しちゃったこと、ごめんなさい」
「……もういいよ、それは。結婚できないって言われる方が僕にとってはきつかった」
私と結婚しない方が、意外といろいろ上手くいったのではないかと思ってしまう。だけど、もう余計なことは口にしない。
話題を逸らすように「とりあえず、何か食べようよ」と口にし、終わりの見えないこの会話がこれ以上続かないようにした。
「……そうだね。昨日と同じでいいなら僕の方で用意するから、若菜はもう少しゆっくりしてからおいで」
「え? ……あ、本当に身体がつらいわけじゃないし、私も恭弥くんと一緒に準備するよ。少しでも奥さんらしいことしたいから、あの、それも迷惑……?」
張り詰めるようだった雰囲気が、微かに緩んだ。
恭弥くんの話し方が柔らかいものに戻ったことが、今はこんなにも安心する。
「分かった。リビングで待ってるから、一度シャワーだけ浴びておいで。泣き跡も残ってるし、さっぱりしてきた方がいいよ」
「ん、うん。あの、すぐに戻るから」
「ちゃんと待ってる。急がなくてもいいよ」
頷いてから寝室を抜け、恭弥くんを待たせないように脱衣所へと急ぐ。
昨日も恭弥くんが後処理をしてくれたみたいだが、寝汗のせいか少し身体がベタついている感じがした。恥ずかしいもので汚してしまった下着も替えた方がいいだろう。
脱衣所の扉を閉め、着ていた服を脱いでいく。上の服を脱いだところで鏡の中の自分と目が合い、その姿にひゅっと私の喉が鳴った。
110
お気に入りに追加
770
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
平凡令嬢の婚活事情〜あの人だけは、絶対ナイから!〜
本見りん
恋愛
「……だから、ミランダは無理だって!!」
王立学園に通う、ミランダ シュミット伯爵令嬢17歳。
偶然通りかかった学園の裏庭でミランダ本人がここにいるとも知らず噂しているのはこの学園の貴族令息たち。
……彼らは、決して『高嶺の花ミランダ』として噂している訳ではない。
それは、ミランダが『平凡令嬢』だから。
いつからか『平凡令嬢』と噂されるようになっていたミランダ。『絶賛婚約者募集中』の彼女にはかなり不利な状況。
チラリと向こうを見てみれば、1人の女子生徒に3人の男子学生が。あちらも良くない噂の方々。
……ミランダは、『あの人達だけはナイ!』と思っていだのだが……。
3万字少しの短編です。『完結保証』『ハッピーエンド』です!
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる