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20 学力テスト前
しおりを挟む夏休みの最後の週。
ひまりと涼太は学力テストに向けて勉強に専念することになっていた。
「——ひまり、明日から勉強がんばろうな。学年上位、キープするんだぞ?」
「うん」
「今日はごめん……久しぶりの空手道場で疲れてて……」
「いいよ。ゆっくりしてね」
2人は長めのキスだけで終わった。
——明日からできないのに……。キスだけか……。
ひまりはベランダから部屋へ戻る涼太の背中を寂しそうに見送った。
——りょうちゃんに入れて欲しかったな……。
キスをしたせいでひまりのあそこはじゅくじゅくに濡れていた。
——りょうちゃん……。
ひまりはベランダの窓の前にしゃがんだ。
シャツワンピースの裾の下から手を入れ、濡れた部分を左手の指で撫で始める。
涼太にいやらしいことをされている、と想像しながら……。
「はあ……は……ん……」
——りょうちゃん、シャツのボタン外して。
ひまりはボタンを外し、下着をシャツの隙間から見せた。
——りょうちゃんがいやらしい目で見てる。胸、触っていいよ。
ブラのホックだけを外し、下から右手を滑り込ませて胸先をつまむ。
「は……ん……」
——りょうちゃん、もっと激しく揉んで……。
「はあ、はあ、はあ……」
体が火照ったひまりはカーテンを開け、冷えたガラスに胸を押し当てる。
——りょうちゃん、ひんやりして気持ちいいよ。でも、外から見えたらやばいよ……。りょうちゃんのえっち。
ベランダは高い柵で完全に視界は遮られているので、誰かに見られる心配はなかった。
それでも、涼太にいじめられたい願望があったひまりは、「見られるかも」というスリルを味わうために勝手に想像を広げる。
そんな時——。
ガラガラ、と涼太のベランダの窓が開いた。
聞こえていなかったひまりは、そのまま1人で続けていると……。
ひまりと涼太は窓越しに目があった。
ひまりは半裸の状態のまま固まる。
涼太は悪い笑みを浮かべ、携帯で文字を打つ。
そして、画面をひまりに見せてきた。
『そのまま続けて。1人でしてるとこ撮影させてよ。勉強頑張るために』
ひまりは頷くと、服を全部脱いだ。
そして、膝をついて胸をガラスに押し当て、左指を自分の中へ。
「はっ……はあ、はあ……」
——りょうちゃんのこういうとこ、大好き……。すごく感じる……。いやらしい私になれてる?
ひまりの息でガラスは曇る。
少しだけモザイクがかかったようになるが、胸先だけははっきり写っていた。
涼太はそれを愛おしそうに見つめる。
——曇っててりょうちゃんが見えない……。入れて欲しいな……。今ので我慢できなくなったよね?
涼太に触って欲しいのに触ってもらえないもどかしさが募っていた。
ひまりは窓を開け、涼太の手を引っ張る。
「最後はりょうちゃんで終わりたい」
「いいよ。最初からそのつもりだったから——」
涼太はひまりを押し倒し、勢いよく挿入した。
窓が開いているので、声は絶対に出せない状態だ。
ひまりは口を押さえ、必死に声を我慢する。
「はあ、はあ、はあ……」
——窓開いたままシてる……。やばい、興奮しちゃうよ……。
2人は声をどうにか我慢し、その後絶頂を迎えた——。
「りょうちゃん、今日はないと思ってた……」
「ひまりのほしがる顔が見たくて、わざとあんなことしたんだよ。切なくていやらしい顔ってそういう時にしかだせないだろ? 見に行ったら、先に始めてたし……すごくいやらしくてよかったよ」
「りょうちゃん、いじわるすぎ」
「こういうことされるの好きなくせに?」
「もう……」
2人はそのまま、ひまりのベッドで朝を迎えた。
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