義理の兄に恋をした

香月 咲乃

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12 テントの中で

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 夏休み。

 新堂親子は4人でキャンプ場に来ていた。
 両親は小さなコテージに泊まり、涼太とひまりはテント泊だ。

 コテージ前に車を止め、全員で荷下ろしを始める。

「——来年から2年間は、涼太もひまりも受験で忙しくなるよなー。今年が家族旅行の最後かもしれないね?」
「本当ね。涼太は大学入ったら構ってくれなさそうだし」

 父親と母親はそんな会話をしていた。

「2人とも、A大目指してるんだよな?」
「そうだよ」
「うん」

 父親の質問に2人は同時に答えた。

「同じ地域に住むなら、できれば一緒に住んでほしいな。家賃も助かるし」
「最初からそのつもりだったよ、父さん」

 涼太がそう言うと、母親は目をキラキラさせる。

「よかったー。ひまりが一人暮らしするの心配だったから、安心した。仲がいい2人で助かるわ」
「そうだな。2人とも高成績キープしてるし、このままなら安心だな。涼太、ひまりのことは頼んだぞ!」
「大丈夫だって」

 父親の最後の一言に涼太は引っかかったが、適当に返事をした。

「よし、荷物はこれで全部だな。防災訓練とか一人暮らしの経験にもなると思うから、設営や調理は全部自分たちでやるように。ご飯ができたら携帯で呼んでくれ。じゃあ、しおりさん、コテージへ行こう!」
「はーい。2人とも頑張ってね!」

 両親は手を繋いでコテージへ向かった。

「はあ……あの2人、本当に仲良いよね。2人っきりになりたいだけでしょ?」

 両親はラブラブで、暇さえあれば2人の前でも平気でキスをし、お風呂も一緒に入ったりしている仲だ。

「俺もそう思う。それに最近、やたら俺たちをくっつけようとしてない?」
「わかる! ついこの間、『ひまりは涼太みたいな人と結婚してほしいな』ってパパとママが言ってきたんだよ!」
「マジか」

 涼太は苦笑する。

「直接的に言われると困惑するな。でも、親公認は確定だから悪くないかも」
「うん。でも、ちょっと親がそういう話すると気持ち悪いっていうか……」
「まあなー」
「今日は2人きりで寝れるからよかった」
「うん。だけど、声は小さくな? テント薄いから」
「はーい」

 すでにキャンプ経験があった2人は、手際よくテントを張った。

「——完成~! すごくいい張り~。今日が一番綺麗に張れたよね?」
「うん。ひまり上手くなったな」
「いつか2人だけでも行ってみたいな。私、キャンプ好きだし」
「俺もそう思ってた。大学行ったら、堂々と恋人として出かけような」

 涼太は耳元で囁く。

「うん!」

 ひまりは満面の笑みで返事をした。

「よし、次はテーブルセットな。調理系のもの出してくれる?」
「いいよー。終わったら、もう野菜とか切っとく?」
「頼む。俺は米と火の準備しとくよ」

 アウトドア好きの両親に鍛えられた2人は、その後もテキパキと行動した。





 食事を終え、シャワーも浴びた2人はテントの中で2人きりだ。
 他の宿泊客のエリアと離れているので、邪魔されることはない。
 今は虫の音、葉が風で擦れ合う音だけが聞こえる。

「——ライト消すぞ?」
「いいよ」

 2人はマットの上に座り、見つめ合う。

「ひまり、大好き」
「りょうちゃん、私も大好きだよ」

 2人は舌を絡めながら互いの服を脱がし始めた。

「はあ、はあ……んっ……」
「ひまり、声でてるぞ」

 涼太は胸を揉みながらひまりの耳元で囁く。

「ふー……はっ。りょうちゃん、耳ダメ……声出る……」
「じゃあ、これは?」

 涼太は囁いたあとに耳をペロペロし、胸先を指でくねくねといじってみる。

「はあ、はあ、はあ……んっ、ふっ……どっちもダメ……」
「これは?」

 次に濡れた液体で滑らせながらひまりのあそこを指で撫でる。

「はああ……っん……ダメ……」
「ひまり全部だめなの?」
「ダメ……じゃない……全部して……」

 いじめられると興奮しやすいひまりは、涼太の焦らしで身体中が敏感だ。

「汗、拭いてあげるよ」

 涼太はそう言うと、ひまりの身体中を舐め始めた。

「はあ……んっ……」

 ——外でりょうちゃんに食べられてる……。最後はあそこ、食べてくれるかな……? 舌でいっぱいいじめて欲しいな……。

 その後、涼太はひまりが思うように濡れた部分を入念に舐め回す。
 吸い付いたり、舌で転がしたり……あまりの気持ちよさに全身の痺れが何度も来る。

「はあ、はあ、はあ……りょうちゃん……なんか出ちゃう……」

 直後、ひまりは液体を吹き出した。
 涼太は顔を濡らしながらそれを吸う。

「ごちそうさま、今度は俺の番な」

 涼太は濡れた顔をひまりの胸に埋め、硬くなったものを差し込んだ。

「あっ……はあ、はあ、はあ……」

 一瞬声を出してしまったひまりだが、すぐに手で口を押さえて我慢する。

「はあ、はあ、はあ……」

 涼太は息を荒げながら腰を激しくふる。

「りょうちゃん、口にちょうだい」

 すでにイキそうだった涼太は濡れた中から急いで出し、ゴムを外す。
 そして、ひまりの口へ入れた瞬間に放出した。

「はあ、はあ……焦る……テントにぶちまけそうだったよ」
「いいじゃん。自分たちで掃除するんだから」
「ひまり、悪い子だな。あとでいっぱいお仕置きな」

 2人は体を拭いたあともずっと汗を流し続けた。
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