異世界は夢

68

田中雅美、19歳。誕生日1/23。趣味　絵を描くこと、音楽を聴くこと、小説を書くこと。

私は普通に目覚めた。
なんか、地獄みたいな夢を見た気がする。
悪夢を見るの最近多くない？
マジで寝不足なんだけど。
何の夢か思い出せない。思い出さないといけないような気もする。

「学校行くか。」

さっさと授業を受け、ご飯を食べて帰る。
普通の日常が、ずっと続いたらいいのに。
あ、そろそろ、完結させてない小説を終わらせないと。
自分で書いた小説だけど、このキャラの台詞が好きなんだよな。
応答せよって叫ぶんだよ。
…なんだろう。夢の中で何度も言ってた気がする。
バカげてるけど、言ってみる。

「…応答しろ。」

すると、光り出し手の中に一瞬剣のようなものが映る。
それは一瞬にして消えてしまったが、周りの世界は揺らいでいた。
その揺らぎもまたすぐに終わり、ただ異世界の記憶だけが残った。
私は、夢を見ていた。
実際に異世界に行っていた。
そして…この世界と、異世界が危険にさらされていること。
このままじゃ、心器が使えない。
再び、夢の中に入らなければ。
まだ、きっと間に合う。