義理の兄に恋をした

香月 咲乃

文字の大きさ
上 下
24 / 58

23 脱衣所で鉢合わせ

しおりを挟む
 涼太はシャワーを浴びようと脱衣所の扉を開けた。

 すると——。

 風呂上がりのひまりが裸で立っており、ちょうどバスタオルで髪を吹いているところだった。

「りょ——」

 涼太は慌ててひまりの口を押さえ、脱衣所の鍵を閉める。

「ごめん、ひまりが風呂入ってるって知らなくて……。親に聞こえるから静かにしろよ?」

 涼太は小声でひまりの耳元に話しかけ、ひまりは黙って頷いた。

「どうするの? 2人でいるところバレたら……」
「少しだけ」

 涼太はひまりを浴室へ連れ込み、音をごまかすためにシャワーを流し始めた。
 ひまりはあそこをジワリと濡らす。

「ひまり、鍵締めろって何度も言ったよな?」

 涼太はひまりの胸を揉みながら耳元で優しく注意する。

「は……はあ、はあ……ごめん……」

 ひまりは感じすぎて答えるのがやっとだった。

 ——恥ずかしくて言えないけど、片想いしてた時、りょうちゃんに意識して欲しかったからわざと鍵しめないようにしてたんだよ? 裸を見せたら、いつか私を欲しくなってくれるって期待してたんだから……。

「付き合う前に何度もひまりの裸見て、毎回我慢するの大変だったんだぞ。どんどん体が女になっていくし、俺、どうしていいかわからなかった」

 ——りょうちゃんがそう思ってくれてたなんて、嬉しいな……。

「こんなエロい体になって……絶対誰にも見せんなよ? 俺だけのものだから……」

 涼太はそう言うと、ひまりの濡れた部分に指を入れ、出し入れし始めた。

「はああ……あっ、はあ、はあ……」

 ——どうしよう、すぐにイっちゃう……。

 感度が良すぎるひまりは、すぐに体をしびれさせ、床にへたり込んだ。

「ひまり、ベッドで待ってて。シャワー浴びたらすぐいくから」


***


 ひまりの部屋。

「——あ……はあ、はあ……んっ」

 お風呂後すぐだったこともあり、涼太はひまりの後ろを重点的に刺激していた。

 ——うしろ、久しぶりだな……。汚いのに、いっぱい舐めてくれてる……やばい、気持ちいい……。

 涼太の指が後ろの穴に入り、舌は前へ移る。

「んーんっ、はあ、はああ……」

 ひまりは布団で口を押さえ、声を必死に我慢する。
 その表情がいやらしすぎて涼太は見とれていた。

「ひまり、入れるよ」

 涼太はびちょちょに濡れたひまりの中へ入れた。

 ——あ……気持ちいい……。昔の私に教えたいな……りょうちゃんは私の裸に欲情してたってこと。今はこんなに私の中でりょうちゃんは気持ちよくなってくれてるよ。

 目を瞑ってうっとりしている涼太をひまりは愛おしそうに見つめる。

 ——ほら、息も荒くなってきて……いつもはクールなりょうちゃんが私の前ではこんなにエッチで乱れてるよ……。過去のひまり、今は幸せだから、心配しないで……。

 その後、2人は最高の気持ち良さを同時に味わった。


 2人はそのまま一緒のベッドで寝ることに。

「——りょうちゃん、今度友達とハロウィンのコスプレ買いに行くんだけど、何がいい?」
「コスプレして街で歩くの?」
「ダメ?」
「ダメ。コート着て隠すならかろうじて許す。露出厳禁な」
「大丈夫、カラオケで着るだけだから」
「部屋から出るときはちゃんと隠せよ?」
「わかったよ。で、なにがいい?」
「うーん……網タイツのナース」

 涼太は真剣な眼差しで答えた。
 ひまりは軽く吹き出す。

「ふっ、それ、エッチだね」
「網タイツは俺の前だけな? 当日はちゃんと透けないタイツを履くように」
「はーい、先生」
「そういえば、化学の授業で白衣買ったんだよ。今度、それ着てシようか」

 ひまりは顔を赤くした。

「いいよ、涼太先生」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。

水鏡あかり
恋愛
 姫様に「あの人との初夜で粗相をしてしまうのが不安だから、貴女のを見せて」とお願いされた、姫様至上主義の侍女・真砂《まさご》。自分の拙い閨の経験では参考にならないと思いつつ、大事な姫様に懇願されて、引き受けることに。  真砂には気になる相手・檜佐木《ひさぎ》がいたものの、過去に一度、檜佐木の誘いを断ってしまっていたため、いまさら言えず、姫様の提案で、相手役は姫の夫である若様に選んでいただくことになる。  しかし、実演の当夜に閨に現れたのは、檜佐木で。どうも怒っているようなのだがーー。 主君至上主義な従者同士の恋愛が大好きなので書いてみました! ちょっと言葉責めもあるかも。

男友達の家で寝ていたら、初めてをぐちゃぐちゃに奪われました。

抹茶
恋愛
現代設定 ノーマルな処女喪失SEX

寡黙な彼は欲望を我慢している

山吹花月
恋愛
近頃態度がそっけない彼。 夜の触れ合いも淡白になった。 彼の態度の変化に浮気を疑うが、原因は真逆だったことを打ち明けられる。 「お前が可愛すぎて、抑えられないんだ」 すれ違い破局危機からの仲直りいちゃ甘らぶえっち。 ◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。

元男爵令嬢ですが、物凄く性欲があってエッチ好きな私は現在、最愛の夫によって毎日可愛がられています

一ノ瀬 彩音
恋愛
元々は男爵家のご令嬢であった私が、幼い頃に父親に連れられて訪れた屋敷で出会ったのは当時まだ8歳だった、 現在の彼であるヴァルディール・フォルティスだった。 当時の私は彼のことを歳の離れた幼馴染のように思っていたのだけれど、 彼が10歳になった時、正式に婚約を結ぶこととなり、 それ以来、ずっと一緒に育ってきた私達はいつしか惹かれ合うようになり、 数年後には誰もが羨むほど仲睦まじい関係となっていた。 そして、やがて大人になった私と彼は結婚することになったのだが、式を挙げた日の夜、 初夜を迎えることになった私は緊張しつつも愛する人と結ばれる喜びに浸っていた。 ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件

百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。 そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。 いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。) それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる! いいんだけど触りすぎ。 お母様も呆れからの憎しみも・・・ 溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。 デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。 アリサはの気持ちは・・・。

天然王妃は国王陛下に溺愛される~甘く淫らに啼く様~

一ノ瀬 彩音
恋愛
クレイアは天然の王妃であった。 無邪気な笑顔で、その豊満過ぎる胸を押し付けてくるクレイアが可愛くて仕方がない国王。 そんな二人の間に二人の側室が邪魔をする! 果たして国王と王妃は結ばれることが出来るのか!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

〈短編版〉騎士団長との淫らな秘め事~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~

二階堂まや
恋愛
王国の第三王女ルイーセは、女きょうだいばかりの環境で育ったせいで男が苦手であった。そんな彼女は王立騎士団長のウェンデと結婚するが、逞しく威風堂々とした風貌の彼ともどう接したら良いか分からず、遠慮のある関係が続いていた。 そんなある日、ルイーセは森に散歩に行き、ウェンデが放尿している姿を偶然目撃してしまう。そしてそれは、彼女にとって性の目覚めのきっかけとなってしまったのだった。 +性的に目覚めたヒロインを器の大きい旦那様(騎士団長)が全面協力して最終的にらぶえっちするというエロに振り切った作品なので、気軽にお楽しみいただければと思います。

処理中です...